2023年12月14日木曜日

模型の模型


 


模型の模型である。まだ正式に受注していないが結構大きな仕事である。模型製作の仕事。ただし金額はさておき規模も大きくウチでは作れないことはないが、やはりここは餅は餅屋である。受注したら模型製作会社に発注する予定である。模型会社にも条件付き予約を入れてある。

通常模型製作では模型屋さんに発注するときも基本設計は当然ウチで行う。そしてそれを元に3D-CGを起こし、さらにカラー原寸の平面図や立面図を制作しクライアントと打合せをする。ここが結構大切で、クライアントは縮尺図などだけでは具体的なイメージを描くことができないことが多いので原寸図が必要だからである。ある程度できてから「思っていたより小さい」などと言われたら最悪だ。模型の場合作り始めたら変更はできない。

だから原寸図と3D-CGで確認する。このやり方は正解で、クライアントはいつも完成検査のとき「バッチリですね」と言ってくれる。

だが今回はそれでも不十分だと考えた。なにしろ大きな模型になるし、金額もかさむので失敗は許されない。

そこで模型の模型である。つまり実製作模型の一部をモックアップでつくりクライアントの確認を行う。クライアントは1社だが関係する会社は数社になるので、各社の担当にも確認してもらう。基本私に任せてくれる人もいれば、何かひとこと言わないと仕事した気にならない人もいる。それらをとりまとめいいものを作るのは簡単ではない。

前置きが長くなったが、そんな訳で作った模型。作りは細かいところにこだわる必要は全くないので、精度は決して高くない。ブレードやナセルもいい加減だ。だが雰囲気はバッチリわかるようにしないと意味がないので、塗装は行った。ブレードはモーターで低速回転する。7RPMである。

模型でもCGでもなんでも常に必要なのが「それを何に使うか」である。ここがブレるとロクなことがない。例えば製品のPRならウリはどこか、それをどう見せるか、プレゼンなら何を決めなくてなならないか。時々そういうこと無しで相談を受けることがあるが、それでは何もできない。提案もできない。つまりコレなしに私の仕事はできない。この模型も全く同じ、決定すべきこと(省略)のために作った。目的は十分果たせるだろう。

さてさて今回の模型の模型だが、材料費は1万円くらい。製作期間は1週間、と言っても他の仕事の合間なので実労2日間くらいだろうか。完全持ち出しでキャンセルになったらそれまでだが、こういう営業は非常に重要かつ不可欠だ。

私は「仕事ありませんか」のような営業はまずしない。非効率だから。だが今回のようなこういう営業は本気度100%で望む。まあ当然ではあるが、まわりを見ているとそうでない人も結構多い。

「どうせなら面白いコトを一生懸命やりましょうよ」と思うのだが。