2026年5月23日土曜日

書斎の改良-1

 5月も後半になり、少しずつ仕事が増えてきた。現在、受注済みが9件、引き合いが4件、完了が2件といった状況である。

黒板

黒板
もう見慣れた2列表示だが、もともとこの黒板は1列表示を想定していた。開業時、同時受注して制作する件数はせいぜい10件程度で、少しゆとりを見て15件あればと考えていたのである。しかし昨年度末など同時に30件を超える数の仕事となり、今のように2列表記が標準となったのである。たくさん仕事をいただいて、ありがたい限りである。
ところで、私は黒板とホワイトボードでは黒板の方が圧倒的に好きで、特にチョークで書くときのカチカチという音とフィーリングが大好きなのである。逆にホワイトボードマーカーのヌルヌル感が苦手で、またキャップをいちいち外したり付けたりのも面倒で、さらにだんだんインクがかすれてくるのも嫌いで、何が何でも黒板!、と決めていた。

先日、日本橋で丸善に寄ったらこの黒板用に欲しかったチョークが売っていたので買って帰った。そう、チョークにもこだわりがあったりする。

ゴールデンウィークに始めた書斎の改良は着々と進んでいる。現在半分くらい終わっただろうか。

今日は久しぶりに部屋の写真を撮ってみた。この「写真に撮って眺める」のもすっかり習慣となっている。撮った写真を眺めて改良点を考えるのによいからだ。気がつきにくい問題点が見えてくるのがいい。ただし撮影時に片付けたりしないで、ありのままを撮ることが大切だ。写真は見せるためではなく、考えるために撮るのだから。

まずはMacの作業机

Macの作業机

さっきまで食べていた柿の種の皿や飲み終わった炭酸水のペットボトルが見えるが、それを除けばここはいつもこんな感じである。ここは今のところこの状態が理想型だと思っている。


次にサイドデスク

サイドデスク

仕事があまり忙しくないのでここも片付いている。ここは仕事があるときは仕方がないがそうでないときは何も置かないことが基本。

次が書棚

書棚

書棚の下の引き出しキャビネットを新しいものに替えた。Amazonで購入した1万円弱の木製キャビネット。それを3台買った。値段が値段なので品質はそこそこだがそれでもプラスチック製よりしっかりしており、見た目も良いので満足している。書棚の本は読書の時間があったので少しずつ増えてきている。ここも合格かな。

次が作業机

作業机

ここは散らかっているが仕方がない。片付けの最中なので。いったんココに置いてそれを引き台などに収納していく。

最後についでにステレオ装置

ステレオ

スピーカーを少し移動し配線を調整しスピーカーグリルの色も黒に変えた。ダンボールは片付けの途中のものを入れて仮置きしているもの。テーブルがひっくり返っているのは脚を少し長くしようと改良中なので。ここはもう少しかかりそうだ。ひっくり返して脚のウラ面のフェルトを丁寧にはがし、これに9センチほどケヤキの脚をネジ止めして天板を9センチ高くする予定。ケヤキは東急ハンズで買った。

ロボクリ君は今は暫定でココに置いてあるがあとで移動の予定。

現在仕事の量はピーク時の1/3くらいだろうか。ピーク時は1日15時間くらい働かなければならないが1/3なら5時間程度、つまりまだ時間はそれなりにある。ただし28日に取材があるのでそれまでに少なくともよく見える部分だけでもキレイにする必要がある。まあ何とかなるだろう。

その後書斎の改良もほぼ完了し、ステレオまわりも使いやすくなった。

ステレオまわりもキレイになった










2026年5月12日火曜日

ステレオ装置と趣味なんて自己満足なんだから、という・・・

 5月中旬になり少しずつ仕事が来るようになった。そんな中、使っているソフトのユーザーインタビュー取材の依頼が来た。もう少し早ければヒマだったので良かったが、このタイミングなので月末でどうですか、と返事を返しておいた。もう一つ、5月前半は前にも書いたがヒマだったので図書室、工房、そして書斎の改良をはじめることにした。

左足のつま先の関節を痛めてあまり無理はできないので、やりかけの図書室と工房はかなり手間がかかるので一旦延期することにし、書斎のレイアウト変更に着手した。こちらはのんびり作業しても1週間程度で終わるだろうから足の負担を考え休み休みできる。それに書斎は仕事場所なので忙しくなるとレイアウト変更なんてまずできない。

そんな訳で始めたがおかげで今は書斎がめちゃくちゃになっている。この状態では取材はちょっと受けれそうもない。よって月末にお願いしたわけだが、仕事も少しずつ入ってきたのではたして月末までに終わるだろうか。

さて、まずはメインのステレオ装置まわりの変更から。メインのステレオ装置はレコードプレーヤー2台とCDプレーヤー1台、それとMacからDAC経由を音源とし、スピーカーは3ウェイで、これをプリアンプ、チャンネルデバイダー経由マルチアンプで鳴らしている。マルチアンプというのは3ウェイスピーカーならアンプを3台使う方法で、そのためスピーカーケーブルは左右3本ずつで全部で6本となる。ケーブルは床上に這わすとホコリが溜まるし、掃除もしにくい。またロボクリなどがケーブルに引っかかってしまうこともある。6本もあればなおさらである。

そこで以前自作のケーブル受けを作り、これを壁に留めてケーブルを壁に固定することにした。今回スピーカーの位置を少し動かすのでケーブルも少し調整する必要がある。

スピーカーケーブル、カナレ4S8
このケーブルはスピーカーの後ろなので見えなくなる。これは配線のためスピーカーを50センチほど前に出して作業している写真である。


スペーカーケーブルを壁に留める治具


スピーカーケーブルはカナレの4S8を使っている。スピーカーケーブルは様々なケーブルが売られているが私の考えではケーブル長が10メートル以内であれば電気器具に使われているビニル平形コード、いわゆる普通の電源ケーブル程度の性能で問題ないと思っている。ただしビニル平形コードは極性がわかりにくい。赤黒のものあるがちょっと見た目が悪い。そこでカナレの4芯ケーブルである。見た目は黒のキャブタイヤで強度もある。キャブタイヤというのは断面が円形のケーブルで家具などに挟まれても断線しにくく、取り回しもしやすい。また平形コードのようにねじれる心配もない。

