2026年1月28日水曜日

模型製作-3

 まだ1月だというのに結構忙しい。1月末現在、カタログやポスターパネルなどの販促用グラフィックの制作の仕事が8件、模型の仕事が3件、そしてアミューズメントパークの仕事が1件と、てんてこ舞いの状態になっている。

このうち模型は十分なワークスペースがないことは以前書いた通りである。そのため書斎の作業机も散らかり放題なのだ。だが、私は元来散らかった部屋では仕事はできない性格なので、これは相当困った問題となっている。今できる対処方法は定期的に片付けることだけで、数日、時に1日で元の木阿弥だが、再び片付けて、とそれのくり返しである。全くもって疲弊することこの上なしである。

やはりなんとか工房を使いやすいように改良したい。すぐは無理だけれど。

今日は少し片付けていつものように写真を撮ってみた。

Macの机

ここはどんなに忙しくてもそれほど散らかることはない。そもそも模型の仕事がどんなに忙しくてもグラフィックの仕事はそれとは関係なくあり、ここはコンスタントに使う。



サイドデスク


ここはさっきまで模型の資料などが山積みだったが片付けてシルビーバルタンのCDを置いてみた。このCD、昨年の11月に四国に旅行に行ったときに高知の宿のヨットに飾ってあった写真続きで何となく買ってみたのだが、まあ音楽は古い60年代70年代のフランスのアイドル歌手なので特に聴きたいとは思ってないが、なんとなくCDを飾ってみるのもよいかも、と考えた。まあこのジャケットもちょっと古くさいがそれがなんとなくいいかも、と思ったのだ。ちなみに曲は一度も聴いていない(笑)。
つまり、この「古くなっても味がある」、というのは結構大事なことで、生活において結構重要な価値判断の要素だと思っている。たとえば、それとは反対のことを考えてみるとわかりやすい。日本の60年代のアイドルなんててオハナシにならないが、日本の70年代、山口百恵とかキャンディーズである。当時は結構人気があったようだが、今となってはどういう形にしても部屋に飾るようなことはまず考えられない。「古くなっても味が出るどころか、垢抜けないどうしようもないもの」になったということで、そしてここが大切なところなのだが、こういう物はその当時から、つまり最初から手を出さないほうがいいと思うのだ。


アンプとプリンターの棚


次にアンプとプリンターの棚、ここも模型の仮置き場となっていて、まあ仕方がないかな。アンプの前に置いてある箱は模型用の電気部品が入っている。こういうのはパーツが小さいのでまとめておかないとすぐに行方不明になる。だが本来電気部品に限らず作りかけの小さなパーツなどは結構あって、いまはそのたびにテキトーに箱を探してきていれているのだが、もう少しシステマチックにしたいと常々思っている。

作業机


工房と並ぶ、模型製作の主戦場がここ。塗装や粉塵の発生するカットや研磨などは工房で、組立てなどは主にこの作業台を使っている。この作業台の問題点も明快で、置き場が少なく部品がすぐにごちゃごちゃになること。工房の整備も必要だが、ここも模型製作が今後も続くようならもう少しも使いやすくなるよう改良する必要がある。
模型は主に材料と道具がある。材料はさらに素材と作りかけの模型のパーツがあり、製作が進むに従って数も増える。道具も結構種類が多い。これらを作業台に置くと前述のようにごちゃごちゃになりやすい。材料と道具を分けて棚などに使いやすく、分かりやすく整頓されていることが理想だ。そう考えてここを眺めると、色鉛筆などを置いてある棚を利用するのが良さそうだ。スケッチの時はここに色鉛筆を持ってきて置いてもいいし。さらにもう少し棚を追加すれば、だいぶ良くなるような気がする。
また、写真を眺めながら思ったのだが、作業台の下のレーザープリンターもここから別の場所に移せば机の下に大きな引き出し家具を置くことができ、道具のスペースとしても使いやすくなりそうだ。

最後におまけ、塗装用ガスマスクについて。
模型の塗装にはラッカー塗料を使うことが多い。9割以上と言ってよい。そして均質な塗装に欠かせないのがエアブラシやスプレー缶で、刷毛塗りはほとんどない。よほど細かなパーツのみだ。で、エアブラシやスプレーではガスマスクをしないと有機溶剤を結構吸い込むことになり、今回の模型製作で以前使っていた3Mのガスマスクが古くなり、まあいいか、とマスクなしで塗装したところアレルギー反応に似た症状で、3日間くしゃみと鼻水が止まらず往生した。そこで古くなった3Mのマスクは捨てて新しいのを買うことにしたのだが、3Mの他に日本製でシゲマツというメーカーがあることを知った。どうやらガスマスク専門の会社のようだ。そこでシゲマツを手伝ってくれる娘用と合わせて2つ購入した。1つ6千円くらいだった。で、使ってみるとすごくよかったので今後はこのガスマスクを必ず使うことにした。エアブラシで吹いているときにこのマスクを付けると全く臭いがしないのである。工房で吹き終わって書斎に戻りマスクを外すとわずかに服に付いたラッカーの臭いを感じる。このガスマスク、優秀である。


シゲマツのガスマスクTW08






2026年1月16日金曜日

模型製作-2

 年末に検討依頼のあった模型製作2件だが年明け早々にプレゼンがあり、用意した試作品が気に入ってもらえたようで2件とも受注となった。正月返上で作業した甲斐があったというものだ。

新規で受注した2件のうち、1件が今月末までの納期で、もう1件が来月末である。この2件とは別に1件修理の依頼があるのでこれを含めると当社初の模型3件同時進行である。

