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2026年5月23日土曜日

書斎の改良-1

 5月も後半になり、少しずつ仕事が増えてきた。現在、受注済みが9件、引き合いが4件、完了が2件といった状況である。

黒板

黒板
もう見慣れた2列表示だが、もともとこの黒板は1列表示を想定していた。開業時、同時受注して制作する件数はせいぜい10件程度で、少しゆとりを見て15件あればと考えていたのである。しかし昨年度末など同時に30件を超える数の仕事となり、今のように2列表記が標準となったのである。たくさん仕事をいただいて、ありがたい限りである。
ところで、私は黒板とホワイトボードでは黒板の方が圧倒的に好きで、特にチョークで書くときのカチカチという音とフィーリングが大好きなのである。逆にホワイトボードマーカーのヌルヌル感が苦手で、またキャップをいちいち外したり付けたりのも面倒で、さらにだんだんインクがかすれてくるのも嫌いで、何が何でも黒板!、と決めていた。

先日、日本橋で丸善に寄ったらこの黒板用に欲しかったチョークが売っていたので買って帰った。そう、チョークにもこだわりがあったりする。

ゴールデンウィークに始めた書斎の改良は着々と進んでいる。現在半分くらい終わっただろうか。

今日は久しぶりに部屋の写真を撮ってみた。この「写真に撮って眺める」のもすっかり習慣となっている。撮った写真を眺めて改良点を考えるのによいからだ。気がつきにくい問題点が見えてくるのがいい。ただし撮影時に片付けたりしないで、ありのままを撮ることが大切だ。写真は見せるためではなく、考えるために撮るのだから。

まずはMacの作業机

Macの作業机

さっきまで食べていた柿の種の皿や飲み終わった炭酸水のペットボトルが見えるが、それを除けばここはいつもこんな感じである。ここは今のところこの状態が理想型だと思っている。


次にサイドデスク

サイドデスク

仕事があまり忙しくないのでここも片付いている。ここは仕事があるときは仕方がないがそうでないときは何も置かないことが基本。

次が書棚

書棚

書棚の下の引き出しキャビネットを新しいものに替えた。Amazonで購入した1万円弱の木製キャビネット。それを3台買った。値段が値段なので品質はそこそこだがそれでもプラスチック製よりしっかりしており、見た目も良いので満足している。書棚の本は読書の時間があったので少しずつ増えてきている。ここも合格かな。

次が作業机

作業机

ここは散らかっているが仕方がない。片付けの最中なので。いったんココに置いてそれを引き台などに収納していく。

最後についでにステレオ装置

ステレオ

スピーカーを少し移動し配線を調整しスピーカーグリルの色も黒に変えた。ダンボールは片付けの途中のものを入れて仮置きしているもの。テーブルがひっくり返っているのは脚を少し長くしようと改良中なので。ここはもう少しかかりそうだ。ひっくり返して脚のウラ面のフェルトを丁寧にはがし、これに9センチほどケヤキの脚をネジ止めして天板を9センチ高くする予定。ケヤキは東急ハンズで買った。

ロボクリ君は今は暫定でココに置いてあるがあとで移動の予定。

現在仕事の量はピーク時の1/3くらいだろうか。ピーク時は1日15時間くらい働かなければならないが1/3なら5時間程度、つまりまだ時間はそれなりにある。ただし28日に取材があるのでそれまでに少なくともよく見える部分だけでもキレイにする必要がある。まあ何とかなるだろう。

その後書斎の改良もほぼ完了し、ステレオまわりも使いやすくなった。

ステレオまわりもキレイになった










2026年5月12日火曜日

ステレオ装置と趣味なんて自己満足なんだから、という・・・

 5月中旬になり少しずつ仕事が来るようになった。そんな中、使っているソフトのユーザーインタビュー取材の依頼が来た。もう少し早ければヒマだったので良かったが、このタイミングなので月末でどうですか、と返事を返しておいた。もう一つ、5月前半は前にも書いたがヒマだったので図書室、工房、そして書斎の改良をはじめることにした。

左足のつま先の関節を痛めてあまり無理はできないので、やりかけの図書室と工房はかなり手間がかかるので一旦延期することにし、書斎のレイアウト変更に着手した。こちらはのんびり作業しても1週間程度で終わるだろうから足の負担を考え休み休みできる。それに書斎は仕事場所なので忙しくなるとレイアウト変更なんてまずできない。

そんな訳で始めたがおかげで今は書斎がめちゃくちゃになっている。この状態では取材はちょっと受けれそうもない。よって月末にお願いしたわけだが、仕事も少しずつ入ってきたのではたして月末までに終わるだろうか。

さて、まずはメインのステレオ装置まわりの変更から。メインのステレオ装置はレコードプレーヤー2台とCDプレーヤー1台、それとMacからDAC経由を音源とし、スピーカーは3ウェイで、これをプリアンプ、チャンネルデバイダー経由マルチアンプで鳴らしている。マルチアンプというのは3ウェイスピーカーならアンプを3台使う方法で、そのためスピーカーケーブルは左右3本ずつで全部で6本となる。ケーブルは床上に這わすとホコリが溜まるし、掃除もしにくい。またロボクリなどがケーブルに引っかかってしまうこともある。6本もあればなおさらである。

そこで以前自作のケーブル受けを作り、これを壁に留めてケーブルを壁に固定することにした。今回スピーカーの位置を少し動かすのでケーブルも少し調整する必要がある。

スピーカーケーブル、カナレ4S8
このケーブルはスピーカーの後ろなので見えなくなる。これは配線のためスピーカーを50センチほど前に出して作業している写真である。


スペーカーケーブルを壁に留める治具


スピーカーケーブルはカナレの4S8を使っている。スピーカーケーブルは様々なケーブルが売られているが私の考えではケーブル長が10メートル以内であれば電気器具に使われているビニル平形コード、いわゆる普通の電源ケーブル程度の性能で問題ないと思っている。ただしビニル平形コードは極性がわかりにくい。赤黒のものあるがちょっと見た目が悪い。そこでカナレの4芯ケーブルである。見た目は黒のキャブタイヤで強度もある。キャブタイヤというのは断面が円形のケーブルで家具などに挟まれても断線しにくく、取り回しもしやすい。また平形コードのようにねじれる心配もない。

