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2025年12月27日土曜日

2025年を振り返る

 1月

Mac用の音声などのコントロールボックスを製作した。仕事をしながら聴く音楽は集中したいときや電話がかかってきたときは音を止める必要がある。Macのボリューム調整でミュートにすることもできるし、アンプのリモコンでも調整できるが、入力切替などもできるようにしたいので、コントローラーを作りモニターの下に設置することにした。Mac3台のUSBポートや音声の入力切替も付け、これがたいそう便利でとても気に入っている。

コントロールボックス(モニターの下)


2月

写真撮影用の照明を作り直した。もともとのアンブレラはボロボロになり、しかも光度が足りなかった。また補助照明も同様にアーム部を作り直し、撮影位置のマーキング用レーザーポインターこれは今回新規に制作し、すべてを箱に収納した。おおむね計画通りにはできたのだが、実際に使ってみると改善すべき点もいくつか見えてきた。だが仕事が忙しく、まだ改良に着手できていない。

写真撮影用照明

3月

はじめて遊園地のライドの模型を作った。2月末に着手し3月の頭に完成し納品した。この模型はプレゼン用模型だったので製作範囲も限られ細部も簡略化した。装飾のデザインをクライアントに見せるための模型である。

ウェーブスゥインガーの模型

4月

長年懸案だった図書室のリニューアルがようやく完了した。もともと自作の木製本棚6本と既製のスチールの本棚2本だったのを、スチールの本棚は撤去して木製の本棚6本を追加し合計12本とすることにした。使いやすく収容量も大幅に増え見た目もすっきり、仕事のファイルなども置けるようになった。

図書室の本棚

5月

シーラー台を製作した。ロールフィルムをセット冊子などをパッキングするための台。シーラー本体は昔購入したものがまだ使えるので消耗品を取替え再利用した。これで作業効率が大幅に向上した。

シーラー台

6月
図書室が完成して次は書斎の仕事の環境を少し改善したいと考え、あれこれ計画し始めた。まずは現状の問題点を把握するため、仕事中に手を休め作業環境を写真に撮影し、客観的に眺めることで問題点を明確にした。一度ではなく期間をあけて何度か写真を撮りながら改善方法を考え、すぐにできる改良は実施しながら、進めることにした。
仕事の環境


7月

仕事が結構忙しくなり、休みなく働くことになった。図書室の次は・・・などと考えていたのが一旦すべて中止で仕事に追われる日々が10月中旬まで続いた。せめてもの楽しみとして以前撮影した写真の中から15枚くらいA2サイズでプリントすることにした。1枚ずつ丁寧にデータを確認し、A4サイズのテストプリントのあとA2サイズでプリントする。プリンターから徐々に出てくる写真を眺めながらコーヒー片手に好きな音楽を聴きながら、仕事はひと休み。私にとって忙しい時の休憩としては最高の時間の過ごし方。

写真のプリント

8月

仕事の忙しさが一層高まり、仕事だけの毎日が続く。新規の顧客からの依頼もあり全く自由な時間が取れない。毎日夜遅くまで土日もなしなのである。せめてもと客先との打合せの時少し回り道をして景色を眺めながらリフレッシュした。ジリジリと暑い夏の日差しもあまり出かけない身からすると心地よかった。

打合せのついでに撮った写真

9月

皆既月食があった。前回の月食から2年ぶりくらいだろうか。今回は時刻も遅く、カミさんと娘は体調を崩して寝ていたので、ひとりで家の外で眺めた。

9月8日の皆既月食


10月
ようやく仕事も一段落し、10月中旬以降はかなりヒマになった。そんなとき国分寺に住む娘から机と本棚の相談があり、いっしょに作ることになった。10月末から製作にかかり11月中旬にほぼ完成した。あとは塗料の臭いが収まったら運んで設置して完了の予定。
娘の机と本棚



11月
久しぶりに旅行に行った。四国一周旅行。高松でレンタカーを借りて1週間で四国を一周した。海沿いを気持ちよくドライブできてよかった。カミさんと娘も気持ちよさそうに寝ていた。
四国旅行

12月
今年はこのままヒマな年末になるかな、年が明けていつまでもヒマだったら困るな〜、などと考えていたが、杞憂だった。四国旅行のあと仕事が立て続けに入ってきた。みるみる年末年始も休めない量になった。毎日仕事でかなり忙しい。あと、カミさんが風邪をひいてこれが少し長引いたので毎日うどんの朝食である。毎日同じ、ゴボウのかき揚げうどん。香川で食べたうどんより美味しいと家族の評判も上々である。
ゴボウのかき揚げうどん

これが私の2025年。






2025年12月1日月曜日

四国一周旅行

 仕事が減ってヒマになったので家族で旅行に行くことにした。今の時期、北は寒いので南である。寒いのが特別苦手というわけではないが、どうせ寒いなら雪でも降っていて風情がある山中の温泉なんてよさそうだがそれにはまだ早い。カミさんも車であちこちドライブがいいらしい。なので北はパス、今回は四国一周旅行にした。11月の初旬に旅行の計画を立て、宿を予約し、列車の切符を手配した。

