2021年9月21日火曜日

MacIntosh MA6450の修理



Thorensのレコードプレーヤーと同時に、MacintoshのプリメインアンプMA6450も修理を始めた。

前にも書いたが状態は悪く、フロントガラスが完全に割れている。イルミネーションの電球はすべて切れている。内部にものすごくホコリが積もっている。

慎重にバラシを行う。割れたガラスパネルは取り外し、テープを貼ってバラバラにならないようにし、さらにビニールの袋に入れてテープで留めた。細かな破片が出そうなので危険だから。

まずそのまま電源スイッチを押したら火がつくのではないかと思われるほど積もった内部のホコリをほぼ取り除いた。
これでようやくチェックができる。フロントのスイッチパーツを仮接続し、スピーカーをつないでテスト。
きちんと鳴った。よかった。これで続けられる。

さて、イルミネーションの電球だが、かなりたくさん付いている。ひとつ外してみた。
14V100mAとあった。念のため供給側電圧をテスターで調べると12Vだった。
さてこれはLEDに変えた方が良さそうだ。
14V100mAとあるのだから計算して、LED1灯+抵抗でそこそこの値にすれば大丈夫だ。

内部のホコリはまだ残っているのでこれもきちんと掃除したい。
また、つまみ類も結構汚れているので掃除する。
幸いなことにシャーシ、トランスまわりに錆は出ていない。

フロントのガラスパネルはもうパーツが入手できないようなのでポリカーボネートなどで作るしかなさそうだが。
できるのか?

それと、そもそもウチの音楽用のステレオは真空管アンプのマルチ駆動だから、仮にこれが直っても使い道がない。仕事をしながら音楽を聞くためならよいが、アウトプットトランスを持たないシンプルな構成とはいえ、奥行きは50センチもある。デスクトップオーディオ用には大きすぎる。
さてさて、どうするかね。

さていろいろ書いたが、どうも内部のホコリの除去が結構大変そうなので、一旦全部バラして基盤は水洗いし、仕様の変更は一切しないで元に組み上げることにした。


内部を徹底的に掃除するため一旦シャーシから全てを取り外したところ
内部はこれでピカピカにキレイになる。






丁寧に元通り組み上げていく
上の写真をみてわかるように電源トランスがかなり前の方にある。非常に重量バランスが悪い。アンプを両側から中央で持ち上げると前から落ちそうになる。おそらくアウトプットトランスのあるアンプの内部構成を転用しアウトプットトランスをやめたのでこんなことになったのだと思う。アメリカ製である。

すべて元通りに組んだらここで通電して音出しチェック。
問題無さそうだ。

次にガラスパネル、そもそもどうして割れたりしたのだろう。友人が言うには、割れたガラスはぶつけたわけでなく、自然に割れたそうだ。ネットで調べると割れることはそう珍しいことではないらしい。実は掃除分解の時、それが気になり納まりを検証しながら分解した。その結果、割れた原因はシャーシの温度変化による伸び縮みやねじれがガラスに伝わったためだと考えた。

Macintoshのフロントのガラスは厚みはわずか3.5ミリしかない。いくら何でも薄すぎる。この薄いガラスにスイッチ部分孔が空いている、さらにこれが鋼製シャーシにアソビがなくリジッドに留まっているのだ。あまり良い設計とは言えない。

物体に何らかの力が作用すると、それはかたい部分に集まる。これを応力集中と言うが、ガラスは脆く硬いので最も応力が集中する。だから建築物では窓ガラスは止水もあるが、ゴムやガスケットでサッシやカーテンウォールに直接触れないようにしてある。フレームに触れると力がモロにガラスに伝わり割れてしまう。このアンプは多分エンジニアが素人だったのだろうが、結果だけ見ればガラスを割るためにこういう設計になっているようにさえ見える。

素人っぽいのはそれだけでない。パイロットランプなどはガラス板後ろから、なんとカラーセロファンを貼って色づけしてある。それを厚さ0.2ミリくらいの塩ビシートで押さえ、その塩ビシートは両面テープなどで留めている。

これには目を疑った。こうなるともはやプロの仕事というより、小中学校の文化祭レベルだ。ブルーメーターのブルーも青色の塩ビトーメイシートを両面テープで貼ってある。

ガラスは時間がかかりそうなので交換はそのうち、一旦接着剤で割れが広がらないよう、そして細かな破片が落ちないよう固めた。今回はイルミネーションを直した。

このアンプのイルミネーションにはむぎ球という小さな豆電球が16個使われている。そのうち8個はフロント基板からジャックで取り出した配線で8灯並列につないである。残る8灯はフロント基板に直接半田付けされていた。ただし基板を見ると出どころは同じ、つまり電源は同じ所から取っている。
回路上は16灯の並列接続ということになる。
麦球16灯なんておそらく3年くらいで最初の1灯が球切れをし、おそらく交換は手間がかなりかかる作りなので3万円くらい工賃を取るだろう。それで交換してもまた半年で次が切れて・・・とそのうち馬鹿らしくなって交換せずに何ともみすぼらしい姿になること受け合いである。心がけのよい人なら5灯くらい切れたら交換するだろうが、それでもまた半年くらいでどこかが切れる。パワーメーター回りだとがっかりである。