よくオーディオ好きのおじさんで電気的な知識のない人たちはやたらと電線にこだわるが、私の考えではお金の無駄だと思っている。ヒドイものは数メートルで何十万円なんてものもある。それでオーディオ関連の評論家やライターが音の鮮度がどうのこうのと言うものだからその気になって買うようだが、何十万円は馬鹿らしくて試したことはないが、1m数千円のケーブルと1m80円くらいの普通の電線で聞き比べをしたが何度聞いても違いはわからなかった。アホらし。ただしケーブルなら何でもいいかと言えばそうでもない。やめた方がいいのはAmazonお薦めのAmazonスピーカーケーブルで、評価も高くその評価を読むと皆「私にはコレで十分」「違いがわからないからこれでいい」とか言ってる。そう、違いはそれほどないかもしれない。特にミニコンポでスピーカーケーブルが3m以下なんて場合、音的にはまず差はない。だがこのケーブル、なんとクラッド線である。クラッド線というのは基線がアルミでそれに薄く銅をめっきしてあるもので、外力にものすごく弱い。なのでアンプやスピーカーにつなぐ部分など数回曲げるとポロポロと切れてしまう。そんなケーブルは絶対使わない方がいい。Amazonには銅線のケーブルもあるようなのでそっちを買った方がいい。

さて、私はカナレの4S8だが、これは4芯で直径8ミリのケーブルという意味でもちろん銅線で、電気抵抗的には10mで0.15オームなので性能としては問題ない。カナレには4S6や4S11があり、4S6は直径6ミリ、4S11は11ミリだ。スピーカーケーブルが5m以下なら4S6でも全く問題ないだろう。4S11は線が太くて家庭用としては取り回しがしにくいのでお薦めしない。銅線には純度によりグレードがあるがいわゆるタフピッチ銅という安い銅線で問題ない。銅の純度を上げると確かに電気抵抗は減るがケーブルがよほど長くない限り音質に差は出ないだろう。

また例えばカナレを買うならAmazonは値段が高い。4S8が1mで890円もする。同じケーブル、サウンドハウスは280円だ。サウンドハウスでも3千円以上で送料無料だ。

ついでにインターコネクトケーブルについても少し、これはCDプレーヤーなどとアンプをつなぐケーブルで通常RCAピンケーブルを用いられる。このケーブルは電気抵抗はあまり気にする必要はない。だが流れる電気信号は微弱なので空中の電波などを拾うとやっかいだ。なのでシールド線になっている。このシールドがきちんと作用していれば良く、ケーブルの性能としてはあとプラグがしっかりしていればよい。性能としてはそれ以上でもそれ以下でもない。シールド性能についてはCDプレーヤーで何も音楽をかけずにアンプのボリュームを上げてみればノイズをどのくらい拾っているかわかる。シールド性能が不十分だと小さくラジオが聞こえたりする。具体的にはあまり長いケーブルは使わず、機器間の距離に少しだけ余裕がある程度の長さのケーブルで例えば1mのケーブルなら1本千円〜2千円程度のもので十分と言える。これも50センチで1万円のケーブルと1mで800円のケーブルで聞き比べをしたが違いは全くわからなかった。

オーディオ機器で音に差が出るのはケーブルなどではなく、スピーカーである。音質についてはここがだいたい8割くらいのウェイトを占める。当たり前だがこれは誰が聞いてもわかるほど製品によって違いがある。次がレコードプレーヤーのカートリッジ、これもスピーカーほどではないが結構違いが出る。CDプレーヤーやアンプはその次である。

CDプレーヤーやアンプなどはある程度、それぞれだいたい15万円以上のものなら何を選んでも大丈夫だろう。ただし操作性や見た目も結構大事かもしれない。そのあたりは好みで選べばいいと思う。例えばパナソニックの高級アンプなんて笑ってしまう外観で、誰がどう見たって上下逆さまなのである。これ、おそれくデザインの「デ」の字もわからないオジサンが固定観念にとらわれないつもりでデザインしたのかもしれないが、ボリュームつまみというのは操作部で、メーター(インジケーター)というのは表示部である。そしてボリュームつまみを手で操作するとき、表示部が下にあると手で隠れて見にくい。だから人類の機械づくりの歴史の中で操作は下で表示は上になっているのが自然に見え、これを逆にするとおかしなものに見えるのだ。

パナソニックのおかしなデザインのアンプ

少し極端な例だがこんなアンプを使っていると、せっかく良い音楽を聴いていても落ち着かない可能性が高い。もちろん気にならない、という人もいるだろうが、私に言わせれば「にぶい人」である。

こういう機器などの「たたずまい」というのは生活空間の中ではとても重要で、これは機器だけでなく例えば「本棚」や「食器棚」などでもそうと言える。本棚を例に取ると、そこに並んだ本が私たちに何かを語りかけてくるのであり、知や教養が気取ったものではなく、楽しみとして生活に溶け込んでくるための装置なのである。

だから同じ本棚でも何とか全集みたいなのをズラーッと並べるようなのは単なる成金趣味ぽく見えてすごく浅く薄っぺらく見えてしまうし、そういう本棚の人と話をしても教養は感じられず、たえず誰かにどう見られるか、どう見られたいかばかりを感じてしまうのである。

家電製品でも本棚でも食器棚でも何でもそうだが、ステータスなんて微塵も考えずに、どれだけ本を読みたくなるたたずまいなのか、おいしい料理を作ってみたくなるたたずまいなのか、深く音楽を楽しめるたたずまいなのか、といったことを考え選ぶことだ。

さて、スピーカーの位置調整とケーブルの配線がおわり、スピーカー回りがようやく片付いた。

スピーカー回りの片付けが終わった

このモニターは映画鑑賞用ではなく仕事のデータを確認するためのものでほとんど使うことがない。デジタルサイネージはタテ使いだがそれはあまり原寸で確認する必要ないのでこれは使わないが、展示会などで流している動画は音声と共に原寸に近いモニターで確認した方がよいと考えチェック用に購入した。だが最近はこの手の仕事にも慣れ、大型モニターでのチェックまでは必要なくなったのでほとんど使わなくなった。そもそも私はホームシアター的なものがあまり好きではない。まずもってテレビ放送はもう20年以上全く見ていないし、映画はよく見るが大画面で観たいとはあまり思わない。だからリビングにでっかい液晶テレビなんてウチには不要なのである。私は映画はひとりで観ることが多い。だから書斎で仕事の合間や少し時間ができたときに観る。27インチモニターで観る。

さて、次はスピーカーを除くステレオ装置まわりの掃除である。けっこういろいろ装置があるので、時間がかかる。レコードプレーヤーが2台、昇圧トランス1台、フォノイコ2台、CDプレーヤー1台、プリアンプ1台、真空管パワーアンプが3台である。これらを丁寧に掃除する。アルコールを含むウェットティッシュで拭く。

