2021年12月9日木曜日

古いフィルム写真のレタッチ-2



先日昔のフィルム写真のレタッチについて説明したが、その時「退色してしまったフィルムは除く」と書いた。
今日はその退色してしまったフィルムの写真のレタッチについて。

はじめに断っておくが、退色したフィルムというのはフィルムから主に青い色の成分が抜けてしまっておきることが多い。なので基本的には元通りに戻すことはできない。
色が薄くなったとか他の色に転色したならまだやりようがあるが、その大部分が抜けてしまったものは元には戻せないからだ。

そういったネガをスキャナーで読み込むと、青の反対色である黄色に全体が染まっている。



退色して青がほぼ抜けてしまったカミさんの若い頃の写真
スキャナーで読み込んだままの画像、ブログ用にリサイズのみ。
退色した写真のレタッチでは背景ありの人物写真が難しい。背景の空、山などと人の肌の両方をバランス良く調整することが求められるからだ。
逆に風景写真ではテキトーに全体を青っぽくすればそれらしく見えることも多い。もちろんそれでいいと言う訳ではないのだが。
なのでここでは少々難易度の高い、ごまかしのきかない木々を背景にしたポートレートを選んでみた。
ではPhotoshopで読み込んでみよう。



チャンネルからブルーチャンネルだけ表示するとこうなる。



ほとんど真っ暗だ。これは青の色情報が失われたということ。
しかしわずかに残っているので、その残った部分をレベル補正で持ち上げる。



もともとデータ量が少ないものを無理矢理持ち上げたのでボヤボヤだ。でも全く無いよりマシだ。RGB表示に戻してみよう。



だいぶマシになった。ここまでできたら前回同様CameraRawフィルターを使って調整する。



こんな感じ。

少し拡大して荒れた粒子も調整しよう。本来は100%表示で行うのが正しいが、このフォルムはスキャン時に8000x5500ピクセルでスキャンしてあとで適正解像度に落とすので、33%表示程度でかまわない。



OKしてさらに人物と背景を別々に色調整を行い、最後にレベル補正で全体を締める。



さらに服、肌、緑、空と微調整を続ける。
空はすっ飛んでしまっているので他の空をコピペして不透明度30%程度で合成する手もある。



レタッチ完了
解像度を適正にし、保存する。
完全では無いがだいぶ見られるようになった。
冒頭に書いたが、失われた情報はあとからはどうにもならない。スキャナーの機能で退色復元が付いているものもあるが、基本的には同じ処理を自動でやっているにすぎない。

プロセスを要約しておこう。
1.ブルーチャンネルをレベル補正で持ち上げる。
2.CameraRawフィルターで色温度、露出、ノイズなどを調整する。
3.各部をそれぞれ選択して微調整する。

かなり手間がかかる。
今回の例では15分くらいかかった。
ネガがダメになる前にデジタル化しておくことが肝要ということか。

2021年12月7日火曜日

新宿中央公園の紅葉-1


今日は散歩がてら新宿までレコードの針を交換に行った。娘は学校なのでカミさんと二人で散歩である。

曇天で少し肌寒いが、カメラも持って行った。新宿中央公園の紅葉でも撮ってみるかな、と。先日買った旧フォーサーズの50ミリマクロだけ持って行った。今日はオートフォーカスで撮ってみよう、と。

で、そのうちの1枚がこれ。


Olympus EM1-II + ZD 50Macro f2.0 f2.0 SS1/500 ISO200

新宿中央公園にもなかなか風情のある場所がある。こういう風景だとオートフォーカスでも全く問題ない。今回はオートフォーカスの確認だったので、絞りはずっと開放F2.0のままにした。
さてこの写真、右端の注意看板がなんとも無粋だ。というわけで昨日紹介した「コンテンツに応じた塗りつぶし」で消してみよう。
今日は少し丁寧に説明する。
1.まずは「なげなわツール」で看板とポールを選択する。少しだけ広く。


2.メニューバー>編集> コンテンツに応じた塗りつぶし、を選ぶ
別ウィンドウが開き補正後のプレビューが表示される
元画像の緑色の部分は、この緑色の部分を参照して選択範囲を修正しますよ、という意味だ。
プレビューの下の方に、左側の枝と全く同じ枝がコピーされている。不自然だ。