そうなると進め方の計画をしっかり考えておくことが大切だ。むずかしい形状は試作のときに検証済みなので作業の大部分は計画通り進めることができるだろう。模型会社と違いウチはノウハウが少ないのでどう作るかを考える部分も多い。波型や微妙な曲面などは3Dプリンターがあれば造形できるが平板から熱加工で成形するのは結構むずかしい。

なので、文字通り寝ても覚めても製作方法を考えることになり、思いついた方法を次々と試してみる。こうしてようやく満足できる物を作れるようになるのだが、なにしろ時間がかかるのである。そんなわけで前述の通り正月返上となったのだが、逆に試作段階で大きな問題をクリアしておいたことで、本製作では少なくとも、にっちもさっちも・・とはならないのである。

今回、1つめの模型は展示会向けアーチ型建屋の模型

この模型でむずかしいのがアーチ部材の製作で、波状の板をアーチ型に成形している。まずこの「波状の板」がむずかしい。ネット通販何社かでプラスチック製の波板を探した。模型の縮尺と完全に一致しないでもよいことはクライアントの了解済みなので、ある程度許容幅はある。だが実際に探してみると全く合う物がなく、平板を波状に加工する方針に切り替えた。3Dプリンターでもあればいいのだが前回書いたようにウチにはない。

最終的には、厚さ3ミリのアルミ板に2ミリ径のアルミ丸棒を何本か留めた治具を2枚用意し、これを90〜100度まで加熱し塩ビ板を挟み押さえつけることで成形することにした。理論的にはそれでうまく行きそうだが実際にやってみるとなかなか思ったようにはいかず、試行錯誤に1週間ほどかかった。こうして完成した治具がこれ。

波板製作用の治具とアクリル加工ヒーター

アクリル加工ヒーターは以前製作したもので、この上に治具を置き加熱する。アルミは熱伝導率が高い、つまり治具全体に早くまんべんなく伝わるのがよい。だが温度管理が重要なのでヒーター内蔵の温度計と天ぷら用温度計の2つで温度を測りながら加工した。

治具には蝶番を取付け、上下がぴったり合うようにした。なにしろ高温なので素手で持って位置合わせはできない。軍手やミトンを使っても位置合わせはかなりむずかしい。なので蝶番なのだが、当初耐熱接着剤で留めていたが材料を挟み込んで押さえると蝶番の接着が外れてしまうことが何度もあり、ミニビスで留めることにした。アルミ棒も耐熱接着剤だが、これはそれほど簡単には外れなかった。それでも10本の波板を成形する間に2回ほど外れてしまった。そのたびに冷やして接着剤をはがし、再度接着という手間で、やはりこの手の模型は時間がかかる。

こうしてできあがった波板を再度加熱し今度は別の治具でアーチ型に成形する。このときの加熱は80度程度、それ以上加熱するとせっかく作った波型がくずれてしまう。

波板(手前)をアーチ型に曲げ、最後にリブをつける(奥)

アーチに取り付けるリブは瞬間接着剤を使い、マスキングテープで仮留めしながら少しずつ接着してゆく。これも時間がかかる作業だ。このリブ付きアーチを9本ほど製作する。


2台めの模型は展示会向けの設備の模型

この模型で面倒なのは半割りのテーパー管の製作で、これが模型の本体となる。これはクライアントの許可をもらい発泡塩ビで製作することにした。発泡塩ビはアクリルのような強度はないが割れる心配が少ないのと熱加工が容易なことがメリットだ。今月中旬から作業を開始する予定である。この模型はジオラマ風なので修景も作り込みが必要で本体以外でもかなり時間がかかるだろう。またモーターで回転する部分があるためそれにも製作に時間がかかる。今月中に本体をある程度完成させ、修景や回転装置などを来月半月ほどかけて製作の予定である。


3台めの模型は去年納品した模型の修理

模型本体のアクリルが割れ、接着部も外れてしまったらしい。輸送箱の底には落とした時にできたであろう大きなへこみがあった。輸送はジットボックスを使っているので輸送会社が落とすとは考えられない。展示会の会場で落としたかまたは保管場所で移動時に落としたかのどちらかだろう。いずれにせよ弊社に非はない。だが犯人捜しをしても壊れたものは直らないし、まあ私がせっせと直せば誰も困らないので、笑顔で修理である。アクリルの割れ方を見ると大きな衝撃が加わったのがわかる。となると他の部分も心配だ。オーバーホール、つまりヒビなどが入っていないか総チェックしたほうが良さそうだ。一旦各部をバラして確認しながら部品の交換や再接着をする。また外箱を前回よりひと回り大きくし、緩衝材を増やす予定。

と言うわけで、まずはスケジュールを考える。まず1台目の模型は1月中旬までにアーチの形状を作成し、20日頃までに塗装と小物製作。

2台目の模型は1月中旬から形状の製作にかかり、月末までに基本形状は完成、その後塗装と修景製作にかかり2月中旬には大方完了でクライアントチェック、その後引き続き作業で月末までに完成の予定。

3台目の修理に関しては1月末には完了する予定。

3台目修理中の模型、これはベースのプレート

ベースプレートと模型本体の取付部補強

ベースプレート部でプレートと模型本体が外れてしまった。展示会の会場で大慌てで瞬間接着剤で留めたらしい。その対応に問題はないが、瞬間接着剤をアクリルに使うと接着部分とその周囲が白濁してしまう。そこでこの接着部を一旦外し、ヤスリやサンドペーパーで接着剤を完全に落とし、白濁した周囲を含め磨き、塗装がはがれた部分はエアブラシで再度塗装を行った。ただし一昨年に製作した際の色番号が控えてなかったので白いボードに塗装を仮吹きして色の確認が必要だった。これは反省である。何らかのドキュメントに使用色を残しておくようにした方がようだろう。これは今後製作する全ての模型にもである。