よくオーディオ好きのおじさんで電気的な知識のない人たちはやたらと電線にこだわるが、私の考えではお金の無駄だと思っている。ヒドイものは数メートルで何十万円なんてものもある。それでオーディオ関連の評論家やライターが音の鮮度がどうのこうのと言うものだからその気になって買うようだが、何十万円は馬鹿らしくて試したことはないが、1m数千円のケーブルと1m80円くらいの普通の電線で聞き比べをしたが何度聞いても違いはわからなかった。アホらし。ただしケーブルなら何でもいいかと言えばそうでもない。やめた方がいいのはAmazonお薦めのAmazonスピーカーケーブルで、評価も高くその評価を読むと皆「私にはコレで十分」「違いがわからないからこれでいい」とか言ってる。そう、違いはそれほどないかもしれない。特にミニコンポでスピーカーケーブルが3m以下なんて場合、音的にはまず差はない。だがこのケーブル、なんとクラッド線である。クラッド線というのは基線がアルミでそれに薄く銅をめっきしてあるもので、外力にものすごく弱い。なのでアンプやスピーカーにつなぐ部分など数回曲げるとポロポロと切れてしまう。そんなケーブルは絶対使わない方がいい。Amazonには銅線のケーブルもあるようなのでそっちを買った方がいい。

さて、私はカナレの4S8だが、これは4芯で直径8ミリのケーブルという意味でもちろん銅線で、電気抵抗的には10mで0.15オームなので性能としては問題ない。カナレには4S6や4S11があり、4S6は直径6ミリ、4S11は11ミリだ。スピーカーケーブルが5m以下なら4S6でも全く問題ないだろう。4S11は線が太くて家庭用としては取り回しがしにくいのでお薦めしない。銅線には純度によりグレードがあるがいわゆるタフピッチ銅という安い銅線で問題ない。銅の純度を上げると確かに電気抵抗は減るがケーブルがよほど長くない限り音質に差は出ないだろう。

また例えばカナレを買うならAmazonは値段が高い。4S8が1mで890円もする。同じケーブル、サウンドハウスは280円だ。サウンドハウスでも3千円以上で送料無料だ。

ついでにインターコネクトケーブルについても少し、これはCDプレーヤーなどとアンプをつなぐケーブルで通常RCAピンケーブルを用いられる。このケーブルは電気抵抗はあまり気にする必要はない。だが流れる電気信号は微弱なので空中の電波などを拾うとやっかいだ。なのでシールド線になっている。このシールドがきちんと作用していれば良く、ケーブルの性能としてはあとプラグがしっかりしていればよい。性能としてはそれ以上でもそれ以下でもない。シールド性能についてはCDプレーヤーで何も音楽をかけずにアンプのボリュームを上げてみればノイズをどのくらい拾っているかわかる。シールド性能が不十分だと小さくラジオが聞こえたりする。具体的にはあまり長いケーブルは使わず、機器間の距離に少しだけ余裕がある程度の長さのケーブルで例えば1mのケーブルなら1本千円〜2千円程度のもので十分と言える。これも50センチで1万円のケーブルと1mで800円のケーブルで聞き比べをしたが違いは全くわからなかった。

オーディオ機器で音に差が出るのはケーブルなどではなく、スピーカーである。音質についてはここがだいたい8割くらいのウェイトを占める。当たり前だがこれは誰が聞いてもわかるほど製品によって違いがある。次がレコードプレーヤーのカートリッジ、これもスピーカーほどではないが結構違いが出る。CDプレーヤーやアンプはその次である。

CDプレーヤーやアンプなどはある程度、それぞれだいたい15万円以上のものなら何を選んでも大丈夫だろう。ただし操作性や見た目も結構大事かもしれない。そのあたりは好みで選べばいいと思う。例えばパナソニックの高級アンプなんて笑ってしまう外観で、誰がどう見たって上下逆さまなのである。これ、おそれくデザインの「デ」の字もわからないオジサンが固定観念にとらわれないつもりでデザインしたのかもしれないが、ボリュームつまみというのは操作部で、メーター(インジケーター)というのは表示部である。そしてボリュームつまみを手で操作するとき、表示部が下にあると手で隠れて見にくい。だから人類の機械づくりの歴史の中で操作は下で表示は上になっているのが自然に見え、これを逆にするとおかしなものに見えるのだ。

パナソニックのおかしなデザインのアンプ

少し極端な例だがこんなアンプを使っていると、せっかく良い音楽を聴いていても落ち着かない可能性が高い。もちろん気にならない、という人もいるだろうが、私に言わせれば「にぶい人」である。

こういう機器などの「たたずまい」というのは生活空間の中ではとても重要で、これは機器だけでなく例えば「本棚」や「食器棚」などでもそうと言える。本棚を例に取ると、そこに並んだ本が私たちに何かを語りかけてくるのであり、知や教養が気取ったものではなく、楽しみとして生活に溶け込んでくるための装置なのである。

だから同じ本棚でも何とか全集みたいなのをズラーッと並べるようなのは単なる成金趣味ぽく見えてすごく浅く薄っぺらく見えてしまうし、そういう本棚の人と話をしても教養は感じられず、たえず誰かにどう見られるか、どう見られたいかばかりを感じてしまうのである。