11月の中旬は仕事も少ないので家のことをいろいろ片付け、さらにクライアントには休暇予定の連絡を入れた。

そんなわけで今回の旅行は11月末に1週間である。これだけ長期間の休暇は何年ぶりだろう。仕事が忙しいときはまず無理なので良かったと思う。

1日目、東京から新幹線で岡山、そこからローカル線で瀬戸大橋を渡り高松へ。レンタカーを借り四国一周に出発。最初の目的地は鳴門。大鳴門橋と鳴門海峡が見える温泉ホテル泊。あいにく天気は小雨。だが着いたのが夜だったのでいずれにせよ景色は見えない。部屋数が多く、関東で言うなら熱海や伊豆に昔あったようなホテル。今でもあるのかな。でも割と快適だった。阿波踊りのショーなどやっていたが5分で飽きてしまったので部屋に戻った。よかったのは、中国人が多いとどうかなと思っていたがほとんど見かけなかったこと。

2日目、鳴門のホテルで朝空いている大浴場にのんびりつかってリフレッシュ。ビュッフェの朝食もまあまあよかった。10時頃のんびり出発、国道55号線を室戸岬へ。途中道の駅で昼食。店のつくりは質素だったがマグロ丼の味はよかった。室戸岬で太平洋を眺める。天気は快晴、気温も暖かく海風が気持ちよい。その後さらに55号線を進み、2泊目は高知の手前、安芸にある客室が本物のヨットという珍しい宿。乗り込むのもタラップで、中は当然結構狭くて笑ってしまったが雰囲気も良く、とても楽しく、良い経験になった。私のベッドの横にビートルズとシルビーバルタンが一緒の写真が飾ってあった。こういうちょっとしたところのセンスがよいのもポイントが高い。

高知で泊まった宿「Nami Terrace」のヨット


3日目、高知から56号線、四万十市までドライブ。四国も今は要所要所がほぼ高速道路やバイパスでつながっていて総じてドライブは快適だった。ただし街中では軽自動車のセコいドライバーも多く、こちらが急いでブレーキをかけないといけないタイミングでひょっこり駐車場から出てくる軽自動車、60キロくらいで走っていても後ろにピッタリくっついてくる軽自動車、信号が青になる少し前にヒョロヒョロと少しずつ前に出ていく軽自動車などなど。そして圧倒的に軽自動車の数が多い。道路沿いにダイハツの店のなんと多いこと。まあこれは四国に限らず田舎はみな同じ。

3日目は四万十川の近くの宿に泊まる。ここは貸別荘のような宿で快適だった。宿で紹介してもらった居酒屋の夕食が美味かった。クエを紅葉おろしポン酢で食べた。

四万十の宿「ゆうべ亭」近くの風景

4日目、四万十から足摺岬へ行き、その後四国横断道を松山へ。この日は結構移動が長くて少し疲れた。

足摺岬

5日目、松山から松山道で出発地の高松へ。到着後レンタカーを返しアーケードのある商店街を散歩した。商店街と行っても高級店も結構あって、カミさんが「この商店街、MaxMaraがある!」といって驚いていた。さらに進むとなんとティファニーまであった。ティファニーの隣がパチンコ屋というのもすごいなぁ、と笑いながら歩いた。

6日目、高松で遅い朝食にうどんを食べ、駅までのんびり歩き、高松駅から行きとは逆のルートで東京に戻ってきた。

東京からの往復を含め1週間で四国を一周したことになる。ドライブしていて快適だったのは海沿いの道で、太平洋の眺めがよかった。また機会があったら行ってみたいのは高知や四万十の方海沿いかな。

家に帰ってから旅行の思い出(お土産)として高知のヨットに飾ってあったシルビーバルタンとビートルズの写真をまねしてレコード棚に飾ってみた。画像はネットで拾ってきたものを少し加工してプリントした。観光地の経済効果はゼロだが、個人的にはこういうお土産というのもいいと思う。

シルビーバルタンとビートルズの写真

お土産と言えばもうひとつ、室戸岬で拾った石。これも経済効果ゼロだが、太平洋の水平線と波をイメージさせる模様の入った石を拾ってずっと車のダッシュボードの下に置いてドライブしていた。まだ家での置き方は決まっていないけどとりあえず作業机の上に置いてみた。作業机は模型の仕事でかなり散らかっているけど。そのほかいろいろ購入したお土産とスーツケースはホテルから宅急便で自宅に送ったので帰りはみんな手持ちバッグ1つづつ。国内旅行ではこれができるので帰りが楽でよい。全員のバッグといろいろ買った物を入れた段ボール箱が1つ全部合わせて1万円くらいで自宅に届けてくれるのだから使わない手はないと思っている。