拭き終わったので久しぶりにメインのステレオで音楽をかける。ずっと仕事が忙しかったのでほんとうに久しぶり。レコードが聴きたいがそれは今度にして今日はCDで我慢。マックスリヒターのスリープを聴く。CD8枚組だが今日聞いたのは1枚目。マックスリヒターはオーケストラにシンセサイザーの低音を加えた曲が特徴で、このスリープもそうである。各ユニットがきちんと再生するかをチェックするのにちょうど良い。普通のクラシック音楽では低音は一番低くてコントラバスの50Hzくらい。ただしコントラバスの50Hzなんて実際の曲の中では音が小さすぎてわかりにくい。だからこのCDを選んだのだ。ちなみに高音はピッコロやバイオリンが4000Hzくらいかな。ただし例えばバイオリンの高音などは倍音を伴うので3000Hzくらいの音でも4倍音で12000Hzくらいまではよく聞こえる。だがそれ以上は聴覚がついて行けない。私が自分の聴覚をサイン波を流して確認したところ15000Hzが限界だった。アウトドア用品の店舗などで蚊を近づけないためだろうか高音を流しているあれが15000Hzくらいかな。

一時期ハイレゾなどといって40000Hzまで再生可能なスピーカーなどが出ていて、それに合わせハイレゾ音源なるものが流行ったことがあるが、あれは全く意味がないと思っている。ソースの多くは既存のCD音源を使って擬似的に超高音を加え、さらにイコライジングにより音の傾向を変えただけのものだった。ヒドイ話である。それでもオーディオおじさんなどは聞こえなくても感じるとか訳のわからない理屈を言う人がいるらしい。まあ勝手にすればいいが、そういう人達は音を聞いて音楽を聴いていない人が多いように思う。つまり好きな音楽の好きな演奏より、最優秀録音盤みたいなのを好んで買うひと達で、もうまったくハナシが通じないのである。ついでに言うとこれは音楽だけでなく、車やカメラなどでも同じで、高性能を求めそれを「持つ喜び」、「使う喜び」なんてすごく薄っぺらいことで、そんなことにこだわってモノ選びをするなんて実にもったいないのである。

車なら多少ポンコツくらいが楽しく、それにステキな彼女でも家族でもワイワイ楽しみながら買い物に出かけたり山や海に行くのがいいし、カメラもフルサイズのものよりマイクロフォーサーズの軽いもので楽しく最高の写真をたくさん撮ってそれをプリントして楽しむ方がはるかにイイ。料理でも数百万円の高級キッチンで絶えず汚さないことを気にしながら料理するより、クリナップのフツーのキッチンでおしいものたくさん作って恋人や家族とケラケラ笑いながらおいしく食べる方がはるかにイイ。つまり何を持つかではなく、どう使うかがあってこそそこに自分自身が投影できるわけで、そこに始めて有意義な時間が生まれるのである。趣味なんて本人が満足ならそれでいいという訳ではないのである。

その後スピーカーのサランネットの張り替えも終わり、その他の片付けも一段落した。まだ細かな作業は残っているがそれらは急ぐ必要もない、期限を決めずにのんびり進めればいいだろう。

ステレオ装置





2026年5月1日金曜日

ゴールデンウィークは片付けと音楽かな

 仕事がないままゴールデンウィークに入った。今日は5月1日で製造系の会社は休みのところが多い。また連休明け5月の7、8日の休みを取る人も多いし、連休明けにすぐ仕事の依頼が来ることはまずないので、少なくとも11日の週まではヒマな状態が続くだろう。

つまり珍しくゴールデンウィークは休みなのである。ただし先日書いたように足の関節を痛めてしまったので遠くに出かけたり、改修工事などはちょっとむずかしい。もうだいぶ傷みは引いたが油断は禁物で、関節炎はとにかく安静にするしか治癒の方法はない。

というわけで連休中、何をしようかと考えている。まずは久しぶりにお香を焚いて買っておいたウィスキーを空けてチビチビやりながら考えることにした。音楽は先日届いたヤン・ガルバレックとヒリヤードアンサンブルのムネモシネ。

お気に入りの竹のお香

お香はミニ火鉢のような香炉で焚く。お香用の香炉は穴の空いた傘ような形状のものが多いがあれは中がススでベタベタになるので、こういう香炉の方が好きだ。どのくらい残っているかもひと目でわかる。また佇まいもいい。置いてある場所がスピーカーの上なのがちょっと・・だが、ここは現在改修予定である。なので当分はこのままである。

グレンリベット

ウィスキーはグレンリベットで、これは大のお気に入り。グレンリベット以外のウィスキーを買うことはほとどなくなった。だが昨年秋以降ずっと忙しく、ウィスキーどころではなかったのですごく久しぶり。

ヤン・ガルバレックとヒリヤードアンサンブル「ムネモシネ」

そうそう、ヒリヤードアンサンブルのCDはヤン・ガルバレックとの共演以外にも何枚も持っている。

ペロタン

なかでも好きなのがペロタンで、ヤン・ガルバレックとヒリヤードアンサンブルとは違って教会色が強いがこれはこれでたまに聴くのはいい。特に手前の黒いジャケットのCDは大のお気に入り。

私の音楽の好みはクラシック音楽は中世からバロックまでと近代から現在までの間が好きで、その途中は比較的手薄になっている。特にロマン派の作曲家のレコードやCDはとても少ない。シューベルト、ショパン、メンデルスゾーンなんて1枚もないかもしれない。いやショパンはピレスのがあったかな、でもあまり聴かない。

ちなみに「現在」と書いたがこれは「現代音楽とそれ以降」という意味である。

ひとつには仕事をしながら聴くには中世〜バロックや近代〜現代〜現在というのがBGMとしては最適だというのが大きいがそれだけではない。誤解を恐れずに言うと構成がはっきりしていてシンプルなのが両者の共通事項と私は感じている。中世〜バロックがそうなのはそうだろうが現代音楽はそうかな?と思えるかもしれない。現代音楽を含むモダンアートは絵画なども含め、芸術が持つ様々な要素を分解しその一要素を取り出したりしたものが多い。したがって難解のように感じるかもしれないがシンプルなのである。取り出した一要素を際立たせることで成立するので構成もシンプルであまり重層的ではない。そのシンプルさが仕事をしながらに快適なのである。

モダンアートの特徴としては上記に加え、従来的手法とは異なる構築方法を使う、と言うのもある。特にモダンアート後期はその傾向が圧倒的に強い。たとえば音楽であれば意図的に不協和音を用いたり、音階を壊したり、偶然性などを取り込んだり。だがこの新しい構築方法というのはモダンアートの実験としての面白さを提供してくれたと同時にモダンアートそのものを終焉に導いてしまった。まあ壮大な実験を目の当たりにできて私自身とても楽しめたのでよいが、これをあんまり体験しなかった人たちは実にもったいないことをしたのでは、と本気で考えている。科学でもアートでも実験に立ち会うのは楽しいものである。ただし同じ実験を何度も見せられても楽しいものではない。これがモダンアートの最大の問題点だった。つまり常に今まで誰もがやらなかっとことやること、探すことがモダンアートの唯一の命題になりその終焉は沈黙と消失という究極の回答でもたらされることになったのである。

