2021年11月16日火曜日

「シェイクスピアの庭」沖のプリンターはPSだった

原題は「All is true」邦題は「シェイクスピアの庭」もちろんイギリス映画。
久しぶりに良い邦題、褒めてあげたい。


監督・主演はケネスブラナー、共演に常連ジュディデンチ
見始めたときは地味な映画だな。と感じたのだがしばらく見続けるじわじわと良さを感じ始め、それならはじめからもう一度見直そう、ということで見直した。
こう言う伝記物では久々のヒット。ターナー以来かな。
そういえばターナーもイギリス映画だった。確かターナーの名前も、ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーだったかな、うろ覚えだが確かウィリアムだった。イギリスに多い名前だが、シェイクスピアもウィリアム。

映画としてはターナーの方が好きだが、このシェイクスピアもすごくいい。ただし映画「ターナー」は画家としてのターナーの伝記映画だったが、こちらはシェイクスピアが引退してからの話。
なので作品の理解とか芸術家の目とかはあまり描かれていなくて、引退後のシェイクスピアの人生映画、そこがおもしろくもつまらなくもあると言ったらよいだろうか。

ターナーでは、ティモシースポル演じる見た目は冴えない画家ターナーであるが、印象派より100年も前に、描かれる対象そのものより、その時のその空間に溢れる光をいかに描くかにチャレンジした画家として、どのように生き、考え、そして描いたのかが伝わってくる。簡単に言うと「キモいオヤジだが断然アリな人」と言ったら良いかな。

それに対してブラナー演じるシェイクスピアは悩みばっかりで、かなり寂しい老後だ。そしてそれをひたすら追っていく。このケネスブラナーという人、こういうのが好きみたい。刑事ヴァランダーだっけ、あれも確か根底に流れるのはこんな感じだったなぁ。
でもいい映画であることは確かなので、秋の夜長にターナーとセットで見るのがおすすめ。

ただしターナーもシェイクスピアもなぜかDVDしか出ていない。Blu-rayが出たらすぐに買い直すのにね。

最近見た映画はこの他に、ハンナとマリリン7日間の恋。
ハンナは、ソルトやレッドスパロー、えーとアトミックブロンドだっけ、まあ似たようなもの。だがこれらの中では一番マシ。全編を通してケミカルブラザーズのPVを見ているような感じがおもしろいので。

でもそれだけ、映画としてはちょっと物足りない。
マリリンの方は、これもケネスブラナーが出ていた。うーん、まあ映画としてはよくできていて楽しめるのだが、マリリンモンローのミステリアスな部分があまりうまく描かれていなかったのが残念だった。モンローは好き嫌いはさておき、ちょっと理解不能なところがあり、写真家ブレッソンの撮影したポートレイトがそんなマリリンモンローを最も良く現していた。残念ながらこの映画よりブレッソンの1枚の写真の方が1枚上手だった。つまり映画としてはちょっと物足りない。

さて、今日OKIの新しく買ったプリンターで発見があった。なんとPS対応だった。
これには驚き。今はPSプリンターってこんなに安いの?と。
で、さっそくPSのドライバーをダウンロード、インストールして今の仕事のデータを試しにプリントしてみた。
プリント品質が格段に良くなった。これはうれしい。あまり品質は気にしていなかったが、もちろん良いに超したことはないので。
ただしinDesignのプリントではなぜか時間がすごくかかる。汎用ドライバーに比べて10倍くらいかかる。なぜ?

IllustratorやPhotoshopは速いのだが。


OKI C844

さて写真用のエプソンも仕事用のOKIもそろそろ予備のインクやトナーを準備する頃合いだ。エプソンは時々チェックして買っていたので、まだ4色くらいは予備があるが、残る4色は予備がないので買っておいた方がよさそうだ。


EPSON PX5002

1色5千円くらいだから8色全部揃えると4万円、今回は4色で2万円。OKIはもっと高くて全4色で8万円。今回はエプソンとOKIあわせて10万円。やれやれ。

2021年11月14日日曜日

プリント、色管理

ポートレート写真を3枚ほど追加でプリントしたとき、色のりがやや悪いように感じて、プリント設定を確認するためテストプリントをしてみた。

まずはプリントして一晩経ったポートレート写真とモニターの画像をAdobe Photoshopで開いて見比べる。

ほとんど問題ないことがわかった。気のせいだったのだろうか。
だが、どうも気になるので、プリント時の設定をいろいろ変えてテストプリントしてみた。
乗りかかった船だし、きちんと検証したことがなかったので、これを機に、ということで。