3.左側の緑部分はマウスでドラッグして消すことができる。そのときのブラシサイズも変更できる。消すだけでなく追加もできる。
コピーされると目立つ黒い枝を参照エリアから削除する。


4.自然な感じでレタッチできた。





Olympus EM1-II + ZD 50Macro f2.0 f2.0 SS1/500 ISO200 retouch

その他に撮った写真


Olympus EM1-II + ZD 50Macro f2.0 f2.0 SS1/320 ISO200

もうちょっと葉っぱが右だと良かったが、ありのままの方がいいと感じたのでそのまま撮影した。手を加えたくなる気持ちを抑え撮影することも大切だ。


Olympus EM1-II + ZD 50Macro f2.0 f2.0 SS1/640 ISO200

これは、なんでしょうね。オートフォーカスだとなかなかピントが合わない。
だが背景はきれいなボケで先日とは全く違った印象だ。訂正する、このレンズはボケもいい。
さて、写真は以上だ。

今日はヨドバシカメラにカートリッジの針交換に行った。オルトフォンのMC-Q20というカートリッジ。MCなので本体交換になる。

店員に針交換を頼むと、お預かりしたカートリッジをオルトフォンに送って、オルトフォンから交換用のカートリッジがお店に届き、そしたら電話しますので取りに来てくださいね、と丁寧な店員だ。値段は5万円ちょっと(正確な数字は忘れた)。

はい、問題ありません、よろしくお願いします。と言うと、その店員が、ちょっとメーカーに確認してみますから待っていてください、と言うと電話をかけ始めた。私とカミさんはCDプレーヤーなどを見ながら売り場を歩いていた。カミさんは「針って高いのね」と、私「そうだね、ピンキリだけどね」と。

ずいぶん長いこと店員は話をしていた。5分くらい。

電話が終わって、店員が申し訳なさそうに、コロナでデンマークの製造が止まっていて針交換を受け付けていないとのことです、と。

あれま。でも仕方がない、渡したカートリッジを受け取って帰宅した。

しかしヨドバシの店員はとても親切でよかった。私はヨドバシのまわしものではないが、もっと応援しよう、と今日はそう思った。

それにしても、年末新しいカートリッジをトーレンスのレコードプレーヤーにつないで音楽を聴こうと思っていたが、できなくなった。
すでにレコードを何枚か注文しているが、どうしようかな。

2021年12月6日月曜日

古いフィルム写真のレタッチ




昔のネガフィルムが大量にある。100本以上。
仕事の写真などで不要なネガは処分するとして、家族の写真などはとっておきたい。しかしフィルムのままでは劣化が進むし、昔はフィルム専用スキャナーというものがあってそれなりにデータ化できたが、今はほとんど無い。あってもおもちゃの延長のようなものばかりだ。
また、フラットベッドスキャナーにフィルムを読める機器もある。ウチのスキャナもそうだ。ただし以前仕事で使ってみようと試してみたが、あまりに品質が悪く、結局プロラボにスキャンしてもらった。
だが、何百枚もあるネガをラボに頼んだら何十万円もかかってしまう。そこでもう一度フラットベッドスキャナーに挑戦することにした。一旦全て自動で読み込み、その中からいい写真だけPhotoshopでレタッチしてどこまで良くなるか。
結果は思っていたよりキレイに仕上がった。
まずはこれがスキャンしたオリジナル。
カミさんと娘、娘がまだ幼稚園に通っていた頃の旅行の写真だ。




基本スキャンしたままだが後ろにいるおばさんにはぼかしをかけた。

ホワイトバランスがわるく顔色が悪い。粒子も目立つし少しゴミも付いている。露出も少々アンダーだ。
こういうとき、Photoshopのメニューバー>フィルター>Camera Rawフィルターが便利だ。
Camera Rawフィルターは、RAW現像のときに使うCamera Rawをそのままフィルターとして通常のJPEGなどの画像データのレタッチに使えるようにしたもので、露出アンダーの写真の露光を上げたり、ノイズを除去したり、もちろんカラーバランスの調整も可能だ。
Camera Raw フィルターで調整し、ゴミをとるのにだいたい1分くらい。