従ってモダンアート終焉つまり臨終の正確の年を言うことができるのである。

現代音楽の臨終は1952年で、ジョン・ケージの「4分33秒」がニューヨークで初演されたとき

モダンアートの絵画の臨終は1953年で、ラウシェンバーグが「消されたデ・クーニング」が製作した年

ついでに言うと現代建築(モダニズム・アーキテクチャー)の臨終は音楽や絵画からずっと遅れて1972年ミノル・ヤマサキの「セントルイスの集合住宅」が爆破され取り壊された年である。

もちろんモダンアートやアーキテクチャーの死後も音楽は作られ、絵画や彫刻も作られ、建築も作られている。だがそれらは壮大な実験や理想主義の終焉のあと、ちょうどSF映画にあるような世界戦争で人類がほぼ滅びたあとの物語のようで、集落によってその生き様はバラバラなのである。もちろんソレ自体悪いことでも何でもなく、むしろそれがヒトの営みとして自然なのかもしれないし私自身好きな作品もとても多い。だが狂ったように突き進んだあの当時のムーブメントは眺めているのが、いや正確にはリアルタイムエイジではないのでその大部分はトレースしたといった方が正確だが、実におもしろかった。そう、トレースで十分楽しめるのだから極端なハナシ今からでも間に合うのである。そしてリアルタイムでないことが良い方向に作用することもある。中世の音楽と現代音楽の死後の世界の間を光速で行ったり来たりできるように。

メシアンの「天上の宴(Le Banquet céleste)」のあと、ヤン・ガルバレックとヒリヤードアンサンブルの「ムネモシネ」を聴き、次に800年もすっ飛んでいき12世紀の「ペロタン」を聴く。そしてふたたび戻ってきてグラスの「フォトグラファー」。そこに800年の年月の隔たりはなく、さながら昨日と今日なのである。

フィリップ・グラスのCD



さて、ゴールデンウィーク、結局は掃除と散歩で過ごすことになった。掃除の日の次の日が散歩、そしてまた掃除の日と交互に。年末に仕事が忙しくて大掃除ができなかったので、今やることにした。やりながら思う。暮れの寒いときより今の方が掃除にいいのでは?と。換気しても寒くなく、お湯の出もよくジャバジャバ洗える。半袖のTシャツで作業もしやすい。おまけにこの時期どこに行ってもたいていヒトが多い。掃除ならそんなの関係なくできる。

で、次の日の散歩、最近散歩で良く行くのが光が丘公園。地下鉄で一本で行けるし、連休でもそれほど混んでいない。そこで少し歩いてたくさんあるベンチで飲み物を飲んでのんびりするのもイイ。そうそう今日は空も良かった。今日は風が強かった。風が強い日はたいてい空がイイ。



帰りに駅の近くで食材を買って帰る。

帰宅後夕食の後書斎の掃除、といっても働くのはロボクリ君。このロボクリはもともと寝室で使っていたのだが赤ランプが点灯して故障したようだったので買い換えた。で、捨てようかどうしようかと思っていたのだが赤ランプはバッテリー寿命ということなので、バッテリーを交換したら動いた。

ロボクリ


バッテリー交換の時、ついでに分解して掃除し、書斎で余生を過ごしている。中華製の安いロボクリだがまだ使えそう。寝室はエレクトロラックスというスウェーデンの会社のロボクリにした。スウェーデンだが製造は中華。家電は中華が多いね。

SF映画でロボットにも個性はあるか、なんてハナシがよくあるが、そりゃアルでしょ、ロボクリにもあるくらいだからね、とエレクトロラックスのロボクリの動きを眺めながら感じたのであった。

さて、その後古楽をもっと聴きたくなりCDを何枚か注文した。マイナーなので海外からの発送も多く、到着まで時間がかかるが仕方がない。月末までには届くだろう。

先行して届いたCD








2026年4月18日土曜日

コンピューターラックの掃除

 毎年4月末からの連休にはコンピューターのラックと機器の掃除をするのだが、今年は4月初旬からヒマなので予定を早めることにした。作業的には掃除が主だがついでにケーブルを全て外してレイアウトを調整したり、外したMacや外付けハードディスクも掃除する。

1年でラックもMacもハードディスクも結構な量の埃が付く。埃は放熱の大敵だし埃っぽいものをそのままに使うのも精神衛生上よくない。そこで年に一度、徹底的に掃除するのである。

ラックは棚板にうっすら埃が溜まっている。また外付けハードディスク用にラックに設けた冷却用チャンバー内やチャンバーファンにも結構埃が付いている。掃除機やウェットティッシュなどで丁寧に掃除する。機器を外してラック全体を掃除するのに1時間半くらいかかる。

次に機器を1台ずつ掃除する。Macは3台置いてあるので1台ずつ作業テーブルに運びまずは掃除機で外側の埃を取り除く。次に裏ぶたを開け中の掃除をする。裏ぶたはMacMiniは簡単に開くがMac studioはちょっと面倒だ。

Mac Studioは、まず裏返しリング状の黒いゴムを外す。このゴムは両面テープで留まっているのでヘラなどで部分的浮かせて手でゆっくり剥がしていく。ちょっと面倒だが丁寧に時間をかければ難しくはない。

Mac Studioを裏返すと黒いゴムのリングが見える

リング状のゴムを外すとネジがあるのでこれを外す。

黒いゴムのリングをはがすとネジが見える

特殊ネジなので専用のドライバーが必要だ。星型のドライバーだ。T8やT9というドライバーを使うのだが、必ずぴったりのサイズのものを使う必要がある。ドライバーが大きいと入らないしわずかでも小さいとねじ山を舐めてダメになってしまう。ドライバーは1本確か700円くらいだった。高いものではないのでT5からT10まで揃えておくと安心かもしれない。Amazonあたりで探せばセットで安いものもあるだろう。

特殊ドライバーでネジを外す

外したネジは必ず小さなお皿などに入れておく。100均で売っている無地の小皿などが便利。今回は単純作業なのでその辺に置いてもなくす心配はないが、習慣として必ず皿を使うことが大切。さて、これで裏ぶたが外せる。

Mac Studioの裏ぶたをはずしたところ

いよいよ内部の掃除だが、掃除機にノズルを付けて掃除するのはダメ。その理由、1つは掃除機のノズルの先端をデリケートな内部機器に当てない方がいい、ということ、そしてもうひとつは、掃除機は静電気が起きやすく、ノズル先端からMacの基盤などに万一放電するとMacが壊れてしまう危険があるからだ。基本的にこの手の電気機器内部は掃除機は使わない方が良い。掃除には基本、エアーダスターを使う。圧縮空気のスプレー缶である。ただしこれを使うとかなり埃が舞うので使用する際は、ベランダや庭など外の方がいい。ウチでは工房で作業する。