さて、今回使用したLEDはφ5mmの高輝度LED電球色で順電圧3.2Vの75mAタイプ。
75mAを安全を見て60mA(0.06A)に減らし、これを2灯直列を1組とし、抵抗を計算した。基板の電源電圧は12Vだった。抵抗の値は

(12[電源電圧]-(3.2[LED電圧]x2灯))÷0.06[LEDに流す電流]=93Ω

ということで100Ωのカーボン抵抗1/2Wタイプを使った。
部品は共立エレショップという通販の会社に注文した。
基板に半田付けされているむぎ球はハンダを溶かし全て撤去し、代わりにアクリル細パイプでベースをつくり基板に接着した。


再びフロント外した状態
すべてつなぎ、ジョイント部は熱収縮チューブでカバーしフロントを元に戻す。


イルミネーション復活したMA6450

この基板上にベースを接着する方法は、私は全く気にしないがマッキントッシュマニアには受け入れられない方法だろう。その場合はアクリルベースにダミーの針金足を取付けそれを基板にハンダ付けすればいい。

さて、ガラスはまだだが、イルミネーションの復活したMacIntoshはなかなか見栄えがいい。音出しテストはDENONの小型スピーカーで行ったが、ふとヤマハのNS1classicだとどうだろう、と思い、つないで聴いてみた。ネットワークを変更してややパキパキ感のあったNS1classicだが実にマイルドな音になった。

もちろん、ネットワークを変える前の音に戻った訳ではない。高音もスーッと気持ちよく出ているが、デジタルアンプで聴いていたときのパキパキ感がなくなり、しっとりした音になった。

もうこれを聴いてしまったら元には戻れない。
場所を空け、デスクトップオーディオとして使うことにした。
というわけで、仕事しながらの音楽がほぼ理想的な音になった。
めでたし、めでたし。


仕事しながらの音楽はこれにヤマハNS1classicをつなぐ。
名にclassicとあるが、ジャズもいい
さて、以上は仕事しながらの音楽用。

次に音楽鑑賞用のステレオ。
こちらは真空管アンプによる3wayマルチアンプ。最後の1台のアンプが届き、さらにフォノイコの追加もあり、ラックのレイアウトを変更することにした。そこで一旦ラックを工房へ運び棚板の変更と併せて全体を再塗装することにした。
塗装と乾燥が終わって、元の位置に戻し、機器を戻し配線した。

結構時間がかかった。ラックのバラシと再塗装、組み立てに1週間以上。機器の設置と配線に6時間。配線は電源の工事もあり、コンセントボックスの取付けと渡りのFケーブルの加工に3時間近くかかり、アース線の加工に1時間ちょっと。機器のケーブルのタグ付けなどに2時間くらい。その他合わせて6時間ちょっと。

マルチなので、チャンデバでの厳密なレベルあわせが必須だが、今日はもう時間がない。そこで耳を頼りにざっくり合わせることにした。

使う曲はカーペンターズ。こういう音合わせは女性ヴォーカルに限る。楽器で合わせるのは不可能だ。
カレンカーペンターという人は、一般的には澄んだ声のヴォーカルという印象を持たれている歌手だが、私は低い声が魅力のヴォーカルだと思っている。
かなり低い声まできれいに出るので、男性ヴォーカルの声域から女性ヴォーカルの声域までひとつながりに出る。
なのでスピーカーの各チャンネルのつながりのチェックにはとてもよい、と思っている。
少々古いが、曲も音もいいし。
CDは今売られているものよりこの頃の方が音がいい。これは今の人は大型スピーカーなどで音楽は聴かないので、ヘッドフォンやBOSEなどに合わせた音作りがされていて、それがきちんとしたオーディオでは妙な音になるからだ。その代表がコンプレッションかな。まあ、しかたがないけどね。