家電製品でも本棚でも食器棚でも何でもそうだが、ステータスなんて微塵も考えずに、どれだけ本を読みたくなるたたずまいなのか、おいしい料理を作ってみたくなるたたずまいなのか、深く音楽を楽しめるたたずまいなのか、といったことを考え選ぶことだ。

さて、スピーカーの位置調整とケーブルの配線がおわり、スピーカー回りがようやく片付いた。

スピーカー回りの片付けが終わった

このモニターは映画鑑賞用ではなく仕事のデータを確認するためのものでほとんど使うことがない。デジタルサイネージはタテ使いだがそれはあまり原寸で確認する必要ないのでこれは使わないが、展示会などで流している動画は音声と共に原寸に近いモニターで確認した方がよいと考えチェック用に購入した。だが最近はこの手の仕事にも慣れ、大型モニターでのチェックまでは必要なくなったのでほとんど使わなくなった。そもそも私はホームシアター的なものがあまり好きではない。まずもってテレビ放送はもう20年以上全く見ていないし、映画はよく見るが大画面で観たいとはあまり思わない。だからリビングにでっかい液晶テレビなんてウチには不要なのである。私は映画はひとりで観ることが多い。だから書斎で仕事の合間や少し時間ができたときに観る。27インチモニターで観る。

さて、次はスピーカーを除くステレオ装置まわりの掃除である。けっこういろいろ装置があるので、時間がかかる。レコードプレーヤーが2台、昇圧トランス1台、フォノイコ2台、CDプレーヤー1台、プリアンプ1台、真空管パワーアンプが3台である。これらを丁寧に掃除する。アルコールを含むウェットティッシュで拭く。

拭き終わったので久しぶりにメインのステレオで音楽をかける。ずっと仕事が忙しかったのでほんとうに久しぶり。レコードが聴きたいがそれは今度にして今日はCDで我慢。マックスリヒターのスリープを聴く。CD8枚組だが今日聞いたのは1枚目。マックスリヒターはオーケストラにシンセサイザーの低音を加えた曲が特徴で、このスリープもそうである。各ユニットがきちんと再生するかをチェックするのにちょうど良い。普通のクラシック音楽では低音は一番低くてコントラバスの50Hzくらい。ただしコントラバスの50Hzなんて実際の曲の中では音が小さすぎてわかりにくい。だからこのCDを選んだのだ。ちなみに高音はピッコロやバイオリンが4000Hzくらいかな。ただし例えばバイオリンの高音などは倍音を伴うので3000Hzくらいの音でも4倍音で12000Hzくらいまではよく聞こえる。だがそれ以上は聴覚がついて行けない。私が自分の聴覚をサイン波を流して確認したところ15000Hzが限界だった。アウトドア用品の店舗などで蚊を近づけないためだろうか高音を流しているあれが15000Hzくらいかな。

一時期ハイレゾなどといって40000Hzまで再生可能なスピーカーなどが出ていて、それに合わせハイレゾ音源なるものが流行ったことがあるが、あれは全く意味がないと思っている。ソースの多くは既存のCD音源を使って擬似的に超高音を加え、さらにイコライジングにより音の傾向を変えただけのものだった。ヒドイ話である。それでもオーディオおじさんなどは聞こえなくても感じるとか訳のわからない理屈を言う人がいるらしい。まあ勝手にすればいいが、そういう人達は音を聞いて音楽を聴いていない人が多いように思う。つまり好きな音楽の好きな演奏より、最優秀録音盤みたいなのを好んで買うひと達で、もうまったくハナシが通じないのである。ついでに言うとこれは音楽だけでなく、車やカメラなどでも同じで、高性能を求めそれを「持つ喜び」、「使う喜び」なんてすごく薄っぺらいことで、そんなことにこだわってモノ選びをするなんて実にもったいないのである。

車なら多少ポンコツくらいが楽しく、それにステキな彼女でも家族でもワイワイ楽しみながら買い物に出かけたり山や海に行くのがいいし、カメラもフルサイズのものよりマイクロフォーサーズの軽いもので楽しく最高の写真をたくさん撮ってそれをプリントして楽しむ方がはるかにイイ。料理でも数百万円の高級キッチンで絶えず汚さないことを気にしながら料理するより、クリナップのフツーのキッチンでおしいものたくさん作って恋人や家族とケラケラ笑いながらおいしく食べる方がはるかにイイ。つまり何を持つかではなく、どう使うかがあってこそそこに自分自身が投影できるわけで、そこに始めて有意義な時間が生まれるのである。趣味なんて本人が満足ならそれでいいという訳ではないのである。

その後スピーカーのサランネットの張り替えも終わり、その他の片付けも一段落した。まだ細かな作業は残っているがそれらは急ぐ必要もない、期限を決めずにのんびり進めればいいだろう。

ステレオ装置





2026年5月1日金曜日

ゴールデンウィークは片付けと音楽かな

 仕事がないままゴールデンウィークに入った。今日は5月1日で製造系の会社は休みのところが多い。また連休明け5月の7、8日の休みを取る人も多いし、連休明けにすぐ仕事の依頼が来ることはまずないので、少なくとも11日の週まではヒマな状態が続くだろう。

つまり珍しくゴールデンウィークは休みなのである。ただし先日書いたように足の関節を痛めてしまったので遠くに出かけたり、改修工事などはちょっとむずかしい。もうだいぶ傷みは引いたが油断は禁物で、関節炎はとにかく安静にするしか治癒の方法はない。

というわけで連休中、何をしようかと考えている。まずは久しぶりにお香を焚いて買っておいたウィスキーを空けてチビチビやりながら考えることにした。音楽は先日届いたヤン・ガルバレックとヒリヤードアンサンブルのムネモシネ。

