2022年8月21日日曜日

アイロンがけは「さとり」の時間

休暇を取って少しのんびりした。
写真はあまり撮らなかった。ただ、のんびりした。

Olympus EM1-II + 12-100mm f4.0 f8.0 1/640 ISO1600



Olympus EM1-II + 12-100mm f4.0 f8 1/400 ISO400



Olympus EM1-II + 12-100mm f4.0 f4 1/400 ISO400




Olympus EM1-II + 12-100mm f4.0 f4 1/320 ISO400


のんびりしている間にも仕事の連絡は毎日のように入ってくる。
忘れないように予定表に書き込む。

休暇を終え、仕事に戻る。
まずはすぐに何かする必要のあるものの確認をし、メールに返信した。
では、課題をひとつずつ片付けていこう。

でもその前に音楽を聴きながら洗濯物を畳んで、それからハンカチなどにアイロンをかける。
レコードを聴きながらのアイロンがけが「わたし流の悟り」。
映画「ディーバ」の中で、リシャール・ボーランジェがフランスパンにバターを塗りながら「Ma satori ce ca」(これが私の悟り)とか言っていた。すべては無、あるのは動きだけ、みたいなことも言っていたように覚えている。
ハンカチやスカーフなどへのアイロンがけも同じ、「無」で動きだけ。
低い温度のスチームアイロン、レコード1枚分の「悟りタイム」。


アイロンがけ完了、問題はこのみっともないアイロン
アイロン台の上でアイロンがけ。
この悟りタイム、一つだけ不満なのが松下電器のスチームアイロン。どうしてこの手の家電製品はチャラチャラした色や形なのだろう。松下だけでなくどのメーカーもみな同じ。
悟りが台無し。まあ仕方がない。そのうちいいのを探して買い替えよう。
で、音楽はもちろんレコード。
CDやストリーミングではダメなのである。

まずアイロンがけの15分前に3台の真空管アンプのスイッチを入れ、レコードプレーヤーのまわりを丁寧に拭き掃除。

手を洗い、レコードをターンテーブルにのせる。
今日のレコードはマリ・サミュエルセンの「MARI」、演奏もいいが選曲もいい。
マックスリヒターやヨハンヨハンセン、フィリップグラスなど。バッハも2曲入っている。
こういう現代音楽と組み合わせて演奏されるクラシックの曲はバッハが多い。ほとんどすべてバッハと言ってもいいだろう。
バッハはそういう音楽なのだ。


トーレンスのレコードプレーヤー、オルトフォンのカートリッジ、マリ・サミュエルセンのレコード

2022年8月2日火曜日

超広角レンズで建築撮影

前回は超望遠レンズでの撮影だったが、今回は超広角。これも最近手に入れたレンズ。パナソニック製ライカ ズミルックス9ミリ(換算18ミリ)。
広角セミマクロということで購入。
つまり寄れる広角レンズということ。
今日はこれを使って「お散歩写真」を撮ってみた。お散歩では寄れることはどうでもいいのだが、使い勝手はわかるので、今日はこれ1本。

また連日猛暑日で屋外での撮影はかなり辛い。
そこで目黒の東京都庭園美術館と雅叙園観光ホテルに行った。
室内の写真の場合、レンズは24ミリや28ミリがよく使われる。35ミリでもよいが空間によっては厳しいことも多い。建築写真などなるべく広い範囲を写したいことが多い。そうなると後ろに下がって離れて撮るのだが、下がるにも限界がある。壁があってそれ以上うしろには下がれない。
壁に張り付くようにして撮るのも無粋だ。そもそも壁に手を触れたりしてはいけない所も多い。

そこで広く撮れる広角レンズを使うのだが問題もある。広角レンズには歪みがあり、広角になればなるほど歪みが増え不自然に見えることになるからだ。だから超広角はあまり使われない。ちょうど良い画角が24ミリや28ミリということだ。
もちろん35ミリや50ミリで切り取られる画角を楽しむのも、超広角で、その歪みを味として見せるような撮り方を工夫するのも写真の楽しみではあるが。