次に割れた部材の交換

割れたアクリルと交換用のパーツ

アクリルでできた部品が割れてしまっていたので、部品を新規に製作して取り替える。今回は安全を見て材質をポリカーボネートに変更した。

衝撃で外れた透明部品

模型には内部が見えるように透明アクリルを部分的に使っていたが、これも外れてしまい、現場で瞬間接着剤で対応してあったため、一旦外して磨き、再度接着することにした。

アクリルの磨きはサンドペーパーの水磨きの後にアクリサンデーというクリームで磨く。このとき、アクリサンデーの前にサンドペーパーで丁寧にキズなどをなくしておくことが大切。あまり深い傷は除き、ある程度目立つキズはサンドペーパー400番の水磨きのあと800番の水磨きさらに1500番か2000番で水磨きの後アクリサンデーで磨くのがよい。サンドペーパーが不十分でアクリサンデーでなんとかしようとするとかなり時間がかかり非常に効率が悪い。またアクリサンデーは独特の臭いがあって手が臭くなるので100均で売っている薄手のビニール手袋を使う。ビニール手袋には3種類あり、厚手のトイレ掃除に使うようなものの他、薄手が2種類ある。手にピッタリの手術用のようなものと、ゆるゆるな付けたり外したりが簡単な料理用のもの。

模型製作では塗装の時は料理用を、アクリル磨きでは手にピッタリのものを使う。ウチではこの手にピッタリのタイプのものをベンケーシーと呼んでいる。50年代のアメリカのテレビドラマから来ている。こんな古いものをどうして知ったかは覚えていないが今でもYouTubeで観ることができるようだ。ちなみにゆるゆるの方はトニーローマと呼んでいる。バーベキューリブを食べる時、娘たちが使うからである。

さて、イスに座って音楽でも聴きながらのんびり作業しようかね。







2025年12月27日土曜日

2025年を振り返る

 1月

Mac用の音声などのコントロールボックスを製作した。仕事をしながら聴く音楽は集中したいときや電話がかかってきたときは音を止める必要がある。Macのボリューム調整でミュートにすることもできるし、アンプのリモコンでも調整できるが、入力切替などもできるようにしたいので、コントローラーを作りモニターの下に設置することにした。Mac3台のUSBポートや音声の入力切替も付け、これがたいそう便利でとても気に入っている。

コントロールボックス(モニターの下)


2月

写真撮影用の照明を作り直した。もともとのアンブレラはボロボロになり、しかも光度が足りなかった。また補助照明も同様にアーム部を作り直し、撮影位置のマーキング用レーザーポインターこれは今回新規に制作し、すべてを箱に収納した。おおむね計画通りにはできたのだが、実際に使ってみると改善すべき点もいくつか見えてきた。だが仕事が忙しく、まだ改良に着手できていない。

写真撮影用照明

3月

はじめて遊園地のライドの模型を作った。2月末に着手し3月の頭に完成し納品した。この模型はプレゼン用模型だったので製作範囲も限られ細部も簡略化した。装飾のデザインをクライアントに見せるための模型である。

ウェーブスゥインガーの模型

4月

長年懸案だった図書室のリニューアルがようやく完了した。もともと自作の木製本棚6本と既製のスチールの本棚2本だったのを、スチールの本棚は撤去して木製の本棚6本を追加し合計12本とすることにした。使いやすく収容量も大幅に増え見た目もすっきり、仕事のファイルなども置けるようになった。

図書室の本棚

5月

シーラー台を製作した。ロールフィルムをセット冊子などをパッキングするための台。シーラー本体は昔購入したものがまだ使えるので消耗品を取替え再利用した。これで作業効率が大幅に向上した。

シーラー台

6月
図書室が完成して次は書斎の仕事の環境を少し改善したいと考え、あれこれ計画し始めた。まずは現状の問題点を把握するため、仕事中に手を休め作業環境を写真に撮影し、客観的に眺めることで問題点を明確にした。一度ではなく期間をあけて何度か写真を撮りながら改善方法を考え、すぐにできる改良は実施しながら、進めることにした。
仕事の環境


7月

仕事が結構忙しくなり、休みなく働くことになった。図書室の次は・・・などと考えていたのが一旦すべて中止で仕事に追われる日々が10月中旬まで続いた。せめてもの楽しみとして以前撮影した写真の中から15枚くらいA2サイズでプリントすることにした。1枚ずつ丁寧にデータを確認し、A4サイズのテストプリントのあとA2サイズでプリントする。プリンターから徐々に出てくる写真を眺めながらコーヒー片手に好きな音楽を聴きながら、仕事はひと休み。私にとって忙しい時の休憩としては最高の時間の過ごし方。

写真のプリント

8月

仕事の忙しさが一層高まり、仕事だけの毎日が続く。新規の顧客からの依頼もあり全く自由な時間が取れない。毎日夜遅くまで土日もなしなのである。せめてもと客先との打合せの時少し回り道をして景色を眺めながらリフレッシュした。ジリジリと暑い夏の日差しもあまり出かけない身からすると心地よかった。

打合せのついでに撮った写真

9月

皆既月食があった。前回の月食から2年ぶりくらいだろうか。今回は時刻も遅く、カミさんと娘は体調を崩して寝ていたので、ひとりで家の外で眺めた。

9月8日の皆既月食


10月
ようやく仕事も一段落し、10月中旬以降はかなりヒマになった。そんなとき国分寺に住む娘から机と本棚の相談があり、いっしょに作ることになった。10月末から製作にかかり11月中旬にほぼ完成した。あとは塗料の臭いが収まったら運んで設置して完了の予定。
娘の机と本棚