お気に入りの竹のお香

お香はミニ火鉢のような香炉で焚く。お香用の香炉は穴の空いた傘ような形状のものが多いがあれは中がススでベタベタになるので、こういう香炉の方が好きだ。どのくらい残っているかもひと目でわかる。また佇まいもいい。置いてある場所がスピーカーの上なのがちょっと・・だが、ここは現在改修予定である。なので当分はこのままである。

グレンリベット

ウィスキーはグレンリベットで、これは大のお気に入り。グレンリベット以外のウィスキーを買うことはほとどなくなった。だが昨年秋以降ずっと忙しく、ウィスキーどころではなかったのですごく久しぶり。

ヤン・ガルバレックとヒリヤードアンサンブル「ムネモシネ」

そうそう、ヒリヤードアンサンブルのCDはヤン・ガルバレックとの共演以外にも何枚も持っている。

ペロタン

なかでも好きなのがペロタンで、ヤン・ガルバレックとヒリヤードアンサンブルとは違って教会色が強いがこれはこれでたまに聴くのはいい。特に手前の黒いジャケットのCDは大のお気に入り。

私の音楽の好みはクラシック音楽は中世からバロックまでと近代から現在までの間が好きで、その途中は比較的手薄になっている。特にロマン派の作曲家のレコードやCDはとても少ない。シューベルト、ショパン、メンデルスゾーンなんて1枚もないかもしれない。いやショパンはピレスのがあったかな、でもあまり聴かない。

ちなみに「現在」と書いたがこれは「現代音楽とそれ以降」という意味である。

ひとつには仕事をしながら聴くには中世〜バロックや近代〜現代〜現在というのがBGMとしては最適だというのが大きいがそれだけではない。誤解を恐れずに言うと構成がはっきりしていてシンプルなのが両者の共通事項と私は感じている。中世〜バロックがそうなのはそうだろうが現代音楽はそうかな?と思えるかもしれない。現代音楽を含むモダンアートは絵画なども含め、芸術が持つ様々な要素を分解しその一要素を取り出したりしたものが多い。したがって難解のように感じるかもしれないがシンプルなのである。取り出した一要素を際立たせることで成立するので構成もシンプルであまり重層的ではない。そのシンプルさが仕事をしながらに快適なのである。

モダンアートの特徴としては上記に加え、従来的手法とは異なる構築方法を使う、と言うのもある。特にモダンアート後期はその傾向が圧倒的に強い。たとえば音楽であれば意図的に不協和音を用いたり、音階を壊したり、偶然性などを取り込んだり。だがこの新しい構築方法というのはモダンアートの実験としての面白さを提供してくれたと同時にモダンアートそのものを終焉に導いてしまった。まあ壮大な実験を目の当たりにできて私自身とても楽しめたのでよいが、これをあんまり体験しなかった人たちは実にもったいないことをしたのでは、と本気で考えている。科学でもアートでも実験に立ち会うのは楽しいものである。ただし同じ実験を何度も見せられても楽しいものではない。これがモダンアートの最大の問題点だった。つまり常に今まで誰もがやらなかっとことやること、探すことがモダンアートの唯一の命題になりその終焉は沈黙と消失という究極の回答でもたらされることになったのである。

従ってモダンアート終焉つまり臨終の正確の年を言うことができるのである。

現代音楽の臨終は1952年で、ジョン・ケージの「4分33秒」がニューヨークで初演されたとき

モダンアートの絵画の臨終は1953年で、ラウシェンバーグが「消されたデ・クーニング」が製作した年

ついでに言うと現代建築(モダニズム・アーキテクチャー)の臨終は音楽や絵画からずっと遅れて1972年ミノル・ヤマサキの「セントルイスの集合住宅」が爆破され取り壊された年である。

もちろんモダンアートやアーキテクチャーの死後も音楽は作られ、絵画や彫刻も作られ、建築も作られている。だがそれらは壮大な実験や理想主義の終焉のあと、ちょうどSF映画にあるような世界戦争で人類がほぼ滅びたあとの物語のようで、集落によってその生き様はバラバラなのである。もちろんソレ自体悪いことでも何でもなく、むしろそれがヒトの営みとして自然なのかもしれないし私自身好きな作品もとても多い。だが狂ったように突き進んだあの当時のムーブメントは眺めているのが、いや正確にはリアルタイムエイジではないのでその大部分はトレースしたといった方が正確だが、実におもしろかった。そう、トレースで十分楽しめるのだから極端なハナシ今からでも間に合うのである。そしてリアルタイムでないことが良い方向に作用することもある。中世の音楽と現代音楽の死後の世界の間を光速で行ったり来たりできるように。

メシアンの「天上の宴(Le Banquet céleste)」のあと、ヤン・ガルバレックとヒリヤードアンサンブルの「ムネモシネ」を聴き、次に800年もすっ飛んでいき12世紀の「ペロタン」を聴く。そしてふたたび戻ってきてグラスの「フォトグラファー」。そこに800年の年月の隔たりはなく、さながら昨日と今日なのである。

フィリップ・グラスのCD



さて、ゴールデンウィーク、結局は掃除と散歩で過ごすことになった。掃除の日の次の日が散歩、そしてまた掃除の日と交互に。年末に仕事が忙しくて大掃除ができなかったので、今やることにした。やりながら思う。暮れの寒いときより今の方が掃除にいいのでは?と。換気しても寒くなく、お湯の出もよくジャバジャバ洗える。半袖のTシャツで作業もしやすい。おまけにこの時期どこに行ってもたいていヒトが多い。掃除ならそんなの関係なくできる。

で、次の日の散歩、最近散歩で良く行くのが光が丘公園。地下鉄で一本で行けるし、連休でもそれほど混んでいない。そこで少し歩いてたくさんあるベンチで飲み物を飲んでのんびりするのもイイ。そうそう今日は空も良かった。今日は風が強かった。風が強い日はたいてい空がイイ。