海で拾った石


さて、楽しい旅行も終わり12月に入ると新規の仕事の依頼がバタバタ入ってきた。今年の年末は閑古鳥かな、それはちょっと寂しいかな、などと考えていたが杞憂だった。黒板にはすでに14件の仕事が並んでいる。当分忙しくなりそうである。





2025年10月7日火曜日

写真のプリント-3

 年度上期の仕事が請求まで含めすべて完了したので、継続案件と下期の新規の仕事に取りかかっている。9月末はかなり忙しく、ギリギリの仕事もいくつかあった。

私は締切ギリギリまで仕事をするのがキライなので、いつも余裕をもってスケジュールを立てることにしている。ギリギリの仕事はどうしてもチェックが甘くなり間違いをする可能性が高く、「こうしておけば良かった」というのが見つかったりもして、そうなるとまず第一にクライアントに申し訳ないと思うし、自分自身でも気持ちがスッキリしない。だから数日、最低でも1日くらいは余裕を見てスケジュールを考える。

また、不測にも体調を崩したりすることもあるかもしれない。そんな時に無理を押して仕事をするのは辛いし、当然出来にも影響する。

だが9月末は駆け込みの仕事もいくつか入ってくる。初めからスケジュールギリギリで、クライアントから「今からで間に合いますか〜」などと依頼がある。そんな案件を含め、いろいろギリギリのスケジュールという状況が半月近く続いた。

10月に入ってある程度落ち着いたら、今度は体調を崩し2日間ほど寝込んでしまった。そりゃ体調も崩すよな〜、と思いながら寝ていた。

さてさて、そんなこんなでいろいろ大変だったが、今週に入って体調も回復し、下期の仕事にかかっている。

下期もイベント対応の販促物など、仕事の依頼がすでに何件か入っており、結構忙しい。進捗管理の黒板には今日の時点で21件の仕事が並んでいる。このうちこちらのコートにボールがあるものが7件あり7件のうち3件は来月以降なので、すぐに取り掛かれるのは4件である。またこれとは別に客先からのリターン待ちの案件が6件ある。これらもいつ再始動になるかわからない。

とまあそんな状況ではあるが、9月に比べれば・・・という訳で、今日は何となく写真をプリントすることにした。写真のプリント-1写真のプリント-2につづく3回目である。

写真プリントはMacに大きな負担をかけないので、別の仕事をしながらでも問題なくできる。また、デザインの仕事である程度作業してちょっと疲れたらこうしてブログを書きながらプリントする写真を選んだりもしている。

選んだ写真はデスクトップにエイリアスやコピーを置いて、プリントし終わったら削除するようにしている。こうすればいくつもウインドウを開いたままにしておく必要がないので仕事の邪魔にもならない。

今日の1枚目

プリント中、プリンターはエプソンのPX-5002

写真用のプリンターにはエプソンのPX-5002を使っている。このプリンターはすごく気に入っている。プリント品質が高いことはもちろん、機械としての完成度が高く、信頼がおける安定したプリンターと言える。もう10年以上使っている。そろそろ15年になる。

このプリンターが発売された当時、インクジェットプリンターはエプソンとキヤノンが販売合戦を繰り広げていた。インクジェットプリンターは他にもブラザーやヒューレットパッカードも作っていたが写真プリントでは全くオハナシにならなかったので、事実上エプソン、キヤノン対決だった。

電気店に行くとキヤノンが実演に力を入れていた。そこにはあからさまにエプソンのプリンターでプリントしたサンプルを「E社製写真用プリンターでのプリント」として、自社のプリントと比較する、というやり方をよく目にした。

気になって置いてあるサンプルを見るとエプソンは顔料インクのプリントでキヤノンは染料インクだった。そりゃ顔料インクより染料インクの方が発色が良いに決まっているから、それを見せて「キヤノンの方がいいでしょ」という売り方。

だが染料インクは蛍光灯の下に2日も置くと退色して使いものにはならない。プリンターから出てきた直後だけを見せての比較にいかにもキヤノンらしいな、と感じたものだった。私がサンプルを手に取って眺めているとキヤノンの若い小僧が「どうですか〜」と言って寄ってきたので、「キヤノンは染料インクなので耐候性が気になります」と言ったら「アルバムに入れて保存すれば数ヶ月は保ちます」なんて言う。「数ヶ月でいいの?」「額装した場合は?」と聞いたら「それなら顔料系の方がいいかもしれませんね〜」とか行って向こうへ行ってしまった。「ちぇ、面倒な客に当たった」みたいな顔をしていた。ちなみにキヤノンも今は顔料系インクである。キヤノンはもう少し営業にまともな人を雇ったらどうよ、といつも思う。ま、いいけど。

さて、今日プリントした写真

Portrait E-420+Leica Summilux25mm F2.2 SS1/160 ISO400



Portrait DP2merill F4.5 SS1/120 ISO400




Portrait DP2merill F2.8 SS1/50 ISO100





2025年9月8日月曜日

9月8日皆既月食

 今日は皆既月食が見られた。台風も通り過ぎて天気も上々、時刻も夜中の3時半がピークなのでまずまずの高度。今回も写真を撮った。ただしカミさんと娘は数日前から体調を崩して今回は不参加。また、私自身も仕事が結構忙しく、そんな訳で家の前で観測と撮影である。まあ仕方がない。