11月
久しぶりに旅行に行った。四国一周旅行。高松でレンタカーを借りて1週間で四国を一周した。海沿いを気持ちよくドライブできてよかった。カミさんと娘も気持ちよさそうに寝ていた。
四国旅行

12月
今年はこのままヒマな年末になるかな、年が明けていつまでもヒマだったら困るな〜、などと考えていたが、杞憂だった。四国旅行のあと仕事が立て続けに入ってきた。みるみる年末年始も休めない量になった。毎日仕事でかなり忙しい。あと、カミさんが風邪をひいてこれが少し長引いたので毎日うどんの朝食である。毎日同じ、ゴボウのかき揚げうどん。香川で食べたうどんより美味しいと家族の評判も上々である。
ゴボウのかき揚げうどん

これが私の2025年。






2025年12月18日木曜日

模型製作-1

 私のメインの仕事はグラフィックデザインだが、それだけでは食べていけないので他にもいろいろチャンネルを広げている。写真撮影と編集、模型製作などである。

今日はこのうち模型製作について書こうと思う。模型づくりには工房と書斎の作業用机を主に使う。時々図書室のテーブルを仮置き場として使うこともあるが、製作は主にこの2ヶ所。このうち電動工具やヤスリなど粉塵が発生する作業、塗装など有機溶剤の臭いが発生する作業は必ず工房を使う。従って工房の使いやすさが模型づくりでは重要になる。書斎の作業机では主にカッターを使う加工や部材の組立てを行う。

工房

さて、まず模型には用途により3種類ほどある。名付けてAグレード、Bグレード、Cグレードで、Aが最も品質が高い。展示場などで比較的長期にわたり展示に耐える品質が求められる。従って材料はアクリルや金属を主に使う。

展示会向けAグレード模型の例


Bグレードはプレゼン用の模型で長期的な耐久性は求められない。お客様に完成するとこんな感じになります、という説明などに使う。基本的にプレゼンが終われば不要になるので、材料は加工のしやすい発泡塩ビ板をよく使う。発泡塩ビ板はカッターでも比較的簡単にカットできるのと瞬間接着剤で瞬時に強力に接着できるのでスピーディーに作業できる。反面アクリルに比べ強度は1/4程度で表面も爪で押すと跡が残る。なので長期の展示には向かない。

プレゼン用Bグレード模型の例


Cグレードは検討用模型で、Aグレードの模型製作時に先行してイメージ確認のため作る。つまり製作範囲やスケール、色合いなどの確認用である。したがって極端な話、素材は厚紙でも何でもよい。私はスチレンペーパーにレーザープリンターのプリントアウトを貼って作ることが多い。

試作模型Cグレードの例(上のAグレード模型の試作検討)


つまりAグレードの模型は比較的長期に渡り展示施設などで説明するためのものだが、BとCはコンセンサスを得るのが目的なので短期間でその役割は終了する。

Aグレードの模型は基本、実制作は模型製作会社に依頼することが多い。ただし予算の関係で内作するしかない場合や、納期的に外注では間に合わない場合、また模型の機構の検討に時間がかかり内作した方が早い場合などは内作する場合もある。ただしウチでは模型屋さんにできることがすべて可能というわけではない。毎回悩むところでもある。

ただし、Aグレードの内作は年に1件あるかないか程度だったので、正直それほど重きを置いていなかった。「仕方がない、ウチで作るか〜」といった具合だった。その理由、1つには模型は商売としては採算が合わないことが多いからだ。ウチに相談が来る模型は検討項目がとても多く、そのため試作を含め手間が非常にかかる。稼働部分の機構、取外し可能パーツの取付け方法など多い時は10回くらい試作する必要があるからだ。また稼働部分などが無い場合でも例えばH形鋼の2点支持の単純梁でもH形鋼のJIS規格サイズをそのまま模型サイズに縮小はしない。仮にフランジが2ミリ、ウェブが1ミリが縮尺に近い値であってもそのままでは確実に中央がたわんで下がってしまう。ではどうするか。単純に2倍の厚さにすればよいとしよう。だがそうするとフランジが4ミリになり見た目が悪い。H形鋼ですっきりとした外観になるはずがボテっとしてしまう。こういう場合、フランジは2ミリのままウェブを5ミリにするのである。ウェブの厚みはフランジと異なり横からは見えないからだ。そしてボルト位置も不自然に見えないように微調整する。H形鋼を例にとったがこういう検討と試作が結構多いのである。時間が非常にかかるので、どうしても商売的には厳しいのである。もう一つの理由は設備だ。加工のためのレーザーカッターや3Dプリンターがないのでできることに限界がある。こうした機器を自前で導入することもできるがそれなりの設備投資になるし置き場所も大変だ。年に1、2回の模型製作では割が合わない。

こういった理由で今まではあまり積極的に模型の営業はしてこなかった。

だが最近模型の依頼が明らかに増えてきている。理由は色々だが増えている以上それに対応する必要がある。現在の工房は手狭で作業性は良くない。まずはここをなんとかしたい。次に加工機械の購入を検討する必要がある。置き場所の確保も重要だ。つまり作業性の向上と合わせて工房のリニューアルが最優先事項ということだ。カットしたり削ったりするスペース、塗装スペース、スプレーのりのスペース、機器を設置するスペース、途中経過やパーツの仮置きスペースなど。

ウチの工房は広さが6畳しかない。狭いながらもスペースを最大限活かすレイアウトを考えることが肝要だ。ただしリニューアル中に模型の仕事が来たら「できません」というわけにもいかないので工事にも色々工夫が必要だ。まずは年内に図面を描き、施工手順を決めようと思う。