こっちもなんとか完了
快適に仕事ができる環境づくりの1つとして音楽を聴く部分は一旦完了。

2021年9月19日日曜日

トーレンスのレコードプレーヤー





友人から、もう使わないからということでTHORENSのレコードプレーヤーをもらった。今日しか時間がないらしく、台風の雨の中、車で運ぶことにした。
TD-520というプレーヤー。ずっとイギリス製だと思っていたがドイツ製だった。
プレーヤーといっしょにフォノイコもやってきた。ROKSANという会社のフォノイコ。
あとガラスの割れたMacIntoshのアンプと電源の入らないLINNのCDプレーヤーも一緒に。友人曰く、お前なら直せるだろう、無理だったらオークションでジャンク扱いで売ったらいい、だと。
うーん。

CDプレーヤーは傘と一緒に友人宅の玄関に忘れてきた。

運び終わったのが7時半頃。その後1時間半くらい仕事の話をして、9時過ぎに帰って行った。
10時頃からそれらの機器の掃除をはじめた。結構汚れている。中はホコリだらけだ。
まずレコードプレーヤーをバラしながら掃除。これに3時間かかった。
まだトーンアームやモーターのプーリーの調整が残っているが、まあそのうち。
クリーニングもまだ全部は終わっていない。1週間ぐらいかけてのんびり整備していく予定。

ある程度掃除が終わったところ

ダストカバーやターンテーブルは外して洗剤で丁寧に洗った。
内部はひっくり返して丁寧に拭き掃除。

ガラスの割れたMacIntoshは状態が良くなかった。中がほこりだらけ。まずは掃除機でざっくり掃除をした。割れたパネルはフロントごと外した。これに1時間。


そのままスイッチを入れたらホコリに引火しそうだ。
フロントを外して内部をざっくり掃除。
丁寧に掃除するのはまた今度。

最後にフォノイコ。これは簡単だった。だがフロントがなぜかベタベタしていて、おそらくアルミの表面保護のニスの経年劣化だろう。これを剥がすのに30分かかり、結局1時間。


冗談のようなスッカスカの内部。
まあ外国製のフォノイコなんてこんなのが多い。
これで元の定価は30万円。

全部で5時間かかり深夜3時に今日の作業は終了。

しかし、ここまでやっておけば、あとは一つづつ丁寧に続きをすればいいので、気が楽だ。

まずはレコードプレーヤーからかな。
すぐにベルトが伸びてしまうらしいので、プーリーのクラッチフェルトを交換する。
友人が言うには年に2回交換していたらしい。明らかに多すぎる。正常なら2年ごとに交換といったところ。ベルトは純正で4800円もする。ちなみにもう純正はなかなか手に入らないようで、私は互換品を購入しておいた。2000円くらいだった。
とにかくクラッチがうまくすべらず、ベルトに余計な負荷がかかっているのは間違いないだろう。
分解して確かめるとフェルトが減ってぺったんこになっている。だが不思議だ。ぺったんこでツルツルになれば摩擦抵抗は減るはずなのだが。これはフェルト以外の材質も検討した方が良いかもしれない。フェルトにするにしても化繊か羊毛のどちらが良いかがある。最悪ポリメイトを爪楊枝の先くらい付けるという荒技もある。急ぐ必要はないのでのんびり検証しよう。

週末とはいえ仕事もあるので、今日みたいに時間をかける作業はできない。1日1時間〜2時間の作業になるだろう。なので1週間。

それにしても最近、壊れたオーディオ機器に縁がある。

2021年9月16日木曜日

ヤマハのスピーカー「NS-1classic」の修理・部品交換


先日、DENONのスピーカーが故障して、図書室に置いてあったヤマハのNS-1Classicというスピーカを持ってきて音楽を聴いていたとき、思っていたより音がよくないなぁ、と感じた。

こんなものかなぁ。

その時は忙しかったので、それ以上気にしていなかったのだけど、その後DENONのスピーカーの修理が終わって、元に戻し音楽を聴くと、ヤマハより音がいい。
うーん。これはDENONがすごいのではなく、ヤマハがおかしいのだ。
こもったような高音。ツィーターがイカれたのかな。バラしてチェックしたがユニットは問題なさそう。

ヤマハのソフトドームツィーター。問題なさそう。


ちなみにスピーカーを構成する各ユニット、低音用をウーファー、高音用をツィーターという。この2つで構成されるスピーカーを2ウェイスピーカーと言う。このヤマハも2ウェイである。スピーカーにはさらに中域用ユニットを加えた物もありこれを3ウェイという。
ユニットのテストをするときに絶対やってはいけないことがある。高音用のスピーカーで許容される周波数より低い音を鳴らしてはいけない。例えば高音用スピーカーで中音や低音を含んだつまり普通の音楽などを再生してはいけない。はじめ音は出るが数秒で壊れてしまう。そうなったら修理はできないので高価なユニットがゴミになる。低音は高音に比べエネルギー量がはるかに大きく耐えられない。2トン車に200トンの荷物を積むようなもので壊れてしまう。もう修理できない。
だからテストは慎重に許容される周波数の正弦波入力で行う。このテストでガサガサした音、極端な倍音などの歪み、特定の周波数のディップなどがなければユニットは問題ないと考えていいだろう。

