2025年4月29日火曜日

図書室のリノベーション-2

 前回の続きで図書室のリノベーション。本棚の製作はビスケットジョイント用の溝切りで苦戦することになった。4ミリのルータービットで溝を切るのだが、1本目の本棚の加工が終わり2本目に取りかかったところでビットが折れてしまった。無理な力はかけていないのだが、まあこういうこともあるかな、とホームセンターへ行きビットを再購入。予備も欲しかったが1本しか在庫がなかった。新しいビットで作業再開。だが次の1本分の製作が終わりにさしかかったところでまたしても折れてしまった。うーん。折れた部分を見るとどうも曲げやせん断ではなく、ねじ切れたような感じである。仕方がない、ビットを4ミリから5ミリに変更した。ビスケットの合板が4ミリなのでゆるいがその分ボンドをたっぷり付けて接着の養生時間を長めに設定することにした。よって製作できる本数が1日1本となった。ゆるい分クランプでの固定時間が2倍以上必要だからだがまあ仕方がない。本棚は残り4本なので養生を含め5日間かかる予定。

もう一つ、可変棚のダボ穴を家にあった金具に合わせて開けたが、今回注文した金具は少し径が大きく、うまく入らず少し穴を広げる必要があった。

こうした想定外の問題は本棚に限らず、模型製作でも手芸でも皮細工でもよくおきる。大事なのは慌てて手を打たないことだ。若い頃はこれでよく失敗をした。万全の計画で丁寧に始めたのが途中でつまずき、最後はテキトーになってしまう。これではもったいない。さっさと問題をフィックスしたい気持ちを抑えて時間と手間をかけて解決することで良い物が作れる。

想定外と言えばもうひとつ、工房の集塵機が使えなくなった。故障ではない、ゴミがモーターのファンに絡まったようだ。分解して掃除する。そもそもこの集塵機、何年か前に急いで作ったもので色々問題も多い。これら問題点を解決せず応急で直してもまたすぐおかしくなることは間違いない。そこで集塵機を作り直すことにした。ほんとうはとりあえず使えるようにして本棚を優先すべきなのだろうが、どうも図書室や倉庫などが終わったら「また今度でいいや」となりそうだったので、同時に作業することにした。

さて本棚だが新規製作6台のうち大型4本が完成し図書室に設置も終わった。残るは文庫やコミックなどの小型の本棚2台である。小型と言っても高さと幅は大型と同じで奥行きが少ないだけで棚板は固定だが段数が多い。重量的には大型と変わらない。だがこちらはビスケットジョイントもダボも使わないので木の削りカスはほとんど出ない。集塵機なしでもなんとかなるかもしれない。


完成して設置した本棚4台



そうこうしている間に仕事も何件か入ってきた。うーん、予定通りに進めるのが難しくなってきた。

工期を見直し、図書室と集塵機を同時進行し、最終的にはゴールデンウィーク前までに終える計画に変更した。同時進行の利点は接着剤の養生中なども別のことができ効率的なことと、同じ姿勢の連続は肩や腰に結構辛いが両方を交互ですることで楽になること。欠点は集塵機ができるまで製作にテーブルソーもスライド丸ノコも使えないことである。

その後本棚1台が完成し、製作する本棚はあと1台となった。集塵機の方はようやく4月21日にある程度組み終え、試験的に使ってみることにした。またこれでスライド丸ノコが使えるようになったので残る1台の本棚も製作可能になった。実は最後の1台は室内側との取合いでどうしても幅を1センチ詰める必要がでてきたのでスライド丸ノコを使う必要があり、集塵機が使えるようになるのを待っていた。

そんな訳でなんとかゴールデンウィーク前に図書室のリノベーションが終わった。厳密にはまだ少し作業が残っているがまあ完成で良いだろう。次は隣の倉庫の棚づくりである。これはゴールデンウィーク中に完成の予定。


図書室の本棚-1




図書室の本棚-2

少し作業が残っているのでまだ工具やらがテーブルに置いてある。でもここまで来たらあとはのんびり作業すればよい。






2025年4月21日月曜日

集塵機の製作

 ペール缶の上に取り付けるサイクロン方式の集塵装置をだいぶ前に楽天で購入した。古い掃除機を分解してファンモーターを取り外し、これにこのサイクロン集塵装置を付けて使っていた。だがこのサイクロン集塵装置、比較的粒の大きいダストは集塵するが粉末はほとんど素通りした。そこでファンモーターの廃棄側に穴あきボックスを取付け、そこにフィルターとしてニードルフェルトを貼って使っていた。だがこの方式だと細かなダストはファンモーターを通過することになる。細かなダスト以外にもビニール袋の断片などもサイクロンで補足できずファンモーターを通過し、時々これらのゴミがファンモーターに引っかかるので、今までにも何度かファンモータを掃除したのだが、掃除のたびに結構大変だった。そこで今回分解掃除と同時に集塵装置そのものを作り直すことにした。

