2022年12月11日日曜日

私のパソコン履歴



始めて購入したパソコンはEPSONの98互換機だった。98というのはNECのPC9800シリーズのことで当時国内のパソコンのスタンダードだった。

本家の98より少し安かったのでEPSONの互換機にしたが、何に使うかと言ってもほとんど何にも使えず、まあパソコンなんてそんなものかと思っていた。当時使っていたソフトはワープロソフトや簡単な表計算ソフト、お絵かきソフトなど。あとは超低速なモデムを使ってパソコン通信なんてのもやってみた。ワープロはただ文字を打つしかできないし、表計算も条件設定できず、お絵かきソフトは幼稚園レベルだった。

その後アップルのQuadra650を買った。先のEPSONとは比べものにならないくらい費用がかかったが、このQuadraでグラフィックソフトを使い始めた。今とは比べられないが、充分実用的なソフトがいくつかあった。
だから98の10倍くらい費用がかかったが100倍くらい使ったので良かったのだと思う。

Macintosh Quadra650

このQuadra650はモトローラのCPUの最後の世代のMacで、コプロ付きの68040、クロックは33MHzだった。メモリーは8MBが標準でこれに16MBを2枚足して40MBで使っていた。40GBではなく40MBであるつまり0.04GB。それでもMacを使っている友人からは40MBも?いいなぁ〜、と言われた。そういう時代。


その後MacintoshはCPUがモトローラからIBMのPowePCに変更になり、名前もQuadraからPower Macintoshとなった。何だか安っぽい名前になったな、というのが正直な感想だった。
私のMacも、PowerMac8100、8600、9600と更新していった。



Power Macintosh 9600/350


性能は良くなったがデザイン的にはひどかった。Quadraの頃まではFROGデザインという会社が筐体のデザインをしていたが、PowerMacはAppleの事務屋がデザインしていたようだ。今では考えられないがAppleの経営が行き詰まっていたころのMacだ。絶対に使わないZIPドライブなんかが標準仕様で付いていた。ドライブを外してカバーするカバーが売られていたくらい役に立たないものだった。


その後PowerMac G3、G4グラファイト、G4クイックシルバー、G4ミラードドアへと更新した。時期的には、おにぎりiMacの時代。ちなみにPowerMacG4はプラスチッキーだがデザイン的には好きだった。今思うにハイエンドデスクトップはこのくらいのサイズがいいように思う。


PowerMac G4シリーズ

このG4シリーズはすべて持っていた。当時高性能なMacがどうしても必要で、新機種が出るたびに購入していたから。
その後水冷のG5、そしてCPUがインテルのジーオンに変わったMacProが出た。ジーオンはサーバー用のCPUだったので高かった。デスクトップはパワーPC、ノートパソコンはインテルというのが本当は良さそうだったが同一OSでは対応できない。まあ、仕方がなかったのだろう。IBMはパワーPCのノート用省電力を作る気はさらさらなかったのだから。


そしてMacProゴミバケツが発売され、でもエントリークラスのジーオンは、そのあとに出たMacMiniと性能的にほとんど差がなく、その後出たMiniにはあっさり追い抜かれ、それならもうMiniでいいかな、と数年間Miniをメインに使うことにした。別にゴミバケツデザインがキライでもないし数年でエントリーモデルに追い越されるのも仕方がないと思っている。だがどうも中途半端であまり好きになれなかった。


MacMini




さて、そのMiniだが、性能的には悪くないのだが、冷却システムに問題があって負荷の高い仕事をさせるとCPUの温度が100度を超えた。自作のファンを別途取り付けたり、ファンスピードをユーティリティソフトで変更したりして何とか使っていた。なんかこう軽自動車に4人乗って山越えのバイパスを走っているような、使っていて疲れる。いくら軽が良くなったとは言え・・・・という感じ。でもCPUの性能が上がり、入門機でもどんなソフトも使えるようになったので良い時代だとは感じた。ちなみにMiniより少し高性能なMacはi-Macかまたはうんと高い最新のMacProしかなく、i-Macはモニター付きなのでパス(モニターは自分で選びたいし、デュアルモニターにするとi-Macは浮いてみょーな感じになる。そしてMacProはMiniに比べ高すぎた。
ゴミバケツMacProが2年くらいでMiniに抜かれたのを目の当たりにすると新型の100万円超えのProを買う気にならなかった。
ちなみにProのスタンダードモデルなら60万円ちょっとだったが、CPUはもう少しパワーが欲しいしストレージも512GBでは辛い。メモリーもノーマルは少々心許ない。なので若干パワーアップして100万円だなぁ、と試算したのを覚えている。Windowsという選択肢もあるにはあるが使い勝手、特にマウスの動きやファイルシステムがお粗末すぎてオハナシにならなかった。Windowsはその誕生から最新まで見てきたが、はじめにWindows3.1が出た時にこれでMacに追いついたと言っていた。だがMS-DOS上でGUIというアプリケーションを動かしているのが見え見えでしかも頻繁にクラッシュした。photoshopのWindows3.1版は30秒ごとに落ちた。これには笑うしかなかった。改良版のWindows95が出た時「今度こそMacに追いついた」と言っていた。その後も同じことを何回も何回も繰り返しておった。使う気には全くならなかった。
そんな訳で当面はMiniを使い倒して、計算が遅ければもう1台買ってネットワークレンダリングでもすればいい、と考えていた。