1時半、月食のはじまり、E-M1-II M300 F4.0 + MC-20、f/8 1/1600 ISO640、手持ち トリミングなし


1時50分、E-M1-II M300 F4.0 + MC-20、f/8 1/640 ISO640、手持ち トリミングなし



2時30分、E-M1-II M300 F4.0 + MC-20、f/8 0.5 ISO6400、手持ち トリミングなし



3時27分月食のピーク、E-M1-II M300 F4.0 + MC-20、f/8 0.5 ISO6400、手持ち トリミングなし

と、ここで家の前からでは向かいの家の屋根に隠れて見えなくなってしまった。カメラ担いで広いところに行けばいいのだが、今回はここまでにしておこう。明日は打合せもあるので。

次の月食は来年の3月、つまり半年後。時刻は今日よりもだいぶ早く、次は家族みんなで見に行くのもよいだろう。




2025年7月17日木曜日

写真のプリント-2

 前回から引きつづき写真のプリントをしている。さて、プリントした写真はどのように鑑賞するか。額に入れて部屋に飾るのが一番だ。そうすれば鑑賞する機会は他の方法に比べ圧倒的に多くなる。そして毎日見ていると次はどうすべきかも見えてくる。素直に反省して次の撮影で解決するように撮ればいい。

さて、そのためにはまず大切なのは「気づき」である。気づかなければそれまでである。すべてはこの「気づき」から始まると言っても過言ではない。写真が趣味の人というのは社交性が今ひとつの人が多く、そういう人は写真も下手で上達しない傾向がある。何人も知っている。「これでいいんだ」「こういうものだ」系のおっさん達は特にこの傾向が強い。

知人で山の写真を撮っているおじさんがいた。カメラは100万円超の高級機だ。写真アルバムを見せていただいたが、小学校低学年でも撮れるような写真の連続で、景色のいい方向にカメラを向けてシャッターを切りました。みたいな写真しかない。それが何百枚も続く。また別の人は花の写真で、みんな同じような画角の、できの悪い植物図鑑のような「庭の水仙が咲いたので朝起きてパジャマのままちょこっと庭に出て撮ってみました」みたない写真。それを会社の会議室みたいなところに何枚も飾っている。管理職の人なのでだーれも「ダサッ」なんて言わないのだろう。ハッキリ言ってウチの娘が始めてアジサイを撮影したときの写真の方がマシだった。

娘が撮影した最初の花の写真

これは娘にオリンパスの一番安いデジタル一眼のダブルレンズキットを買ってあげたときに練習に近所の新宿中央公園で撮影したアジサイの写真。アドバイスしたのは「花にこだわらずに背景にこだわって望遠で絞り開放で撮ってごらん、ただしピントは花に合わせてね」ということだけ。カメラを買ってあげてすぐの頃。

写真で大切なことは自分で撮影した写真をしっかり眺め、この写真は何が違うのか、何が新しいのか、を絶えず自分自身に問いかけることだ。

そんな堅苦しいこと言わないで趣味なんだから自分の好きなように撮ればいい、という意見も多いが、それはある意味正しい。だが私の考えでは同時に決して正しくない。人に迷惑をかけていないし法律違反でもないし自分が楽しいのだから「正しい」と言える。だがそれは「正しくないことはしていません」という消極的で空虚な「正しい」であると私は思っている。もちろん一部の撮り鉄の人たちのように「正しくない」ことをするのは論外だが、自己満足という名のゴミのような写真を何万枚も撮り続けることは決して正しくはないと信じている。たえず写真と真摯に向き合い、悩み、工夫して、試して、また考えて・・・とそれを何年も続けるから写真に「意味」が生じるというのが私の考えだ。好きなように撮ればいいじゃん、ではないのである。つまり「意味」のないことは「正しくない」とは言えないが決して「正しい」とも言えないということだ。そう信じている。

さて「気づき」だった。これは撮影の時も撮影した写真の鑑賞の時もかなり重要な要素で、「気づき」がうまく発動しないと何も始まらない。そもそも「気づき」は写真に限らずデザインでも料理でも同じように重要で、例えば料理の下手な人はいつまで経ってもレシピ片手に大さじ小さじなのである。そこに「気づき」は起きにくい。手続きの連続に忙殺されてしまうからだ。気づく余裕がない。もちろんそんなやり方も「正しい」のだろうが、それでいいのだろうか。

何にせよ気づくことが初めの一歩なのである。そして気づけば「考える」。何も言われなくても考える。そして「どのように考えるか」に進むことができる。

写真では「もう少しアンダーの方が」とか「被写界深度が深い浅い方が」などが考えることと思われがちだがそうではない。そんなこと考えたらそれで終わってしまう。先のおじさんの仲間入りとなる。