また、模型製作では材料や機械などの保管も地味に重要だ。材料はプラスチック板、金属板、木材だけでもかなり場所を使う。例えばプラスチック板にはアクリル、ABS、ポリカーボネート、塩ビ、発泡塩ビ、スチレンペーパーとあり厚さもいろいろある。これらは模型の基本材料なので常備しておく必要がある。
またモーターや電線、抵抗器などの電気部品、
様々なサイズのボルトやネジ、蝶番やスプリング、ベアリングなどの金属パーツ。
塗料(100種類以上)、接着剤(20種類くらい)、テープ(メンディングテープ10種類、両面テープ10種類、その他テープ10種類程度)サンドペーパー20種類程度、パテなど。
機械類はテーブルソー、丸ノコ盤、アクリル加工機、糸鋸盤、ベルトサンダー、小型電動バイス、ジグソー、トリマー、ハンダ付け設備、エアーブラシなど。
工具はカッター、ノコギリ、カナヅチ、ペンチ、ドライバー、ピンセット、レンチ、クランプ、クリップ、ヤスリ、ヘラ、塗料容器、重しなど。
また、収納箱製作用の強化ダンボール板やスポンジなどのクッション材なども必要だ。
そしてこれらが使いやすく整頓されていることが重要なのだが、今現在は理想とは程遠い状態で、探し物の時間が結構多く、そして塗料や接着剤など在庫の確認もしにくい。必要になってから慌てて購入するようなことも多い。そしてそのような状態で製作するのは効率も悪いし、フラストレーションもたまる。模型製作が増えるならしっかり対応してゆきたい。






2025年12月1日月曜日

四国一周旅行

 仕事が減ってヒマになったので家族で旅行に行くことにした。今の時期、北は寒いので南である。寒いのが特別苦手というわけではないが、どうせ寒いなら雪でも降っていて風情がある山中の温泉なんてよさそうだがそれにはまだ早い。カミさんも車であちこちドライブがいいらしい。なので北はパス、今回は四国一周旅行にした。11月の初旬に旅行の計画を立て、宿を予約し、列車の切符を手配した。

11月の中旬は仕事も少ないので家のことをいろいろ片付け、さらにクライアントには休暇予定の連絡を入れた。

そんなわけで今回の旅行は11月末に1週間である。これだけ長期間の休暇は何年ぶりだろう。仕事が忙しいときはまず無理なので良かったと思う。

1日目、東京から新幹線で岡山、そこからローカル線で瀬戸大橋を渡り高松へ。レンタカーを借り四国一周に出発。最初の目的地は鳴門。大鳴門橋と鳴門海峡が見える温泉ホテル泊。あいにく天気は小雨。だが着いたのが夜だったのでいずれにせよ景色は見えない。部屋数が多く、関東で言うなら熱海や伊豆に昔あったようなホテル。今でもあるのかな。でも割と快適だった。阿波踊りのショーなどやっていたが5分で飽きてしまったので部屋に戻った。よかったのは、中国人が多いとどうかなと思っていたがほとんど見かけなかったこと。

2日目、鳴門のホテルで朝空いている大浴場にのんびりつかってリフレッシュ。ビュッフェの朝食もまあまあよかった。10時頃のんびり出発、国道55号線を室戸岬へ。途中道の駅で昼食。店のつくりは質素だったがマグロ丼の味はよかった。室戸岬で太平洋を眺める。天気は快晴、気温も暖かく海風が気持ちよい。その後さらに55号線を進み、2泊目は高知の手前、安芸にある客室が本物のヨットという珍しい宿。乗り込むのもタラップで、中は当然結構狭くて笑ってしまったが雰囲気も良く、とても楽しく、良い経験になった。私のベッドの横にビートルズとシルビーバルタンが一緒の写真が飾ってあった。こういうちょっとしたところのセンスがよいのもポイントが高い。

高知で泊まった宿「Nami Terrace」のヨット


3日目、高知から56号線、四万十市までドライブ。四国も今は要所要所がほぼ高速道路やバイパスでつながっていて総じてドライブは快適だった。ただし街中では軽自動車のセコいドライバーも多く、こちらが急いでブレーキをかけないといけないタイミングでひょっこり駐車場から出てくる軽自動車、60キロくらいで走っていても後ろにピッタリくっついてくる軽自動車、信号が青になる少し前にヒョロヒョロと少しずつ前に出ていく軽自動車などなど。そして圧倒的に軽自動車の数が多い。道路沿いにダイハツの店のなんと多いこと。まあこれは四国に限らず田舎はみな同じ。

3日目は四万十川の近くの宿に泊まる。ここは貸別荘のような宿で快適だった。宿で紹介してもらった居酒屋の夕食が美味かった。クエを紅葉おろしポン酢で食べた。

四万十の宿「ゆうべ亭」近くの風景

4日目、四万十から足摺岬へ行き、その後四国横断道を松山へ。この日は結構移動が長くて少し疲れた。

足摺岬

5日目、松山から松山道で出発地の高松へ。到着後レンタカーを返しアーケードのある商店街を散歩した。商店街と行っても高級店も結構あって、カミさんが「この商店街、MaxMaraがある!」といって驚いていた。さらに進むとなんとティファニーまであった。ティファニーの隣がパチンコ屋というのもすごいなぁ、と笑いながら歩いた。

6日目、高松で遅い朝食にうどんを食べ、駅までのんびり歩き、高松駅から行きとは逆のルートで東京に戻ってきた。

東京からの往復を含め1週間で四国を一周したことになる。ドライブしていて快適だったのは海沿いの道で、太平洋の眺めがよかった。また機会があったら行ってみたいのは高知や四万十の方海沿いかな。