ユニットでないならネットワークかな。ということでコンデンサーを2本、左右合わせて4本取り替えることにした。

スピーカーを構成する要素のうち経年劣化が考えられるのはユニットとクロスオーバーネットワークのコンデンサーくらいだから、ユニットの単独テストで問題なければ確実にネットワークのコンデンサーが犯人ということになる。

元のネットワーク

真ん中に横になっている汚い水筒みたいなのと、その左の少し小さい真っ黒なのがコンデンサー。これらを交換する。
左右のコイルは何年経っても劣化しないので問題ない。

2本とも新しいコンデンサーに変え、ついでにあまりキレイに配線されていなかったので、配線も全部やり直した。

2台とも交換完了



コンデンサーと配線の交換が全て完了、最後につなぎ間違いがないか、半田付け不良がないかをチェックしてすべて元のように組み直した。

予想した通り、すごくいい音になった。

コンデンサーの寿命は30年くらいかな、と思っていたが20年ちょっとでも劣化したのだろう。
あと今回のコンデンサーは4個で2万円だったが、もともと付いていたのは4個で多分2千円くらいだろう。値段にして約10倍。それで音がよくなったというのもあるだろう。

コンデンサーはピンキリでネットワーク用は200円くらいから10万円くらいまである。10万円のは知らないけど、200円と5000円では音は全然違う。そりゃ、もう違う。誰が聴いても絶対わかるくらいちがう。

ちなみにスピーカーケーブルは80円の電線と8000円の無酸素銅線で値段は100倍だが、全く違いがわからなかった。バカらしいのでそれ以上高いのは試したことはないけど。あとピンケーブルも700円のと1万円ので何度もつなぎ変えていろいろ聞いてみたが全く変わらなかった。

ときどきオーディオ関連情報サイトなどでのケーブルのレビューを書いている提灯記事ライターが、毎回毎回「少し聴いただけで音の鮮度が確実に上がったのがわかる」などと書いているが、もう何十年もケーブルをレビューするたびに上がり続けた鮮度とやらは今どのへんかね?
ぴょんぴょん跳ねて自分で海に帰ったかもね。
こういう雑誌も記事も人も信じない方がいい。試聴して確かにそう感じた、とか挙げ句の果てにはオーディオは趣味ののものだから夢を買うような部分があってもいいのでは〜とか、私にも生活があるから〜などと、バカみたいなことになる。
まあいい。

さて、そんなわけですっかりゴキゲンになったヤマハを聴いていたら、仕事しながらずっとこの音を聴いていたいな、と思い、またスピーカーを交換した。DENONが図書室行きになった。

書斎のヤマハ、今度は横置きにした


ちなみにダイヤトーンは、もう全然ダメ。エッジを張り替えていろいろパーツを変えてみたが、ウーファーの音が悪い。ツィーターもねぇ。箱はガサガサ、ネットワークなしで100円のコンデンサーのハイパスがベニヤ板に乱暴に貼り付けてある。
やはりこれはだめだ。今まで修理代に4000円くらいかけたが無駄だった。かわいそうだが捨てることにした。
まあ3セットのうち2セットはよくなったので2勝1敗、まずまずだろう。
すっかりいい音になったヤマハでバッハを聞きながらのんびり。
今日の音楽はヒューイット演奏のフランス組曲。この人の演奏はいい。
グールドよりヒューイットの方が好みかも。ただし平均律クラヴィーアはグールドやアシュケナージの方がいい。

このヤマハのスピーカーは発売当時、落ち着いたまろやかな音色と言われていた。だが、今回コンデンサーを変えピアノ曲を聴く決してまろやかではなく、よい意味でとてもクリアで臨場感のある音で鳴っている。
DENON君が壊れてくれたおかげで、このスピーカーを再発見できてよかった。

あとはアンプかなぁ。

2021年9月15日水曜日

Rolodexの修理


デザイン事務所を開設することにした。もともと家の書斎はデザイン事務所として機能していたので、あまり変わらないが。

それでも名前も決めてインターネットのドメインも取得して、まあムードだけは心機一転なのである。

Macや主要デザインソフト、プリンターやスキャナー、また、事務用品や画材などはもう揃っているし、機材や家具は上を見たらキリがないので、急いで買い揃えるのはやめておこう。
それでも何か「変わった感」はほしい。
もちろん新しく買うことにこだわらず、すでに持っている物を上手に使う方法もある。