それでこうなる。




これなら2L版程度なら十分プリントにも対応できる。

もう1枚
今度はPhotoshopのコンテンツに応じた塗りつぶし、を利用した斜めの写真の補正
まずはスキャンした写真




どうしてこのタイミングで撮ったのやら。後ろにおじさんが写っている。画像も傾いている。

まずは先ほどの写真と同じくCamera Rawフィルターで、露出調整、カラーバランス調整、さらにシャープネスの調整を行う。
次に、スポイトツールのところにある「ものさしツール」で砂利と植え込みの境界部分を左端から右端までドラッグして、そのあとすぐにメニューバー>イメージ>画像の回転>角度入力を選ぶ。すると先ほどものさしツールで測った角度が自動的に入力されるので、OKをクリックすると、砂利と植え込みの境界が水平になる。

だが画像を回転したため、まわりに三角形の余白ができてしまった。この部分をトリミングでカットする方法もあるが、今回はコンテンツに応じた塗りつぶしを使ってみる。まわりにできた三角形とおじさんを選択する。このときすこし広めに選択する。選択には境界線を0.5〜1ピクセルぼかしたなげなわツーツをつかう。

そして、メニューバー>編集>コンテンツに応じた塗りつぶしを選ぶ。

するとあら不思議、まわりの画像にあわせて白い部分が自動的に補正された。
おじさんも消えた。

作業的にはこれも1分くらい。なれれば簡単に補正できる。このあと必要に応じてゴミ取りなどをする。




レタッチの終わった写真。
娘とカミさん、七五三の写真。いい感じに仕上がった。

今回2枚の写真で試してみて、退色してしまったネガフィルムでなければ結構イケることがわかった。
せっかくだからこういう古い写真もいくつか選んで製本してみようかと思う。

2021年12月5日日曜日

青山散歩

今日は外苑銀杏並木でも見に行こうか、とカメラを持っておでかけ。

結構人が多く、おまわりさんが「はいそこ、車道へ出ないで!」「あぶないですよ!」などと連呼している。埼玉や千葉のナンバープレートをつけた車がブオンブオンとうるさい。

うんざりしながらも、せっかく来たのだから、と
ND16手持ちロングシャッターを試してみた。

f18 3.2秒 ISO100 ND16 手持ち

靄みたいになっているのはたくさんの人が横断歩道を渡っているところ。

広角寄りでしっかりホールドすれば1秒超えもブログ用ならいけるなぁ。などと思いながら撮影、だがあまりの人の多さに早々に退散した。


これは普通に撮影、娘が、「大分はよかったね、人がいなくて」と。

全く同感である。
で、次に青山通りを表参道まで歩く。ここも人が多かったので、ほとんどどこの店にも寄らず、帰ってきた。





娘が立ち止まって撮っているとき、私もお付き合いで数枚撮ってみた。

クリスマスイルミネーション。明治神宮の参道に異教のキリスト教の豆電球が光るというアジア的風景に改めて脱帽。すごい国民性だ。

新宿で夕食を食べ、歩いて帰ってきた。途中都庁がなぜか真っ赤だった。カミさんが「なんか気味が悪いね」と。全く同感である。


さて、最後に先日マクロを試した照明を今日はお手軽ズームで撮ってみた。

気味の悪い都庁を最後の1枚にしたくなかったので。


反省、今日の写真はどれもイマイチ。

人の多さに辟易してしまって、と言い訳は許されない、な。
今日の歩数は16000だった。結構歩いたので疲れた。

2021年11月30日火曜日

中古マクロレンズを買う


今朝はサンドイッチ、BLT。


季節が季節なので今はトマトがあまり美味くない。まあ仕方がない。
これはデパ地下で買ったトマト。まあまあだった。
夕食はスパゲティ


スパゲティ、カミさんは辛いのが苦手なのでトマトソース、娘はトマトソースがあまり好きではないのでベーコンと椎茸のペペロンチーノ。私は両方好きなので半分ずつ。

スパゲティはタイミングがとてもとても大切な料理なので、2種類同時は最後すごいことになる。大げさに聞こえるかもしれないが1秒たりとも無駄にできないので、そりゃもうすごい手速さで両方のフライパンに茹で上がりのパスタをザルから放り込み両手で両方のフライパンを持ってエッサエッサ混ぜて、すぐに皿に盛りつける。
食卓に座ってひと息と言いたいが、すぐに食べないとダメ。だからワインは先にワインオープナーで開けておく。

