2025年8月30日土曜日

快適な環境、空気と音

私は基本的に香水はおろかトワレもコロンもほとんどつけない、使わない。だがこの時期電車の中など結構汗臭い人も多い。そんなとき、ハンカチにほんの少しトワレを吹き付けたものを持っていると助かることがある。また、自分自身も長時間外を歩くような時、汗をかいて脇の下が微妙に臭わないか気になることもある。そんな時もほんのわずかトワレをつける。あらかじめ出かける前につける。ほんのちょっとだけ。そもそも汗というのはほぼ無臭でぷーんと臭う人は雑菌が繁殖しているからで、きちんとカラダを清潔にしていれば汗をかいたから臭うようなことはない。

話は変わるが、私は子供の頃から目と鼻と歯は自慢ではないが高性能で、視力は余裕で2.0を超えていた。視力検査の時、保健の先生が2.0のCを指して、それにすぐに答えると、「かなりはっきり見える?」と聞かれたので大きさが半分以下でも見えると思います、と答えた。「多分3.0とか4.0とかだね」と言われた。電車で向かい側の窓側席の人が読んでいる新聞の記事が読めた。歯も歯医者には一度も通ったことがない。そして臭いも敏感で、ただしこれは困ったことも多かった。臭いが気になって頭痛がすることも多く、特に汗臭いのとか洗濯物の生乾き臭とか味付け肉みたいなのを焼く臭いは本当に苦手だった、今でも苦手だ。以前東南アジアに出張にほぼ毎月行っていたが空港もオフィスビルも街中もどこも安い揚げ油の臭いがして辛かった。臭いのないのは泊まっていたホテルの中だけだった。だから自分自身、たとえほとんど臭わなくてもわずかでも汗をかくと気になる。だからほんのちょっとトワレなのである。娘も私に似て臭いには私以上に敏感で、一緒に出かけて汗臭い人などが近くにいると逃げ回っている。お腹が痛くなったり、かなり辛いらしい。

で、このトワレ、使う量は少ないので1瓶あると結構長い間保つ。本当は数年で期限切れになるらしいが、それほど気にならないので、涼しい場所に置いて10年以上使っている。

で最近はロクシタンのグリーンティーが好きで使っていたのだがボトルのスプレー部分が壊れてしまった。

そこで100均でアトマイザを買って使ってみたのだが、これが全然ダメで、スプレーすると少し手に匂いがついてしまう。スプレー部から少し垂れるようでアトマイザを手で持つだけで手に匂いがついてしまう。気になるほどではないという人も多いだろうが私はダメ。毎回スプレーのあと石けんで手を洗っていた。

これ、どうにかならないかな、と思ってAmazonで調べると昔の香水瓶みたいなシュポシュポが別になっているものがいくつかあったので、念のためレビューをみると中国製はやはりダメで漏れるだの壊れるだのと悪い評価がそれなりにあって使う気にはならない。もう少しないか調べてみたら日本製のをみつけた。評価もまずまず、すぐに注文した。

デザインの好き嫌いはさておき、さっそく使ってみたがとてもよかった。株式会社ヒロミチという会社のアトマイザ。 ワンプッシュで出る量も少なめでたいへんよろしい。

アトマイザ

こういうの、中国製の全てがダメとは言わないし、国産の全てが良いとも言えないが、やはり中国製は圧倒的に国産と比べ造りが大雑把なものが多い。国産は価格が2倍以上だが長く使うものはよく考えて買った方がよい、とまあこれは常識かな。でも耐久性や使うたびに感じるストレスに値段をつけると中国製は決して安い買い物とは言えないということをもっと意識してもよいと思う。またこのアトマイザのように国内でまじめで確かなものを作っている会社を未来に繋げるために応援することもとても大切なことだ。

さて、トワレやアロマオイルなどはこのほかいくつか持っていて、これは海外出張で早めに空港に着いて免税店をぶらぶらしているとき買ったものが多く書斎だけでも何本か見つけた。


その時の気分で買ったものなのでほとんど使っていない。今年使ったことがあるのは手前のロクシタンと左端のネロリくらいかな。ネロリはアロマオイルなので遠くに置いたアロマディヒューザーに垂らして使う。これもほんの少し。私の仕事では部屋にとじこもって何時間もMacを使っていることが多い。なので時々お香を焚いたり、アロマオイルを使ったりしてリフレッシュすることがある。

