2024年12月16日月曜日

TEXAS INSTRUMENTSの関数電卓を買う


 


仕事で関数電卓を使うことがある。それほどむずかしい計算ではない、せいぜいsin、cos、tanとその逆数、さらに1/xやxのy乗とか3乗根とかとか・・その程度。

だがこれらを使う以上電卓はどうしても関数電卓が必要になる。私はずっとカシオのFX-602Pという関数電卓を使ってきた。学生時代に買い、社会人になってから買い足して2台持っている。たしか結構高かった。普通の関数電卓の5倍くらいだったように記憶している。このFX-602Pはプラグラム電卓で当時はこれで簡単なプログラムを入れて便利に使っていた。値段が高かったのもプログラミングできるからで、結構人気の機種だった。今でも使っているのは普通の計算でも扱いやすく表示も見やすくすっきりとしたデザインも気に入っていたからである。

カシオのFX-602P


このFX-602Pだが、最近液晶が薄くなって電池を替えてもあまり改善されず、特に書斎は天井照明がなく暗いのでさらに見えにくい。考えてみれば何十年使っただろう、それそろ寿命でも仕方がない。新しい電卓を買うことにした。ヨドバシとかAmazonで調べてみることにした。そこで見つけたのがこの3機種


カシオ、シャープ、キヤノンの関数電卓。どれも結構安い。一番高くても2500円くらい。安いものはその半分くらい。結構長く使うものなので1万円くらいしてもいいのだけれど、今の人は電卓にお金はかけないのだろう。
もちろんもう少し高い関数電卓もあるが、前述の通り私はそれほど長い計算式を使うわけでも計算式を記憶させる必要もないので、表示は1行でよい。1行表示でシンプルなものを探したら安いこの3機種にたどり着いたということである。

この3台、決して悪くはないのだが、なんとなく気に入らない。ちまちました感じが気に入らない。そしてこの3機種すべて同じものに見える。違う会社が作っているとは思えないほどどれもよく似ている。まるで三つ子の兄弟のようだ。まあ他に選択肢がないならこの中から選ぶかな、ただしカシオはソーラーパネルなので今回はパス、書斎は天井照明がないので暗くソーラーパネルはおそらく発電しない。

しかしここでふと思いついて「ボタンが押しやすい関数電卓」とか「シンプルですっきりした関数電卓」とかでグーグルで一般検索をかけてみた。そこにはだいたい上の3つと同じようなものばかりが並んでいたが、ふと違うものを1つ見つけた。
それがTEXAS INSTRUMENTSの電卓だった。テキサスインストゥルメンツ、まだあったのねこの会社。
デザインはあきらかに国産3社とちがう。よく使う三角関数などのボタンが大きい。これ、いいかも。さらにデザインもすっきりしていてちまちましていないのがいい。
というわけで注文したらすぐに届いた。値段もこれもそんなに高くなく5千円くらいだった。

TEXAS INSTRUMNTSの電卓




使いやすそうなキーレイアウトで良さそうなのだが、2つ問題点があった。1つはすごく軽く、しかも電卓のウラがスルスル滑るので手に持つ分にはよいが、机上に置いて使うと簡単に動いてしまって使いにくいこと。

私は電卓を手に持つことはほとんどない。Macで作業しながら必要なときに机の上に置いて右手でちょこちょこっと計算してその結果をMacに入力する、またはメモ用紙にスケッチを描きながら数値を計算したりという使い方が多い。机の上に置いたまま使う。だから滑るのは困る。対策としては単純に裏に滑り止めのゴムでも貼ればよいのだが、ふと思い立ち台を作ることにした。台を付けた理由はMacで作業しているとき水平に置いた電卓の表示をのぞき込むときのがめんどうだったからで、電卓の方が少し傾いてくれたらのぞき込まなくてもよいと考えたからである。

台を付けてみた



台は模型製作で余っていた透明アクリルの端材を使った。厚さは5ミリ、先日製作した加工機で熱曲げで成形した。ウラ面にドリルで浅い穴を掘りそこに滑り止めのゴムを貼った。ついでにデスクペン立て用の孔も空けた。仕事しながらメモを取ることが結構あるのだがそのときペンを引き出しから出すのはめんどうだし、机の上に無造作に置いておくのも好まない。だからペンスタンドが欲しいとずっと思っていた。画材屋や文房具屋に行くと時々探していたのだがどれも全く気に入らなかった。だから電卓のスタンドにペンを立てるのは我ながらグッドアイデアだった。

ペンスタンド部分



ペンスタンドは下にゴムシートを円形に切り抜き貼っておいた。

2つ目の問題点は、どうもボタンのメンブレンが今ひとつでしばらく使わないとボタンが硬くて押しにくくなること。これは結構辛い。使う前にボタンのマッサージが必要らしい、やれやれ。アメリカのおおらかさなのか製造国はフィリピンのようだが南の島のおおらかさなのか、まあいい、かかるマッサージしてから使いましょ。

さて、この新しい電卓と台、表示は古いFX-602Pよりはだいぶ見やすくなったし使いやすくなったのでよかった。もうひとつ、FX-602Pには自動OFF機能があり、電池を消耗しないようにある程度操作しないと自動で電源が切れるようになっていた。便利な機能ではあったが計算結果を見ながら作業しているので5分後にもう一度いくつだったっけと電卓をのぞき込んでもOFFになっていて計算結果は残っていない。すぐに結果をMacに入力すれば良いのだがそうはいかないことも多い。すると再計算になる。メモしておけばよいが毎回面倒ではある。だがこのテキサスインストゥルメンツの電卓は自動OFFは同じように付いているがONボタンを押すと先ほどの計算結果を覚えていてくれる。これは今の国産電卓もそうなのかもしれないが大変便利だ。自分でOFFボタンを押したときは覚えていないというのもよい。

さて、この台付き電卓だが、持ち運びには向かないが私は電卓を打合せに持って行くことはここ数年一度もない。出先ではi-phoneの電卓機能でまあ何とかなるからだ。だからこれは卓上専用で全く問題ない。ちなみにこの電卓はスリーブが付いているのでスリーブを台に貼り付けたので電卓だけを取り外して持ち運ぶことも電池交換もできる。

スリーブから本体を外すとこうなる



FX-602Pは1台は今まで通り作業台のところで使う、今回新しい電卓に変えたMacの机で使っていたものは工房で使うことにしよう。作業台や工房は明るいのでこの電卓でも何とかなるから。

ところで最近電卓も卓上時計もそうだが、デジタル表示で文字が光るものってあまり見なくなった。消費電力が大きいので大きな電池やACアダプターが必要でハンドリングが悪いのはわかるが、例えば関数電卓で文字がオレンジ色に光ってサイズも少し大きくてペーパーバックくらいあって乾電池でリチャージャブルバッテリーも使えるなんてのがあったらいいなぁ、とふと考えてしまった。時計の方は少しはあるようだが、表示が光ることをデザイン要素として上手にさりげなくデザインされた良品は少ないように感じる。時計の理想は時刻のみで曜日や温度計など余計な物はなしでシンプルでただし文字フォントは十分考えられたものであってほしい、そして文字色の色温度を電球の昼白色から電球色の間で調整できたらいいなと思う。ウチのSEIKOの電波置き時計は文字が光るタイプだが色は変えられない、フォントもいまひとつ。電卓はさすがにACアダプターではどうにもならないし単3電池4本で1週間でバッテリー切れではクレームの嵐なのだろう。でもだれかつくってくれないかなぁ。そうね50年代のスペースエイジデザインなんてのもいいな。