また、望遠レンズや広角レンズというのは、先ほど述べた歪みや望遠の場合は手ぶれなど、初心者には扱いがちょっと面倒ということがあるが、克服するのはそれほど難しくない。何回か真剣に使えば誰でも十分使いこなせるようになる。
望遠であれば、ISO感度を上げてシャッタースピードをブレない速さまで上げる。広角は歪みを不自然に見えないようなアングルで撮影する。
慣れればそれほど難しくはない。

問題は別にあると私は感じている。
望遠や広角は往々にして被写体やアングルは誰が撮っても同じようなものになり、おもしろくない、と。せっかくカメラを持っていったのにネットに山ほどある写真と同じような写真を撮ってもつまらない。望遠では切り取る範囲つまり画角と構成を、広角では立ち位置を工夫するのがポイントだ。

さて、庭園美術館はまあまあ好きな美術館なので今までにも何十回と訪問している。旧朝香の宮邸とも書かれているが皇室のことは全く知らないし興味もないが、おそらく戦前の皇室の誰かの家で、その後あれこれあって今は美術館として東京都所有ということだろう。
様式はアールデコで、そのあたりのモチーフは観る価値があるが、間取りは素人だ。また空間のつながりも今ひとつで、外観も特筆すべき所はない。あれだけ広い庭園がありながらどうして寝室の眺めがこんなにチープなのか、全くもって理解できない。
まあ日本には非常に少ないアールデコ様式ということで今日のお散歩写真に選んでみた。

たまたま蜷川実花の写真展をやっていた。彼女の作品には全く興味はないが、派手な色使いが室内にどういう風に反映されるかな、とそれくらい。写真撮影可の展示室もいくつかあった。

だが、期待した光の効果はほとんどなく、前述のように作品にも興味がないので、建物だけレンズの練習で数枚撮っておしまいにした。

娘はあれこれ頑張って撮っていたが、やはり展示作品には全く何も感じなかったらしい。

Olympus EM1-II + Sumi 9mm f1.7 f4.0 1/200 ISO400




Olympus EM1-II + Sumi 9mm f1.7 f4.0 1/200 ISO200




カミさんがこの照明のガラスはラリックらしいよ、と。ラリックにしてはボテッとしてるね、と私。

Olympus EM1-II + Sumi 9mm f1.7 f4.0 1/60 ISO200



というわけであっという間に終わってしまった。結局ありきたりな写真ばかり数枚撮ったのみ。娘も少し物足りなそうなので、それでは雅叙園観光ホテルに行こう、と言うことでタクシーは来ないので汗をかきかき駅まで歩いて戻りそこからはタクシーで向かった。

有名な百段階段を昇って、帰りにシンガポールのホテルのようなラウンジでお約束のケーキセット。

Olympus EM1-II + Sumi 9mm f1.7 f4.0 1/10 ISO200




Olympus EM1-II + Sumi 9mm f1.7 f4.0 0.4s ISO800




Olympus EM1-II + Sumi 9mm f1.7 f4.0 1/4 ISO800




この和風という名の中華趣味と言ったらいいか、横尾忠則になる少し手前でギリギリ頑張っていると言ったらいいか、実におもしろい。ここも今まで何度も来ているが、今回十数年ぶり。建て替えのあと始めて来たが、なかなか良くできていて楽しかった。
ちなみに建て替えてホテル名も雅叙園ホテル東京だったっけな、に変わったらしい。
娘は美術館よりこっちの方が何倍もイイ、と大喜びで、なぜか鯉の写真をずーっと撮っていた。葛西臨海公園のガラス越し熱帯魚より上から眺める鯉の方がイイらしい。

夏の暑い日にはこういうお散歩写真もよい。熱中症のリスクも少ない。





2022年8月1日月曜日

望遠レンズで風景と月の撮影

少し前に注文してあったレンズが先週届いたので、今日は天気も良いし夕陽でも見に行こうと、葛西臨海公園に行ってきた。

届いたレンズはマイクロフォーサーズの300ミリ(換算600ミリ)単焦点と2倍のテレコン(テレコンバーションレンズ)。
日曜日なので水族館は子連れが多く、にぎやかだ。まあ、仕方がない。イスに座ってのんびり水槽を眺めていた。時々奇声を発する子供がいるのには少々うんざりしながら。
全部が全部うるさい子供というわけではない、違いは何なのだろう?親の性格やしつけかな?
まあいいか。