上の3枚、プリントして一晩経ったポートレート写真
下の5枚、設定を変えてプリントした今回のテスト結果

テストプリントは色味のチェックなので2L版で行った。A4だと紙代もインク代も結構かかるので。
プリント設定は、カラー調整をphotoshop主体で行うか、プリンター主体で行うかを選ぶことから始まる。つまりここが最初のそして最大の分かれ道だ。
昔のプリンターはプリンターの癖が強く、プリンター主体を選ばないと色が合わなかったが、今の写真用プリンターはphotoshop主体でも問題なくなっている。なのでPhotoshopで行うのが良いだろう。

下の5枚は現像の際、少し背景の青がしっかり出るよう彩度を上げて青の出方を確認してみた。エプソンのプリンターは青がマゼンタやグリーンに転ぶことが多いので、この画像で試してみた。


元画像
ただしブログにアップした時点で正確な色情報は欠落してしまうので、これはあくまで参考程度。実際、photoshopで開いてナナオのモニターで見比べるとかなり色が違う。
photoshopでプリントウィンドウを開く(メニューバーのファイル>プリント)


①:プリントするプリンターを選ぶ
②:カラー処理、色設定をphotoshopで行うかプリンタードライバーで行うか決める。
③:②でPhotoshopによる、を選んだので、ここでプリンターのカラープロファイルを選ぶ。
④:通常プリントを選ぶ、もう一つプルーフ用を選べるが最終出力がプリンターなので通常プリントで良い
⑤:マッチング方法、ここがネック、どうもよくわからない「知覚的」「彩度」「相対的な色域を維持」「絶対的な色域を維持」から選べる。

そこで⑤の4種類とさらに参考程度だが②でプリンタードライバーによる色管理でも1枚プリントしてみた。
その結果が


知覚的


彩度


相対的な色域を維持


絶対的な色域を維持

となった。この画像も参考程度だ。プリントアウトをスキャンしたものなので。
部分を切り抜き1枚に並べてみた。


こうすると差がわかりやすい、ただし知覚的や彩度がくすんで見えるのはスキャンのせいで、色の傾向がこの2枚は少しだけ緑っぽい。モニターの画像にどれが近いかというと「絶対的な色域を維持」だった。ふしぎなことにブログにアップした画像は少し緑がかって「知覚的」に近くなっていることだった。
ちなみにプリンタードライバーによる色管理をえらび、デフォルトでプリントしたものも「知覚的」に近い結果となった。またプリンタードライバーによる色管理では各色を直接微調整する機能もあるので、どうしてもPhotoshopによる色管理では色が合わない場合、こちらで調整する方法もある。ただし、場合によってはモニターなどの癖をプリンターでアジャストすることにもなりかねないので、要注意だ。

さて、正確な評価はもう少し別の写真でも検証が必要だろう。今回は暫定として、photoshopによる色管理、絶対的な色域を維持
としておこう。

その後、3枚の画像の色のりが悪いと感じた理由もわかった。RAW現像の時少し彩度を落としていた。おそらく背景の青が勝ちすぎていたため全体の彩度を落としたのだと思う。
次にモノクロ写真
こちらもカラー同様にphotoshopによる色管理でまずはプリントしてみた。


なぜかiphoneで撮った写真は変な色がついてしまったが、まあ仕方がない。
上の写真は一発オーケー


元画像

下の写真は古いモノクロ写真のようにハイライトを飛ばしたものと普通のものをphotoshopで用意してプリントしてみた。


ハイライトを飛ばしたもの


普通に現像

やはり白飛びはあまり良くないことがわかった。
ちなみにプリンタードライバーによる色管理を選ぶと、なぜかセピア調のような色を選ぶことができる。お手軽にセピア写真ができますよ、ということだろう。このプリンターを使う人には不要な機能のような気もするが、使わなければ良いだけなので不満はない。