さて、でも具体的にどうするかな。

何かこう、楽しいものがいい。

たしかRolodexがあったはず、あれはいいかも。倉庫に探しに行くとすぐ見つかった。まずはこれを使えるようにしよう。

だが引っ張り出してきたRolodexはすごく汚れていた。金属部分もくすんでいる。滑り止めのゴムはヒビだらけで1つ無くなっている。

まずは分解して掃除する。



バラバラに分解する

プラスチック部品は中性洗剤を入れたぬるま湯に30分ほど漬ける

中性洗剤に漬けて汚れを取る


フレームは、金属磨きを使って磨く。映画を観ながら磨く。
今日はジャンジャックベネックスのディーバを観る。好きな映画だ。
夜明けのデートのシーンがいい。すごく憧れて、まねしたことがある。その時のデートの相手が今のカミさんである。20代の頃の話だ。なつかしい。

映画を観ながら1時間くらいのんびり磨いた。
プラスチック部品もすすいできれいになった。

キレイになったパーツ


さて、問題は滑り止めのゴム。これは新しく買わないとどうにもならない。何しろヒビだらけでボロボロだ。

だがネットで調べると、透明か白色、または黒色のチューブしかない。そこで革を使って作ることにした。
計算して長さを割り出し、両側を1時間かけて削って4つ滑り止めができた。
これをアルミのフレームに巻けばよい。

1時間かけて作った滑り止めのゴムの代わりの革


革を巻き始めたところ

ただしアルミにははじめの2ミリだけ接着し仮固定するのみ
べたーっと接着剤で留めると、何年か経って交換するときたいへんだ。

巻き終わったら、組み立てる。

内部の金属部品。これらは機械油を塗る


どうもこのあたりが怪しい感じ。ベアリング用のフェルトに注油しておく。


組み上がったローロデックス

ROLODEXのシールは一旦剥がして糊をアルコールで除去し、
平らにのばしてからスプレーノリ77で貼り付けた

名刺用のスリーブは通販に注文した。
スリーブが届いたので入れてみた。
うーん、このスリーブものすごく安っぽい。40枚入りで1500円だったけど、どう見ても300円くらいかな、これなら。
まあ、当分はこれを使うとして、増えてきたらどうするかね。
まあ、こんな取るに足りないような物でも、一つずつ丁寧に揃えていくことが大切だと思う。

好きな仕事を好きなようにできるというのは、ほんとうに幸せだと思う。
さてさて、次は何かな。何を買おうか、作ろうか。

2021年9月14日火曜日

鮭の親子丼、うな丼、赤むつの煮付け

今日の夕食は鮭の親子丼と鰻丼だった。

鮭の親子丼は、炊きたてのご飯に焼き鮭のほぐしをのせ、きざみ海苔をかけ、その上にいくらをのせる。

簡単な料理だが、ポイントをいくつか。

鮭は甘塩の鮭を使う。グリルで焼けたら冷めないうちに皮と骨を取り除く。冷めてからだとうまくできないので注意。身をほぐしながらさらに骨を取り除く。
この作業は前もってやっておく。
ご飯が炊けたら、お椀にかるく盛り、そこに鮭のほぐしをパラパラとのせる。きざみ海苔をかけ、いくらの醤油漬けをのせたらすぐにたべる。醤油は足さない。
いくらはほんの少しで1000円くらいするので家族4人で2パック、2000円かかる。
鮭は4人で3切で500円くらいかな。なので全部で2500円くらい。一人分600円くらい。しかもこれだけではおなかがいっぱいにはならない。

ウチではいつもミニミニうな丼を一緒に作る。ウナギの蒲焼きは高いので1本だけ、それでも2500円する。

市販の蒲焼きをふっくらおいしく温める方法
まずフタのできるテフロンのフライパンを用意する。このフライパンに日本酒をコップ1〜1.5杯入れ火にかける。結構多いが、途中で干上がってはだめなのでこれくらい必要。
ウナギは食べやすいように4等分しておく。もしウナギをしっかり食べたいなら2本使ってそれぞれ2等分。4人で5000円になるけど。

切ったウナギをフライパンに入れて、市販のタレも加え、フタをし中火にする。
7〜8分くらいでふっくやわらかくておいしいウナギになる。酒の量が多くて多少長く、そうね10分くらいになる分にはかまわない。それ以上になりそうだったらフタを取り蒸発を早める。
途中1回フライ返しでひっくり返し、1分後にもとにもどす。

