2021年11月10日水曜日

レコードの扱い方


どうも仕事がのらない。こういうときはサクッとやめて今夜は音楽を聴くことにした。

レコードを聴く。トーレンスの方はまだカートリッジを買っていないので、今日はパイオニアのレコードプレーヤー。カートリッジはデンオンの103。定番カートリッジ。
真空管アンプはスイッチを入れて真空管が温まるまでだいたい15分くらいかかるので、最初にスイッチを入れ、そのあとレコードプレーヤーまわりをウェットティッシュで掃除しながら温まるのを待つ。レコードは静電気でまわりの塵を引き寄せるので。


パワーアンプのスイッチを入れて温まるまで15分

アンプが3台あるのは、マルチアンプという方式だから。普通、スピーカーはスピーカーユニットが低音、中音、高音と3つ(3ウェイという)あってもアンプは1台で鳴らす。
これはスピーカーの中にクロスオーバーネットワークという分配器が入っており、低音と中音と高音に分けてそれぞれのスピーカーを鳴らすようになっているから。
ユーザーは分配器のことなど意識せずアンプにつなぐだけでいい。
だが、クロスオーバーネットワークはどうしても音が悪くなる。スピーカーを鳴らすほどの大きな電流をコンデンサーなどで制御するのに無理があるからだ。なのでアンプの手前、つまり電流が小さううちに分け、3ウェイなら3台のアンプを使って鳴らす方法、そがマルチアンプ方式。
音は良いが少し調整がむずかしいのと、扱いを間違えるとスピーカーを壊してしまう可能性がある。
中音や高音用のスピーカーユニットに対応する周波数より低い音を再生させると壊れてしまう。
オーディオマニアと呼ばれる人たちは、あまり電気の知識がない人も多く、しかもタチが悪いことに常にあれやこれやといじりたがる。それでうっかり繋ぎ間違えると何万円もするスピーカーユニットがパァになる。また、調整の仕方もよく知らないので、マルチはダメだな、となる。
そもそも、アンプが3台も必要なのでそれも大変だ。

だが3ウェイまでならある程度の知識があれば設定もそれほど難しくないし、壊すようなドジもしない。だから音の良さならマルチアンプがいいと思っている。

次にスピーカーだが、構成は低音は普通のコーン型スピーカーで30センチ、大きな箱に入れてある、140リットル。中音と高音はホーン。
最近は大きな箱のスピーカーはあまり見なくなった。20センチ以下の小さな低音用スピーカーでコーンを重くして最低周波数を下げ、能率が低いユニットを細長い箱に入れているのが多い。低音ユニットの能率が低いので高音は能率の高いホーンとは合わない。だからソフトドーム型などの高音用を使う。ソフトドームは小さなマグネットで重い振動板を1秒間に1万回振動させるのは物理的に無理がある。だから肝心の音がねぇ。やはり高音はホーンがいい。ホーンは大きなマグネットで軽くて小さな振動板を振動させ、その振動を空気の道でうまく圧がかかるようにして広げて放出する。圧倒的に有利だ。ただしオクターブを広く取れないので2ウェイはちょっときびしい。3ウェイなら合格、4ウェイで完璧。ウチは3ウェイだ。

いろいろ聞き比べてホーンが圧倒的に音が良かったという経験から選んだ方式だ。

まあ、オーディオマニアではないのであまり詳しいことはわからないし、びっくりするような値段の高級機も持っていない。欲しいとも思わない。

ウチのでもけっこういい音で鳴るので満足している。

さて、今日はジャズから
レコード棚をながめてふと目についた1枚目


MJQ


2枚目


ポールチェンバース

これはブルーノート、ジャケットのセンスがいい。
3枚目はジャズを離れて、これはジャンルはなんと言ったらよいだろうか。
パーセルとあるがクラシックとは少しちがう。


パーセルの曲に基づく即興曲。


邦題は「束の間の音楽」直訳だけどいい邦題だ。これはすごくいい、大好きなレコード。2枚組、ジャケットデザインもいい。

レコードは丁寧に扱うことが大切だ。

私はまず石けんで手を洗う。それからレコードをレコードプレーヤーのターンテーブルにのせて、ベルベットのクリーナーでまずは軽くなでて表面のホコリを取り除き、専用の歯ブラシでベルベットを掃除して、今度は少し力を入れてレコード面を掃除する。最後にベルベットにスプレーでほんのわずか無水エタノールを吹き付けレコードの表面を軽く拭く。これでたいていの汚れは取れる。
エタノールは濡れるほどかけてはダメだ。ほんのわずか、少しだけベルベットが湿るくらいでよい。2、3秒ですべて揮発する。
そのあと針を掃除する。こっちはアルコールなど液体はあまり使わない方がいい。柔らかいブラシでそっと掃除する。針はそもそもレコードに皮脂が着いたりしない限りホコリが引っかかって付く程度なので、これで十分だ。だから最初に手を石けんで洗う。
レコードについた皮脂は確実にカビて広がる。触るのはフチだけだがスリーブの中でレコード全体に拡散する。なのでしっかり手を洗う。カビたレコード盤をせっせと掃除するより手を洗う方がはるかに楽で速い。

そしてこうやって扱えば何十年も前に買ったレコードでも新品と変わらない音で聴くことができる。