2025年11月23日日曜日

机と本棚の製作

 国分寺に住んでいる娘から机と本棚の相談があった。すでに机は安いのをネット通販で買ったのであとは本棚がほしい、という。本棚は倒れると命に関わるのでしっかりとした構造の物を壁にアングル金物とビスで固定することを勧めたが、新築の家なので壁には留めたくないらしい。

説得することもできたが、まあ気持ちも分かるので、それなら地震でも倒れない構造の机と本棚のセットにするしかないけど、市販は難しいので作るのがいいよ、とアドバイスしたら作る気満々になって私が手伝うことになった。通販で買った安物の机はどうするのかな?

さて、手伝うと言っても相手は素人なのでほとんど私が製作することになる。幸い仕事はかなり減って業務管理の黒板の物件数はわずか9件でそのうち急ぐものは1、2件である。

製作の前に娘にどんな構成にしたいのか図を描かせ、それに基づきまずは簡単なスケッチを描いてMacのメッセージアプリで娘のi-phoneに送って基本形状を決定する。

メモ用紙にサラサラっと描いた基本構成のスケッチ

右側の本棚は机と一体なので地震でも絶対倒れない。左側の本棚は単体では倒れるが、右の本棚とボルトで連結するので倒れなくなる。ただし転倒防止のかなめである天板の取り付け方法や本棚同士の連結方法は工夫が必要だ。
天板と本棚の取合部(仮組み時)



デスク天板は本棚の側板を10ミリ溝切りしはめ込むことにした。ここは接着しないので、引抜防止にビス留めすることにする。

さて、この図を元に大きさを決めてゆく。まず本棚の高さ、これはこのスケッチの前に150センチがいいと言われていたのでその寸法を守り残りの寸法を記入しヒヤリング。概ねスケッチ通りで良いが本棚の奥行きは30センチに変更することにした。本棚は通常奥行き25センチから30センチなので、30センチは標準なので問題ない。だがどうしてこのスケッチでは40センチにしていたか。それは引き出しユニットを入れたいと言われたからで、また娘はぬいぐるみをたくさん持っていてそれを本の前に並べるなら40センチくらいあってもよいと考えたからなのだが、結果的には標準的な30センチに落ち着いた。また本来机の奥行きは、いつもの集成材を使うため、50センチとなった。本当はもう少し、あと10センチくらい奥行きがあった方が机としては使いやすいが天板に使える大きいサイズの集成材は結構高いのでこのサイズで妥協することになった。

各部の寸法も決まったので次は図面である。

図面

この図面とあらかじめホームセンターで調べておいた集成材の寸法を元に板取り図を描く。ホームセンターで板取り図を渡し集成材をカットしてもらい軽トラで家に運ぶ。

工房でカットした板材の仕口を加工しビスケットジョイントを入れ木工用ボンドで接着し組立てていく。

治具で固定しながら接着する

接着の後、天板を仮留めし完成形を仮組みし全体感を確認した。

仮組み

その後一旦バラして各部にサンドペーパーがけを行い、塗装。これは気長に2週間ほどかけての作業である。このあたりはそれほど難しくもなく怪我の心配もないので娘がやってきて大部分作業した。

塗装中

娘の作業が一旦終わった後、私が引きつづき塗装を仕上げてゆく。ニスは何度も塗ることで仕上げ面が平滑になり強度も増す。表面がざらつくときはニスが乾いてから目の細かいサンドペーパーをかけ再び塗る。こうすることで表面がすべすべになる。
ニスが乾燥したところで可動棚の受け材を取り付ける。

棚受け金物

この金物はAmazonで購入。値段は安いし品質も良いのだが数が多いのでそれなりに費用がかかる。今回は棚高さの調整ピッチを2.5センチにした。本棚2台合わせて全部で300個くらい使った。この作業も娘といっしょに行った。ドリルでの穴あけは私、穴にボンドを塗って打ち込むのは娘である。棚板の調整ピッチが5センチなら金物も約半分で済むが細かく調整できた方が後で圧倒的に使い勝手が良い。だから費用と手間は惜しまず決めた。また並行して可動棚の棚板も切り出しサンドペーパーをかけてニスを塗った。可動棚は18ミリ厚の集成材にした。
さて、残るは天板と天板のサポート材、つまり本棚の反対側をサポートする側材の取付けである。だが輸送のことを考えるとこれは先方に着いてから接着した方が良さそうだ。なのでほぞ穴をあけ、ホゾ材を片側つまりサポート材の方にのみ接着しておくことにした。
隣り合う本棚の連結はM5ステンレスボルト2本を上下に計4本

机と壁の間のすき間ふさぎは配線通し付き

完成