2022年11月7日月曜日

模型作り_その2

またしても模型づくりの仕事。だが出来合いの模型の展示用ケースと輸送用ボックスづくりのみ。つまり模型本体はなし。
まあ、こういう仕事もあるさ。

例によって材料の手配から。

透明なアクリルカバーは厚さ3ミリを東急ハンズでカットしてもらう。東急ハンズはホームセンターに売り飛ばされたようでただの「ハンズ」となりマークも変わっていた。1つの時代が終わったような気がした。でも私はしばらく「ハンズ」ではなく「東急ハンズ」と呼ぶことにする。

さて、ベースの黒のアクリル台は2ミリ厚なので東急ハンズで買ったアクリル板を私が工房でカットする。

強化段ボール箱はいつもの業者に注文、だいたい注文から到着まで4日〜7日くらいかかる。厚さ15ミリで大きさは600x800ミリ。

外箱用の段ボールは前回Amazonに注文したものが残っているのでそれで足りそうだ。外箱なので強度は必要ないがこの段ボールはあまり品質が良くない。厚さ5ミリ900x600ミリ。

クッション材のウレタンはヨドバシに注文、厚さ60ミリ、315x465ミリ。

ベルトはオカダヤで購入、だがこれはそれほど悪くない品質のものが少し安くAmazonでも購入できる。

模型の建設機械にも多少手を入れる必要もあった。社名を入れたり、すぐに取れてしまうバックミラーを補強したり、ベースの地面を塗装したり。地面用の塗料は購入する必要があるが、他の接着剤や塗料は工房にあるもので足りるだろう。

最後に輸送用のバッグ。防水の布地を約2mとベルトをオカダヤで購入。

今回の材料費は接着剤や紙やすりなども含め、しめて3万円くらい。

材料が届いたところで製作にかかる。

まずは図面を描く。adobeイラストレーターで原寸で描く。レイヤーを変えて模型本体、アクリルカバー、強化段ボール箱、まで描く。


図面は他にも結構描いた。透明アクリル板の板取り図


クッション用ウレタンのカット図



強化段ボールの構成図と板取り図




この図面をプリントして工房の壁に貼り見ながら加工する。まずは透明アクリルの加工から。カットは東急ハンズに頼んだが、切り口は切りっぱなしなので磨きが必要だ。スポンジヤスリの600#で磨き、その後アクリル磨きコンパウンドで仕上げる。


スポンジヤスリで磨き



コンパウンドで仕上げる


次にこれを貼り合わせて箱にする。精度が求められる。治具などを使って丁寧に貼っていく。接着はアクリル接着剤で筆を使って接着面に流し込む。


丁寧に接着する


接着の際、治具で締め位置を微妙に調整する。アクリル接着剤は瞬時に固まり動かないよう思われるがそうではない。手で押しても動かないし無理に曲げたりすると外れてしまうが、接着後すぐなら治具で丁寧に締めて矯正することができる。貼り合わせ位置をチェックしながらクランプで微調整しながら接着した。


アクリルカバーの接着中

今回の展示用建設機械は中国製で、左側のバックミラーはもともと点付けの接着なので触っただけで簡単に外れてしまう。そこでタミヤのミニバイスで穴をあけ、細い針金を入れ補強し2液型の接着剤で接着。その際少し接着剤を盛って取れにくくし乾いたらタミヤカラーで塗装した。ボディに貼るシールはadobeイラストレーターで作成し、サンワサプライのホワイトフィルムラベルにインクジェットプリンターでプリントした。

模型に付いていたベースの地面は、かなり反っていてそのままだと中央が2ミリほど浮いてしまう。ベルトサンダーで削りフラットにした。また地面は一部盛りパテで修正しタミヤのアースカラーペイントで塗装、最後につや消しラッカーで仕上げた。

模型ベースは黒のアクリルをカットし接着後サンドペーパーとコンパウンドで仕上げた。透明アクリルのカバーも土台の黒のアクリルもピン角を面取りする。透明カバーはR面取り。黒アクリルベースは糸面取り。


できあがった透明カバーとベース

接着剤や塗装の乾燥中は他の仕事をしながら製作した。
つぎに強化段ボール箱と外箱、それに建設機械の収納箱の改良。強化段ボール箱は前回同様まずは図面を描く。


強化段ボール箱の構成図・板取り図



図面を見ながらの作業

次に切り出し。これが結構重労働。何しろ普通の段ボールではない。表面のクラフト紙からして極厚で、しかも3層15ミリ。カッターで切るのだが斜めにならないように丁寧に切る必要もある。


強化段ボールのカット

次に貼り合わせ部、および木口の加工、3センチ幅で表側のクラフト紙1枚を残して残りを取り去る。


木口加工ステップ1



ざっくり取り除いたところ



残った不要部分を削り取る



この程度まで取り除く



4周すべて完了
部位によってこの作業のカ所数は異なるが、時間がかかる。



全ての加工が終わった

次は接着。


接着作業は上側と下側の同時進行



ようやく箱らしくなってきた
最後に模型をサポートするためのスペーサーを低反発ウレタンで作って内部に接着し、箱の外側にはステンシルで上下を表示し、さらにベルトを作ってベルト通しを底に接着し完成。

次は模型の収納ボックスの改良。


模型の収納ボックス(発泡スチロール)の改良



加工の終わった収納箱(収納・輸送時の状態)


低反発ウレタンでスペーサーをつくり、説明書きなども作って貼り付ける。
次は外箱、これは簡単。図面を描いて製作。


強化段ボールの内箱(左)と外箱(右)

最後にキャリーバッグ、いつもの防水布。


輸送用のバッグ

以上が今回の仕事。本業ではないのであまり利益を考えず受注したのだが、いろいろスキルが高まるのは良いがほどほどにしないとちょっと辛い。