さて、匂いの話はこのくらいにして、次は音。
仕事をしながら聞く音楽はMacMiniのitunesからifiのUSB-DAC経由でアンプはmacintosh MA6450、スピーカーはヤマハのNS1-classicを使っている。ただしビデオ編集の仕事の時は、入力をメインのMacStudioに切替え同じスピーカーでプレイバックしている。このMacStudioはオーディオ出力から自作の出力切り替え機で、ヘッドセットとアンプの切替えをする。なのでボリュームはヘッドセットでちょうど良いレベルにしてある。だがそのままでは音楽を聞くときと音量にかなり差があってビデオ編集が終わって音楽に切替えたら音が大きい。夜中などけっこうびっくりする。
まあ、気をつければよいとも言えるので今までそのまま使ってきた。
もちろん解決方法だけはいろいろ考えてきた。ヘッドセットとビデオ編集の音量は今のままで音楽の方のレベルを下げる方法1、または音楽とビデオ編集の音量は変えずにヘッドセットのボリュームだけを下げる方法2の二択である。
原理的にはヘッドセットだけ下げるのが簡単だが切替機を分解して内部に抵抗やら可変抵抗など付けなければならない。残念ながら今は仕事が忙しくそんな時間はない。そこで一旦は簡単にDacの出力側に以前作ったπ型アッテネーター内蔵のピンケーブルでも入れてみようと考えた。
で、さっそくやってみたのだがなぜか音が出ない。π型アッテネーターなんて抵抗器だけなので普通壊れたりしない。π型なのでインピーダンスも変わらない。うーん。仕方がないので元に戻す。でもなぜかまだ音が出ない。やれやれ、あれこれチェックしていて原因がわかった。なんとifiのDACはボリュームがゼロになっていた。なぜかボリュームつまみで出力が変わる。何で?このDACはヘッドホンアンプを兼ねているのでボリュームはヘッドホン出力だけだと思っていた。
つまりπ型アッテネーターなんて使わずにDACのボリュームを下げればよいということで、一気にチカラが抜けてしまった。ではどうしてボリュームが下がっていたのか、それはオーディオ機器はケーブルをつなぐ時または外す時は電源を切りボリュームを下げておくことを基本とするので無意識に下げたのだろう。まあこれは良い習慣なので問題ない。で、音は出るようになったが、ふと思ったのが可変抵抗はアッテネーターに比べ音が悪くなることは一般によく知られているということ。そこでもう一度思い直してDACのボリュームは最大にしてπ型アッテネーターで音量を絞ることにしてはどうか、と再びケーブルを交換した。だが思っていたほど音が良くなるわけでもないし、ちょっとゲインが下がりすぎてどうもうまくない。またケーブルを元に戻した。それでこれではやっていることがオーディオマニアみたいではないかと思い、もうやーめた、となった。

働く空間の快適性というのは仕事の能率云々の前に生きていく上ですごく大切だ。何しろ起きて活動している時間の半分以上を過ごす空間である。ここが快適なことはまずもって肉体的にも精神的にも健康な生活のための重要な要素だからである。今日は書かなかったが能率的に仕事をするための道具、パソコンはもちろん作業台や文房具、工具なども重要ではあるが、まず空間そのものの快適性というのは最初に考えた方がよいと思っている。道具などはいつでも買い換えができるが環境はなかなかそうもいかないし、快適な空間づくりとは時間のかかるものでもあるからだ。例えば私は一般の住宅でよく使われるビニールクロスの壁・天井というのが苦手で、そこをどう仕上げるかはなかなかむずかしい。また照明もそうである。天井照明というのが苦手なのでブラケットやスタンドなどで部屋全体の雰囲気を作っていくのは結構時間がかかる作業だ。もちろんこういうことはすべてチャレンジでもあり、その作業は決して苦にはならない。むしろ好きで好きでたまらないくらい楽しい。照明は以前は書斎だけで電球を15個以上使っていた。電気代と球切れという問題があったが、こうした問題を抱えながらもやめられない楽しさと快適性があった。それが今ではLED電球である。電気代も球替えも全く気にする必要がなくなった。実によい時代である。音環境も同じで内装や照明ほどではないが聞き疲れしないよい音で音楽をかける環境を作るのはそれなりに時間がかかる。

話は変わるが、環境ついでにもう一つ、先日クライアントとの打合せで文京区へ出かけた。クライアントのオフィスの近くには小石川後楽園があり、そこの塀が実に風情があってよかった。こういう「環境」つまり街の持つ力というのは私がどう頑張ってもひとりではどうにもならないなぁ、などと考えながら歩いた。
ここは、それはそれはもうただ美しいとしか言いようのない、心がジーンと感じるようなそんな空間だと言える。
美しい小石川後楽園の外塀

だがここ小石川後楽園も後楽園そのものはよいのだが、よりによってこの美しい塀の反対側には清掃工場の中継地みたいなのと道路会社みたいなのがあって台無なのである。私が国土交通大臣だったら死ぬ気で「こういうところにこういう物は建ててはいけません法」を立案したい。もちろん清掃事業も道路工事屋も仕事としては必要でそれを悪く言うつもりは毛頭ない。だがここに建ててはだめだ。ここにはもう少し文化的なものを建てる、そうすることで街の魅力が大いに増すだろう。そしてそんな街に仕事場があったらどんなに楽しいだろうと思いながら打合せに向かった。ちなみに打合せ先のクライアントのビルはあまり魅力的なビルではなかったので、いいなぁ、とは感じなかった。