2024年9月14日土曜日

模型製作と新しい工具

 前回も書いたが、模型製作のために新しい工具をいくつか導入した。テーブルソーとスライド丸ノコなど。テーブルソーは使う時には台が必要だが、定置式の台では場所をとるので狭い狭い工房には向かない。作業台の下に入れられて、引っ張り出して使える専用台を製作することにした。またスライド丸ノコは脚付きの台は不要だが作業台にのせるための天板にのせるための板を作製することにした。これはスライド丸ノコに比べ今の作業テーブルの奥行きが17センチほど足りないためである。

板にのせたスライド丸ノコに2’×4’材をセットしたところ


スライド丸ノコは安定して使えるようになり、これを使ってテーブルソーの台を製作。

テーブルソーの台のパーツ


台の製作にあたってはカットはもちろん、ジョイント部の仕口の加工もスライド丸ノコで行った。このスライド丸ノコ、5万円弱だったがとても使いやすく満足している。マキタのM244という製品。ヨドバシの通販で購入した。ヨドバシはお取り寄せとなっており、Amazonは翌日か次の日配達で値段はあまり変わらなかったが、なるべくヨドバシを使うことにしている。理由はヨドバシが好きなのではなく、Amazonが嫌いだから。Amazonは他に選択肢がないとき以外なるべく使わない。

さて、上の台のパーツは仕口の加工に少し時間がかかったが塗装も含めて丸1日くらい。その後脚を製作して取り付け塗装にさらに1日で計2日で完成した。

テーブルソーの台


取外し式の渡し材をセットしてその上にテーブルソーを設置する。テーブルソーは材料を押しながらカットするので、この渡し材の上でテーブルソーが振動と横力で徐々にズレるとまずいので、必要なら、ずれ止めを取り付ける予定。

さて、今日は制作中のカタログの打合せで大手町のクライアントのオフィスに行った。今日も暑い。もちろんワイシャツ、ネクタイ、ジャケットで出かける。どんなに暑くてもベトナム人スタイルは苦手なのでこれは守る。

打合せは1時間弱で終わり、帰りに新宿でカミさんと娘と待ち合わせをして買い物。まずはカミさんはオカダヤで布地、厚手の布地を10m位買い、結構重い。みんなで交代して持ちながら歩く。わたしもスエードを2mほど買った。そのあとお腹が空いたのでねぎしで牛タンを食べることにした。ここはいつだったか値上げをして定食が2500円くらいになってからお店はガラガラでほぼ確実に並ばずに座れる店になった。でも私は焼き肉とか牛タンはあまり食べないので半分カミさんと娘にあげる。これはいつもそう。次に東急ハンズ。模型材料のアクリルの値段を調べるとAmazonより倍くらい高い、仕方がないのでAmazonに注文することにした。何も買わないのもなんだからテーブルソーの滑り止めの木材を買った。娘が別の階も見たいというので行くと昔、東急ハンズが東急だった頃にくらべ置いてある商品もその陳列の方法もものすごくダサくなっていて、私も娘もがっかり。これはきっと買収したホームセンターが埼玉とか栃木とかの田舎の企業でそこの本部のおじさんが企画しているにちがいない、ということになった。本当かどうかは知らないけど。調べる気もサラサラない。だが知性の香りがするおもしろい商品はもう期待できそうもない。

ガッカリした後はデパ地下で夕食を買って帰ることにした。

明日はテーブルソーを台にセットして工房の作業台下にセットする予定。そろそろ模型に本腰いれないと終わらない。

翌日、工房の作業台の下を片付けてテーブルソーとスライド丸ノコを収納した。

テーブルソーとスライド丸ノコの収納時


奥行きがあるのでどうしても作業台より飛び出すが仕方がない。これはそのうちこの部分だけ作業台を大きくした方が良いかもしれない。だが今は時間がない、模型製作が待ったなしだからである。