家に帰ってから旅行の思い出(お土産)として高知のヨットに飾ってあったシルビーバルタンとビートルズの写真をまねしてレコード棚に飾ってみた。画像はネットで拾ってきたものを少し加工してプリントした。観光地の経済効果はゼロだが、個人的にはこういうお土産というのもいいと思う。

シルビーバルタンとビートルズの写真

お土産と言えばもうひとつ、室戸岬で拾った石。これも経済効果ゼロだが、太平洋の水平線と波をイメージさせる模様の入った石を拾ってずっと車のダッシュボードの下に置いてドライブしていた。まだ家での置き方は決まっていないけどとりあえず作業机の上に置いてみた。作業机は模型の仕事でかなり散らかっているけど。そのほかいろいろ購入したお土産とスーツケースはホテルから宅急便で自宅に送ったので帰りはみんな手持ちバッグ1つづつ。国内旅行ではこれができるので帰りが楽でよい。全員のバッグといろいろ買った物を入れた段ボール箱が1つ全部合わせて1万円くらいで自宅に届けてくれるのだから使わない手はないと思っている。

海で拾った石


さて、楽しい旅行も終わり12月に入ると新規の仕事の依頼がバタバタ入ってきた。今年の年末は閑古鳥かな、それはちょっと寂しいかな、などと考えていたが杞憂だった。黒板にはすでに14件の仕事が並んでいる。当分忙しくなりそうである。





2025年11月23日日曜日

机と本棚の製作

 国分寺に住んでいる娘から机と本棚の相談があった。すでに机は安いのをネット通販で買ったのであとは本棚がほしい、という。本棚は倒れると命に関わるのでしっかりとした構造の物を壁にアングル金物とビスで固定することを勧めたが、新築の家なので壁には留めたくないらしい。

説得することもできたが、まあ気持ちも分かるので、それなら地震でも倒れない構造の机と本棚のセットにするしかないけど、市販は難しいので作るのがいいよ、とアドバイスしたら作る気満々になって私が手伝うことになった。通販で買った安物の机はどうするのかな?

さて、手伝うと言っても相手は素人なのでほとんど私が製作することになる。幸い仕事はかなり減って業務管理の黒板の物件数はわずか9件でそのうち急ぐものは1、2件である。

製作の前に娘にどんな構成にしたいのか図を描かせ、それに基づきまずは簡単なスケッチを描いてMacのメッセージアプリで娘のi-phoneに送って基本形状を決定する。

メモ用紙にサラサラっと描いた基本構成のスケッチ

右側の本棚は机と一体なので地震でも絶対倒れない。左側の本棚は単体では倒れるが、右の本棚とボルトで連結するので倒れなくなる。ただし転倒防止のかなめである天板の取り付け方法や本棚同士の連結方法は工夫が必要だ。
天板と本棚の取合部(仮組み時)



デスク天板は本棚の側板を10ミリ溝切りしはめ込むことにした。ここは接着しないので、引抜防止にビス留めすることにする。

さて、この図を元に大きさを決めてゆく。まず本棚の高さ、これはこのスケッチの前に150センチがいいと言われていたのでその寸法を守り残りの寸法を記入しヒヤリング。概ねスケッチ通りで良いが本棚の奥行きは30センチに変更することにした。本棚は通常奥行き25センチから30センチなので、30センチは標準なので問題ない。だがどうしてこのスケッチでは40センチにしていたか。それは引き出しユニットを入れたいと言われたからで、また娘はぬいぐるみをたくさん持っていてそれを本の前に並べるなら40センチくらいあってもよいと考えたからなのだが、結果的には標準的な30センチに落ち着いた。また本来机の奥行きは、いつもの集成材を使うため、50センチとなった。本当はもう少し、あと10センチくらい奥行きがあった方が机としては使いやすいが天板に使える大きいサイズの集成材は結構高いのでこのサイズで妥協することになった。

各部の寸法も決まったので次は図面である。

図面

この図面とあらかじめホームセンターで調べておいた集成材の寸法を元に板取り図を描く。ホームセンターで板取り図を渡し集成材をカットしてもらい軽トラで家に運ぶ。

工房でカットした板材の仕口を加工しビスケットジョイントを入れ木工用ボンドで接着し組立てていく。

治具で固定しながら接着する

接着の後、天板を仮留めし完成形を仮組みし全体感を確認した。

仮組み

その後一旦バラして各部にサンドペーパーがけを行い、塗装。これは気長に2週間ほどかけての作業である。このあたりはそれほど難しくもなく怪我の心配もないので娘がやってきて大部分作業した。

塗装中

娘の作業が一旦終わった後、私が引きつづき塗装を仕上げてゆく。ニスは何度も塗ることで仕上げ面が平滑になり強度も増す。表面がざらつくときはニスが乾いてから目の細かいサンドペーパーをかけ再び塗る。こうすることで表面がすべすべになる。
ニスが乾燥したところで可動棚の受け材を取り付ける。

棚受け金物

この金物はAmazonで購入。値段は安いし品質も良いのだが数が多いのでそれなりに費用がかかる。今回は棚高さの調整ピッチを2.5センチにした。本棚2台合わせて全部で300個くらい使った。この作業も娘といっしょに行った。ドリルでの穴あけは私、穴にボンドを塗って打ち込むのは娘である。棚板の調整ピッチが5センチなら金物も約半分で済むが細かく調整できた方が後で圧倒的に使い勝手が良い。だから費用と手間は惜しまず決めた。また並行して可動棚の棚板も切り出しサンドペーパーをかけてニスを塗った。可動棚は18ミリ厚の集成材にした。
さて、残るは天板と天板のサポート材、つまり本棚の反対側をサポートする側材の取付けである。だが輸送のことを考えるとこれは先方に着いてから接着した方が良さそうだ。なのでほぞ穴をあけ、ホゾ材を片側つまりサポート材の方にのみ接着しておくことにした。
隣り合う本棚の連結はM5ステンレスボルト2本を上下に計4本