これをご飯茶碗にかるく盛ったアツアツご飯の上にのせて、山椒をかけて食べる。
贅沢に2本(4人で2本)使ったときは、ご飯茶椀ではなく深皿にし、下にご飯を薄く盛る。

4人で1本のミニミニうな丼で一人分600円くらい。
さっきの鮭の親子丼とあわせてひとり1200円。
ウナギをもう1本なら、ひとりプラス600円、プチ贅沢。

さらにもうひとつ、赤ムツの煮付け。これはなかなか売ってないが、見つけたらラッキーだ。だいたい30センチくらいのが3000円〜3500円くらい。

煮付けの方法はまず下ごしらえから。やかんに湯をわかし、沸騰した湯を赤ムツにかける。すると生臭みがとれ、またうろこが浮くのでうろこを取りやすくなる。このとき背びれは針のように凶器なので気をつける。
まな板の上で丁寧にうろこを取り除く。
身にテキトーに切り込みを入れたらテフロンのフライパンに入れる。まだ火にかけない。絹豆腐を4キレくらいまわりに並べる。ショウガを皮をむかず、たわしでゴシゴシ洗い、1ミリくらいの厚さで7、8枚スライスする。
これも魚の上やまわりにパラパラと置く。
コップ1.5杯くらいの日本酒と、醤油適量、それにザラメを少々。そしてクッキングシートをフライパンより少しだけ大きい円形に切ってのせ、少し小さなフタで重石にする。

中火にかける。だいたい15分くらいかな。途中煮汁を魚にかける。
完全に煮詰めなくてよい。魚と豆腐を皿に移したあと少し煮詰めてからかけてもいいので。

これで最高にうまい煮付けができる。ポイントはザラメはこれくらいの大きさの魚なら小さじ1くらい。入れすぎると甘くなりすぎ台無しになる。もちろんミリンなんてもってのほか。

昔、銚子港で食べた赤ムツは甘くてがっかりだった。すべてとは言わないが千葉は料理が甘い店が多い。
島根で食べた赤ムツはノドクロといって完璧な煮付けだった。赤ムツは口の中が真っ黒なのでノドクロというらしい。

さて1匹3400円なので、一人800円くらいかな。
鮭の親子丼、ミニミニうな丼、とあわせてひとり2000円。まあちょっとしたレストランでたいしたことのない料理でもこれくらいかかるので、そう考えればお買い得かな。

ちびちび酒を飲みながら料理したので写真はあまり撮っていない。あしからず。


魚の煮付けの準備、おっと切り込み入れるの忘れた。
取り出して切り込みを入れる。


クッキングシートでカバーしてから一回り小さいフタをのせる
木製の落とし蓋があれば完璧なのだが


完成。そりゃもう日本酒に合う。
下の娘がおいしい、おいしいと大皿を引き寄せてずーっと食べていた。


鮭の親子丼、これは私の分、娘達の分はイクラが私の3倍で山盛り(笑)

若いということはいいこと。

2021年9月13日月曜日

オリエント急行の殺人

今日は久しぶりに映画のこと。しかも割とミーハー映画、ケネス・ブラナー監督主演「オリエント急行殺人事件」。おそらく数あるミステリーの中で最も有名な小説の映画化だ。


オリエント急行といえば確か74年頃だったか、豪華キャストで映画化された作品がすでにある。ケネス・ブラナー版2017年はいわばこの超有名な74年版のリメイクと言えよう。ちなみにケネス・ブラナーはイギリスの俳優だが、この映画はアメリカ映画だ。

この映画、娯楽映画としては実によくできているし、十分楽しめる内容になっている。だが、どうしたことか評価はまちまちだ。おそらくこの映画を評価しない人たちは、ここまで有名で結末もわかっているミステリーなんて今さらねぇ、という人たち、こういう人たちを「いまさら派」と呼ぶことにする。

この人達を切り捨てるのは簡単だ、じゃあ一体あんたはこの映画に何を期待していたわけ?と聞けばいい。もっと違う結末が〜などと答えるお間抜けさん以外は答えに窮するはずだ。

だが、実はそう単純でもないかも、と言えなくもないのである。
今日はそれを書こう。

まずはこの映画、始まってすぐの小さな事件の解決で、ブラナー演じるポワロを原作以上のスーパーマンにしている。
壁に刺したステッキとかね。
そしてそれだけではない、ポアロがいよいよオリエント急行に乗り込むシーンだ。ここではおそらくアメリカ映画では考えられないくらいの長回しで撮られている。
長回しというのはカット無し、ワンテイクで長い時間撮影することだ。
それがどうしたの?という人のために説明しておこう。
長回し、というのは実はそう簡単ではない。そして、いよいよというところで使われる。
わかりやすい例で言うと、韓国映画でヒットした「猟奇的な彼女」というのがあったのを覚えているだろうか。たぶん観たことある人も多いだろう。
低予算のあの映画で、実は1カ所だけ長回しで撮られたシーンがあるのをご存じだろうか。
映画の最後の方、男の子と別れて数年後、約束の場所でキューピッド役のおっちゃんからコトの真相を知らされて、何とかもう一度彼に会いたい女の子が、電話してもつながらない、メールもダメ。最後は地下鉄のホームで入ってくる電車に、ホームの先の方に立てば、はじめて出会った時みたいに彼が現れるかも、なんて淡い期待でやってみるが、我に返ってやめる。そしてその電車に乗りドアがしまる、ドアの外には、というシーン。このシーンが感動的なのは、そういう展開であることはもちろんだが、映像としての演出力がずば抜けて高いということも一因だ。そしてあのシーン、あれが長回しだ。カット無しのワンテイクだ。

