レンズについてを前編と後編で2回説明したが、今日は追加編。
カメラのキットレンズではどうしても撮れない写真がある。今日は追加レンズの説明。
どうしても「こういうの」を撮りたい、でもキットレンズでは無理、という時のために参考にして欲しい。
キットレンズで無理なのは、2種類ある。
焦点距離がキットレンズの範囲を超えるものと、最短撮影距離がとても短いもの。
まず焦点距離について。
キットレンズはズームレンズがほとんどで、その焦点距離は日常の撮影でよく使う範囲となっている。広角〜中望遠だ。
広角側は28mm(フルサイズ換算、以降も同様)が多い。
つまり28mmより広角での撮影はできない、ということだ。具体的にいうと例えば室内でなるべく広い範囲を1枚で写したい時に限界がある。
広角18mmで撮影した室内
28mmの撮影範囲(明るい部分)
ずいぶん写る広さが違う。
ただし、28mmより焦点距離が短い広角では画像のひずみも大きくなるので注意が必要だ。広々とした部屋に見せて実物を見てがっかりということにもなりかねない。
しかしその独特の描写を活用し、おもしろい構図の写真を撮ることもできる。
超高層ビルやアトリウムなど、空間をユニークにとらえることができる。
望遠について。
望遠は、キットレンズの場合80mm相当くらいまで、ダブルズームキットなら200mmから300mm相当くらいまでと製品によってかなり差がある。キットレンズより高い倍率で写真を撮るなら別途望遠レンズが必要になる。
ただし望遠レンズは手ぶれしやすいし、倍率が高い分暗いレンズが多い。明るい望遠レンズはすごく高価で大きく重い。
なので、明るさはあきらめ、ブレないように三脚を使うかISO感度を高めるしかない。
300mmを超える望遠が欲しくなるのは、野生動物・野鳥の撮影、月や土星などの天体、そして最も一般的なのは運動会で子供の写真を離れたところからある程度大きく撮りたい場合だろう。
ただし、運動会なのでは画質は良いに越したことはないが、そのために高い望遠レンズを買うより、高倍率ズームのコンパクトデジカメの方が良いかもしれない。
次に最短撮影距離だが、例えば小さな花を大きく撮りたいとき、葉についた水滴を拡大して撮りたいときなどは、キットレンズでは無理だ。最短撮影距離のため、それ以上近づけないからだ。そこで小さいな物を拡大して撮る、つまり最短撮影距離がとても短いレンズがある。マクロレンズだ。マクロレンズは風景やスナップにも使える物が多いが、小さな物を近づいて拡大して撮影できる。たとえば500円玉をほぼ画面いっぱいに拡大して撮影することができる。
マクロレンズは単焦点レンズが多いので、カメラを持って被写体に近づいたり離れたりして大きさを調整する。ピントはオートフォーカスでも良いが、マニュアルでどこに合わせるか自分で調整することも多い。花などの場合、花のどの部分に合わせるかなどなかなかオートフォーカスだけでは難しいシーンも多い。
ある程度今のカメラに慣れ、キットレンズでは近すぎてピントが合わずのイライラすることが多いようなら安いマクロレンズを1本持っているだけで、だいぶストレスがなくなるだろう。
また、マクロは被写体の宝庫とも言える。キットレンズで普通に撮ってもあまりおもしろくないものもマクロで拡大するとおもしろくなるものがあるからだ。
例えばバラの写真、マクロならこのような写真も可能だ。
ぱっと見、平凡な花でも一部を拡大するとこんな風に撮ることができる。
最後にマクロレンズでの撮影でのポイント。
屋外で花などをマクロレンズで撮影する際の最大の敵は「風」だ。ほんのそよ風でも花や葉はかなりゆれる。するとピントを合わせにくいし、画角も決まらない。そもそも被写体がブレてしまう。
なので風が強い日はあきらめる。少しの風だったら、カメラを右手だけで持ち、左手で花や葉の茎を軽く押さえて撮る方法もある。ただしカメラをがっちりホールドできないので、シャッタースピードは少し早めになるようにする。1/100秒より速ければ大丈夫だろう。日陰や曇った日でどうしてもシャッタースピードが遅く(長く)なる場合は、ISO感度を高くする。数を撮ってブレていないのを選ぶ、という手もある。いろいろ試してみるとよいだろう。