さて、ここまで書いてきてこう言うのも何だが、Mac Studioはあまり内部に埃が溜まる構造にはなっていないので、必ずしも毎年開けて掃除する必要はない。私は念のためやっているが、開けるたびに今回は開けなくてもよかったかも、と感じる。ただし裏の吸気口の部分には埃がかなり付いているのでここは掃除機でキレイに埃を取り除いた方がよい。内部ではないので掃除機が有効だ。エアーダスターで吹き飛ばすとかえって埃が中に入ってしますので、ここは掃除機がよい。

次に外付ハードディスクの掃除。これは通風口から掃除機で中の埃を吸い出し、周りは固く絞った雑巾やウェットティッシュで拭く。

1台ずつ丁寧に掃除したらラックに戻し再配線する。

再配線する

配線ケーブルには両端に接続する外付機器のネームタグをつけておくとあとから配線のアレンジなどをするときわかりやすい。特にウチのように接続する機器の数が多い場合このネームタグがあると無しでは後々メンテナンスのやりやすさが10倍違う。

タグを付けたケーブル

この写真は短いケーブルだが、ケーブルが長くなればこのタグがとても便利になる。モニターを何台もつなげている場合など、どのケーブルがどのモニターなのか一目でわかり便利なのだ。

というわけで作業完了。

作業完了


今回、仕事用のハードディスクを1台大容量のものを新規に購入し、入替をおこなった。データの移動は夜の作業で2晩で完了した。今回購入したハードディスクは16TBなので、現在の8TBから2倍の容量になった。これで今後数年は大丈夫だろう。ただし16TBのハードディスクは10万円ほどするので、今回購入したのは1台のみで、バックアップ用は8TBを使い続けることにした。これは来年買い換えればよいだろう。それまでに容量が圧迫してきたら余った8TBが2台あるので分散してバックアップを取ればいい。

その後、ラックの正面側の側板を少し手を入れることにした。この側板は木材の芯材に布地を貼ってあり、本体にはマグネットで留めてある。どうしてこうしたかは2つ理由があり、ひとつはラックを製作したときに手持ちの材料の幅が足りなかったこと。もう一つは機器の手入れなどのとき一部が外せた方がメンテしやすいと考えたからで、その判断は間違っていなかったとおもう。問題はマグネットが弱く、ちょっと触れただけで簡単に外れてしまうことだった。ほとんど触れる心配のない場所なので今までは外れたらまた付ければいい、とそのままにしていた。幸い今はヒマである。また模型製作で使った強度のあるマグネットもたくさん余っている。ということで付け替えることにした。






2026年4月13日月曜日

2026年、仕事の作業環境と良寛の本

 4月になり半月が経ったが仕事は相変わらず全く入ってこないので、これを機に前半のんびり、後半お片付けの日々である。今日は久しぶりに作業環境の写真を撮ってみた。ただし、今回は反則で片付けたあとの撮影である。3月中は仕事がかなり忙しくほとんど片付ける時間がなかった。また模型製作ではどうしても作業机の上に製作中の模型のパーツや工具などがあり片付けることができなかった。4月に入りヒマになったがまずは数日のんびりで、片付けも後回し。こんなことは珍しい。だがそれほど疲れていた。

そんな訳で放ったらかしのままだった作業環境だが、4月中旬になりようやく片付ける気になった。そして片付け後写真を撮り、この状況を基本として、今年2027年の作業環境をどのように改良していくかを考えることにした。

今まで何度も書いてきたことだが、仕事の作業環境というのは作業効率の上でも重要なことは言うまでもないが、快適に作業できることが効率と同じくらい重要で、我慢しながらではなく、楽しみながらできることがとても大切なのである。会社勤めをしていたときはできなかった自由が今は何でもできるのである。しない手はないのである。

と言うわけで写真。まずはMacの作業机。

Macの作業机

ここはほとんど変わらない。ほぼ完成形と思っている。前回からの変更点はモニターで、中央下のメインモニターの調子が悪くなったので、新しいモニターに変更したこと。今回もナナオ(EIZO)のColor Edge27インチ。調子が悪くなったモニターは画面の下3センチくらいが黄色っぽく変色してきてしまった。そこでこれを右のパレット用モニターにした。右下のモニターこの写真でも偽色がわかる。だがパレットはほとんど下数センチは使わないのでこれで全く問題ない。また、現在3台のMacを使っているが、これを今年の後半には2台にしようと思っている。メインのStudioが壊れた時用予備のMacと音楽をかけるために使っているMacを兼用させようと思っているからで、そのためモニターの構成を一部変更した。今日は小さなタオルをミューズ石けんで洗い、石けん成分が少し残る状態で机の天板などをゴシゴシ拭いてサラサラで気持ちがよい。マウスやキーボードや机が少しでもペタペタするともう我慢できないので、週に1回、これからの季節は最低でも週2回は拭くことにしている。

次にサイドデスク

サイドデスク

ここは特に変更する予定はない。ただしサイドデスク下のワゴンは作り直すことも検討している。理由はこのワゴンの上に収納してあるスキャナーがそろそろ寿命のような気がするからで、そもそも以前は仕事で写真スキャンがある程度あったが今は全くないので、高品質スキャンの必要がなくなったこと。つまりスキャンするのは書類などの保存用のみなのである。なので画質より起動の早いLEDベースのスキャナーに変えるのもありかな、と言うわけである。

写真用スキャナー

ちなみに今使っているスキャナーはエプソンのGT-9800Fでもう15年以上使っている。故障もなく安定していてとても良いスキャナーだった。だがさすがにそろそろ寿命のようだ。

次のスキャナーの候補が見つからないので慌てずゆっくり決めることにしようと思っている。そして機種が決まったらワゴンも作り直す予定である。

次は本棚。

本棚

ここは大きな問題はないがもう少し本を置きたいので、カメラを別の場所に移動させようかなと思っている。それくらいかな。

最後に作業机。

作業机

ここは大いに問題ありで、そもそもここで接着剤を多用した模型の組立は考えていなかった場所だった。だが模型の仕事が増え、工房が手狭なこともあり、仕方なく模型製作の主戦場となってしまった。本来紙を切るためだけの目的で置いたカッターマットが接着剤や塗料でご覧の通りである。やはりここは本来の目的である手描きで絵を描いたり、ちょっと紙をカットしたりという作業机にし、模型は工房を改良しそっちを作業スペースとするように変更したい。これは今年中には解決したいと思っている。

