2024年1月19日金曜日

ポラロイド風写真

 最近、フジのFinepix Zというおもちゃのようなデジカメを使っている。購入した正確な時期は覚えていないが、私の書いた製品レビューが残っていた。2013年9月だった。つまり今から10年前である。購入金額は7千円だったらしい。どうして購入したのかは覚えている。カミさんが日常スナップを撮りたいので大げさでなく安くてコンパクトなカメラが欲しいと言ったからだ。それで結構使ってくれていたが、その後i-phoneを使うようになってからは出番が完全になくなり引き出しにしまいっぱなしになった。私も長いこと忘れていた。

先日カミさんが引き出しの整理をしていたら出てきて、もう使わないというので引き取りバッテリーを充電すると無事起動し撮影もできた。しばらく充電し時計を合わせ、テストで撮影した写真をMacで開いてみると画質は良くなかったが逆にそれが味になっていておもしろいと感じた。

カメラでもコンピュータでも何でもトレンドは最新型、高性能である。だが使う人間がついていけないことも多い。そうなると人が機械に使われたり、高性能を持つ喜びが目的になったり、機械まかせが一番なんてことになったりする。どれも私には不自然に見える。そんな時代にこのカメラ、これはこれで楽しい。ポラロイドみたいだ、とも感じた。

先週だったか、ヴェンダースの映画「都会のアリス」を久しぶりに観た。1973年公開の16ミリ撮影の映画。ヴェンダースと言えば有名なのが「パリ、テキサス」と「ベルリン天使の詩」だろう。前にも書いたがこの「天使の詩(うた)」という恥ずかしい邦題を考えた人は一体誰?。

この2本の映画ももちろん良いが、私が一番好きなのはこの「都会のアリス」。残念なことに日本語の字幕の入ったDVDは結構高いし、BDは出ていない。そこで英語字幕入りを海外から購入した。この映画、画質はなにしろ16ミリの白黒である。Blu-rayにする意味はあるのだろうかというレベル。だがそれがかえって味となっているかのようないい映画なのである。

さて、この映画で主役のリュドガー・フォグラーはジャーナリストでポラロイドを使っている。

映画の冒頭からポラロイドの出番は多い。

映画「都会のアリス」から


アリスという少女と出会ってからしばらくして、アリスがフォグラーのバッグからポラロイドを取り出してどんな顔しているか写してあげる。とフォグラーにカメラを向けるシーン。

ああ、この頃のポラロイドっていいな、と思う。昔使ったことがあるが、中学生の頃だろうか、1枚200円は当時の中学生には少々高すぎた。

ポラロイド社は今でもインスタントカメラを販売している、日本のフジもチェキやインスタックスだったかな同じような撮影してすぐプリントのカメラを販売している。残念ながら全く欲しいとも使いたいとも思わない。デザインが私の好みではないからだ。おじさん用インスタックスみたいなのも出ているが全くオハナシにならない。上の映画の写真をみてほしい、この折りたたみ式のポラロイドがいいのである。ポラロイド社が真面目にこれを進化させていたら、2/3くらいのサイズで厚さは半分くらいにはなっていたであろうから残念だ。

だから今回発掘したこのフジの古いデジカメでポラロイドもどきをしてみることにした。

フジのFinePixZ





カバーをスライドしてスイッチが入るのもなかなか良い。ちなみに画質はi-phoneSEの方がだいぶ良いので、そういう意味では使う意味は全くない。

だが前述のとおりその悪い画質が良いのである。最近コートのポケットに入れて持ち歩き、なんてことのない写真を撮っている。
欠点は撮影の設定にアスペクト比1:1(正方形)がないことだ。まあ仕方がない。撮影の時は両端はカットする前提で使うことにした。そして家でPhotoshopの自動処理で正方形にトリミングするようにした。バッチ処理でまとめてすべてを簡単に処理もできる。
今日、少し手を加えStudioSSのマークと周囲を黒く縁取りするオプションを加えてみた。ちょっとわざとらしいが、まあいい、しばらくこの設定でいこうと思う。






買い物ついでの散歩で何も考えずにポチっと撮影するのがいい。


仕事をしながら飲んでいるレモンティー




あとは日常の記録みたいな感じで使うのもいい。仕事をしながら飲むレモンティーを撮ってみた。仕事場は天井照明がなく、スタンドとブラケットなのでかなり暗いがこんな感じでは写るのでまあまあである。
ちなみにこのレモンティーは我が家では「れもんちー」と呼んでいる。紅茶はリプトンだしレモンはスライスした物を冷凍しておいて使っているなんちゃって紅茶だからである。茶葉をポットでいれた紅茶には遠く及ばないので「れもんちー」。仕事のときはこれでいい。