水族館のあと、夕陽を待つ。
だが残念なことに西の空に雲が出ていて夕陽は無理そうだった。
風景写真ではこれにメゲてはいけない。5回くらい通って1回いい写真が撮れれば良いと思うことだ。

今日は日没後、月齢3くらいの月も雲がなければ見られるはずだった。月齢3くらいだと月は太陽が沈んだ直後から2時間くらい見える。その後太陽を追いかけるようにして沈む。だから撮影できるのはその2時間となる。実際にはもう少し短い。日没直後はまだ明るいし、月は水平線に沈むわけではないので見えなくなるのはもう少し早いので。

さて、葛西臨海公園を選んだ理由は2つ。1つは西の空が開けていること、そしてもう1つの理由は日没頃から海風で涼しくなるだろうと。こちらはその通りで、風がとても気持ちよかった。

さて、夕陽をあきらめ撮った写真がこれ。

東京ゲートブリッジの上を通過する飛行機
E-M1-II M300 F4.0、f/4 1/160s ISO400、手持ち トリミングなし






換算600ミリでも手持ちで十分撮影できる。ただし暗くなってくるとカメラのオートフォーカスがかなり怪しくなってくる。まあ仕方がないか。
次に2xのテレコンを使っての比較もしてみた。あたりはだいぶ暗くなってきた。

テレコンというのはレンズの前や後ろに付けて倍率を高めるレンズで、レンズ交換式の場合は後ろつまりボディとレンズの間に装着する。この望遠レンズ、は300ミリの単焦点なので、ズームのように倍率は変えられない。なのでこのコンバージョンレンズで倍率を変える。
ズームレンズは便利だが欠点が2つ。暗いのと画質が単焦点に比べると劣ること。

東京ゲートブリッジ
E-M1-II M300 F4.0、f/4 1/15s ISO1600、手持ち トリミングなし





東京ゲートブリッジ
E-M1-II M300+MC-20 F4.0、f/8 1/6s ISO1600、手持ち トリミングなし




ちなみに撮影場所の葛西臨海公園からゲートブリッジまでは約3.5キロの距離。
最初の1枚目と色合いが大きく異なるのは日没前後で空の色が夕焼けから夕闇に変わったから。RAW現像ではホワイトバランスなどの色調整はしていない。
ピントは少々迷いがちだが、驚くべきは換算1200ミリを手持ちSS1/6で撮影できることだ。このカメラとレンズの双方の手ぶれ補正によってこれが可能ということで、これにはほんとうに感心する。

この300ミリ(換算600ミリ)レンズはフォーサーズとしては重いレンズの部類で、重さが1.2キロある。トートバッグにこれとカメラボディを入れると、私にとっては限界に近い重量だ。
麻のジャケットの肩の部分が裂けてくる。やれやれ。
だがこの時間帯に超望遠手持ち撮影ができる誘惑は唯一無二と思うと、やはりジャケットの肩が裂けようが左腕が疲れてパンパンになろうが許せてしまう。
そしてその上テレコンありだとこんなのが撮れる。日没後に換算1200ミリ手持ちなんてどう考えてもあり得なかったことだと思う。

さて、ゲートブリッジを撮影し、夕陽や月は次の機会、と言いながら駅に向かい、ふと見上げると雲の切れ間に月が見えた。ラッキーだった。
少々疲れてはいたが、頑張ってこれもテレコンありなしで撮影。

月齢3の月
E-M1-II M300、f/8 1/100s ISO2500、手持ち トリミングなし




月齢3の月
E-M1-II M300+MC-20 F4.0、f/8 1/100s ISO2500、手持ち トリミングなし






同上トリミング



テレコンを買った理由が月の撮影のためだったので、この結果には大いに満足している。
月齢3でこの程度撮れるなら、半月だろうと満月だろうと月食だろうと全く問題なく手持ちで撮影できる、ということだから。
ちなみに月齢3とは新月から3日目なので、これが三日月のことかと言えば実は少し違う。
三日月の語源は中国語で、中国にゼロはないので新月(月齢0)が1日目となり、三日月は月齢2となる。まあ、どうでもいいが。