帰りに駅の近くで食材を買って帰る。

帰宅後夕食の後書斎の掃除、といっても働くのはロボクリ君。このロボクリはもともと寝室で使っていたのだが赤ランプが点灯して故障したようだったので買い換えた。で、捨てようかどうしようかと思っていたのだが赤ランプはバッテリー寿命ということなので、バッテリーを交換したら動いた。

ロボクリ


バッテリー交換の時、ついでに分解して掃除し、書斎で余生を過ごしている。中華製の安いロボクリだがまだ使えそう。寝室はエレクトロラックスというスウェーデンの会社のロボクリにした。スウェーデンだが製造は中華。家電は中華が多いね。

SF映画でロボットにも個性はあるか、なんてハナシがよくあるが、そりゃアルでしょ、ロボクリにもあるくらいだからね、とエレクトロラックスのロボクリの動きを眺めながら感じたのであった。

さて、その後古楽をもっと聴きたくなりCDを何枚か注文した。マイナーなので海外からの発送も多く、到着まで時間がかかるが仕方がない。月末までには届くだろう。

先行して届いたCD








2026年4月28日火曜日

ウォーキングシューズを買う



 左足中指の付け根の関節を痛めてしまった。3月まで仕事が忙しく、ほとんどウォーキングができなかったのを取り返そうと、4月第2週あたりから積極的に再開、毎日1万歩以上歩いた。だが急に運動を始めたせいか左足の中指の付け根の関節が徐々に痛み始めた。靴が合わないのが原因かとも考えウォーキングシューズを買うことにした。

私はもう何十年も同じ靴を愛用している。ハッシュパピーという会社のバックスキンの靴で、数年経ってくたびれてきたら同じ靴を買い直すをくり返しずっと使ってきた。同じものをくり返し購入使うというのは靴だけではなく服や道具なども同じで、気に入ったものをずっと使うのが好きなのである。ネクタイなんて全く同じものを3本くらい買って傷んできたら捨てて新しいのに変えて、と言った具合だ。なのでいつまでも同じネクタイを何年も使うことになり、他人から変に見えるかもしれないが全く気にせず通してきた。

長年愛用のハッシュパピー

この靴、色違いもあるのでフォーマルなときは黒も持っているのでそれを履いている。

だが、関節が痛み始めたので仕方がなくウォーキングシューズなるものを買うことにしたのである。くつ屋でいろいろ試して購入したのがこれ。あまりデザイン的に好みではないがまあマシで履き心地もよかった。それでこれに履き替えウォーキングを続けていたのだが、関節痛は治まるどころか悪化してゆき、ついにほとんど歩けなくなった。


メレルという会社のウォーキングシューズ


思い出した、確か2年くらい前も同じ症状があった。整形外科で湿布を処方してもらい1週間くらいで痛みが治まった。だが今回2回目なので、ちょっと気になり別の整形外科に診てもらうことにした。医者は「関節炎ですね」と、原因は無理な運動か痛風かもしれないとのこと。「尿酸値高くないですか?」「いやそれほど・・・」「うーん」といった感じ。また痛風の場合足の甲が痛むらしいが私の場合足の裏である。甲は強く押しても全く痛くない。「安静にして経過観察」ということになり、飲み薬と湿布薬を処方してもらった。飲み薬は痛み止めと胃薬らしい。私はこの手の胃薬というのが嫌いなのでよほど症状が悪化してじっとしていても痛むようなら飲もうと思い、帰宅後2、3日ゴロゴロとだらしなく過ごすことに決めた。湿布薬は寝る前に毎晩貼ることにした。

そんなわけで計画していた工房の改装もそのほかもすべて中止した。それらは足が治ってから仕事がヒマなら再度考えればイイ、と。

2年前の時もそうだったが、運良く今は仕事もなく、従って打合せに出かける必要もないので助かった。何しろトイレに行くのすらびっこを引きながら結構大変なのである。

その後3日間ほどゴロゴロ寝て過ごしたが、さすがに寝るのも飽きてきたので、仕事の帳簿の改良や書斎の写真の入替えなんぞをしながら過ごし、そうこうしているうちに徐々に痛みは引いてきた。

やがて家の中の移動はほとんど問題なくなった。さすがにウォーキング再開とはいかないが近所のスーパーマーケットへの買い物もなんとか行けるようになった。

痛みの原因ははっきりしない。おそらく整形外科で再診してもたいした話は聞けないだろう。どうも左足の中指の付け根の関節に何らかの問題があって、無理をすると腫れて、そうなると体重がかかる部分なのでどんどん悪化する、とまあそんなところだろう。

さて、今日は夕食の準備をしているとカミさんが「虹が出た!」と大喜びしているので窓辺でみんなで眺めた。結構長い時間見られたが、何しろ外を歩くのはなるべく避けたいので、仕方なく家の窓から眺めるのにとどめた。



さて、その後ゴールデンウィークも後半になり、関節の痛みもだいぶ引いてきた。短い距離ならウォーキングもできるようになった。ただし無理は禁物で少し歩きすぎたな、というときは帰宅後少し痛む。関節炎はとにかく無理をしないことだ。あとメレルのウォーキングシューズはなかなか快適で最近はこれしか履いていない。先にこれを履いてもどんどん痛くなったと書いたが、これはこの靴がダメなのではなく、歩いてはダメだったのだ。




2026年4月18日土曜日

コンピューターラックの掃除

 毎年4月末からの連休にはコンピューターのラックと機器の掃除をするのだが、今年は4月初旬からヒマなので予定を早めることにした。作業的には掃除が主だがついでにケーブルを全て外してレイアウトを調整したり、外したMacや外付けハードディスクも掃除する。

1年でラックもMacもハードディスクも結構な量の埃が付く。埃は放熱の大敵だし埃っぽいものをそのままに使うのも精神衛生上よくない。そこで年に一度、徹底的に掃除するのである。