アングルや露出やピントの調整というのは目的ではなく手段である。さらに言うと、「目的はいい写真を撮ることでアングルや露出やピントはその手段」というのもダメである。手段を極めたからといって良い写真が撮れるわけではないからである。もちろんアングルや露出などは大切なことである。だがそこには考えるほどの奥行きはない。電車に乗って目的地に行くのにいくらの切符を買って何行きの電車に乗るかみたいなもので、知識としては必要だが時間をかけて考えるほどのことではないからである。

ではいったい何を考えるのか、私は「物語」だと思っている。この写真は何を物語っているのか、何を物語るようにするのか、それこそが目的であり、意味だと信じている。

ただしこの場合「物語」は文脈のあるいわゆる「ストーリー」ではない。絵本の絵とはちがうのである。「ぐりとぐらは森へ宝探しに出かけました」みたいなストーリーとは全く異なる「物語」である。

たとえば女性ポートレート、「この女性は今こういう経験をしてこんなことを考えている」ではストーリーになってしまう。私の言う「物語」とは例えて言うなら「磁場」のようなものであって、その時の彼女のまわりに発生している「なにか」でありそのなにかを仮に「磁場」と呼ぶことにすると、この「磁場」がオーディエンスに何かを語りかける、という「物語」である。だから物語るのは彼女ではなくその写真を眺める「私」であり「あなた」とも言えるのだ。また、だからこそその写真に作品としての普遍性が宿るのである。

そして、ここで最初に戻るのだが、写真を鑑賞するときに「物語」を感じることが大切で、そのために最も適したメディアがプリントなのである。わたしがA2サイズのプリントに魅力を感じているのもこのサイズのプリントが最も訴求力が強いと感じているからなのである。

もちろんA3やA4がダメという意味ではない。だが並べて眺めるとA2サイズはまるで違うのである。それは経験によって裏打ちされた私にとっての事実なのだから変えようがない。また大きければ大きいほど良いとも限らない。A1サイズ以上になると手に取って眺めることができない。鑑賞には大きな壁面が必要になる。残念ながら我が家にはA1サイズを何枚も並べて俯瞰することができるようなそんな大きな壁面も部屋もない。その点A2サイズは額に入れても手に取っても眺められるサイズ感が鑑賞にとって最適なのである。だから少々費用はかかるがA2サイズでプリントすることにしている。

さて昨夜も仕事の合間に何枚かプリントした。乾燥が終わって手に取って眺めてみる。最高の時間の過ごし方だ。

A2サイズでのプリント

ほとんどが女性ポートレートだが何枚か静物や景色もある。物語は必ずしもポートレートでなくても体現できる。ただし風景では難しいこともあるが・・・

今回撮影した写真その2
Portrait E-420+Leica Summilux25mm F1.4 SS1/30 ISO100



Portrait Sigma DP2m F2.8 SS1/60 ISO400


Portrait Sigma DP2m F2.8 SS1/50 ISO400



Portrait Sigma DP2m F2.8 SS1/50 ISO400


Melancholy GR-digital(元祖) F7.1 SS1/320 ISO64



Boat E-420+70-300 F5.6 SS0.8s ISO100



Moon E-M1II+M300 F4 SS1/20 ISO640



Portrait E-420+Leica Summilux25mm F1.4 SS1/40 ISO100


最後にプリントサイズについてもう少しだけ。私にとってA2サイズが一番と書いたが、もちろん広い広い家で写真を飾るスペースが十分にあったらA1サイズでもA0サイズでもよいと思うし、そういう展示ができたらいいだろうなとちょっと憧れるものもある。逆に、スペースによってはA4サイズを何枚か並べて展示するのもよいと思う。もっと小さくて絵はがきサイズもありだろう。要は場所と眺め方で適当なサイズは異なるのでどのサイズがベストとは一概に言うのは難しいかもしれない。ただしA2サイズというのは手に持って眺めることができる最大サイズであることは大きな特長ではあると思う。昔々まだフィルムカメラだった頃はA2サイズのプリントなんてできなかった。いや費用がいくらかかっても良いというならできただろうが、現実的な値段では無理だった。おそらくプロラボに頼んで3〜5万円くらいだったと思う。ウチのインクジェットプリンターの1枚1000円程度とは比べものにならないくらい高かった。だからこそ今写真を撮っている人にはプリントすることをお勧めしたいと思っている。
ちなみに私は絵はがきサイズというのも好きで、これはたくさん並べて展示できるのがよい。仕事のスペースの横にも絵はがきコーナーがあって15枚くらい飾ってあって半年に一度くらいいくつか入れ替えて遊んでいる。
絵はがきサイズのプリント





2025年7月10日木曜日

写真のプリント-1

 今日は打合せで午後外出、帰宅は夕方6時近くになった。カミさんと娘も散歩がてらついてきた。打合せのビルの下のおしゃれなカフェで待っていて一緒に帰った。帰りはラッシュ時である。ひとりなら我慢するが二人がいっしょなので比較的空いている路線を選び少し遠回りをして帰った。

