2023年6月12日月曜日

木工用ボンド(普通、速乾のちがい、タイトボンドとの比較)


 


木工用ボンド

日本では木工用ボンドといえばコニシという会社から出ている、黄色や白の容器のボンドが有名だ。アメリカではタイトボンドというのがスタンダードらしい。

コニシとタイトボンドでは成分が違う。両方とも使ったことがあるが、コニシは粘性が高く、垂直面にも使えるが、タイトボンドは粘性が低いので垂直面はすぐにたれてしまう。

すぐに垂れてしまうが、片手にボンドの容器、片手に筆やヘラで伸ばしながら塗布してゆけば垂直面でも問題なく使える。

強度はどちらがすぐれているとも言えない。単純に接着した部分に徐々に荷重をかけていき、どちらが強いかなら小学生でも試すことができる。おそらくコニシの勝ちだろう。(コニシの方ははみ出した部分は数週間はゴム状で粘性が残るが、数ヶ月経ち完全に硬化するとカチカチになる。タイトボンドは数ヶ月経っても割りと削りやすい。つまりコニシのほうが硬化面は強固といえる)。

だが、強度というのはそれほど単純には決められない。たとえばコニシのボンドは前述の通り接着した部分は何週間も経つとカチカチになる。接着する木よりカチカチである。

こういう場合、衝撃力が加わるとカチカチの部分に応力集中が起こり、破断する可能性が高い。なので硬化後ある程度柔軟性のある方が結果的に強い、ということも起こる。

両方使って私が感じたのは、どちらを使っても十分な強度を持っており、優劣をつける意味はないな、ということだった。むしろ木工製作ではボンドのみに頼らず、ビスケットジョイントなどを併用する必要がある、とこれはどちらを使っても言えることだ。


もうひとつ違いがある、タイトボンドには硬化後耐水性のある屋外使用可能なタイプがある。これはコニシにはないメリットと言えなくもない。だが、水がかかるような、しかも接着面に浸透するほどの水の影響があるところでは、接着面がどうのこうの言う前に木がやられてしまう。木に染み込まないよう十分塗装してあるならコニシでも問題はないだろう。

また、ウッドデッキなどに使われる水に強い木材を使うような場合は、そもそも木材に浸透し接着する木工用ボンドではなく、エポキシ樹脂系の接着剤を使ったほうがよいだろう。


というわけで、値段が何杯もするタイトボンドをわざわざ使う必要はないかな、というのが私の結論だ。


さて、ではこのコニシの木工用ボンドだが、おおきく2種類ある。

普通の木工用ボンドと即乾性木工用ボンドである。成分はほとんどかわらない。含まれている水分量が違う。だが粘性はあまり差がないので、何らかの工夫をしてはいるのだろう。

で、どちらが良いかだが、最終的な接着強度が高いほうがよければ普通の木工用ボンド、紙や薄い木材には速乾性が便利だ。この2種類、硬化後の接着部分の強度はほとんど同じ。だが速乾性は水分が少ないので木材への浸透が普通タイプに比べ少ない。それが接着力の差になる。だが、まあその程度なのであまり神経質になる必要はないだろう。


うちでも2種類用途に応じて使い分けているが、その時の気分みたいなところもある。

このコニシの木工用ボンド、値段は十分安いのでよいが、大量に使うなら大きなボトルがお買い得だ。だが大きなボトルはハンドリングが悪いので、そういうときは小さなボトルがいい。うちでは小さなボトルを一番良く使っているが、半分くらい使ったら中くらいの大きさのボトルから小さなボトルに補給している。

木工用ボンドのボトルはマヨネースやケチャップと同じで、残りが少なくなってくるとボトルを逆さまにしてしばらく待たないと、出てこない。これが結構時間のロスになる。だから小さなボトルは常に8割くらい入っている方が使いやすい。

だから時々中くらいサイズのボトルから補給する。この中くらいも少なくなったら大きなボトルから補給している。

補給の際の注意点がひとつ。コニシのボンドは黄色が普通ボンド、白が速乾性ボンドなのだが、大きなボトルはなぜか色が逆になっている。どうしてこんなことになっているのかコニシの人に聞いてみたいが、まあいい。こちらが気をつければいい。

ちなみに一番小さなボトルが50グラム、中くらいが180グラム、大きいのが750グラム、だったかな。

値段は50グラムのが120円くらいで180グラムは量は3倍以上だが値段は220円くらい。

けちけちしないで50グラムをどんどん買っても大したことはないが、前述の通り、8割くらい入っていないと使いにくいので中くらいを補給用に持っているのがよい。

値段といえば、もう一つ注意点。

このボンド、コクヨがOEMで販売している、中身はコニシと書いてあるから正確にはOEMとすら呼べないが、それはかまわない。問題はコクヨは一番小さな50グラム入をコニシの180グラムの値段で売っていることだ。通販などでボトルの写真を見ただけでは50グラムと180グラムはパッと見、わからない。そこにつけ込んでこの商法。コクヨって嫌な会社だなぁ、と思うのは私だけだろうか?

この50グラム入りのコクヨのボンド、Amazonではさらにすごくなって500円くらいで販売している。プライム会員送料無料だと。呆れてものが言えない。コニシのがお店やヨドバシで120円くらい、Amazonの500円もはや末端価格と呼びたい。