2021年11月12日金曜日

美術展と写真の練習

美術展というよりはデザイン展、「ルール?展」に行った。平日とはいえ混雑が予想されるので11時の開始ちょうどに着くよう家を出た。六本木のミッドタウンなので家からちょうど30分くらい。
なかなかおもしろかった。
さて、ついでに少し写真を撮りながら歩いた。このルール?展も写真撮影可だった。撮らなかったけど。


ルール?展のガイドとカメラ。ガイドの表紙には入り口で自分で選んでスタンプを押す。私のスタンプには、右足から歩き始める、たまに見上げる、という2つの「ルール」があった。

カメラは広角と標準のズームを用意した。今日は天気が良かったので標準ズームにはPLも持って行った。
撮った写真をいくつか紹介しよう。

今回は主に「画角(アングル)」の例

写真で最も大切なことは、「気づき」だと思っている。つまり「あ、これおもしろいな」と気づくこと。コレがないとそもそも始まらない。富士山に行って富士山を撮る、金閣寺に行って金閣寺を撮る、飛んできた飛行機を撮るなどというのは小学校低学年でもできる。そうではなく、身近な風景の中におもしろみを見つけて撮影する感性が育てること大切だ。そしてカメラを向ける、するとおもしろそうだと思ったものがそうでもないことが多い。だがこれをしっかり続けることだ。

たとえばこの写真


これではあまりおもしろくない
だがズームで一部を拡大するとおもしろくなる
こんな感じ


家に帰ってからトリミングするのではなく、撮影時にズ−ミングで切り取ることが大切だ。

もうひとつ
これは美術館の中庭でルールに従って見上げると向こうに集合住宅が見えたので撮ってみた


手前の美術館のカーテンウォールの太陽の反射と向こう側の集合住宅の関係がおもしろいかなと思ったのだが、これでは少々物足りない。
そこで画角をひと工夫


こんな風にするとなんとも不思議なパースペクティヴになる。
画角を遊ぶことを覚えるのが写真上達の基本と言える。

もう1枚


これは美術館の外から美術館の屋根の向こうに先ほどの集合住宅。モノクロームで。雲がぽっかりおもしろかったので撮ってみたのだが、ふとその向こうの高層建物が気になった。


そこでこんな写真を撮ってみた。
こんな写真もおもしろい。これもトリミングではなく撮影の時ズームで撮ったもの。

帰りにミッドタウンでこんなものを見つけた


普通に撮るとこんな感じ、人が歩いているときは個人が特定できないように撮るのがマナーだ。そこでシャッター速度を1/2秒にして手ぶれ補正をかける。すると歩いている人は流れてこのようになる。


上の明かり取りが丸くておもしろい、と思ったらこんな風に撮ることもできる。

逆にオブジェと床のみだとこんな写真もありだ。


画角によって実にいろいろな撮り方ができる。

この写真、モノクロームにして渋めに仕上げるとこんな風になる


1枚目の明るい雰囲気とは異なって不思議な空間となる。
光を見てそれをどう撮るかが画角では結構大切なことが多い。
ただの歩道も捉え方でこういう風になる。


これは帰りに新宿駅から家まで歩いて帰る途中で撮ったもの。

今日紹介した写真はどれも特別な写真ではないが、画角遊びの参考になればとアップした。
家族で美術展を見に行き、ついでの娘の写真練習にカメラを持って同行した形だ。私がカメラを構えていると同じようにカメラを構えて、うーんとかなるほどとか言っている。時々撮った写真を見せ合ったり、私がアドバイスしてあげたり。カミさんはiPhoneで時々参加。時々。
最後に帰宅してからのカメラのメンテナンス。
これはあまり神経質になる必要はない。基本的にブロアーでシュシュはやらない。特にレンズを外してカメラの中やレンズの後ろ側をやたらシュシュする人がいるけど、よほどホコリが多いところで何度もレンズを交換した場合は別だが、あれは実はあんまり良くない。
また、レンズの表面にわずかなホコリが着いているのは気にしないで良い。通常使用で怖いのはカビだけだ。