まずはいつものように設計図を描く。

図面

ただし、この図面はあくまで参考で実際には臨機応変に変更しながら作ることにした。

また、この集塵機は基本的には工房の定位置に設置するものなのでキャスターは付けるが頻繁に移動したりしない。だから重量は気にせず、全体はOSBの端材を使って作ることにした。これは図書室の壁の補強で使ったOSBの余りである。OSBでモーターを囲い、吸音材を貼ることで稼働時の音を小さくできるのではと考えたのだがどうだろうか。これはできあがって動かしてみるまでわからない。また今回の一番大きなポイントはサイクロン集塵装置とファンモーターの間に集塵フィルターをセットし引き出して掃除できるようにした。これでファンモータの吸気口に細かなゴミやビニール片などが詰まる心配はなくなるだろう。

製作中の集塵機

集塵機の製作中は手前の古い掃除かが大活躍している。これは30年以上前の掃除機だが今でも問題なく使える。

話は脱線するが、電化製品は今のものより昔のものの方が作りがしっかりしていた。エアコンや冷蔵庫など省エネ性能が重視されるものはあまり古いものは良くないかもしれないが掃除機、洗濯機、電子レンジなどはいわゆる枯れた技術で、つまりもう何十年も前に技術的にはピークを迎えていて、それ以上進歩しない。家電メーカーはツマラナイ機能を付加して新製品をアピールするが全く意味がない。むしろ内部のパーツが中国製の品質の悪いものや、金属部品がプラスチックに、銅がアルミに置き換わって寿命がどんどん短くなっている。これは私の思い込みというわけではない。去年修理に来た大手家電メーカーの修理やさんが「部品が昔に比べ耐久性がなくなっている」とはっきり言っていた。それも二人(別の会社)が同じように言っていたのだからまず間違いはないだろう。ずいぶん薄っぺらい時代になったものだと感じるのは私が歳を取ったせだろうか。

さて、集塵機だがこれがないとテーブルソーやスライド丸ノコが使えない。つまりこの集塵機の製作はテーブルソーを使いたいところだが、すべてのこぎりで材料を切っている。

部分的にはジグソーも使ったが、のこぎりやジグソーの木くずはこの古い掃除機を使って掃除した。だがこの掃除機では紙パックがすぐにいっぱいになってしまうが仕方がない。

ただし、図書室の本棚の最後の1台はホームセンターでカットしてもらったのだが、あと1センチほど幅を詰める必要が出てきたのでどうしてもスライド丸ノコを使う必要があった。スライド丸ノコとテーブルソーはさすがに掃除機では対応できない。発生するダストの量が多いので。つまり集塵機が使えないと図書室も完成しないのである。

その後、集塵機はほぼ組み終わって、ここでいったん集塵ダクトに取り付けて試験運転をすることにした。結果はまあまあで音はもう少し小さいとよかったのだが以前に比べれば少し小さくなった。フィルターは完璧に機能していて問題はない。吸引力も以前と変わらずこれも合格である。この集塵機はこの場所が定位置だが、移動して別の場所で使用することもできるようにした。そのため電源ケーブルを少し長めにしたのを普段巻き付けておくリールやこの位置から引き出すときのハンドルなどこのあとも少し手をかける予定だが、まずは図書室を早く仕上げてしまいたので、いったんこの状態で使うことにした。

試験運転中の集塵機

その後、コードリールを取り付け、塗装も終わった。OSBは切り口はサンドペーパーをかけても木の繊維により「とげ」がささるので、こういう物の場合はパテ処理と塗装をしたほうがよい。
完成した集塵機

塗料はヨドバシはお取り寄せで時間がかかりそうだったのでAmazonに注文。アサヒペンスーパーコートという水性塗料。なぜか色によって値段がかなり違っていた。作業台の下に置く物なので何色でもいいかな、と一番安いヘリテージグリーンを選んだ。1300円だった、ちなみに赤は2600円と2倍だった。ふーん。

箱の手前にくっついている黒い小箱は集塵機のオンオフ用ケーブルリモコン。ケーブルはリールに巻き付けてある。ウラ側には電源ケーブルを巻き付けるリールも付けた。






2025年4月13日日曜日

図書室のリノベーション-1

 仕事が忙しく何度も中断していた図書室のリノベーションがようやくリスタートである。今回は中断することはなさそうである。この日をどれだけ待ちわびたことか。図書室は本を収蔵するという目的であることは間違いないが、それだけではない。本に囲まれて過ごすという最高の時間を提供してくれる場として特別なのである。熱い紅茶をポットに入れて本棚から本を何冊かテーブルに置いてページを繰りながらお茶を飲む。最高に贅沢な時間の使い方なのである。

2016年に今の図書室を作り、本棚を6本製作した。これらとは別にコクヨのスチール本棚が2本あり、全部で8本の本棚でスタートした。それで数年は良かったのだが、部屋の一部にスチールラックがあり、そこにあれこれ普段使わない物を収納していた。つまり部屋として完全な図書室とはなっていなかった。また本や仕事のファイルが増え本棚も足りなくなった。そこで2023年の春頃から図書室のリノベーションを計画し始めた。レイアウトは決まっていたので図面を描き、あとは工事の段取りかな、というところまで行ったのだが、何しろ仕事が忙しくなかなか着手できなかった。


