先日、DENONのスピーカーが故障して、図書室に置いてあったヤマハのNS-1Classicというスピーカを持ってきて音楽を聴いていたとき、思っていたより音がよくないなぁ、と感じた。
こんなものかなぁ。
その時は忙しかったので、それ以上気にしていなかったのだけど、その後DENONのスピーカーの修理が終わって、元に戻し音楽を聴くと、ヤマハより音がいい。
うーん。これはDENONがすごいのではなく、ヤマハがおかしいのだ。
こもったような高音。ツィーターがイカれたのかな。バラしてチェックしたがユニットは問題なさそう。
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| ヤマハのソフトドームツィーター。問題なさそう。 |
ちなみにスピーカーを構成する各ユニット、低音用をウーファー、高音用をツィーターという。この2つで構成されるスピーカーを2ウェイスピーカーと言う。このヤマハも2ウェイである。スピーカーにはさらに中域用ユニットを加えた物もありこれを3ウェイという。
ユニットのテストをするときに絶対やってはいけないことがある。高音用のスピーカーで許容される周波数より低い音を鳴らしてはいけない。例えば高音用スピーカーで中音や低音を含んだつまり普通の音楽などを再生してはいけない。はじめ音は出るが数秒で壊れてしまう。そうなったら修理はできないので高価なユニットがゴミになる。低音は高音に比べエネルギー量がはるかに大きく耐えられない。2トン車に200トンの荷物を積むようなもので壊れてしまう。もう修理できない。
だからテストは慎重に許容される周波数の正弦波入力で行う。このテストでガサガサした音、極端な倍音などの歪み、特定の周波数のディップなどがなければユニットは問題ないと考えていいだろう。
ユニットでないならネットワークかな。ということでコンデンサーを2本、左右合わせて4本取り替えることにした。
スピーカーを構成する要素のうち経年劣化が考えられるのはユニットとクロスオーバーネットワークのコンデンサーくらいだから、ユニットの単独テストで問題なければ確実にネットワークのコンデンサーが犯人ということになる。
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| 元のネットワーク |
真ん中に横になっている汚い水筒みたいなのと、その左の少し小さい真っ黒なのがコンデンサー。これらを交換する。
左右のコイルは何年経っても劣化しないので問題ない。
2本とも新しいコンデンサーに変え、ついでにあまりキレイに配線されていなかったので、配線も全部やり直した。
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| 2台とも交換完了 |
コンデンサーと配線の交換が全て完了、最後につなぎ間違いがないか、半田付け不良がないかをチェックしてすべて元のように組み直した。
予想した通り、すごくいい音になった。
コンデンサーの寿命は30年くらいかな、と思っていたが20年ちょっとでも劣化したのだろう。
あと今回のコンデンサーは4個で2万円だったが、もともと付いていたのは4個で多分2千円くらいだろう。値段にして約10倍。それで音がよくなったというのもあるだろう。
コンデンサーはピンキリでネットワーク用は200円くらいから10万円くらいまである。10万円のは知らないけど、200円と5000円では音は全然違う。そりゃ、もう違う。誰が聴いても絶対わかるくらいちがう。
ちなみにスピーカーケーブルは80円の電線と8000円の無酸素銅線で値段は100倍だが、全く違いがわからなかった。バカらしいのでそれ以上高いのは試したことはないけど。あとピンケーブルも700円のと1万円ので何度もつなぎ変えていろいろ聞いてみたが全く変わらなかった。
ときどきオーディオ関連情報サイトなどでのケーブルのレビューを書いている提灯記事ライターが、毎回毎回「少し聴いただけで音の鮮度が確実に上がったのがわかる」などと書いているが、もう何十年もケーブルをレビューするたびに上がり続けた鮮度とやらは今どのへんかね?
ぴょんぴょん跳ねて自分で海に帰ったかもね。
こういう雑誌も記事も人も信じない方がいい。試聴して確かにそう感じた、とか挙げ句の果てにはオーディオは趣味ののものだから夢を買うような部分があってもいいのでは〜とか、私にも生活があるから〜などと、バカみたいなことになる。
まあいい。
さて、そんなわけですっかりゴキゲンになったヤマハを聴いていたら、仕事しながらずっとこの音を聴いていたいな、と思い、またスピーカーを交換した。DENONが図書室行きになった。
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| 書斎のヤマハ、今度は横置きにした |
ちなみにダイヤトーンは、もう全然ダメ。エッジを張り替えていろいろパーツを変えてみたが、ウーファーの音が悪い。ツィーターもねぇ。箱はガサガサ、ネットワークなしで100円のコンデンサーのハイパスがベニヤ板に乱暴に貼り付けてある。
やはりこれはだめだ。今まで修理代に4000円くらいかけたが無駄だった。かわいそうだが捨てることにした。
まあ3セットのうち2セットはよくなったので2勝1敗、まずまずだろう。
すっかりいい音になったヤマハでバッハを聞きながらのんびり。
今日の音楽はヒューイット演奏のフランス組曲。この人の演奏はいい。
グールドよりヒューイットの方が好みかも。ただし平均律クラヴィーアはグールドやアシュケナージの方がいい。
このヤマハのスピーカーは発売当時、落ち着いたまろやかな音色と言われていた。だが、今回コンデンサーを変えピアノ曲を聴く決してまろやかではなく、よい意味でとてもクリアで臨場感のある音で鳴っている。
DENON君が壊れてくれたおかげで、このスピーカーを再発見できてよかった。
あとはアンプかなぁ。