そしてブラナーのオリエント急行のイスタンブールでの乗車シーン。おどろくべき長回しだ。アメリカ映画だってやる気になればできるんだぞ、といった感じだ。

はじめに原作を超越するスーパー探偵ぶりを発揮し、そのあとアメリカ映画史上最高の長回しまでやって、さあ、この先・・・

実は、こういう長回しなどは、観る人はそうと意識しなくても、ちゃんとそう観ている。料理の隠し味にも似ている。

結末はわかっているし、それを変えてもらっても困る。でもここまでこれだけのことをやって、この先何を見せてくれるのかな。と思うだろう。

だが、残念。列車が出発してから映画の最後まで、75年の映画とほとんど同じなのだ。だから大いに期待して画面に釘付けになっているみんなは、観終わって行き場のない欲求不満を「いまさら」と言ってみるのだ。
そういう映画。

さて、いいところといえばこの映画、ジョニー・デップがいい。わかりきった悪役をわかりきった悪役としてうまく演技している。こういうイヤーなやつの役のオファーを引き受けるだけでもいい俳優だ。ブラッド・ピットやモーガン・フリーマンみたいにいっつも馬鹿みたいにイイ役しか演じない俳優を私は全く評価しない。まあこの人達の出る映画なんてまず観ないから、そうでないのがあったら、すまん。

さてこの映画、Blu-rayも1000円くらいと安いし、買って観て損はないと思う。

2021年9月12日日曜日

なんちゃって炊き込みご飯とゴーヤチャンプルー

今日の夕食はなんちゃって炊き込みご飯。


冷蔵庫にタッパに入ったご飯がいっぱいある。ご飯は一度に炊く量が少ないと美味しく炊けない。なのでウチでは4合炊く。だが家族4人で食べる量はせいぜい2合かそれ以下だ。すると冷蔵庫にタッパに入ったご飯ができる。海鮮丼など炊きたてご飯でないとダメな場合、新たに炊くのでさらに増える。気がつくとタッパが5つなんてこともある。今日は3つだった。

まあ普通に電子レンジで温めて食べても良いのだが、なんとなく白ご飯という気分ではない。家族みんなそうらしい。
なので、なんちゃって炊き込みご飯を作ることにした。

「なんちゃって」というのは炊き込まないからだ。だがそもそも炊き込みご飯なんてあまり手がかからない料理だから、なんちゃってにしたところで手間数は減らない。手抜き料理というよりは、冷蔵庫のご飯の有効利用料理なのだ。

まずテフロンのフライパンにほんの少しの油を垂らし、鳥もも肉の皮と皮のまわりの肉を細かく刻んで炒める。皮をベリベリと剥いではいけない。そうすると皮だけになってしまい美味くない。包丁で皮と皮の近くの肉を切り取り刻む。