で、そのワインだが、最近のお気に入りは近所のスーパーで売っているピノ・ノワールだ。カミさんも気に入ったようで、これはもう何本か買っておこう。

さて、新しいレンズが届いた。旧フォーサーズ規格の50ミリマクロレンズ。中古をカメラ店の通販で購入した。

マクロレンズは、他に1つ持っている。これも旧フォーサーズの35マクロ。安いレンズだが性能的にはあまり不満はなかった。
だが仕事の製品撮影で、小さな物の撮影の時にもう少し望遠側がいいなと思うことが時々あったので買ってみた。

中古なので汚かったりきちんと動作しなかったら最悪だ。
届いたレンズはほぼ新品で、汚れも傷も全くなく、ガラスもとてもキレイだった。ポーチが付いていたが全く使った形跡がなかった。

きちんと動作することも確認した。つまり当たりを引いたようだ。

残るは操作性や性能だ。

今日は散歩でカミさんと新宿まで歩いたので、ついでに持って行き、何枚か撮影テストをしてみた。


枯れ葉 f2.0、1/800、ISO200、AWB、E-M1ii+ED50F2.0MACRO、トリミングなし

中古のこのレンズを選んだ理由は、性能がいいと評判だったのと、開放絞りが2.0と明るいこと、そして軽くて小さいことだった。もう何年も前の情報だが。

また、私はマクロ撮影はオートフォーカスはほとんど使わないので、ピントが遅くてもいいと思っていた。

今日公園で試したところ操作性も良く、とても使いやすかった。


落ち葉 f2.0、1/250、ISO200、AWB、E-M1ii+ED50F2.0MACRO、トリミングなし

今日はカミさんの買い物の付き合いなので、5分くらいで切り上げたので多くは試せなかったが、使っていて楽しいレンズだということはよくわかった。


照明 f2.0、1/2000、ISO200、AWB、E-M1ii+ED50F2.0MACRO、トリミングなし


新宿 f6.3、1/80、ISO200、WB現像時調整、E-M1ii+ED50F2.0MACRO、トリミングなし

帰りにオートフォーカスで遠景を撮ってみた。雲ではオートフォーカスが迷うがこれもご愛敬。旧フォーサーズのレンズは、ぼんやりした対象ではほぼみんな迷う。そしてマクロだとフォーカスレンジが広いので、ジーコジーコとなる。

遠景もマニュアルフォーカスの方がいいかも。

そうね、もしフォーカス切り替えスイッチがレンズ側に付いていたらもっと便利だったかもしれない。でも十分使えるレンズだと思う。
このレンズ、送料込みで16000円。ほぼ新品がこの値段ならすごくお買い得だ。
でも今回はたまたま大当たりで良かったが、次は違うような気がする。
なのでもう中古はやめておこう。仕事の道具だしね。
あと欲しいレンズとしては、月を大きく撮るための超望遠がほしい。換算800ミリ以上。これは仕事用ではなく趣味用。なのでお金に余裕ができてから考える。望遠は結構高いし中古はもう買わないつもりなので。

2021年11月28日日曜日

お散歩写真

黒板に仕事の予定を書き込んでいるが、もう10件になってしまった。忙しい。多くても10件くらいだろうと決めた黒板のサイズだが、少し怪しくなってきた。
仕事は忙しいが、なるべく散歩はするようにしている。
散歩と言ってもある程度のペースで歩かないと運動にはならないので、せっせと歩く。こういうのをウォーキングと呼ぶ人もいるが散歩でいいと思う。
たいていカミさんと歩く。歩いた先で買い物をしたり、喫茶店に入って少しのんびりし、また歩いて帰ってくる。
金曜は12000歩、新宿へ買い物に行った。新宿であちこち買い物で歩数が増えた。
土曜は8000歩、今日は12000歩だった。
この散歩、娘も参加することがある。半分くらい。
そんなときはカメラをぶら下げて歩く。レンズはいろいろ持って歩くのは嫌なので、また、オールマイティズームもつまらないので、その日の気分と散歩のコースで選ぶ。今日は超望遠ズームにした。