両機械を収納したことで久しぶりに作業台の上が片付いた。模型製作を始める。事前検討は済んでいるので悩むことなくどんどん作業できる・・・はず。まあ検討通りに進むことはなく、このあとも検討が続くのだが・・・。だが検討とはそういうもので、変更になるからちゃんとやらなくてもいい、ということはなく、かと言って検討結果つまり計画に固執してもうまくいかない。歩きながら考えるというイギリス式も一度決めたらあとは突っ走るフランス式もダメということ。

久しぶりに片付いた作業台


奥にあるのはプラスチック加工用のミニテーブルソー。あまり使い勝手はよくないが大活躍している。

また、今回の模型ではアクリル板の曲げが必要なので、アクリル加工台も製作することにした。当初はこんな感じであり合わせの材料で簡単な折り曲げ台を作って使い始めたのだが途中で気が変わって長く使えるきちんとした台を製作することにした。

当初作ったアクリル板の加工台


上の写真、OSBという板にラワン材でヒーターを留め、天ぷら温度計と汎用のパワーコントローラーを使った。問題点はリアルタイムで温度が測りながら作業がしにくいこと、OSBの表面がでこぼこで、そこにホコリがたまりこれが静電気でアクリルに付くこと、そして何よりヒーター+ラワン材が飛び出ているので使いにくいこと。

新しく作る加工台は板材(無塗装)で作ることにした。何しろヒーターは150度くらいになるので塗装はできない。同様に合板や集成材は糊の加熱が心配である。だから板材を選んだ。ホームセンターで板材を見ていたらファルカタというバルサに近い柔らかい板材をみつけた。そういえば昔黒板ふきをこれで作ったのを思いだした。これで作ってみよう。表面は柔らかくちょっと心配だったがそれほど力をかけるわけでもないし、何より軽いのが魅力だった。あとヒーターで加熱して反ったりねじれたりしてもフレームが変形を抑え込むことができると考えた。強度のある材木だと反りをフレームで抑え込むなんて無理である。

また、加工台は普段は棚に置き、必要なときに作業台にのせて使う。軽い方がよい。ファルカタは羽根のように軽い。

アクリル加工台のベース、ヒノキのフレームとファルカタの天板



中央のスリットにヒーターが入る。また、今回は温度計とパワーコントローラーを内蔵させることにした。これが思っていたより大変で、いろいろやってうまくいかずに別の温度計やらパワーコントローラーを買い直して・・・と苦労したがなんとか完成した。

完成したアクリル加工台



手前のパンチングメタルはパワーコントローラーの放熱用、奥が温度計。パワーコントローラーは台の下に入れてしまうこともできたが、これはじつは当初別のパワコンを買ってうまくいかず、買い直したら台の中に収まらずこんなことになった。もっともヒーターは両端10センチずつは温度が上がらないので加工には使えない。だからこの位置にこれらがあっても作業上は問題ない。フレームを作り直すには時間もかかるし、厚くなるのも重くなるのもいやなのでこれで妥協した。温度計の方は表面にアクリル透明カバーを付けて表面をフラットにした。収納しやすさを考え極力出っ張りはなくした。コントローラーのつまみも彫り込んである。電源ケーブルもジャックタイプにした。

さっそく試しに使ってみた。
今はメインスイッチがないのでコンセントに差し込むとスイッチオン、温度計をチェックしながら待つこと10分弱。透明アクリル2ミリの板を曲げてみた。

試験曲げ加工



キレイに曲げることができた。めでたしめでたし。
ちなみにアクリル曲げ加工では、「アクリル板の厚み」「ヒーターの温度」「アクリルの加熱時間」の3要素で決まる。ヒーターが十分加熱していないとアクリルが狙った位置できれに曲がらないし、加熱時間も長くなり歪む。かといって温度が高すぎると表面が柔らかくなりすぎ溶けて仕上がりが悪くなる。だから温度を最適に保ちながら手際よく作業することが大切なのである。この加工台なら問題ないだろう。あとは曲げる際、曲げ角度に応じた治具が必要なので、これは後日作ることにしようと思う。