夕食前にスイカのスムージーを作ってみんなで飲んだ。夕食はとろろそばと刺身とミニステーキ。ウチはみなステーキはわりと好きだが量はたくさんは食べない、食べられない。なのでサーロイン1枚をみんなで分けて食べることが多い。それでも最後余ったりする。

毎日暑い。今日もおそらく35度くらいあったと思う。私はいつも仕事ではワイシャツにネクタイ、ジャケットででかける。どんなに暑くても襟付きのワイシャツの場合はネクタイとジャケットである。だからあまりに暑くてジャケットもネクタイも辛いときはスタンドカラーのワイシャツやブラウスにする。これはポリシーで変えるつもりはない。幸い今年はまだネクタイとジャケットでもなんとかなっている。もちろん多少は汗をかく、それは仕方がない。だが汗臭いのはもう絶対ダメなのでそこには気を使っている。汗は本来無臭なので汗をかいても汗臭いとはならない。脇などが臭う人は雑菌が繁殖しているからで、そうなったらボディブラシにミューズ石けんつけて1日に数回ゴシゴシ洗えば数日で臭いはなくなる。

さて、仕事がどんどん新しく入ってきて忙しさは例年以上となっている。だが今日はちょっと疲れた。なにかこう夏バテのような感じで、まったくやる気が起きない。そうは言っても・・・となるのが通常だがこんな時に無理に働いてもロクなことはない。デザインの仕事では特にだ。あとでやり直しになるのが目に見えている。

なので今日は、今日だけは仕事をさぼって楽しい楽しい写真のプリントをすることにした。

写真は前回書いたようにデータベースがあるのでそれを眺めながらプリントの候補を選ぶことが多い。そうして選んだ写真を次にファイルしてあるA4サイズプリントを眺めながらチェックする。

今日のプリントはA2サイズなので1枚のプリントに千円以上かかる。プリントしてイマイチだとちょっともったいない。なので念入りに写真をチェックする。ヨシ、となったら念のためもう一度A4サイズでプリントして色味を確認後A2サイズでプリントする。プリンターはEPSONのPX-5002、プリント用紙はエプソン純正写真用紙絹目調。エプソンの写真用紙にはクリスピアというのもあり、どちらかというとクリスピアの方がメジャーのようだ。だがクリスピアの光沢の強いテッカテカの紙は高級感は出るが写真そのものをきちんと表現、鑑賞するには光沢が強すぎる。なので絹目調の方が優れていると私は感じている。絹目調というのは誤解されやすいネーミングだが半光沢紙という意味で昔のDPEショップの絹目調とは全く異なる。反射が強すぎるクリスピアに比べ絹目調は自然な仕上がりで好感が持てる。一時期ノートパソコンのモニターや安いホームユースのモニターがテッカテカの反射の強いものがお店で高級に見えるので人気があったが、クリスピアはあれと似たような感じだ。だから私はほとんど使わない。

写真用プリント用紙いろいろ(A4サイズ)

いろいろ試してエプソン写真用紙絹目調に落ち着いた。もちろん紙によって雰囲気がだいぶ変わるのは事実でそれを作品作りの一部として楽しむのはアリかもしれない。でも私はあまりそういうことには興味がない。局紙なんておもしろいけど数回使って「なるほどね」でおしまい、もう何年も使っていない。クリスピアも光沢紙指定されたとき以外はまず使わない。

さてA2サイズのプリントである。

A2サイズでプリント中のポートレート



大きなサイズで徐々にプリンターから出てくるのは多少のドキドキとそして自分で言うのも何だがその美しさに最高の時間だ。音楽も大切だ。今日はヒューイットのバッハ。ちょっとブレッソンかぶれかな、まあいい、今日出かける前に朝食を食べながら見たブレッソンの記録映画に感化されたのは否定しない。そしてその時、ああ写真のプリントもいいな、最近あまりなかったし、と思ったのだった。

もう1枚は燃える花

プリント中の「燃える花」



これもポートレート同様にA4サイズで確認プリント後A2サイズでプリントした。

最後にプリントしたすべての写真を物干し竿にぶら下げて乾燥させる。バインダークリップ(目玉クリップ)の挟む部分にフェルトを貼って印画紙にキズがつかないようになっている。だいたい12時間くらい干しておけば問題ないようだ。


乾燥中の写真



さて、リフレッシュできたと言っていいかな、明日からはまた仕事が忙しい。

翌日、仕事の合間にまたプリント。正確に言うと仕事をしながらプリントである。写真のプリントというのはどうもちょっと中毒性のようなものがあって、一度手を出すともう1枚、さらにもう1枚となかなかやめられない。昨夜は眠くなってやめたが、寝る前に乾燥させていた写真を今日ファイルやポートフォリオフォルダに収納しながら眺めているともうダメであるもっとプリントしたい。仕事の片手間でもよいから・・・となった。

