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Barricadeのロゴ、本家はヘタクソだったので3分で作ってみた |
模型製作が佳境である。今月末の展示会に間に合わせるため急ピッチで作業している。現在の予定では20日に完成、21日に検査である。ただし引き渡しは月末に展示会会場での設置時になる予定。
つい先日模型を1点納品したばかりで模型つづきになるが、前回のは模型屋さんに製作を依頼したので私の仕事はプロデュースとデザインだったが、デザインはそれほど工夫があるわけでもなく、むしろ客先と模型製作会社の調整業務がメインだった。売上金額の大部分が模型屋さんへの支払いにまわり商売としては割の合わないものだったが、それは覚悟していたので不満はない。だが完成予想のCGを製作し、何度も打合せや確認があり、その他作業時間も含めると収支は結構厳しいものだった。
できあがった模型はまず横浜での展示会に展示された。中華街で食事がてら家族で見に行った。クライアントにも喜んでもらえてよかった。
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横浜での展示会 |
さて、今回の模型はと言うと、これも予算的に厳しいので模型屋さんには見積りはお願いしたが、どう考えても無理そうなので私が製作することになった。
この模型はCLTという集成材を使う構造体の模型なのでまずは製材から始めることにした。ホームセンターでイイ感じの木材を探すところから始めて、その後工房で何日も材料の切り出しと仮組みである。これが結構しんどい作業で、木の粉がすごいので、ガスマスク、ゴーグル、帽子と完全武装で作業する。しかもかなり危険なので気が抜けない。何度かヒヤッとすることもあった。安全には十分気を使っていたのだが切断中の木材の破片が回転刃にかんでパーンと吹っ飛ぶのだ。これ、かなり怖い。気をつけてゆっくり作業していてもパーンとなるときはなる。今回は切り出す木材のサイズが小さいのでこうなる。たとえば長さ1mの材木を半分に切断するようなときはこの現象は起きない。だがこの模型で必要な木片のサイズはもっと小さい。数センチである。するとカットした小片がひょいと動いて刃にかんでパーンとなるのである。今回はなんとか終わったが次回同じような作業があればやり方を考える必要がある。そうでないとヒヤヒヤと健康にも良くない。パーン1回で寿命が5分縮む。両面テープなどで切り出し側を仮固定してカットするとか別の工具を使うとか・・・
木材の切り出し作業が終わると、工房を掃除して次は組立てと塗装である。組立てはプラスチック部品は書斎の作業デスクで行い、木材は工房で作業している。そしてまた次のパーツのために切り出し作業に戻る。これのくり返し。
つまり1日のうち工房で過ごす時間が結構長い。工房では音楽を聞きながら作業している。古いi-phoneをミュージックプレーヤーとして利用し、自作アンプとスピーカーで聴いている。
ミュージックプレーヤーとしてのi-phoneと自作アンプ |
ということでスピーカーは基本フルレンジだがプラスでスーパーウーファーを使っている。この組合せで音楽を聞く。なにしろ加工機械の騒音の中なので静かな音楽には向かない。ポピュラー音楽を中心に聞いている。
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PIONEER PE-101を使った自作フルレンジスピーカー |
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自作スーパーウーファー |
で、具体的に何を聞くかだが、先日収納庫で探し物をしていたら、懐かしのカセットテープが出てきた。その中に昔FM東京で放送していたFM Transmission Barricadeという番組を録音したテープを何本か見つけた。懐かしいので聴いてみようと思いSONYのデンスケ(TC-D5M)というテープレコーダーを引っ張り出してきて再生しようとしたが回転系が故障しており残念ながら使えなかった。プーリーのベルトが切れたようだった。そこでヨドバシのサイトをチェックするとまだ作っているのだねカセットテープレコーダー。いくつかあったがどうもどれも怪しいが、そのなかでまあまあマシそうなものを注文した。
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カセットプレーヤーFiio CP13 中国製 |
Fiioという中国の会社のカセットプレーヤーで2万3千円くらい。作りはまあまあ、音も値段を考えるとまあまあ。決して良くはない。冷静に考えればカセットデッキ全盛期だったらゴミのようなプレーヤーだが今となっては貴重である。
思うにオーディオやカメラなど趣味の機械は最新を追い求めるだけでなく古いアイテム、たとえばレコードや真空管、そしてテープデッキ、フィルムなどを細々とでよいので供給し続けるような、そういう社会の実現は無理なのだろうか。
日本では無理なのだろう。例えばオーディオ、70年代のオーディオブームに乗って各メーカーはその規模をどんどん大きくしていった。どこの家にもステレオセットがあって歌謡曲のレコードが何枚かしまってあった。ステレオは売れに売れ、メーカーは大きな工場とたくさんの従業員の大企業になった。そういう会社はマスつまり主流を追うことで成長を続けることが宿命だった。従ってオーディオブームが去るとどうにもならない構造だった。長年培ってきたノウハウや技術も将来性がなければ何も残らない、残さないという構造である。これはカメラも同じだろう。デジカメが出てきたときはこんなんダメ。それが技術向上でフィルムを駆逐しはじめると今度は一気にデジタルの波に乗り、フィルムは捨ててしまう。