最後に黒板

黒板

黒板は仕事の進捗管理に使っている。冒頭に書いたように今は仕事がなく、このありさまだが、まあ今はその空いた時間をのんびり過ごせばいいだろう。

その後、本棚のカメラを隣の本棚に移し、図書室から何冊か本を持ってきて並べた。音楽を聴きながらペラペラとページを繰るのによさそうな本を選んだ。

本を何冊か持ってきた


仕事が忙しいときはなかなかこういう時間は取れないので、今のうちに楽しんでおこうと思う。今日はビル・エバンスを聴いている。ビル・エバンズはレコードとCDを4枚ずつ同じものを持っている。今はCDをitunesに読み込んだものを聴いている。昨日散歩の途中で寄ったパン屋のカフェテリアでかかっていたので久しぶりに聴きたくなった。今朝は外は良い天気だが、暗めの書斎で本のページを繰りながら聴くのがなんとなく自虐的でもあり、でも気持ちよくもあり、と

松岡正剛著「外は、良寛」

図書室から持ってきた本の一冊「外は、良寛」をペラペラと読むともなし見るともなしにページを繰りながらつまみ食い。松岡さんはこの書の中で「良寛の書はキースジャレットのケルンコンサートと合う」ようなことを書いているが、まあそうかもしれないけど、それってそれすぎるような気がして、私はビル・エバンスを小さな音で聴きながらページを繰るのがいいかな。モノトーンというイメージはその通りだと思うけど。そうね、キース・ジャレットのケルンコンサートのような精神性を極限まで高めた演奏より、そうでないが決して軽薄ではないビル・エバンスの音の中に時々おとずれる何かが良寛の書と繋がるように感じるような気がするので。もちろんビル・エバンスが良寛ぽい、と言うわけでは全くない。そうではなく小さな音でビル・エバンスを聴きながら暗い書斎でページを繰るのが「外は良寛」という時間を感じると、そういうことなのだが・・・

ちなみに良寛についての本は実に多い。本屋で立ち読みをする程度で全てに目を通したわけではないが、どうもあまり好きになれなかった。良寛が、ではなく良寛のことを綴る著者すべてが、である。なんかこう「良寛を理解することはすなわち」、とか良寛の「心」だの「生き方」だの。「私は読者より理解している、それでもまだまだだ」みたいな論調、そういうのが苦手だった。

その点松岡正剛はいい。なんかありがたい話にしないで、断片的に思うまま綴っている。なのでこの本だけ例外的に読むのである。



2026年3月13日金曜日

模型製作環境を良くしたい

今日は以前担当した仕事の食事会に呼ばれて日比谷まで出かけた。本来、私はイメージ制作の一外注業者なのでこういった会に呼んでいただくことはなく、今回もご招待いただいたが、お礼を言って辞退させて頂こうと思ったのだが、主催の方から是非にということで出席することになった。ありがたいことである。料理はビュッフェであまり多くなく立席だったがかえって出席された人たちといろいろ話ができてよかった。あまりおなかも空いていなかったので乾杯のあとウーロン茶を飲み料理には手をつけなかった。家に帰ってから何か作って食べればいいかな、と思ったからだ。7時半に散会となり地下鉄でのんびり帰る。さて夕食何にしようかな、と考えながら。さすがに少しおなかも空いた。あまり手間のかかる料理は遅くなってしまうので、手っ取り早くぱっぱっと作れるものがいい。家の近くのスーパーマーケットに寄って、いい肉があったらステーキとパスタ、そうでなかったらきつねうどんかな、とそんなことを考えながらウトウトしながら帰る。

ステーキとペペロンチーノ

幸い良い肉があったので予定通りステーキとスパゲッティの夕食となった。ステーキはあまり焼きすぎない方が良いとされているが私は生っぽいのが苦手なので、厚めの肉、3センチくらいの国産牛肉を表面をこんがり焼いて食べるのが好きである。厚みがないと中まで火が通り過ぎてしまうので3センチくらいがいい。いろいろ同時に作ったので料理にかかった時間は15分くらい。人参は電子レンジで火を通し手鍋でパッパッとバターソテーに、同時にお湯を沸かしパスタを茹でる。隣でオリーブオイルに唐辛子とニンニク、そこにベーコンとマッシュルームを加える。そしてその横でステーキを焼く。この程度なら全部同時でも問題ない。ワインでも飲みたいところだが仕事があるのでウーロン茶である。


さて、残っていた最後の模型の納品も終わり、あとはカタログ等の今年度分の仕事の仕上げがいくつか残っているが、それらが終わればひと段落である。3月いっぱいは身動きが取れないが4月になれば時間ができるだろう。

そこで電車に乗っている時やちょっとした待ち時間に製作環境のリノベーションのアイデアを考えている。このブログも地下鉄で書いている。つまり後半を先に書いて前半は帰りの電車と寝る前ということである。

さて、まずは工房である。今後どのくらい模型の仕事が来るかはわからないが、今後の模型製作を効率的に、また快適に行うことができるよう大改造に着手する。おそらく3ヶ月くらいかかるだろう。大きな作業机と工具や材料の十分な収納スペースがほしい。

次に図書室、本棚は完成してよくなったのだが、写真撮影室としてはまだまだ改良の余地が多くある。特に撮影時の照明の設置が問題で、これは1から考え直そうと思っている。

最後に書斎、ここも思うことは多くあるがそれほど急を要してはいないので、まずは工房と図書室を片付けてからゆっくり考えれば良いだろう。

で、工房だが一部壁を撤去し広く使えるように改良する。中央に作業台(机)。ここにソーテーブルを内蔵させる。ソーテーブルは使わない時は天板でフタをする。使う時にその部分の天板を外し、外した天板をカットする材料の延長テーブルとして使う。

課題その1、ソーテーブルを天板のレベルまで上げ下げする機構。上げ下げ幅はキックバック防止用のブレードを含めても10センチ程度だが手で持ち上げるようなことはしたくない。手がかりも付けなくてはならないし無理な姿勢で重い機械を持ち上げるのはよくない。さてどうするか。またソーテーブル用のガイドレールの収まりなどなど、時間があるときに少しずつ考えれば良いだろう。

課題その2、今回模型製作用にどうしても導入したい機械がある。レーザー加工機である。これは使う時ちょいと出して、といった置き方はできない。設置場所を決めて固定となる。また加工の際発生するガスの排気も必要なのでどうしても閉じたブースが必要だ。

課題その3、改修に伴い処分する物が結構たくさんある。これらを早めに処分する必要がある。






2026年2月17日火曜日

模型製作-4

 模型3件のうち1件は2月初旬に納品が完了し、修理の1件も2月中には作業は完了し箱詰めも終わった。あとは納品だけである。

で、手間のかかる残る最後の1件が3月初旬納品を目指して急ピッチで作業中である。模型以外の仕事もあるのでかなり忙しい。

模型その1


模型その2(修理のみ)

さて、先に納品した模型については受注金額と費用を簡単に取りまとめてみた。具体的な数字は書かないが、材料費などが約4分の1、残りが4分の3が制作費となる勘定である。製作にかかった時間で割り戻すとグラフィックデザインの半分くらいの時間単価になったのでやはり模型は商売としてはなかなか厳しい。だが楽しい部分もあるのでやめるつもりは全くない。そうは言っても少し改善すべきところは見直した方がよい。まあ、だから今回費用の検証をした訳で、目標としては材料費はそのままに作業効率を2倍程度高めたいと思っている。そうすれば商売としてもうまみが出てくる。