と、そんなわけで夕陽こそ撮れなかったが、まあまあの結果で満足の遠足だった。
夕陽はそのうち、次は満月を撮影してみようと思う。

満月は日没後すぐに東の空の地平線から昇ってくるので、今度は東の空が開けている方がよい。ただし三日月は日没後すぐに沈むのに対し満月は月の出から一晩中空にある。
だから単体での月の写真なら、真夜中に真上に昇った満月を撮ればいい。
次回は試しなのでそれでもよいが、できれ月の出を撮りたいと思っている。そうなると東の空がひらけている方がいい。
私は鳥はほとんど撮らないので美しい月の写真こそがこのレンズの使命だ。

月の出の時刻や方角を調べるにはi-phoneアプリのMoon Seekerが大活躍する。

ところで、月はいろいろ調べて知れば知るほど魅力がある。
地球からの距離は約38万キロ、光の速度が秒速30万キロだから、光は1秒ちょっとで届く。マッハ33の月ロケットで4日くらい。
月は地球のまわりをだいたい1か月かかって1周する。1か月という単位を「月」と呼ぶのは月が地球を1周する期間だから。
1周することで新月から半月、満月、半月、そして再び新月と形が変わっていく。このそれぞれ、例えば新月から半月とか半月から満月が1か月の4分の1つまり1週間である。だから週の初めの曜日は月にちなんで「月曜日」という。英語でもフランス語でも同じ、「月の日」と呼ぶ。Moon day → Monday 。
1か月で1周なので月の出は毎日約50分づつ遅くなる。今日月の出が夜7時だったら明日は7時50分頃となる。また満月は常に太陽の反対側なので、夏は太陽が高く昇るが満月は低く昇り、逆に冬は満月が高く昇る。

その後、12日くらい経ち、満月の写真も撮影してみた。風が強い日で空気中に塵も多いあまり良いコンディションとは言えない晩だったが試してみた。

結果はまあまあ。

満月
E-M1-II M300+MC-20 F4.0、f/8 1/160s ISO200、手持ち トリミングなし





月の上部に色収差が出ている。これはちょっと気になる。
これはAdobe Camera RAW のフリンジ除去を使った方が良いかもしれない。
また、次回撮影時は絞りを少し変えて試してみようと思う。と言ってもテレコン付きでf8.0のレンズなので変えると言ってもわずかだろうが。

雲に隠れる満月
E-M1-II M300+MC-20 F4.0、f/8 1/5s ISO1600、手持ち トリミングなし





これは雲に入った満月、ISOを1600まで上げてもシャッタースピードは1/5秒。やはり楽しいレンズだと思う。

来月の満月ではもう少し工夫して撮りたいと思っている。まあ天気次第ではあるが。

また、今回は地上物と合わせた月の撮影も試したかったのだが雲があって月の出を撮影することはできなかった。
ただし、わかったこともある。月の明るさと地上物の明るさが極端に違うとうまくいかない。日没直後で地上にある程度光が残っている状態で月が昇ってくる日が狙い目となる。

iphoneアプリのMoon Seeker でチェックすると満月2日前が日没と月の出の時刻の差が光のバランスが良さそうなので、次回は9月8日に試してみようと思う。

帰宅後は持って出かけたカメラとレンズを軽く掃除。このレンズは1.2キロと重いので、カメラに付けた状態でストラップで肩から下げて持ち運ぶことはできない。
そこでトートバッグに入れて持ち運んでいる。撮影の時だけバッグから取り出し、レンズ側をホールドしながら持つ。撮影が終わったらまたバッグに入れる。
ただし家に着いたらすぐにバッグから取り出す。入れっぱなしは禁物、カビが生える。

掃除はキムワイプで軽く拭き、カメラのグリップとレンズのピントリングなどは固く絞った手拭いやウェットティッシュなどで拭いて、水気は残さず、さらに風通しの良いところで乾燥させる。

私は皮脂でペタペタするのが大嫌いなのでこうすれば、次に使う時もサラサラで気持ちがよい。