ラックは棚板にうっすら埃が溜まっている。また外付けハードディスク用にラックに設けた冷却用チャンバー内やチャンバーファンにも結構埃が付いている。掃除機やウェットティッシュなどで丁寧に掃除する。機器を外してラック全体を掃除するのに1時間半くらいかかる。

次に機器を1台ずつ掃除する。Macは3台置いてあるので1台ずつ作業テーブルに運びまずは掃除機で外側の埃を取り除く。次に裏ぶたを開け中の掃除をする。裏ぶたはMacMiniは簡単に開くがMac studioはちょっと面倒だ。

Mac Studioは、まず裏返しリング状の黒いゴムを外す。このゴムは両面テープで留まっているのでヘラなどで部分的浮かせて手でゆっくり剥がしていく。ちょっと面倒だが丁寧に時間をかければ難しくはない。

Mac Studioを裏返すと黒いゴムのリングが見える

リング状のゴムを外すとネジがあるのでこれを外す。

黒いゴムのリングをはがすとネジが見える

特殊ネジなので専用のドライバーが必要だ。星型のドライバーだ。T8やT9というドライバーを使うのだが、必ずぴったりのサイズのものを使う必要がある。ドライバーが大きいと入らないしわずかでも小さいとねじ山を舐めてダメになってしまう。ドライバーは1本確か700円くらいだった。高いものではないのでT5からT10まで揃えておくと安心かもしれない。Amazonあたりで探せばセットで安いものもあるだろう。

特殊ドライバーでネジを外す

外したネジは必ず小さなお皿などに入れておく。100均で売っている無地の小皿などが便利。今回は単純作業なのでその辺に置いてもなくす心配はないが、習慣として必ず皿を使うことが大切。さて、これで裏ぶたが外せる。

Mac Studioの裏ぶたをはずしたところ

いよいよ内部の掃除だが、掃除機にノズルを付けて掃除するのはダメ。その理由、1つは掃除機のノズルの先端をデリケートな内部機器に当てない方がいい、ということ、そしてもうひとつは、掃除機は静電気が起きやすく、ノズル先端からMacの基盤などに万一放電するとMacが壊れてしまう危険があるからだ。基本的にこの手の電気機器内部は掃除機は使わない方が良い。掃除には基本、エアーダスターを使う。圧縮空気のスプレー缶である。ただしこれを使うとかなり埃が舞うので使用する際は、ベランダや庭など外の方がいい。ウチでは工房で作業する。

さて、ここまで書いてきてこう言うのも何だが、Mac Studioはあまり内部に埃が溜まる構造にはなっていないので、必ずしも毎年開けて掃除する必要はない。私は念のためやっているが、開けるたびに今回は開けなくてもよかったかも、と感じる。ただし裏の吸気口の部分には埃がかなり付いているのでここは掃除機でキレイに埃を取り除いた方がよい。内部ではないので掃除機が有効だ。エアーダスターで吹き飛ばすとかえって埃が中に入ってしますので、ここは掃除機がよい。

次に外付ハードディスクの掃除。これは通風口から掃除機で中の埃を吸い出し、周りは固く絞った雑巾やウェットティッシュで拭く。

1台ずつ丁寧に掃除したらラックに戻し再配線する。

再配線する

配線ケーブルには両端に接続する外付機器のネームタグをつけておくとあとから配線のアレンジなどをするときわかりやすい。特にウチのように接続する機器の数が多い場合このネームタグがあると無しでは後々メンテナンスのやりやすさが10倍違う。

タグを付けたケーブル

この写真は短いケーブルだが、ケーブルが長くなればこのタグがとても便利になる。モニターを何台もつなげている場合など、どのケーブルがどのモニターなのか一目でわかり便利なのだ。

というわけで作業完了。

作業完了


今回、仕事用のハードディスクを1台大容量のものを新規に購入し、入替をおこなった。データの移動は夜の作業で2晩で完了した。今回購入したハードディスクは16TBなので、現在の8TBから2倍の容量になった。これで今後数年は大丈夫だろう。ただし16TBのハードディスクは10万円ほどするので、今回購入したのは1台のみで、バックアップ用は8TBを使い続けることにした。これは来年買い換えればよいだろう。それまでに容量が圧迫してきたら余った8TBが2台あるので分散してバックアップを取ればいい。

その後、ラックの正面側の側板を少し手を入れることにした。この側板は木材の芯材に布地を貼ってあり、本体にはマグネットで留めてある。どうしてこうしたかは2つ理由があり、ひとつはラックを製作したときに手持ちの材料の幅が足りなかったこと。もう一つは機器の手入れなどのとき一部が外せた方がメンテしやすいと考えたからで、その判断は間違っていなかったとおもう。問題はマグネットが弱く、ちょっと触れただけで簡単に外れてしまうことだった。ほとんど触れる心配のない場所なので今までは外れたらまた付ければいい、とそのままにしていた。幸い今はヒマである。また模型製作で使った強度のあるマグネットもたくさん余っている。ということで付け替えることにした。






2026年4月16日木曜日

ヤン・ガルバレク、書斎の写真

 今日はカミさんが明治神宮にお参りに行きたいというので、一緒に行く。お祓いをしてもらい、帰りに北参道口経由で新宿まで歩き、鍋焼きうどんを食べ、三井ビルの広場でコーヒーを飲みながらのんびり。天気もよい。その時、明治神宮のお祓いの時の舞いについて、演奏も人手不足で笙がなくなって残念だね、と話した。雅楽の楽器は後継者も少ないのだろうね、と。

帰宅後自家製ジンジャエールを飲みながらYouTubeで雅楽の動画を見ながらカミさんは、「この音好みだけどなー」というので、そうね笙の音は空間の空気を変える力があるね、でもこの音楽を1時間も2時間も聞き続けても飽きそうだし、今の人の感性に訴えるものがないのかもしれないね、というところで話が落ち着いた。