「桜」Olympus EM1-II + MZD 75-300 f4.8-6.7 f4.8 SS1/2000 ISO2000



春に桜を撮影した神田川沿いの公園を通った。紅葉していたので撮ってみた。

Olympus EM1-II + MZD 75-300 f4.8-6.7 f4.8 SS1/2000 ISO2000


もう1枚

Olympus EM1-II + MZD 75-300 f4.8-6.7 f6.7 SS1/160 ISO200



新宿のパークハイアットに夕日が反射していたので望遠で撮影。

街撮りでは、私は望遠が好きだ。
娘は何も考えずに広角ズームを付けてきたが、途中で私の望遠ズームと取り替え、楽しそうに夕日を撮っていた。

散歩ともうひとつ、食事も手を抜かないようにしている。
今日の朝食は、ゴボウのかき揚げうどん。

ゴボウのかき揚げうどん



昆布と煮干しで出汁を取り、ごぼうのかき揚げを作り、生麺のうどんを茹でて作る。
1時間くらいかかるが、楽しみながらのんびり料理する。
出汁を取っている間やうどんを茹でている間は仕事をしているので、iphoneのタイマーが大活躍する。

朝食のあとはコーヒー。これも日課になっている。今日はサイフォンを使った。コーヒーのお供はビスケット。昨日Photoshopのアクション設定を聞きにやってきた友人のお土産。

Photoshopが終わった後でレコードも聴いて帰っていった。

ライナー指揮シカゴでレスピーギ、ローマ。45回転の重量レコードだが、音量を上げると少しうるさく感じるのは歪みが多いせいだろうか。

サイフォンでコーヒー



今日の夕食は、あれこれ。大根とちりめんじゃこのサラダ、チャーハン、野菜とホタテのホイル蒸し、その他。娘は新しく届いた厚さ9ミリの鉄板の上でもんじゃ焼きを作っていた。
作るのと食べるのに忙しくて写真は撮らなかった。まあいいかな

夕食の後は仕事。
ヨドバシに注文してあったプリンターのトナーとインクも全て届いた。

OKI用のトナー4色



かさばるのでプリンターの下に収納

エプソン用インク



こちらは引き出しに収納。
OKIのプリンターは本体は16万円ちょっとだったが、最初に付いているトナーはごく少量らしく、今回、予備用のトナー4色で9万円くらいかかったので、合計25万円ということになる。予算30万円だったので、まあ予算内に収まったことにはなる。

エプソンのインクジェットはこれでほぼ写真専用になった。よしよし。
ポートレート写真集の製作は止まったままだが、仕事が忙しいので仕方がない。
年末年始に仕上げようと思う。

2021年11月23日火曜日

九州、大分の旅



 家族で九州に行ってきた。

法事だったが、せっかくなので別府まで足を伸ばし、温泉でゆっくりした。久しぶりの旅行らしい旅行だった。

娘と一緒に写真も何枚か撮った。

 

これは法事の終わったあと、車で中津のホテルに向かう途中で撮った写真。



田舎の人にとっては何てことのない風景だろうが、こういうのがたまらなくいい。

 

中津に泊まったのは、法事が終わる時間がわからなかったので、あまり遠くのホテルだと移動が大変かも、と思ったから。

中津は個人的にはあまり好きな町ではないが、まあしかたがない。宿もビジネスホテルだ。以前は、「福沢諭吉のふるさと1万円札せんべい」なんてふざけたお土産を売っていたが、今はあまり見ない。名物は鶏の唐揚げらしい。やれやれ。

中津で妥協したのにはもう一つ理由があった。この日は月食があったので、早めにホテルにチェックインし天気が良ければ海の近くへ行こうと思っていたからだ。海の近くならどこでもよかった。東の空が開けていることが条件だ。月食というのは必ず満月の晩なので、月食の時刻が5時頃なら月の出ですでに月食が始まっているということなので東の地平線近くが眺められることが条件だ。