ところが今年出たMacStudioはMacProに比べてずいぶん安い。半額くらいで性能は良さそうだ。MiniのCPUの100度超えにハラハラうんざりさせられていたこともあり、考えを変え購入することにした。Studioに買い換えたもうひとつの理由が3Dアニメーションの仕事が増えてきたのでMiniではどうにもならなくなったからだ。ネットワークレンダリングはムービーには向かない。単体で高性能なMacでストレスなしで仕事をしたい。


MacStudio


MacStudioは性能的には申し分なく、さらに負荷の高い計算でもCPU温度は60度台とそれだけでも精神衛生上好ましい。拡張性はほぼ無しだが、まあいいだろう。


以上が私の使ってきたMacだ。
今回はノートパソコンには触れなかった。ノートパソコンは出張対応と出先でのプレゼンがメインだったのであまり使用頻度は高くなかった。それにあまり覚えていないというのもある。デスクトップ機はすべて私がプライベートで購入したが、ノートパソコンは当時働いていた会社で購入してもらった。だから覚えていない。個人で購入したのは4台くらい。印象に残っているのはクラムシェルのG3かな。かわいかったし。今使っているM2のAirもまあまあ気に入っているが。


ちなみにWindowsパソコンはほとんど持ったこともないし使ってもいない。どうしても必要でHPのサーバーを使ったこともあるし、会社勤めをしていた頃は何だか知らないがDELLの泣きたくなるようなPCがオフィスに置いてあった。製造委託先にタダでデザインさせたようなお粗末な外観で、電源スイッチを入れてからOSが立ち上がって使えるようになるまで5分以上待たされた。Macは30秒くらい。また、やれネットワークがどうのだセキュリティがどうのとほぼ毎月何らかの問題が発生していた。みんなエライな辛抱づよくて、と思ったものだった。


私はあまり高性能を追い求めるのは好きではない。どうしても処理速度が必要で高性能なものが必要なときは別だが、普段はあまり性能を追い求めるよりは気楽に使う方が好きだ。つまりイイのを買っておけば間違いない、という考えがキライだった。今でもキライだ。
これはパソコンに限った話ではなく、カメラやオーディオなども同じだ。私のカメラはマイクロフォーサーズだ。これで今のところ充分と感じている。どうしても必要になればその時フルサイズでも中判でも買えばいい。オーディオも超高級なんて1つもない。オーディオの場合スピーカーを除き、アンプなどはある程度以上は音はほとんど変わらない。少なくとも私には差が感じられない。だから今ので充分だ。カメラもオーディオも高級なものはすごく高い。
そもそもお金にゆとりもないし、限られた予算ならカメラより撮影にお金をかけたいし、高級オーディオよりレコードにお金をかけたい。
ちなみに今使っているオーディオはスピーカーは少しこだわって自作3ウェイ、低音30センチコーン、中音は自作木製ホーン、高音もホーン。これをdbxのチャンデバ経由でマルチアンプ。トライオードの88を3台。レコードプレーヤーは中学生の時に買ったパイオニアと頂き物のトーレンス520。カートリッジはオルトフォンMC-20とDENONの定番の2つ。プリは中古のカウンターポイント。CDプレーヤーはパイオニアの10万円くらいのCDプレーヤー。これで充分楽しく聴いている。


そうね、生活信条みたいなものかもね。
高級カメラをショーケースみたいな防湿庫に大事に飾って、とか。
何百万のオーディオでレコードは2、30枚、とか。
高性能パソコン買ってほとんどWEBしか使わない、とか。
何百万円の高級キッチンだけど揚げ物は汚れるから作らない、とか。
高級車買って上履きに履き替えて運転したり、とか。
そういうのは私には考えられない。


楽しみながらどんどん使って、これでは足りないとなったとき、必要なスペックのものに買い換えたらよい。そのときは本当に必要なものがはっきりしているはずだから。
そう信じている。