平面計画(ピンクが新規の本棚)



工事の手順は新規に本棚を設置する部分の壁の補強。そして新規本棚6本の製作と設置である。簡単そうだが結構面倒な作業が多く、仮に仕事がなくこれだけに専念できたとしても1ヶ月はかかる作業だ。だから寝る間も惜しんで仕事をしているような状況ではいつまで経っても終わらない。いままで仕事が少し減るたびに今度こそ、今度こそと何度か始めようとしたのだが結局始められず、初めの計画から丸2年が経ってしまった。

ところが今年は3月中旬から4月中旬の今まで新規の仕事が無く、いくつか引き合いはあるがまだ始まっていない。本来なら個人経営の会社にとってヒマほど恐ろしいものはないのだが、今年は「図書室リノベーションの好機を与えてくれた」と前向きに考えて3月中旬から工事を再開したのである。

3月20日にホームセンターに壁補強用のOSBを買いに行き、そこから実質的な工事がスタートした。約2週間かけて壁の補強や関連するその他の工事を完了し、4月10日に本棚の材料をホームセンターに注文に行った。カットも依頼したのだが何しろ量が多いので当日は無理で、翌日の夜にできましたよ、の電話をもらった。そこで12日に材料を引き取りに行った。

本は重いので普通の棚板用の18ミリ厚の集成材は使えない、弱すぎるので。そこで厚さ25ミリの集成材にした。これは2016年に作った時と同じ仕様である。長さ3m幅50センチ厚さ25ミリの集成材を使う。これを9枚購入しカットを依頼した。図面は加工の担当者にわかりやすいように丁寧に描いた。


カット加工図



カットしてもらった材料はホームセンターの軽トラを借りて家まで運んだ。方南通りにある島忠というホームセンターである。軽トラは積み込みなどは自分でする必要があるが5km以内で往復1時間まで無料で貸してくれるのでとても助かる。
本棚の側板は高さが2.3mもあるので軽トラの荷台には収まらない。運転席の上から斜めに荷台に載せることになる。輸送の途中で荷崩れなど絶対に起こしてはならないので、ロープを借りてしっかり固定する。ロープも無料で貸してくれた。荷台のロープがけというのはそれほど難しくはないがちょっとしたコツがあり、それを知らない人がこれでいいかな、と結ぶとたいへん危険である。
さて、無事に家まで運んだ材料を降ろし、軽トラを返してそれからバスで帰ってきた。いつもそうだが、こういう買い物は家族みんなで行くことが多い。今日もカミさんと娘がいっしょだった。軽トラには2人しか乗れないのでカミさんはホームセンターで家具を見ながら待っていた。休日で人が多くてちょっと・・・と言っていた。帰りにリトルマーメイドというパン屋でパンを買ってバスで仲良く帰って来た。買ってきたパンを食べながらのんびり。
その後、玄関に置いてあった本棚の材料を工房の近くに移動した。


本棚の材料



4月13日から本棚の組み立てにかかる。まずは設計図。すでに設計図は制作済みだが組立て用の図面があったほうがよい。そこで既存の設計図から組立要領図を作成した。たとえば設計図では棚板のピッチが30センチだとしたら、30、30、30と記入してある。だが製作の時は、30、60、90と起点からの長さを書いてあった方がわかりやすいし誤差も少ない。また寸法を押さえるポイントも設計図とは異なる。なにしろ間違えたら最悪材料の再購入となり面倒だ。だから作りやすく間違えにくいことを優先して組立要領図を作る。
組立要領図



上が大きな単行本の本棚、下が文庫本の本棚。単行本の本棚は棚板が1段おきに固定と可変が交互となっている。固定棚は完全に側板に接着固定する。可変棚は金属製のダボを使って棚板の高さを調整できるようにする。つまり側板には接着しない。

接着する棚板は本棚全体の構造要素なのでしっかり固定する必要があるのでビスケットジョイントと接着剤を使う。

ビスケットジョイントはルータービットで溝を切り、そこにベニヤ板を小さくカットしたジョイント部材を差し込み接着剤で固定する。可変棚はダボ用の穴あけをする。基準高さに加え上下5センチにも受けを入れておく。


加工済みの側板



工房で部材の加工が終わると、それらを図書室へ運び、組立ては図書室で行うことにした。なにしろ工房はとても狭いので加工と同時に組立てはできない。それに組立てだけなら木くずはほとんど発生しないので図書室での作業でも問題ない。


組立て中の本棚



ざっと時間を計ってみたら、本棚1本分の材料の加工と組み立てにあわせて2時間ほどかかった。また1台組立てクランプで固定、接着剤がある程度強度が出てクランプを外せるまで3時間くらいはかかる。もちろんまだ立て起こしたりはできない。そのまま一晩置いておく。

だがその3時間に次を組立てもできるので1日に2本の本棚を製作できる。ただし組み上がった本棚に掃除機片手に糸面取りや補強した壁面への取付け、本棚どうしの連結もそれなりに時間がかかる。さらに今週は仕事の打合せが2件ほどあるので、この作業ばかりに時間はかけられない。当面、今週末4月20日を完成を目標とすることにした。