レコードやフィルムのリバイバルブームが来ても捨ててしまったあとなのでテキトーなことしかできない。まだ息の根はとまっていないがどうだろう、だが先があるのだろうか。
メーカーはカセットテープデッキやフィルムカメラなどおそらくもう作れない。今度はカメラ業界がなんとか生き抜くために以前オーディオメーカーと同じようなことをするのだろう。
そういえばSONYはアナログレコードがリバイバルブームなので国内でレコード生産を再開した、と数年前にニュースで読んだ。ほぉ、SONYもまんざらダメダメというわけでもないかな、と一瞬思ったが、記事をよく読むと、カッティングマシンは全部捨てちまったのでアメリカから中古を持ってきただの、製造の技術がわかる人がもう誰もいないのでトライ&エラーだのと、やはりダメな会社だった。おまけに国内再生産第1号のアナログ盤に選んだのがビリージョエルと大滝なんとからしい。これたしか国内初CDと同じ、どーでもよいこんなところにこだわり、そしてセンスがない。そして技術はカラッポなのである。
そんなわけで中国製のこんなガラクタがアリガタイ存在となるのである。ちなみにこのプレーヤーCP13だが、操作系はシンプルで再生、停止、早送り、巻き戻し、ヘッドホンボリュームのみである。ノイズリダクションおろかクロームテープも使えない。再生はテープエンドで自動停止する。電源は内蔵バッテリーで連続再生で半日くらい。充電はUSB-Cで充電しながら再生もできる。音声出力はステレオミニジャック、以上おしまい。何色かカラバリがあるようだが今頃カセットテープを使うのだから透明タイプ一択だろう。リールが回転しているカセットテープを眺めるのがこのプレーヤーの唯一の存在意義と言ってもも過言ではない。
さてこのプレーヤーで聴いたのが先に述べたFM Transmission Barricadeである。当時新しい音楽を知る最もメジャーというかほとんど唯一の方法がラジオだった。1990年頃だったかな。だがほとんどのラジオ番組は流行歌ばかりでちいともおもしろくなかった。もちろん聴かなかった。私が聴いていたのはNHK-FMのFMクラシックアワーと朝のバロック、FM東京のBarricade、それとクロスオーバーイレブンだった。ちなみにクロスオーバーイレブンは始め良かったが翌年からダメになって聴くのをやめてしまった。たしか初代DJは石橋蓮司で翌年は富山敬だったかな。石橋蓮司はチンピラ専門の俳優だが声はよかったのである。この番組は今でもやっているようだが何とかとか言うアイドル歌手みたいなのが喋りも最低で、もう二度と聞くことはなさそう。
その点Barricadeは良さがブレなかった。だからよく聴いた。土曜の深夜3時からだった。ここで知ってレコードを買ったものもいくつかある。なつかしい。
ちなみに私はラジオ以外の方法では、家の近所にあった新星堂というレコードショップの店員と仲良くなり、土曜など時々行ってレコードを何枚かサワリだけ聴かせてもらってその中から3枚とか4枚とかよく買って帰った。私の音楽発見方法はラジオと合わせてこの2つだけだった。よく友人知人からのオススメというのもアリと聞くが、残念ながらそれで良い音楽に巡り会ったことなどタダの一度もなかったので、そのうち自然と「ほーそうですか」と相づちだけ打ってスルーするようになった。
新しい音楽との出会いは今とはまったく違っていた、というオハナシ。
で、工房でガーガーと作業しながらこれが聞きたいな、とFM Transmission Barricadeをi-Tunesに読み込むことにした。AmazonであやしいADコンバータを買って、QuickTimeで読み込む。音質はまあこんなものだろう。
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DAコン、これもおそらく中国製、デザインも中国らしさ全開 |
音楽データの読み込みは計算用の予備のMacを使った。ほったらかしでよいのでドンドンできる。テープは何本もあるのでだいたい40時間分くらいできたところでプレイリストを作りWIFI経由で工房のi-phoneに飛ばした。材木をカットしたりサンドペーパーをかけながら聞いている。
さて、その後Macに読み込んだ音楽を聞いているとどうも音が変。高音が出ていない。どうした?壊れた?でも待てよ、ヘッドが汚れたらこんな風になったな、とアルコールをつけた綿棒でヘッドを掃除すると元に戻った。よかった。だが無音で放ったらかしで読み込みはどうもダメのようだ。10本ほど読み込みし直しになった。今度は聞きながら読み込むことにした。こんなアホ相手でも手抜きはダメよ、ということらしい。だがまたしても音が変。どうしたどうした?どうやらこのプレーヤーは置く向きによって音が変わるようだ。走行系がいい加減なのだろう、中国製だから仕方がない。もうさすがにイヤになってしまった。
その後、やはりどうしても音質が気になりデンスケで読み込み直すことにした。デンスケは以前2台持っていて1台は回転系の異常で使えなかった。もう1台はだいぶ前に友人にあげたのだが、理由を説明して少しの間借りることにした。それで再生してびっくりした。音が全然違う!昔のFM放送の録音だしカセットテープだからと思っていたのだがこんなに良い音で録れていたのだ。SONYは今はあまり好きな会社ではないが当時はよかった。このデンスケなんて傑作である。
ちなみに当時FMを録音したのはパイオニアのTC-97というでっかいカセットデッキだった。今はもうないが使っていた頃が懐かしい。
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SONYのデンスケ(手前)と中華ゴミプレーヤー(奥) |
そんなわけでこのゴミプレーヤー、もう使う気にはならない。もったいないけどポイかな。