なのでキムワイプでボディやレンズを軽く拭く。レンズ表面は皮脂が着いていなければ何もしないで良い。ただしカメラのグリップは必ず皮脂が着いている。これは仕方がない。ここだけは私はウェットティッシュでゴシゴシ拭き、キムワイプで仕上げる。皮脂は時間が経つと取れなくなる。
絶対やってはいけないことは、カメラやレンズをカバンに入れたままにして一晩おくこと。
それさえしなければカビは生えない。よほどジメジメした家でない限りは。
風通しのよい場所に置いておき、ホコリよけのハンカチでもかけておけばいい。ただし梅雨時期は心配ならプラスチックのコンテナに乾燥剤とともに入れておいた方が安全だ。ただし乾燥剤が死んでいたら逆効果なのでそこは気をつけた方がいい。

今の時期なら大丈夫。防湿庫なんていらない。きっぱり。
まあ、おまえの言うとおりやったらカビが生えた、どうしてくれんだ、なんて難癖つけられてもいやなので、自己責任でお好きなように。

2021年11月11日木曜日

プリントの整理と製本


少し体調も良くなってきた。今日は夕食の後写真の製本について考えていた。以前撮影したポートレートや風景などをきちんとプリントして製本しておこうと思っている。

数年前に一度製本したことがあったが、プリントも製本も納得がいかず、今回はもう少し時間をかけて作ることにした。


以前の製本、写真の選択、現像そして製本といろいろ課題を残した
特に製本はひどかった。接着剤を多用したが、ダメだった。
やはり表紙は皮装、紐綴だろう

で、今回の製本作業、実は始めてもう1年くらい経つのだがなかなか進まない。
決して何もしていないわけでは無いのだが、なかなかコレで行こう、とならないのだ。
まずは写真の選択から。
例えばポートレートは枚数がかなりあるので、どのように選ぶかも考え直すことにした。
そこでデータベースを作り1000枚程度に絞り込みをする。その中から100枚選びA4サイズでプリントし、さらにそこから選んだ30枚ほどを適当なサイズでプリントして製本すればいいと考えた。

だが、実際に選び始めると30枚では足りないことがわかった。そこで50枚に増やしたのは良いのだが、1枚づつ丁寧にチェックし始めたらRAW現像をやり直す必要のある写真が何割かあり、さらにRAWをチェックし始めると今度は没にした別の写真が気になり始める、といった感じで、なかなか前に進まない。
つまり製本作業の手前で難渋しているということ。
すでに300枚以上RAW現像をやり直して、100枚以上A4サイズでプリントしてあるのだが、少し時間をおいて眺めると違う写真に変えたくなる。そこで再びRAW現像してプリントして。
これを繰り返している。


大量にプリントしたポートレート
エプソンのPX5002でセミグロスペーパーにプリント
わかっている、キリがないことは。だからどこかで踏ん切りをつけて製本するしかないのだ。だが以前の製本はそれで失敗した。
だから今回は時間がかかっている。
今日も1枚プリントを加えた。


今日のプリント
さて、期限を切る必要はないが、何年もかけるわけにはいかない。
ポートレートのあとに花と風景も待っている。
製本技術の本も買って、まだ試していないが方法はほぼ決まった。
仕事が一段落したら一気に仕上げた方が良いのかもしれない。なかなか仕事のヒマができない。いつになることやら。
ちなみに、タイトルに「整理と製本」と書いたが、整理整頓の整理。整理と整頓の違いを説明できる人は割と少ない。
整理とは、不要なものを処分すること。つまり必要なものを残すこと。
整頓とは、あるべき場所に置くこと。
と、実は全く意味が異なる。
整理整頓とは、必要なものをだけ残しそれを正しい場所に置くことを言う。

つまり整理をした後整頓することになるのだが、私はまだ整理も終わっていない。

2021年11月10日水曜日

レコードの扱い方


どうも仕事がのらない。こういうときはサクッとやめて今夜は音楽を聴くことにした。

レコードを聴く。トーレンスの方はまだカートリッジを買っていないので、今日はパイオニアのレコードプレーヤー。カートリッジはデンオンの103。定番カートリッジ。
真空管アンプはスイッチを入れて真空管が温まるまでだいたい15分くらいかかるので、最初にスイッチを入れ、そのあとレコードプレーヤーまわりをウェットティッシュで掃除しながら温まるのを待つ。レコードは静電気でまわりの塵を引き寄せるので。