机と壁の間のすき間ふさぎは配線通し付き

完成






2025年11月21日金曜日

社印を注文した

 見積書などの書類に押す社印を作ることにした。今までは電子データで社印を作りPDFの押印機能を使って押していたので実際のつまり実物のハンコはなかった。だが書類に直接押す必要が今まではなかったが今後出てくるかもしれない。そんな時「ありません」ではカッコつかない。

もちろん以前検討したこともある。オーダーメイドのゴム印屋さんにいくらかかるか聞いたりもした。そこそこの値段だった。それでまあそのうち・・・とそのままになっていたのだが、ヒマなこの時期、こういう放ったらかしの件を一つずつ片付けていくことにした。で、改めて調べてみるとシヤチハタにXスタンパーというのがあって、朱肉のいらないシャチハタの大型角印バージョンである。これがいい。ということでさっそくオーダーした。また取引先の拡大によって見積りから請求、そして振込の確認、または外注費の支払いなど、「これは済!」とはっきり分かるようにこれも何らかのハンコが欲しい。そこでいろいろ調べたのだが事務用品のハンコはどれもすごくダサくて使う気にならない。「払いましたよ〜」はさておき「入金済み!」というのは仕事の完了という意味もあるが、お金が入ってきたという特別なことで、つまりうれしいことである。あのハンコはないよなーなのである。

こんな感じのばっかり

この手のハンコは何十年も前からデザイン的には全く変わっていない。完成されたデザインが長く続くのは好ましいが、「どうにもなぁ」が長くそのままなのは作り手側も使い手側もその心理を私には全く理解できない、会社の経理の人というのは「これはこういうものだ」と考えているのだろうか、オツキアイしたくないとすら感じる。

そうそう「コレってこんなもの」的に全く進化していない困りものに路線バスがある。バリアフリーで乗り降りの際、油圧サスで少し床が下がったりし始めたのはもう何年前だろうか、それ以降完全に進化が止まっているのである。オレンジ色のぐにょぐにょデザインの手すりはバスと一体でデザインする気はさらさらなく、常に後付けであのありさまである。イスのでデザインも何十年も前から全く変わっていない。窓の横桟の高さも悪いし、車内に貼られた注意書きなどは事務屋のおじさんがマイクロソフトでつくったような文章とレイアウトだ。もうバスの製造会社はやる気もお金も全くないのだろう。公共交通機関のデザインはその国のレベルを測る一つの尺度であると言える。それがこのありさまなのである。最近では中国製BYDのバスなどに負けたりしていて、恥ずかしいとは思わないのだろうか?BYDバスなど絶対導入すべきではないと私は考えているが、国産より確実にレベルが高い部分もある。この事務ハンコと同じく、バスなんてこんなものでしょ、事務ハンコなんてこんなものでしょ、という発想なのだろう。

私は昔から、「そいうもんだ」とか「そんなもんじゃない」的なことを言うのが大嫌いで、そういうことを言う人も絶対信用しなかった。今でもそうだ。

という訳で少し脱線したが、ダサくないハンコを探すことにした。で見つけたのがこれ。字体は隷書体に近くあまり芸がないがアヒルがかわいい。もっとありそうな気もするがこれ以上時間もかけたくない。で先の社印とともに購入。

ハンコ2種

両方ともスタンプ台や朱肉が不要なタイプであるところがポイントが高い。日に何度もハンコを押すような仕事をしていればスタンプ台が机の上にいつも置いてあって、となるだろうが私の場合このハンコを押すのは月に数回、多くても10回くらいだろう。だからいちいちスタンプ台なんて使う必要がないだけでもかなりうれしい。「済」の方は入金済みと支払い済みに使うが入出金を分ける必要はない。書類をちらっと見ただけで分かるからだ。ただし日付を記入しておく必要があるものも多い。そんな時はデスクペン(朱)で日付だけ記入する。日付つきのハンコもいいかな、と考えたがその日の日付に合わせるより手書きのほうが何倍もはやい。日に何度も何度も押すような仕事をしている人なら日付印も便利だろうが、私は前述のとおりそうではない。だからこのハンコで十分なのである。

これってインクが切れたら補充できると思うけどやり方はどこかにかいてあるのかな、まあいい、今調べても忘れてしまうだろうから。その時になったら調べてみよう。ちなみにオーダーメードの社印は4千円くらい、アヒルの済み印は600円ちょっとだった。

ハンコとは別に、娘の本棚・デスクと同時に作っていたFAX台が完成した。ニスの臭いも飛んだのでFAX機をセットしサイドデスクの下に設置した。まあここなら目立たないからいいかな。FAX台の上には麦茶のポットやこれから寒くなると使う紅茶のポットや茶葉の缶などを置けるようにした。

FAX台兼紅茶セット台




2025年11月6日木曜日

仕事が一段落したので家のことをいろいろ

仕事がだいぶ片付いて時間ができた。こんなことは独立して仕事を始めて以来滅多になかったので、旅行の計画を立てたり、家のことで今までできなかったことをやりたい。

旅行はさておき、まずは仕事の環境の改善から始める。3D-CGのアニメーション制作や写真編集の時、モニターがもう1台あったら便利だと思っていたので購入した。ナナオ(今はEIZOとか言うらしいがナナオの方が好きなので今でもナナオと呼んでいる)のColorEdge27インチモニター。今メインで使っているモニターとほとんど同じもの。