ただし地平線近くというのは大気の層を何キロも透過して見ることになるので地表近くの靄の影響を大きく受ける。そのため澄んで遠くまで見える好機は少ない。

だがこれは現地に着かないとわからない。

 

だから、まあ中津でもいいや、と考えた。

ダメなときはあきらめて帰ればいい。

駅から5キロくらいだろうか、中津港の桟橋に行った。

 

月食

 

 



これも月食

 



水平線近くは霞がかかっていたが、30分くらいすると月が見えはじめた。

上は100ミリ、下は300ミリのレンズ。フォーサーズなので200ミリ、600ミリ相当となる。

 

そしてこの漁港では西側の湾がきれいだった。これはとてもラッキーだった。

娘がいつまでも写真を撮り続けていた。



漁港での眺め、遠くに見える山々は耶馬溪、富士山のような木ノ子岳が見える。

 

 

 

鳥たち

 



別府の温泉でのんびり休んだあと、湯布院にも行った



 

 



 

 



湯布院で有名なのは由布岳だが、ありきたりだし天気のせいか今ひとつだったので秋色の染まった草の写真を撮ってみた。まわりにも観光客が大勢いて、みんな由布岳を撮っていたが、こういう条件が悪いときは思い切って考え方を変えるのも手だ。

別に由布岳に行った証拠写真を撮っているのではないのだから。

 

ちなみに別府、湯布院のある大分県の名産は、「かぼす」と「しいたけ」らしい。

 

最後に今回の旅行の記念写真

私と娘2人とカミさんである。

別府のグローバルタワーというちょっと意味不明のタワーでの記念撮影。

記念写真

 

富貴寺大堂

富貴寺は九州、大分県の国東半島にある、現在は天台宗の寺で、平安時代の建立(大堂はおそらく11-12世紀頃)らしいが詳細は不明で、また後世に改修など手を加えられた部分もあるが、紛れもない平安建築の傑作である。
ふきでら、ふっきじ と呼ぶ人もいるが、正しくは ふきじ おおどう と読む。

学生時代に興味を持ち、行ってみようかと考えたが何しろ交通の便が悪く、あきらめた。今回は車で別府の温泉に行ったので少し迂回して訪ねてみた。

さて、そんな富貴寺だが、結果は少々残念だった。

建築そのものは紛れもなく傑作なのだが、現在管理している住職のセンスなのか何なのかよくわからないが、この大堂の素晴らしさをスポイルするようなことがあまりに多かった。
まあ、仕方がないのだろうが、期待が大きかった分落胆も大きく、石段を上がって大堂と向き合った瞬間、どうでもよくなってしまった。


富貴寺大堂(国宝)やる気が失せてテキトーに撮った写真、あしからず。

この大堂は正面から眺めた姿がとにかく美しい。全てのバランスが完璧なのだ。濡れ縁の高さと壁、軒の出、屋根のそり、どれをとっても最高のバランスで、日本の建築のベストテンの5位以内には確実に入ること請け合いだ。

だから、石段を上がり、まずはその美しい姿を正面からじっくり眺めるのが作法というものだ。

だが、なぜど真ん中にこんなものを立てる?ご開帳記念?そんなものこんなところに置くんじゃない。

これですべて台無しだ。

さらにお堂のなかであれは住職ではないだろうが、大声で解説する人がいて、まったくもって不愉快だった。仮にも仏(阿弥陀如来)を静置し、山村奥深くにある国宝建築のお堂である。心静かに鑑賞するのが作法と思うのだが。

まあ、これが今風なのだろう、マジョリティの嗜好がこれなら仕方がない。

だが私はもうすっかり興ざめで、重文の阿弥陀如来像も板絵も眺めることなく可哀想な国宝建築を後にした。


扉(金物からして後に付け替えられた物だろう、だが大変美しい)


瓦(これも大変美しい)

今回の教訓。
たとえどんなに素晴らしいものとわかっていても、残念なことはある。
自然も天候もそして人も、こちらの期待に応えてくれるとはかぎらないのだ。