パワーアンプのスイッチを入れて温まるまで15分

アンプが3台あるのは、マルチアンプという方式だから。普通、スピーカーはスピーカーユニットが低音、中音、高音と3つ(3ウェイという)あってもアンプは1台で鳴らす。
これはスピーカーの中にクロスオーバーネットワークという分配器が入っており、低音と中音と高音に分けてそれぞれのスピーカーを鳴らすようになっているから。
ユーザーは分配器のことなど意識せずアンプにつなぐだけでいい。
だが、クロスオーバーネットワークはどうしても音が悪くなる。スピーカーを鳴らすほどの大きな電流をコンデンサーなどで制御するのに無理があるからだ。なのでアンプの手前、つまり電流が小さううちに分け、3ウェイなら3台のアンプを使って鳴らす方法、そがマルチアンプ方式。
音は良いが少し調整がむずかしいのと、扱いを間違えるとスピーカーを壊してしまう可能性がある。
中音や高音用のスピーカーユニットに対応する周波数より低い音を再生させると壊れてしまう。
オーディオマニアと呼ばれる人たちは、あまり電気の知識がない人も多く、しかもタチが悪いことに常にあれやこれやといじりたがる。それでうっかり繋ぎ間違えると何万円もするスピーカーユニットがパァになる。また、調整の仕方もよく知らないので、マルチはダメだな、となる。
そもそも、アンプが3台も必要なのでそれも大変だ。

だが3ウェイまでならある程度の知識があれば設定もそれほど難しくないし、壊すようなドジもしない。だから音の良さならマルチアンプがいいと思っている。

次にスピーカーだが、構成は低音は普通のコーン型スピーカーで30センチ、大きな箱に入れてある、140リットル。中音と高音はホーン。
最近は大きな箱のスピーカーはあまり見なくなった。20センチ以下の小さな低音用スピーカーでコーンを重くして最低周波数を下げ、能率が低いユニットを細長い箱に入れているのが多い。低音ユニットの能率が低いので高音は能率の高いホーンとは合わない。だからソフトドーム型などの高音用を使う。ソフトドームは小さなマグネットで重い振動板を1秒間に1万回振動させるのは物理的に無理がある。だから肝心の音がねぇ。やはり高音はホーンがいい。ホーンは大きなマグネットで軽くて小さな振動板を振動させ、その振動を空気の道でうまく圧がかかるようにして広げて放出する。圧倒的に有利だ。ただしオクターブを広く取れないので2ウェイはちょっときびしい。3ウェイなら合格、4ウェイで完璧。ウチは3ウェイだ。

いろいろ聞き比べてホーンが圧倒的に音が良かったという経験から選んだ方式だ。

まあ、オーディオマニアではないのであまり詳しいことはわからないし、びっくりするような値段の高級機も持っていない。欲しいとも思わない。

ウチのでもけっこういい音で鳴るので満足している。

さて、今日はジャズから
レコード棚をながめてふと目についた1枚目


MJQ


2枚目


ポールチェンバース

これはブルーノート、ジャケットのセンスがいい。
3枚目はジャズを離れて、これはジャンルはなんと言ったらよいだろうか。
パーセルとあるがクラシックとは少しちがう。


パーセルの曲に基づく即興曲。


邦題は「束の間の音楽」直訳だけどいい邦題だ。これはすごくいい、大好きなレコード。2枚組、ジャケットデザインもいい。

レコードは丁寧に扱うことが大切だ。

私はまず石けんで手を洗う。それからレコードをレコードプレーヤーのターンテーブルにのせて、ベルベットのクリーナーでまずは軽くなでて表面のホコリを取り除き、専用の歯ブラシでベルベットを掃除して、今度は少し力を入れてレコード面を掃除する。最後にベルベットにスプレーでほんのわずか無水エタノールを吹き付けレコードの表面を軽く拭く。これでたいていの汚れは取れる。
エタノールは濡れるほどかけてはダメだ。ほんのわずか、少しだけベルベットが湿るくらいでよい。2、3秒ですべて揮発する。
そのあと針を掃除する。こっちはアルコールなど液体はあまり使わない方がいい。柔らかいブラシでそっと掃除する。針はそもそもレコードに皮脂が着いたりしない限りホコリが引っかかって付く程度なので、これで十分だ。だから最初に手を石けんで洗う。
レコードについた皮脂は確実にカビて広がる。触るのはフチだけだがスリーブの中でレコード全体に拡散する。なのでしっかり手を洗う。カビたレコード盤をせっせと掃除するより手を洗う方がはるかに楽で速い。

