シグマのDP2Merrillというカメラで撮った写真。
トーレンスのレコードプレーヤー、オルトフォンのカートリッジ、ヘルゲリエントリオのレコード。
このカメラはISO感度が400までしか使えない。400でもかなりノイズが多く、800ではお話しにならない。
なので渋い絵が撮れるカメラなのに明るくしないと撮影できない、という撮影者にストレスを感じさせるのを目的に作ったようなカメラ。もちろんシグマはそんなこと目指してないだろうが。だが私にとっては明るい陽の当たる外ではつまらない写真しか撮れないので、日陰や暗いところに持っていく。だが前述の通りISO感度が上げられない。
でもなぜか憎めないのは時々このカメラならではのいい絵が撮れるから。
スマホのカメラが便利になって撮影者は何も考えずにパシャパシャ撮れば、スマホがうまいこと調整してくれる。しかも重いカメラを持っていく必要もない。撮れた写真もぱっと見はイイ感じ。これが「今」という時代なのだろう。
だが、考えてみればフイルムカメラの時代はISO感度は400までだった。800や1600もあったが使いもものにはならなかった。
それでも写真好きは工夫と根性で写真を撮っていた。
いや、むしろ当時の方がいい写真が多かったかもしれない。
そう考えるとこのカメラ、放り投げずに壊れるまで使おう、と思うのだ。
そう、レコードも同じ。真空管アンプ3台のスイッチを入れ、レコードプレーヤーのまわりをきれいに拭いて、手を石けんで洗って、レコードをターンテーブルにのせる。レコードクリーナーで丁寧に盤面のホコリを取り除き、カートリッジの針先を柔らかいブラシで掃除する。モーターのスイッチを入れ、ターンテーブルを少し手で回して助けてあげて、回転が落ち着いたらレコードにそっと針を落とす。プリアンプのボリュームを徐々に上げ、ソファに腰掛けじっくりと聴く。
スマホやBOSEなどでスイッチポンですぐに聴ける音楽とは明らかに異なる時間の過ごし方がここにある。
そう考えるとこのレコード、放り投げずに壊れるまで使おう、と思うのだ。
ちなみにこの写真のISO感度設定は800。白黒写真では800まで上げられる。
その後注文してあった本が届いたので写真を撮ってみた。これもDP2Merrillで。ただしISO感度は400にした。
ウンベルト・エーコの「世界文明講義」。読むのが楽しみだ。最近仕事が忙しく読書の時間がなかなか取れない。「オペラの20世紀」もまだ読み終わっていない。
そもそも打合せの電車で移動時や病院での待合いだけでは進まないのも当然だ。
夕食後の仕事の前に読書の時間を設けることにした。