でその時ふと思い、例えばヤン・ガルバレックとヒリヤードアンサンブルなんて、古楽器と現代、グレゴリオ聖歌やペロタンなどとサキソフォンをうまくマッチさせて、例えばデートの時にでも、おしゃれで薄暗いバーでこういう曲がかかっていたら1時間とかあっという間だろうね、雅楽もそんな風にできたらいいのにね、と。そんなことを話しながらYouTubeでついでにムネモシネを久しぶりに聴いたのだが、たしかムネモシネとあと2枚くらいCDを持っていたはず、とその後書斎で仕事をしながら聴くことにした。

だが、どういうわけかムネモシネが見つからない。CDのラックにもitunesにも。見つかったのはこの2枚。オフィチウム。


仕事が忙しいときはどうしても睡眠不足になり、疲れているとき聴くと眠くなるのでダメだが、今は仕事も少なく急ぎなのは遊園地の仕事1件だけ。なので今日はこの2枚を交互に聴くことにした。たしか1990年代の録音だったように覚えている。ムネモシネも90年代かまたは2000年代の初めの頃だったと思う。

見つからないムネモシネはAmazonに注文、さらにもう1枚別のCDも注文した。深夜仕事をしながら静まりかえった書斎で聴くのによさそう。私の書斎は天井照明がなく、壁に写真を照らすブラケット照明だけの薄暗い部屋なのでこういう音楽がとてもいい。仕事だけでなく考え事をするにも、読書をするにも。

遊園地の仕事は明日の夜までには終わる予定なので、読書もいいが、明日の夜は久しぶりにこれを聴きながら昔撮った写真のプリントでもしようかな。

だが結局その晩はあれこれやることがあってプリントは延期、日を改めてプリントすることにした。タイトルから外れてしまうが音楽はビル・エバンスで松岡正剛の「外は、良寛」をペラペラとページを繰りながらプリント。今日は書斎に飾ってある4枚のポートレート写真の入れ替えである。昨年だったか入れ替えたときは白黒写真からカラー写真に入れ替えた。今回はふたたび白黒写真にした。










プリントのあといつもの物干し竿で乾燥させ、額装した。マットは黒のものを加工し直して使った。マットにはイラストレーションボードの2ミリ厚を使っている。マットの窓開けには45度カッターを使う。45度カッターはコツをつかむまで少し練習する必要があるが、慣れればそれほどむずかしくはない。ただしカットするときはカッターマットの上ではうまくいかない。必ずスタイロフォームなどの上でカットする。



4枚とも写真を入替え、書斎の雰囲気もだいぶ変わった。中には飾ってきて今ひとつと言う写真もあったが、まあそのうち入れ替えればいい。



さて、そうこうしているうちに、ようやくヤン・ガルバレックとヒリヤードアンサンブルのCD「ムネモシネ」が届いた。Amazonに注文したとき、新品は6月にお届け予定なんてこと言うものだからキャンセルし、4月中に届きそうな中古のCDを注文した。それが今日届いた。盤の状態やケースなどはまあまあといったところ。新品との値段差もあまりなかったので本当は新品が欲しかったが、6月では遅すぎる。今聴きたいのだ。こういうのはその気になっているときというのが大切で、6月になって気分的にどうでもよくなってしまっていたら新品でもありがたみはない。その時に吹いている風をつかむような感覚が結構大切だと思っている。我慢すべく物事と我慢していけない物事があると思うのだ。

ムネモシネのCDが届いた


届いたCDを見るとドイツ盤で、発送元はフランスだった。
写真に写っている手前のノートはAmazonで「ムネモシネ」で検索したら出てきたノート。ムネモシネという名前のノートらしい。これも何かの縁と思い無地のものを注文した。このノートはCDよりだいぶ早く、注文したらすぐ届いた。
確かムネモシネというのはギリシャ神話の神様の名前か何かで、「知」だか「記憶」みたいなのを司る・・・だったような。だからノートにこういう名前をつけたのだろう。
ラファエル前派の画家ロセッティにムネモシネの絵があったと思う。そこで図書室に行って関連しそうな本を何冊か書斎に持ってきてペラペラとページを繰ってみたのだが見つからなかった。
ラファエル前派というのは絵画をアカデミズム的なつまり現代的モチーフではなくルネッサンス以前のように文字通りラファエロ以前に戻って描きましょ、という運動で、有名な画家にロセッティの他バーンジョーンズがいた。
ただこのラファエル前派、例外なくみんな絵が下手だった。まずもってデッサンやポージングがなっていなかった。なのであまり好きになれず、従って画集もほとんど持っていない。またロセッティという画家は人間的にもどうもクズ男君だったようで、そういうのもなんとなく嫌だった。
唯一ロセッティの描いた「プロセルピナ」これもギリシャ神話だね、の絵はかっこよくていいなと思っていたが、着色が下手でカラーより白黒の図版で見た方が何倍もカッコよかった。
図書室にあったラファエル前派の本

たったの3冊である。これらの他に単独にバーンジョーンズの画集が1冊あったがお恥ずかしながらそれだけだった。絵が下手っぴなので画集を買う気になかなかならず・・・と言い訳である。
と、そう言えば白黒写真のかっこいいプロセルピナが出ていたBT(美術手帳)があったはず、と再度図書室に探しに行くとあと2冊ほど見つかった。
カラー版と白黒版のプロセルピナ

白黒の方が何倍もかっこいい。
ま、とりあえずラファエル前派は忘れてムネモシネをゆっくり聴くことにしよう。




2026年4月15日水曜日

ポテトサラダときつねうどん

 今日はポテトサラダを作った。ポテトサラダは大学生だった頃の思い入れもあって好きな料理なのだが炭水化物の摂り過ぎはよくないので2ヶ月に1度くらいしか作らないことにしている。