そしてこうやって扱えば何十年も前に買ったレコードでも新品と変わらない音で聴くことができる。

2021年11月6日土曜日

黒板ふきを作る


先月中頃に黒板が完成して、黒板ふきだけがまだだったので、作ることにした。まずは夕食前に木材をカットしてニスを塗っておいた。夕食を食べている間にニスが乾くだろう。

この木材、島忠というホームセンターで買ったファルカタとかいう木。当初は桐で計画していたのだが、残念ながら桐は東急ハンズにも島忠にも売っていなかった。通販ならあるだろうが送料だけで500円以上かかるのでちょっともったいない。なので島忠にあったファルタカ材で手を打った。ただし桐より少し柔らかいので黒板ふきには使えるが他の使い道は今のところ無さそう。90センチで400円だった。

さて、今日の夕食は鍋。あまり寒くはなかったけど鍋にした。お供はワイン。大好きなピノノワール。家の近くのスーパーで売っていた。割とよかったのでもう少し買っておこうかな。

ピノノワール、ブルゴーニュ




夕食はだいたい1時間半くらいかけてのんびり食べることが多い。
今日は鍋だったので2時間くらい。

その後少しのんびりして、9時半くらいに食事前にニスを塗ってあった木材を使って仕上げた。まず、木材を貼り合わせ。次にニードルフェルトを付け、コールテンをかぶせ、黒の本革を巻いて鋲で留めた。
鋲も島忠で買った。インテリア用の化粧鋲、200円。
コールテンはオカダヤでカミさんの手芸用の布地といっしょに買っておいた。値段は覚えていないが50センチで1000円くらいかな。使うのは15センチ角くらいだけど。
本革とニードルフェルトは家にあったのを使った。

もともと使っていた安い黒板ふきと並べるとこんなに違う。
しかもこの安い黒板ふきは中が多分ウレタンスポンジだ。つまりふにゃふにゃ。
新しく作ったのはニードルフェルト2枚重ね。しっかりしていてハリもあるので使いやすい。


古い黒板ふきはポイ。
やはり手作りは楽しい。

棚のつかいかたを

棚からスキャナーがいなくなって棚が本来の使い方ができるようになった。
この棚は基本的には本棚である。だから本をメインに置くことになる。本はその佇まいがいい。
なぜかは言葉ではうまく言い表せないが、本のある風景は心を落ち着かせる。
似たような例に植物がある。木々や草花は人の気持ちを落ち着かせる。
以前都市計画の本で読んだのだが、木々の無い環境で長時間生活すると情緒不安定になる人が出るらしい、もちろん全く平気な人もいるが。
おそらく、太古の昔、草木も生えない場所は生態系にとって生きにくい環境であり、そこには食料も安息も期待できない。
だからそんな場所にとどまることの辛さを生物としての人間がDNAに刻まれた記憶として覚えていて、情緒を乱すのだろうか。
詳しくはわからないが、おそらくそんなところだろう。

で、木々や草花に比べればはるかに歴史の浅い「本」だが、人が「知」とふれ合う最も有効な手段の一つとして共に過ごしてきたものが「本」である。だから「もっと知りたい」という知識欲が旺盛であれば「本」に触れていたい、と感じるのではないだろうか。
そういう人たちとって「本」はその佇まいからして特別であっても不思議ではない。
この特別というのは、安らぎを与える以上の何かであるようにさえ感じる。

アメリカだか日本だかの調査で、家に本が少ない子供は勉強の成績が良くない、というのがあった。これは事実だから文句の付けようがない。ただしこの結果を、例えば、家に本が少ないのは親が馬鹿だからで、馬鹿の子供は馬鹿が多い、などと評価するとたちまち大炎上することになる。
だがどうだろう、そうではなく、本の佇まいが、人を知に駆り立てるメタファのひとつだから、というのはありえないだろうか。
それがないことで知への扉を開く機会損失となり、結果学習成績も上らない。