昨日と今日プリントしている写真はオリンパスのE-420というカメラで撮影したものが中心で、レンズはパナライカの25ミリ。今の高性能カメラと比べるとまるでおもちゃのようなカメラである。だが当時私はカメラの性能に依存するような写真に抵抗を感じていて、ニコンやキヤノンのフルサイズカメラもかなり価格的は下がってきて決して手が出ないようなものではなかったのだが、このオリンパスで通していた。オリンパスは安かったのもあるがとても軽いので長時間の撮影も無理な姿勢での撮影もなんとかこなすことができた。

もちろん高性能のカメラを否定するつもりはないが、カメラの性能がよいと良い写真が撮れるなんて考えている人もまずいないだろう。だが高性能を手にしてそれで撮影する喜びなんてものは結構あるのでは、と思っている人も多い。わたしはそういうのがいやだった。

道具はドンドン使って腕を上げる。常に自分に厳しく、工夫して、試して、悩んで、考えて・・・。それを何年も続ける。デザインだって3D-CGだって水彩画だって料理だってそうだ。テレビを見るヒマもゲームするヒマもないくらい根性と気合いで取り組む。根性は続けるために、気合いは始めるために、だ。そうすればこうして何年も前におもちゃのようなカメラで撮った写真を今でも大きくプリントして楽しむことができる。その時の私の最大限がここにはしっかり宿っているのだから。もちろんスキルの上達に伴い、道具が確実に足をひっぱてしまうこともある。そんな時はフルサイズでも中判サイズでも購入すればよい。だが私に限って言えば今のところマイクロフォーサーズで事足りている。

今日の1枚目、ポートレート

プリント中


私は前にも書いたがポートレートの場合カメラ目線の写真はあまり撮らない。これはめずらしくカメラ目線である。もちろん理由があってのことだが、小難しい話は今回はパス。

今日の2枚目、これもポートレート
プリント中のモノクロポートレート


3枚目
次々とプリントする


というわけで今回はここまで、
今回つまりこの2日間でA2サイズでプリントした写真

Portrait E-420+Leica Summilux25mm F7.1 SS1/200 ISO400



Brazing Flower E-420+3535macro F4.5 SS1/5 ISO100



Portrait E-420+Leica Summilux25mm F2.2 SS1/60 ISO400



Portrait E-420+Leica Summilux25mm F1.8 SS1/125 ISO400



Portrait E-420+Leica Summilux25mm F4.5 SS1/80 ISO400




2025年6月29日日曜日

SigmaのRAW現像ソフトSigma Photo Pro

 久しぶりに写真のこと。今日は仕事の合間に私が撮影した写真のデータベースを眺めていたら、DP2merillで撮影した女性ポートレートの1枚が以前のRAW現像に気になる部分を見つけたのでもう一度現像することにした。

写真データベース

私はポートレートでも花でも風景でも何でも撮影した写真は1週間以内に最初のRAW現像をすることにしている。これはRAW現像の際、撮影のときのイメージが消えてなくなる前に現像したほうがよいと考えているからで、1週間以内であれば感じたこと、話したことや雰囲気、その時の気分みたいなものもまだ頭に残っている。RAW現像ではパラメーターを変更することで調整できる幅は結構ある。だから例えば夕焼けだったらもっと赤い方がキレイ、もっとコントラストを上げた方が・・・と撮影の時のイメージとは明らかに異なる方向へも持って行くことができる。SNSやYouTubeにアップされているものはそういうものが多い。彩度をかなり上げて地面の日陰が不自然に青くなった画像や動画は普通によく見る。それがダメとは言わないが、「いいね」ほしさためだけの薄っぺらいものに私には感じられる。もっと大切なものは自分の中にあるはずだ。だから1週間以内に現像し、そのときその空気を再現するようにRAW現像を行う。いったんそうしてできあがった画像はリファレンスとして残るので、仮にRAW現像をやり直すときもそれがガイドとなってくれる。風景だけでなくポートレートや花でもだいたい同じだと感じている。

具体的な現像のプロセスは、始めに全撮影データをカメラのメモリーカードからMacの新しいフォルダへコピーし、そこにJPEGやRAWといった名称のサブフォルダを作り、撮影データを分けて入れる。実際にはカスタムアイコンをつけたフォルダセットが作ってあるのでそれをコピーし、そこに分類する。

フォルダセット


次にRAW現像だが、撮影は時に数百枚になることもあるので、当然すべてをRAW現像はできない。撮影時にRAW+JPEG最高画質で保存するので初めはJPEG画像を見ながらハネる写真を決めていく。ただし削除はしない。Macのファイルラベルを使う。ピンボケやまちがえてシャッターを切ったりした明らかな失敗は「青」のラベル。また構図や表情が今ひとつでダメかもというものは「緑」のラベルをつける。かなり厳しく査定する。そうするとラベルのついていないものは平均すると半分くらいになる。これも実際には撮影により9割ハネる時もあればほとんどハネるものがない場合もある。半分は実感としての平均である。次にJPEGのラベルと同じラベルをRAWファイルにも付け、次に残った写真から良さそうなものをえらび現像しながら「黄色」や「オレンジ色」のラベルを付ていく。それらはPhotoshopファイル形式でPSDフォルダに保存するので、現像後はPhotoshopでレタッチを行う。通常はAdobeのCamera RAWにより現像からレタッチまでシームレスに作業することができる。