ポテトサラダ


大学生の頃の思い入れとは、大学4年生の頃、就職も決まり卒論もだいたい目処が付き、さらに単位は3年生までにほぼ取得していたのでヒマだった。そこでよく本を読んだ。人生でこのときほど読書したことはないくらいよく読んだ。決して毎日家に閉じこもっていたわけではなく、誘われればよく出かけた。だがそれ以外の日は本ばかり読んでいた。よく本を買っていた本屋の入っているビルの地下階におしゃれなカフェテリアがあり、そこでアイスティーとポテトサラダサンドを注文した。アイスティーはアールグレイで味も香りもすごくよかった。ポテトサラダサンドも美味かった。なので学生のプチ贅沢で月に1度くらい買った本をペラペラ眺めながらポテトサラダサンドを頬張った。

そんな訳で特別感のあるポテトサラダなのである。ちなみに作り方は簡単でほとんどコツなんてないが、ウチではジャガイモを茹でたあと粉吹きにする際カリカリベーコンを混ぜている。あとはごく普通の作り方だ。

まずは材料を用意する。ジャガイモとキュウリとベーコン。ベーコンはデパ地下で買う。

ポテトサラダの材料

始めにジャガイモの皮をむく

ジャガイモの皮をざっくり剥く

ジャガイモは洗わずにピーラーでざっくり皮を剥く。最初に洗うとイモが滑って剥きにくい。次に水洗いしながら残った皮や芽を取り除く。ここまでで5分経過。

洗いながら丁寧に皮や芽も取り除き水につけておく。

3分ほど水につけたら、水を替え圧力鍋で茹でる。

圧力鍋がしゅんしゅん言ってきたら4分茹でる

その間、キュウリをよく洗い、スライサーでカットする。

キュウリをスライス

次にデパ地下の肉屋で買ったベーコンをみじん切りにしてカリカリに炒める。油はほとんど入れないが脂身が少ないベーコンの時はオリーブオイルをほんの少し垂らす。
ベーコンをカリカリに炒める


そうこうしている間にイモが茹で終るので、すぐに圧力鍋の圧を抜く。

イモの茹であがり

イモをザルに空け水気をよく切り、ベーコンのフライパンに入れ炒める。ここまでで約20分くらいかな。

ジャガイモを加えて炒める

このときイモ潰しは使わず炒めながらヘラで潰す。1分ほど炒めイモの表面がカリカリしてきたら火を消し、フライパンごと扇風機の前に持っていき、風をあて7,8分冷ます。

冷ましている間にキュウリを塩もみする。

キュウリの塩もみ

塩もみの後よく水洗いし塩気を完全に抜く。それを両手で満身の力を込めて絞る。とにかく力一杯絞る。

力一杯絞る

ポテトサラダは水っぽいと大失敗なので、先ほどのイモの粉吹き(表面カリカリ)とキュウリの塩もみ、水洗い、そして水気を完全に絞りきるところがコツ。ここをしっかりやればおいしいし、手を抜くと台無しになる。

冷ましたイモを加えマヨネースで和える

イモが完全に冷えたところで全て混ぜてマヨネーズで和える。ブラックペッパーもかける。
これでおしまい。超簡単。器に入れて冷蔵庫で冷やす。ここまでで約40分くらい。

冷蔵庫で冷やす

うちには冷蔵庫が2台あるが食材用の冷蔵庫はいっぱいだったので、飲み物用の冷蔵庫で冷やすことにした。飲み物用の冷蔵庫は自家製ウーロン茶やパン、野菜室には果物やレタスが入っている。パンは残念ながら最近シティベーカリーに行く機会がなく、これはポンパドールの食パン。スライスしてあるのが辛い・・・。

最後ににポテトサラダになぜか人参やリンゴなどを入れるのを見たことあるがわが家では絶対に入れない。もしカミさんが入れたら私は離婚する。もし私が入れたらカミさんに離婚される。もし入れたのがでてきてもウチの娘は絶対食べない。(笑)

人参やリンゴが嫌いなのではない。人参はみな大好きだしリンゴも嫌いではない。人参はきんぴら牛蒡にいれたりバターソテーにしてステーキの付け合わせに最高だし、野菜スープにもなくてなならない。だがポテトサラダに入れるのは絶対ダメ、栄養士の皆さんとか入れそうだけどね。リンゴは果物としてそのまま食べるかアップルパイで最高に美味い。ポテトサラダに入れるなんてありえない。

好みの問題なんて言う人もいるが「断じてそうではない」。クエの薄造りにトンカツソースかけて食べるのを好みの問題とは言わないのと同じ。そう、何でもかんでもマヨネーズをかけたり、身体にイイからと何でもかんでもゴマをかけたり・・・そういうのを「好みの問題だからその人がよければ・・・」これ、ほんとうにそうなのだろうか?

そんなことやめなさい、と強制するのはダメだ。だが認める必要はない、私はそう思っている。

そうそう、料理についてはもうひとつ、最近うどんはきつねうどんを基本にしようということになった。やはり揚げ物の摂り過ぎはよくないのでゴボウのかき揚げうどんは美味しいけど時々に、そしてきつねうどんが主役になった。散歩でいろいろなところに行くとスーパーマーケットに寄ることも多い。そこで美味しそうな油揚げを見つけると買って帰りきつねうどんにする。結構楽しい。

きつねうどん

ウチでは油揚げは甘く煮ない。家族みんな甘いのが苦手なので。油揚げは油抜きの後、コップ1杯の水に追いがつおつゆを大さじ1入れて弱火で15分くらいゆっくり煮る。ふっくら薄味のうまい油揚げのきつねうどんができる。