仕事が一段落したのでようやく週末、といってももうすでに月曜の早朝3時だから2時間くらいしか自由時間はないが、さて何をしようか。
以前撮影したポートレートの現像をすることにした。シグマDP 2mで撮影したRAWデータを3枚。DP2mのRAW現像は汎用ソフトではできない。つまり使い慣れたAdobe camera rawは使えない。シグマ Photo proというお世辞にも出来がよいとは言えないソフトを使う必要がある。なにが不満かと言えば処理に時間がかかることだ。パラメーターをほんの少しいじるだけで毎回数秒待たされる。通常RAW現像では、色温度などちょいちょい数値をわずかに変えながら狙った色に持っていく。だがシグマのソフトはそれができない。だから私には使い方は1つしかない。ほどほど合わせたらそこで16bit出力しておしまい。つづきはPhotoshopのcamera rawフィルターで処理し、処理が終わったら8bit化する。16bit編集でトーンジャンプは抑えられる。
1枚目
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Sigma DP2m F2.8 1/60 ISO100 |
これは画角が気に入っている。露光は左の女性に合っているが右の女性が主役のようにも見える。そういうつかみどころがなさが物語性になっている。物語のないポートレートには全く価値がないと本気で考えていた頃の撮影。今でも当時ほどストイックではないが物語性のない写真、特にポートレートは写真技術や芸術性云々以前の問題のように思っている。
2枚目
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Sigma DP2m F4.0 1/60 ISO100 |
ポートレートはほとんどカメラ目線では撮らなかった。こちらに向かって何かを発するのではなく、被写体が自分のまわりに世界を作ってほしかったので。この自分のまわりに世界をつくるというのは物語にとって必要不可欠な要素であると同時に、コミュニケーションの本質であると思っている。なぜコミュニケーションの本質なのかは以前ココに書いたので割愛するが、そこから導き出される物語もいや情報そのものもオーディエンスの数だけ多様性があり、その多様性がエンターテイメントなのである。したがって話は変わるが軽薄で画一的なエンターテイメントを装った装置のようなものには嫌悪感すら感じるのである。そうね、好きなものの例ならいくらでも書きたいが、嫌いなものはねぇ。例えば大人も子供も外国人も誰でも等しく楽しめることをコンセプトにしたテーマパークや、成長しない少女たちのアイドルユニット、歌も演技も中途半端なバラエティ番組が中心のアイドルたち、とかね。そう、バカみたいに分かりきった薄っぺらいものたち。そこには昨日も今日も明日もない。今日やっていることと全く同じことが明日別の誰かで繰り返される。
3枚目
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Sigma DP2m F3.2 1/60 ISO100 |
さて、こういう暗い写真が好きなのでDP2mは先のRAW現像を除けばおもしろかった。これは以前書いたが、シグマはフォビオンのフルサイズを実現するために基礎研究からやり直しているような言っているが、私は開発は事実上やめてしまったのではないかと思っている。もしやめていないなら少なくともAPS-Cでよいのでマイナーバージョンアップ版の新製品でも出すことはできると思う。メリルの画質でOVAが付いてクアトロみたいなヘンテコなデザインをやめてオールドカメラライク、シャッターボタンをメタルに、露出補正その他もダイヤル式のような、動画はなし、手ぶれ補正は無理だろうからこれもなし。ただしもう少しだけシュンシュン動けばいいかな。画質と操作性とスピードさえ担保されたらそんなカメラでもまあまあ売れるだろう。でもおそらく出てこない。カメラ製造は外部委託だろうがセンサー製造設備ももう存在しないのではなかろうか。
そもそも先の見えない製品の開発を続けるような余裕は現在のカメラ業界にはない。あるとしたら、「やめました」を言うタイミングをはかることだけだと思う。それまでは続けているような言い方をする。まあ来年あたりかな。残念だが。
さて、選んだ3枚を小さくはがきサイズでプリントした。
まあまあかな。このスペースには仕事のメモや絵はがきを貼ってある。仕事のメモといっても画像変換時や3Dソフトのパラメーター値くらいなのでほとんど絵はがきのスペース。ここに私の撮った写真も貼ることがある。きちんとしたプリントは当然もっと大きなサイズだが、A3やA2サイズだとプリントも画像の微調整やら何やらでそれなりに時間がかかる。なので時間がある時しかできない。はがきサイズなら気軽にプリントできるのでここに貼ってときどき眺めるのにちょうどよい。それで今回のように今ひとつだったかな、というものは大きくプリントはせず、場合によってはRAW現像からやり直したりで、そういう意味ではここにはがき版を貼るのはいい考えだと思う。