ただし、DP2merillはセンサーが特殊で汎用のRAW現像ソフトつまりCamera RAWが使えない。Fovionというセンサーのためである。なので現像にはシグマが提供するPhoto Proを使う以外方法がない。細かな設定なしでただ読み込むだけならPhotoshopプラグインも用意されているが、調整できないRAWなんて意味がないのでここでは触れないことにする。私も一度インストールしてすぐに消してしまった。

さて、そういう訳でSigma Photo Proで現像したデータをTIFFに書き出し、それをPhotoshop でレタッチを行うわけだが、以前も書いたがSigma Photo Proは動作がすごく遅い。調整のパラメータを少し変更するだけで一呼吸待つ必要があり微調整に時間とても時間がかかった。こう言っては何だが「Pro」が聞いて呆れる使い勝手だった。

私のMacはM1ultraのMacStudio だが、このソフトを使う限りお世辞にもその性能を活かしているとは言えなかった。だからポートレート写真集の制作にあたり、RAW現像をやり直しているのだが、このカメラで撮影したデータだけは何となく後回しになっていた。そんなわけでしばらく使っていなかったのだが、今日起動するとアップデートの案内が出た。以前もアップデートで期待したが結果は変わらずで、今回もそうかなと思いながらもインストールして起動したら、あら不思議だいぶ速くなっていた。どうして?と思いシグマのサイトを見ると、少し前にアップルシリコンにネイティブで対応したと書いてあった。うーん、これかな?

まあいい、どうにせよこれでRAW現像のストレスからだいぶ解放される。RAW現像のやり直しができる。

ところでシグマはまだこのFovionセンサーの新型開発は諦めていない、「開発中」と正式にアナウンスしているが、シグマには申し訳ないが私はもう新型が出ることはないと思っている。なのでこのDP2merillを大事に使って、壊れたらそれまでである。もう少し言うとシグマのような会社では「チャレンジし続ける企業」としてのブランディングイメージが最も大切で、そのために表向きセンサーを開発しているという態度を取っているにすぎない、と感じているからだ。もちろん全く開発していないものを「している」というのは嘘になる。だから年間僅かな予算はつける。どこかの大学と共同研究にでもすれば活動としてはおもしろいかもしれないし費用も大幅に抑えることができる。仮にFovionに確実な勝機があるならフルサイズの前にAPS-Cで新商品をとっくに出しているはずだし、衰退が続くカメラ業界で何年も先の見えない開発にリソースを割く余裕のある会社はないからである。

さて、以前撮影したデータのRAW現像をもう少し追い込んでみたいと思っていたので、今日はよい発見をした。

さっそく2枚だけRAW現像してみた。白黒前提で撮影したポートレート。

Sigma DP2merill F3.2  SS1/160 ISO400


Sigma DP2merill F3.2 SS1/125 ISO400

こうしてレタッチを終えた写真はキャビネサイズでプリントしチェック、必要に応じてレタッチを加えたり再度RAW現像からレタッチを行い再びキャビネでプリントし、よければA4サイズでプリントすることにしている。したがってプリントした写真の枚数は結構多い。キャビネのアルバムが30冊くらい、A4サイズは300枚くらいを5冊のファイルに入れてある。さらにその中からA3やA2でプリントする写真を決める。このプロセスは実に楽しい。A2サイズがプリンターから出てくるのを見ているのは今でも飽きない。

私は写真はプリントすることで作品としての命を持つと信じている。パソコンのモニターで見る写真がダメとは言わないが、プリントとは大違いなのである。例えて言うなら音楽のコンサートでの生演奏とレコードやCDくらい違うと感じている。トーレンスの520+オルトフォンMC20、真空管アンプ3台のマルチアンプで大型スピーカーの我が家のステレオ装置でもコンサートホールで聴くのと比べたらオハナシにはならないのである。

ただしパソコンで管理するのはプリントをファイルで管理するのに比べ利点もある。だからキャビネでOKまでいった写真は前述のデータベースにいれる。データベースのよいところは他のファイルとの関連を見たり撮影情報などを見られることである。

最後にDP2merillでのポートレートは白黒だけでなくカラーも挑戦したが人工照明下で発色が安定せず、黄色の偽色の発生などに悩まされた。今考えれば意地を張らずに白黒専用カメラとして使えばよかったと思っている。ま、いいけど。

逆にこのDP2merill、白黒写真専用カメラとして使うならまだまだ使えるということで、今でも時々持ち出しては遊んでいる。