ではどうやって作業効率を上げるか。方策はいくつかあるが、1つは経験によって効率は黙っていても上がってくるだろう。独立して今の会社で製作した模型は全部で8件、これが倍の15件くらいになれば、はっきりとは言えないが、効率は3割くらい上がってくるだろう。

次に製作ツールの導入で効率は大きく向上するはずだ。レーザー加工機、3Dプリンター、曲げ加工機、穴あけツール、研磨装置など。これらは一度に多くを揃えることは難しいし置き場の確保も必要だ。まずは今年中にレーザー加工機を導入しこれにより作業効率は2割くらい上げたい。その他軽微な加工ツールで1割改善、合わせて3割の向上を目指す。

次が作業スペース。ここが目下最も問題で、現状、まずは作業台が狭い。できれば3’×6‘板くらいの快適な作業台が欲しい。また、棚でよいので仮置き場も必要だ。これらにより効率が2割くらい上がるだろう。この作業スペースというのは業務効率だけでなく快適な作業環境という仕事で私がとても大切にしていることを実現する意味でも重要と言える。また材料や道具が今はわかりにくく探す時間が結構かかっている。どうしても見つからず再度購入したりと無駄も多い。改善されれば1割くらい効率が上がるだろう。

これら全てを実施しても効率2倍とはいかないが、まあどれも皮算用なので数値合わせをしてもあまり意味はない。大切なことはキチンと全て実施することだ。3月中旬までは確実に忙しいので、それ以降になるがまずは工房の大改造の予定である。

さて、最後に残っていた模型も無事完成し、展示会会場への搬入設置も完了した。これで模型の仕事はすべて完了である。

3件目の模型も完成



展示会では会場の設営などメインの仕事は他の会社のベテランのスタッフが対応するので、ウチはあくまでコンテンツ作りの協力である。コンテンツには先の模型の他、説明用のパネルのデータづくりやビデオコンテンツなどがあり、たいてい時間が切迫する中で効率よく仕事をすることが求められる。また、修正や変更などギリギリのタイミングということもある。今回も会場で確認作業をしていたときに問題が発生し、会場から急いで帰って大急ぎで修正データをプリントにまわすこととなった。

展示会は明日から3日間だが、私は最終日に再度行くことになっている。展示した模型の撤収のためである。なので厳密には模型は全て終了とは言えないがまあいいだろう。撤収時、展示してある模型を丁寧に分解し輸送箱に収納し輸送会社に引き渡すまでが私の仕事である。

模型などの展示物は「後入れ・先出し」と言われている。つまり展示会の準備の時はブースなど大工仕事や電気工事などが終わるまで現場で待機、最後に展示台に設置する。撤収時は真っ先に箱に収納しその後業者がブースや展示台の解体にかかるわけだ。なので設置の時は準備ができるまで待ちが長いこともあるし、撤収の時は閉幕と同時にすぐにかからなければならない。これが結構大変なのである。もちろん普通の模型ならわざわざ私が出向く必要はなく、クライアントの担当者に対応してもらう。だが大きな模型など、おまかせにできない場合は私が出向くことになるのである。

というわけでビッグサイト最終日閉会1時間ちょっと前に一般入場で入り、各社のご担当に挨拶をしてその後他社のブースをチラッと見に行く。提案の参考にするためだが、どちらかというと、あー、こうやってもあまり効果的でないし人も集まらないのね。という参考になることの方が多く役に立つ。ひにくれているように聞こえるかもしれないが、大まじめで、実に有用な情報なのである。

さて、今回製作した模型は会期中、電気関係を含め不具合もなく無事に終了、撤収もスムーズに終わった。めでたしめでたし。






2026年1月28日水曜日

模型製作-3

 まだ1月だというのに結構忙しい。1月末現在、カタログやポスターパネルなどの販促用グラフィックの制作の仕事が8件、模型の仕事が3件、そしてアミューズメントパークの仕事が1件と、てんてこ舞いの状態になっている。

このうち模型は十分なワークスペースがないことは以前書いた通りである。そのため書斎の作業机も散らかり放題なのだ。だが、私は元来散らかった部屋では仕事はできない性格なので、これは相当困った問題となっている。今できる対処方法は定期的に片付けることだけで、数日、時に1日で元の木阿弥だが、再び片付けて、とそれのくり返しである。全くもって疲弊することこの上なしである。

やはりなんとか工房を使いやすいように改良したい。すぐは無理だけれど。

今日は少し片付けていつものように写真を撮ってみた。

Macの机

ここはどんなに忙しくてもそれほど散らかることはない。そもそも模型の仕事がどんなに忙しくてもグラフィックの仕事はそれとは関係なくあり、ここはコンスタントに使う。



サイドデスク


ここはさっきまで模型の資料などが山積みだったが片付けてシルビーバルタンのCDを置いてみた。このCD、昨年の11月に四国に旅行に行ったときに高知の宿のヨットに飾ってあった写真続きで何となく買ってみたのだが、まあ音楽は古い60年代70年代のフランスのアイドル歌手なので特に聴きたいとは思ってないが、なんとなくCDを飾ってみるのもよいかも、と考えた。まあこのジャケットもちょっと古くさいがそれがなんとなくいいかも、と思ったのだ。ちなみに曲は一度も聴いていない(笑)。
つまり、この「古くなっても味がある」、というのは結構大事なことで、生活において結構重要な価値判断の要素だと思っている。たとえば、それとは反対のことを考えてみるとわかりやすい。日本の60年代のアイドルなんててオハナシにならないが、日本の70年代、山口百恵とかキャンディーズである。当時は結構人気があったようだが、今となってはどういう形にしても部屋に飾るようなことはまず考えられない。「古くなっても味が出るどころか、垢抜けないどうしようもないもの」になったということで、そしてここが大切なところなのだが、こういう物はその当時から、つまり最初から手を出さないほうがいいと思うのだ。


アンプとプリンターの棚


次にアンプとプリンターの棚、ここも模型の仮置き場となっていて、まあ仕方がないかな。アンプの前に置いてある箱は模型用の電気部品が入っている。こういうのはパーツが小さいのでまとめておかないとすぐに行方不明になる。だが本来電気部品に限らず作りかけの小さなパーツなどは結構あって、いまはそのたびにテキトーに箱を探してきていれているのだが、もう少しシステマチックにしたいと常々思っている。