この説、どうもアリ、という気がするのだが。

そして、私の本棚の一等地にスキャナーがドーンと置いてあった時のフラストレーションも同様の理由によるものだったとさえ思えてくる。

さて、ではその大切な本棚をどうするか。
まずはこうしてブログに書くことで意識を高める。

サイドデスクまわりはすっきりしたのでよいけれど




本棚はまだ全然ダメ



それでもエーコの「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」を置いてみた。
これは狼煙(のろし)代わりということで。
この本、エーコでしかもこのタイトルというだけで存在意義がある。実は中身はあんまりおもしろくない。「薔薇の名前」のエーコの著作とは思えない出来なのだが、だが戦いの狼煙としては十分だ。

手前には最近買ったCD。
結構古いトランスを何枚か買ってみた。
猛烈に仕事が忙しいとき聞きながらテンポよく仕事するのに良いから。

だが本棚として眺めると、これだけではスキャナー君に出て行ってもらった意味がない。
もう片方の棚も同様


今はこんな感じ、まだまだ、だ。

以前のっていたニュービートルのプラモデルが置いてある。車はもう廃車にしてしまったが、すごく楽しい車だった。運転席に一輪挿しがついていた。運転するときはここに花を一輪差してゆったりとした気持ちで運転しましょう、ということらしい。時々花を差して運転していた。すぐにしおれてしまうのだが。

だが、こういうのが大好きだった。いまでも好きだ。

逆になんでも損得で判断して、ミニバンに乗って、ホテルバイキングでたらふく食べて元を取ったとか100均で使えるグッズを見つけてラッキー、なんて生活はまっぴらなのだ。

なので廃車したときは家族みんなで記念写真を撮って見送りをした。そしてプラモデルを作って飾ってある。もうこんな楽しい車は出てこないだろう。

さて、この棚、奥行きも高さも十分ある。

オキーフの大型本が置けるようデザインした。


なので、あとはどう使うか。
じっくり考えることにする。

プリンター台とスキャナー台が完成

プリンター台は先週、スキャナー台も今週完成した。これで大物製作は一旦完了。
プリンター台は平行四辺形に変形して壊れることを防ぐためにトリマーで仕口を加工するのに時間がかかった。
それでも加工は半日、塗装と乾燥に1日。予備のトナーを入れる部分もあるので完璧だ。追加トレーを買うかどうかはまだ決めていないが、仮に付けても十分デスク下に入るので問題ない。


プリンター台、右の赤いのは天体望遠鏡「アストロスキャン」
スキャナー台は思っていたより時間がかかった。加工も塗装も。
まずは集成材のカット。これは特に問題なく予定通りに完了した。


カットした集成材
次にトリマーで溝切りをしてジョイナーを挿入しながら組んでいく。


組み上がったスキャナー台

組み上がってところでどうしても誤差のためフラットにならない部分をサンドペーパーで削り面をそろえる。

また、今回蝶番が使えないのでアルミの丸棒とパイプでヒンジを作ったのだが、これに結構時間がかかった。

さらに塗装にも、気温が下がってきたため乾燥に時間がかかり、結局1週間工房で乾燥させることになった。
さらにドア部の処理などで追加の加工が結構あって、予定より1週間遅れて完成した。


塗装中のスキャナー台
塗料の臭いも飛んだので、書斎に持ってきて使い始めた。


プリンター台とスキャナー台
スキャナーの上部カバーは外して、今回作った扉をフタとして使うことにした。
ヒンジにはアルミ丸棒を使ったが、ゆっくり閉じるようにスガツネのスムーズクローザー金物を取り付けた。


スキャナーを使わないときは書類を上に置いておき、それをサイドテーブル下に収納することができる。つまり散らかった書類がサイドテーブルから消えることとなった。机の上にいろいろ置きっぱなしがキライなのだ。

スキャナーの下には現在進行形のプロジェクトのファイルや資料。
右側にはペンや定規、それに会議用のヘッドセットやカメラを入れてある。

ほぼ計画通りにできたので満足だが、気になる点もいくつかある。
だが作り直す気はないので反省しても何の役にも立たない。なのでこれで良しとしよう。