鶏肉の皮と皮のまわりを炒める、フライパンは必ずテフロン加工のを使う

ある程度炒めて油が出てきたら、しいたけのスライスを入れていっしょに炒める。しいたけは最初油を吸ってしまうがすぐにふにゃふにゃになってまた油が出てくる。

しいたけを加える

油揚げを加え炒める。ほんとうはごぼうを入れるのだが昨日の豚汁で使ってしまった。まあなくてもいいか。代わりにたけのこの水煮を少し多めにすればよかろう。

少し多めとはいえ、スーパーで売っている安い国産タケノコを1/3くらいで十分。

最後にニンジンも加えてさらに弱火で炒める。ほんだしをパラパラとかけ、白だしも少しかける。


ニンジンも加え、ほんだしと白だしを少し加える

電子レンジで温めたご飯を加えさらに炒める。チャーハンのように見えるが気にしない。




電子レンジで温めたご飯を加え炒める

片手鍋に水と本だしと酒、薄口しょうゆを入れ温める。あまり味を濃くしないこと。お吸い物くらいの塩加減。


これをさっきのチャーハンみたいなところにお玉で2杯ほどかけ、すぐにフタをし強火で30秒のあと火を消して、あとはのんびり蒸す。




火から下ろして蒸しているところ

おいしい「なんちゃって炊き込みご飯」の完成。

次にゴーヤチャンプルー。
最初に豆腐を一口大に切って手鍋で茹でる。沸騰したら弱火にする。


今回はさっきのだし汁が少し残っていたのでそれに水をカップ2ほど加えた薄めただし汁で茹でた。

軽く茹でると豆腐は型崩れしなくなるし、風味も増す。15分くらい茹でたらざるにあげておく

ゴーヤはタワシでゴシゴシよく洗い、水気を切ってから半分に切り、タネをスプーンでかき出して捨てる。まあこの辺は基本なので飛ばす。

鉄製の中華鍋を熱し、油を入れて煙が出たらすてて、新しい油を入れまたすてる。もう一度今度は少量の油を入れ豚肉を炒める。こうすると絶対くっつかない。

豚肉に火が通って油が出てきたらゴーヤを加えて炒める。途中で中華スープの素の顆粒を少しとお玉で1、2杯のお湯をかけまわし加える。手をかけられるなら中華スープの素を1/3に減らしお玉のお湯の代わりに鶏ガラスープを加えるとさらにおいしくなる。


ゴーヤにもある程度火が通ったら一旦皿に移す。

中華鍋を洗い、もう一度油の儀式を行い、今度は少量のごま油を入れ、そこにオイスターソースを入れる。


強火で手際よく、オイスターソースを焦がさないように
皿のゴーヤを中華鍋に戻して、豆腐も加え1分ほど強火で炒めながら和える
そしたらもう一度皿に移す。


再びさらに移す

中華鍋を洗って、油の儀式3回目。
今度は少量の油で溶き卵をオムレツづくりの要領で炒める。ただし強火。


絶対に完全に火を通してはいけない。これくらいでよい。

そこに皿のゴーヤたちを戻し、鍋を振って1回だけひっくり返してちょんちょんと混ぜておしまい。
皿に盛る


完成

もう1一品はステーキ、とはいってもスーパーの安いステーキ肉を両面こんがり強火で焼いて、塩とコショウをかけた後、まな板の上で薄く切る。フライパンに残った肉のの油にバルサミコと醤油を加えて煮詰めてからステーキにかける。


以上が今日の夕食。

なんちゃって炊き込みご飯の材料はたぶん300円くらいかな。
鶏肉の皮のまわりの肉、しいたけ3つ、タケノコ少々、ニンジン1/4本、油揚1/2枚
ゴーヤチャンプルは400円くらい。
ゴーヤが150円、豚肉が200円くらい、豆腐が1/2丁で50円
ステーキが700円なので全部で1400円ちょい、4人分。ひとり350円。ラーメン屋より安い。
かかった時間はたぶん1時間弱、写真のタイムスタンプを見てみた。鶏肉を炒めている写真が6時3分で、ステーキの完成が6時48分、つまり45分、これに下準備5分か10分か足して1時間弱。

酒が欲しくなるところだが、黒烏龍茶にしておくかね。

フランスパンのサンドイッチ


土曜の朝はフランスパンのサンドイッチだった。

いつもはなるべく人の多い所には行かないようにしているが、金曜にどうしても用があって出かけたついでに久しぶりにデパ地下でパンとベーコンを買って帰った。
で、土曜の朝にサンドイッチを作った。

フランスパンはまずナイフを入れ、開いて中の柔らかいところを取り除く。フランスパンは皮がうまい。


フランスパンは切り開いて中身を取り除く

取り出した中身は捨てずに取っておく。パン粉にする。

次にバターをたっぷり塗る。映画ディーバのリシャールボーランジェみたいに塗る。ただしあんなナイフで塗ってはダメだ。あぶないだろうに。バターナイフかテーブルナイフを使う。


バターをたっぷり塗る
横ではゆで卵を作っている。


横にあるナイフはゆで卵に穴を開けるナイフ

たまごは水から茹で始め、沸騰してきたら先の鋭いナイフでポチポチ穴を開ける。あまり強くせず表面の殻に小さな穴が開く程度。10カ所くらいまんべんなく開ける。これで殻がキレイにむける。あけるタイミングは早すぎると中身が流れ出し、遅いと効き目が少ない。


ほぼ100%きれいにつるっとむける
卵をスライサーで縦と横に切ったらマヨネーズとあえてブラックペッパーを少し多めにかける。

レタスと片方には卵をたっぷり。


パンは中身を取り除いてあるのでレタスもタマゴもたくさん入る

もう片方はBLTにするのでたまごは無し。


最後にカリカリに焼いたベーコンをどっさりのせて少し押し込む
トマトはのせるだけであまり押し込まない。
昨日の残り物のマカロニサラダと食べる。