作業机


工房と並ぶ、模型製作の主戦場がここ。塗装や粉塵の発生するカットや研磨などは工房で、組立てなどは主にこの作業台を使っている。この作業台の問題点も明快で、置き場が少なく部品がすぐにごちゃごちゃになること。工房の整備も必要だが、ここも模型製作が今後も続くようならもう少しも使いやすくなるよう改良する必要がある。
模型は主に材料と道具がある。材料はさらに素材と作りかけの模型のパーツがあり、製作が進むに従って数も増える。道具も結構種類が多い。これらを作業台に置くと前述のようにごちゃごちゃになりやすい。材料と道具を分けて棚などに使いやすく、分かりやすく整頓されていることが理想だ。そう考えてここを眺めると、色鉛筆などを置いてある棚を利用するのが良さそうだ。スケッチの時はここに色鉛筆を持ってきて置いてもいいし。さらにもう少し棚を追加すれば、だいぶ良くなるような気がする。
また、写真を眺めながら思ったのだが、作業台の下のレーザープリンターもここから別の場所に移せば机の下に大きな引き出し家具を置くことができ、道具のスペースとしても使いやすくなりそうだ。

最後におまけ、塗装用ガスマスクについて。
模型の塗装にはラッカー塗料を使うことが多い。9割以上と言ってよい。そして均質な塗装に欠かせないのがエアブラシやスプレー缶で、刷毛塗りはほとんどない。よほど細かなパーツのみだ。で、エアブラシやスプレーではガスマスクをしないと有機溶剤を結構吸い込むことになり、今回の模型製作で以前使っていた3Mのガスマスクが古くなり、まあいいか、とマスクなしで塗装したところアレルギー反応に似た症状で、3日間くしゃみと鼻水が止まらず往生した。そこで古くなった3Mのマスクは捨てて新しいのを買うことにしたのだが、3Mの他に日本製でシゲマツというメーカーがあることを知った。どうやらガスマスク専門の会社のようだ。そこでシゲマツを手伝ってくれる娘用と合わせて2つ購入した。1つ6千円くらいだった。で、使ってみるとすごくよかったので今後はこのガスマスクを必ず使うことにした。エアブラシで吹いているときにこのマスクを付けると全く臭いがしないのである。工房で吹き終わって書斎に戻りマスクを外すとわずかに服に付いたラッカーの臭いを感じる。このガスマスク、優秀である。


シゲマツのガスマスクTW08






2025年12月27日土曜日

2025年を振り返る

 1月

Mac用の音声などのコントロールボックスを製作した。仕事をしながら聴く音楽は集中したいときや電話がかかってきたときは音を止める必要がある。Macのボリューム調整でミュートにすることもできるし、アンプのリモコンでも調整できるが、入力切替などもできるようにしたいので、コントローラーを作りモニターの下に設置することにした。Mac3台のUSBポートや音声の入力切替も付け、これがたいそう便利でとても気に入っている。

コントロールボックス(モニターの下)


2月

写真撮影用の照明を作り直した。もともとのアンブレラはボロボロになり、しかも光度が足りなかった。また補助照明も同様にアーム部を作り直し、撮影位置のマーキング用レーザーポインターこれは今回新規に制作し、すべてを箱に収納した。おおむね計画通りにはできたのだが、実際に使ってみると改善すべき点もいくつか見えてきた。だが仕事が忙しく、まだ改良に着手できていない。

写真撮影用照明

3月

はじめて遊園地のライドの模型を作った。2月末に着手し3月の頭に完成し納品した。この模型はプレゼン用模型だったので製作範囲も限られ細部も簡略化した。装飾のデザインをクライアントに見せるための模型である。

ウェーブスゥインガーの模型

4月

長年懸案だった図書室のリニューアルがようやく完了した。もともと自作の木製本棚6本と既製のスチールの本棚2本だったのを、スチールの本棚は撤去して木製の本棚6本を追加し合計12本とすることにした。使いやすく収容量も大幅に増え見た目もすっきり、仕事のファイルなども置けるようになった。

図書室の本棚

5月

シーラー台を製作した。ロールフィルムをセット冊子などをパッキングするための台。シーラー本体は昔購入したものがまだ使えるので消耗品を取替え再利用した。これで作業効率が大幅に向上した。

シーラー台

6月
図書室が完成して次は書斎の仕事の環境を少し改善したいと考え、あれこれ計画し始めた。まずは現状の問題点を把握するため、仕事中に手を休め作業環境を写真に撮影し、客観的に眺めることで問題点を明確にした。一度ではなく期間をあけて何度か写真を撮りながら改善方法を考え、すぐにできる改良は実施しながら、進めることにした。
仕事の環境


7月

仕事が結構忙しくなり、休みなく働くことになった。図書室の次は・・・などと考えていたのが一旦すべて中止で仕事に追われる日々が10月中旬まで続いた。せめてもの楽しみとして以前撮影した写真の中から15枚くらいA2サイズでプリントすることにした。1枚ずつ丁寧にデータを確認し、A4サイズのテストプリントのあとA2サイズでプリントする。プリンターから徐々に出てくる写真を眺めながらコーヒー片手に好きな音楽を聴きながら、仕事はひと休み。私にとって忙しい時の休憩としては最高の時間の過ごし方。

写真のプリント

8月

仕事の忙しさが一層高まり、仕事だけの毎日が続く。新規の顧客からの依頼もあり全く自由な時間が取れない。毎日夜遅くまで土日もなしなのである。せめてもと客先との打合せの時少し回り道をして景色を眺めながらリフレッシュした。ジリジリと暑い夏の日差しもあまり出かけない身からすると心地よかった。

打合せのついでに撮った写真

9月

皆既月食があった。前回の月食から2年ぶりくらいだろうか。今回は時刻も遅く、カミさんと娘は体調を崩して寝ていたので、ひとりで家の外で眺めた。

9月8日の皆既月食


10月
ようやく仕事も一段落し、10月中旬以降はかなりヒマになった。そんなとき国分寺に住む娘から机と本棚の相談があり、いっしょに作ることになった。10月末から製作にかかり11月中旬にほぼ完成した。あとは塗料の臭いが収まったら運んで設置して完了の予定。
娘の机と本棚



11月
久しぶりに旅行に行った。四国一周旅行。高松でレンタカーを借りて1週間で四国を一周した。海沿いを気持ちよくドライブできてよかった。カミさんと娘も気持ちよさそうに寝ていた。
四国旅行

12月
今年はこのままヒマな年末になるかな、年が明けていつまでもヒマだったら困るな〜、などと考えていたが、杞憂だった。四国旅行のあと仕事が立て続けに入ってきた。みるみる年末年始も休めない量になった。毎日仕事でかなり忙しい。あと、カミさんが風邪をひいてこれが少し長引いたので毎日うどんの朝食である。毎日同じ、ゴボウのかき揚げうどん。香川で食べたうどんより美味しいと家族の評判も上々である。
ゴボウのかき揚げうどん

これが私の2025年。