今日は早起きして遊園地へ行く。と言っても仕事である。遊園地のアトラクションのデザインをしていると現地確認のために足を運ぶことがある。なので年に何度か行く。
昭和時代は団塊の世代の時代で、よく1億総◯◯と言われた。みんなで同じ服を着て、同じ物を食べて、同じような家に住んだ。そして同じような夢を見、流行っているテレビ番組を見て、流行っている音楽を聴いた。だからベストテンみたいなのが国民の関心事だった。
そんな時代のレジャーの代表が遊園地だった。だから遊園地はすごく混んでいた。つまり繁盛していた。間違いなく遊園地にとって昭和時代後期は黄金期だった。
だから今でもその頃をノスタルジックにデザインメソッドやテーマに取り入れているところがある。また昭和ノスタルジーデザインはあまりお金がかからないというのもある。だが、団塊の世代はとっくに終わり、もう1億総◯◯なんてほとんど残っていない。遊園地にもみんな行かなくなった。少なくとも以前ほどは。だから壮大なコンセプトで膨大な予算をかけて、みたいなことはできない。
だがそんな状況だから私にも仕事が来る。大繁盛で巨額投資なら電博の天下で、デザインの仕事をするとしたら電博の下請けだ。あまり楽しそうな仕事は期待できない。
だから今の状況は私にとっては良いのかもしれない。アトラクションのデザインは楽しいし。少なくとも鋼製部材のジョイント金具のカタログよりは楽しそうに見える。
もちろんジョイント金具の仕事がつまらない訳ではない。実はこういうB to Bの仕事は専門性が高く面白い。また印刷屋のデザイナーには企画から参画なんて絶対できない。クライアントが全部考えた結果をもらって小ぎれいに仕上げるのが関の山だ。文章も何が書いてあるのか理解できない。以前分厚い製品紹介を作ったときに外部のデザイン事務所に協力してもらったが、用語の読み方すらわからないものが結構あると言っていた。「支承」「堰堤」「深礎」等々・・・。
そして気の毒だか形だけ整えるデザインは価格勝負になる。場合によっては相見積もりを取って安いところが受注したりする。結構辛い。
だがデザイナーが技術を理解し、セールスポイントのビジュアルを提案できたとしたら状況は変わってくる。だから勉強する。得意分野を増やし提案する。クライアントからもいろいろ教えてももらえる。これが実に楽しい。
でも遊園地は小さな子供にも喜んでもらえるデザインで、それはそれで楽しい。そして知識とは別にシンプルにデザイン力が試される。だからこれもおもしろい。
さて、電車が遊園地の最寄り駅に近づくにつれ、天気は良いが霧が出てきた。車窓からの眺めも街が霞んで幻想的だった。
車窓から、今日のメインは写真撮影だが大丈夫かな。
下り電車はガラガラだろうと思っていたがそうでもない。皆どこへ行くのだろう。最寄り駅で下車、早めに着いたのでドトールでコーヒーを飲みながら駅広を眺めて待つ。埼玉も千葉もここのような通勤圏ギリギリか少し先の風景は似ている。都内では見なくなったデイリーストアというコンビニ、不動産屋が駅前にあって聞いたことがない会社の路線バス。そして軽自動車がたくさん走っている。ドトールの店員もみんなおばちゃんでBGMもなんか田舎っぽくて面白い。
コーヒーをのんびり飲んでいるとクライアントから連絡があり、車に同乗し現地へ。打合せをしながら設置予定地での写真撮影をする。オリンパスといつものオールマイティズーム。
1時間ちょっとで終わり駅から電車に乗って帰宅。
片道2時間の小旅行は無事終了。
さて、今日から1週間でラフをつくる。3D-CGとPhotoshopとIllustratorをフルに使ってつくる。まずは今日撮影した写真のチェック。チェックしながら考えた。今使っているオリンパスのカメラはSDが2枚入れられるので2枚同時保存にしている。万一SDが壊れてももう1枚から取り出せる。今までそんなことは一度もないが保険のようなものだ。でももしカメラが壊れたらどうしよう。プロは2台持ちが基本だ。1台壊れてももう1台で撮影できる。私の場合、うまくいかなかったらまた別の日でもOKというのがほとんどだったので、2台はいらないな、と思っていた。
だが時々、例えば現地が遠くて1日がかりの時とか、現地で撮影できる機会が少ない時など。そんな時は予備にDP2を持っていくこともあった。だがDP2のレンズは45ミリなのでちょっと辛い。物撮りならいいが、完成予想になると大抵広角で撮影することが多いからだ。
コンデジでもいいのでもう1台広角のカメラがあった方がいいかもしれない。1インチセンサーの24又は28ミリから80ミリくらいをカバーできるカメラが理想だ。予算は安いほうがいい。何しろ予備なので全く使わない可能性もあるので。
街撮り用で趣味で使う選択肢もあるが、それだと今度はDP2の出番がなくなる。それは困る。だから新規購入は予備機と割り切ることが良さそうだ。
