2025年1月7日火曜日

女性ポートレート写真のRAW現像〜Photoshopによるレタッチ

 昨年末は大掃除が忙しかったが夕食後はすこしのんびりできた。仕事もあったがそれほど忙しくなかったのでポートレートのアルバムづくりのための写真を再度チェックしたりと久しぶりに写真編集を楽しんだ。

昨年も書いたが写真はすべてdB(データベース)に登録してあり、このdBを使ってアルバム用の写真の選択やレタッチの必要性などを検討している。


自作の写真データベース




コーヒーや紅茶を飲みながらペラペラとdBのページをめくりながら眺めるのは実に楽しい。データベースとは別に実際のプリントをファイリングしてあるのでそれを眺めるのもいいがdBは検索をかけたり関連する写真を眺めたりできるので便利なのだ。特にどの写真がいいかな、と選ぶときやこのとき撮った別の写真を・・・なんているときはdBの本領発揮となる。で、今日も眺めていたのだが、ふと1枚の写真が気になった。データベースの女性ポートレート写真。

この写真はどうして白黒なんだろう、と。もともとカラー写真を前提に撮影した写真で、久しぶりにフラッシュを使って撮影でもしようかと何枚か連作で撮影した写真の1枚。フラッシュはバウンスで使用し、他にも照明を当てていたように記憶している。

さてどうしてカラーにしなかったのだろうか。おそらく連作の現像のプロセスでこの写真は白黒の方がいいかも、と白黒にしたのだろう。

データベースには同一の写真の現像やレタッチの設定を変えたものも登録できるようにしてある。また前後の別カットも参考に入れてある。下の画像は別の写真での例、こんな感じで関連する写真を何枚か並べて見られるようにしてあり、それぞれの写真をクリックすると拡大写真が表示される。


データベースでの関連写真の例



フラッシュを使ったのはフラットな照明にして奥行きをなくしphotoshopでアートワークにしようと考えたからで、上の画像はその例。メインの写真の下に同一ファイルの別現像の写真が4枚、右側には前後の別ファイルの写真が並んでいる。

だが、この白黒の写真のdBには関連する写真は1枚も入っていなかった。

データベース(白黒1枚だけ)



この写真、ほんとうに白黒がベストなのかな、とふと疑問に感じたので、現像とレタッチを再度やってみることにした。

で、Adobe camera RAWで開き、設定をリセットした。


Adobe Camera RAW 初期設定



撮影したカメラはOlympusのE-420でレンズはパナライカ換算50ミリ単焦点。ISO感度は400、シャッター速度1/40秒、f1.6、露出補正は-0.3とあるがオートではないフラッシュ撮影なので露出補正は意味がない。ただしE-420は白飛びしやすいのでいつもアンダーで撮って現像で調整していた。カラーバランスもいい加減だがこれも現像で調整するのが原則だったのでこんな具合である。今とは大違いなのである。

E-420は600万画素だったがパナソニックのレンズがまあまあ良かったので楽しかった。カメラ自体はファインダー像は小さく、ピントも合わせにくく、さらにカメラのレスポンスも決して良くなかった。だがあまり不満には感じなかった。今でも時々引っ張り出して撮影することがあるが、それなりに楽しい。そもそも当時はカメラの性能に頼る撮影は好きではなかったのでこれでよかった。今でも当時ほどストイックではないがその気持ちはあまり変わらない。もちろんカメラの進歩で撮れないものが撮れるようになることはあるだろう。それは全く否定しない、その通りだと思う。だがそうでない写真というものもある。女性ポートレートなどもそうだと思っている。最新式の何十万円もするカメラやレンズで撮る写真よりも十分の一くらいの安いセットでも工夫して撮れば良い写真が撮れる。

そもそもカメラの性能にのみ依存するような撮影というものは、たとえば10年後には完全にとまでは言わないがほとんど意味を失ってしまうことを意味すると言えないだろうか。10年後の最新のカメラを使えば確実に私の今のベストを超えてしまうという意味だ。これは極論としてもカメラの性能にのみ大きく依存するということは多かれ少なかれそのようなことになるのは避けられない。そしてそんな写真を撮っても楽しくないだろうな、というのが私の考えで、何十年経っても技術がどんなに進歩しても超えられないような写真を撮ることの方がはるかにおもしろいだろう。だからこそいろいろ工夫もするし研究や勉強もする。そしてそれを実践するところに写真の楽しさがあると信じて疑わない。

さてこの写真だが、露出や色温度などをCamera RAWで調整するとこうなる。


Camera RAW で補正した状態



詳しく書いてもよいが、このブログでも何度か書いてきたことなので今回は現像の詳細は省略する。

さて、撮影がE-420なので少し解像度をアップしておいた方がよいだろう。Camera RAWのAIによるスーパー解像度を使って2倍に解像度を上げてみる。解像度を上げるにはこのCamera RAWのスーパー解像度の他に別ソフトだがTopaz Photo AIというのもある。今回はそれぞれのソフトの違いについて比べてみよう。

オリジナル、CameraRAWのスーパー解像度、Topazの比較



オリジナルは200%拡大表示、他は100%表示である。CameraRAWのスーパー解像度はあきらかに解像度が上がっている。ノイズも減っている。Topazも同様に解像度が上がっているがTopazはノイズリダクションがさらに強くかかっている。だがそのかわりディテールが少々辛いところもある。このあたりはパラメーターで調整できるので、原寸で確認しながら調整するのがよいだろう。私はCameraRAWのスーパー解像度の方が好みだ。

CameraRAWにはスーパー解像度の他にAIを使ってノイズリダクションをかけることもできる。

      

左Topazによる解像度アップ、右CameraRAWによるNR後Topazによる解像度アップ




右は確かにパキッとなっているが少々ディテールがつらい。部分的なレタッチ前提で使うことになるだろう。

左:部分的にレタッチしたもの、右:上の右と同じ



さて、ベースとなる画像ができたところでレタッチにかかるわけだが、今回は結果だけ紹介することにする。

まずはレタッチ前の全体像。


つぎにPhotoshopによるレタッチ後の画像
完成作品

白黒もよいがこうして再度現像とレタッチを行うとカラー写真も決して悪くない。いつまで経ってもなかなか決まらない、うーん。