モニターが6台になった


現在、作業スペースのMacは3台あり、メインで仕事に使っているのはMacStudioでこれに今回追加の1台を加え4台のモニターとなった。このStudioだがStudioの最初のバージョンでCPUはM1ultraである。最新型はM3ultraなので、先月だったかAppleStore新宿に寄った時スタッフにどのくらい違いますか?と聞いたら、正直な良いスタッフでM1urtraならまだ替えなくていいと思いますよ、と言われた。ふーん。じゃあ次が出たら考えます、と言って帰ってきた。
で、モニターである。どうして4台あると便利かと言うと、1つは3D-CGのアニメーション制作の時、メインのモデリングモニター、パレット用のモニター、モーション設定のモニターと3台あると作業がスムーズで、これに客先からのPDFなどを表示するモニターを加えて4台なのである。
もう1つの理由はPhotoshop 作業の時、2つの画像を並べて表示しながらレタッチをすることがあり、その場合、ナナオと同じ品質のモニターがもう1台欲しいからで、実はパレット用やモーション設定用のモニターは色品質にあまりこだわらないので、I/Oデータという会社の安い27インチモニターを使っていた。当然ナナオとは比べものにはならないのだが値段も1/4くらいだったので不満はなかった。だが写真編集では使えない。そこでナナオがもう1台あったらなぁ、と考えていたのである。
新規のモニターは設置にも調整にもそれなりに時間がかかる。なので仕事が忙しいときは「そのうち・・」と先延ばしになっていた。
モニターはすべてスタンドを外しVESAの金具でモニターアームに留めてある。なので下地も含めると取付けにはどうしても半日くらいかかるし、画像調整もそれなりに時間がかかる。合わせると順調にいっても丸1日作業なのである。
ようやくヒマができて今がチャンスということで急ぎ購入、今日までに設置も色調整も終わった。これでとても使いやすい環境になって大満足である。ただ1点問題があり、モニターの後ろに置いてあったFAXに手が届かなくなってしまった。仕方がない、FAXの置き場をまた考えることにする。まあこれは大きな問題ではないのでゆっくり片付けようと思う。

2件目は、国分寺に住んでいる娘から本棚と机がほしいと相談を受けたこと。相談する前に机は通販で安物を買ってしまったらしい。でその横に本棚を置きたいなんて言う。「本棚は壁に金物でしっかり留めないと地震の時倒れると怪我では済まないよ」、と言うと、「どうしよう〜」と言うので、机はもったいないけど本棚と机を組み合わせて集成材で作れば絶対に倒れない物ができるので、そうすることになった。

大きな地震の時、家具の転倒を甘く見てはいけない。軽いタンスなどでも倒れて人に当たると命を落とす可能性が非常に高い。ましてや本棚となればその危険性はさらに増す。地震のとき、家具はゆっくりバッタンとは倒れない。揺れによって壁に当たり、揺れる壁ではじかれ、かなりの勢いで倒れる。阪神大震災で亡くなったひとの多くは建物の崩壊ではなく、家具に当たって亡くなっている。タンスの倒れる勢いは時速40キロの車にハネねられる勢いにもなるという実験結果もある。車は人をハネるとき運転手は当然急ブレーキを踏む、それで30キロ以下で当たって亡くなっている。だから40キロはオハナシにならないのである。なのでためらわずに微妙な転倒防止金具みたいな何の役にも立たないものの付いた本棚はやめた方がいい、とアドバイスした。転倒防止という商品がホームセンターなどでいろいろ売っているがそのほとんど全てほぼ効果は期待できないと私は見ている。

対策で効果的なのは壁の下地にアングル金物を使い数カ所しっかり太めのビスで留めるか、机とセットで倒れないような形状にすること。それしかない。娘は壁に留めるのはイヤだというので、それなら倒れない形状を集成材で作ればイイ、大きさも自由に決められるし。ということで製作のお手伝いである。


製作中の本棚ユニット


仕事が忙しかったらできなかっただろうから娘も運が良い。1ヶ月ちょっとかかって製作の予定である。娘も時々来て手伝うことになっている。こういう時間もまたよいものである。

最後に、涼しくなり仕事もそれほどでもないのでウォーキングも再開した。夏の暑いときもあれこれ試してみたのだがなかなかうまくいかず、仕事も忙しくなって全くウォーキングどころではなかったので、久しぶりである。神田川沿いの遊歩道を歩いて落合や笹塚まで歩いたり、ショッピングついでに新宿をあちこち歩いたり。

先日散歩の途中でApple Store新宿に寄ってi-phoneを見てきた。今使っているi-phoneはSEというタイプで購入してから5年くらい経つ。そろそろ買い換えかな、と新機種を見てみよう、ということになった。だが新機種はどれもカメラレンズの出っ張りが大きく、欲しいとは思わなかった。今の人は写真もスマホなので各メーカー、アップルも含めカメラの高性能化に伴う大型化は仕方がないことだとは思うが、私はきちんとした写真はカメラで撮影するのでi-phoneのカメラにそれほど性能は求めない。なので出っ張らない方がいい。チェックしたのはi-phone17proとi-phone Air、どちらも全く欲しいとは思わなかった。17proのオレンジ色もすごく下品に見えてイヤだった。どうしてこんな色にしたのかさっぱりわからない。白やグレーもあるようだが、それにしてもこのオレンジ色はヒドイ。諦めて帰ろうとしたら娘が「いいのあった」とうれしそうに言うので見るとi-phone16eという比較的安いモデルだった。「ああ、これならいいかも」と今度買い換えに来るときはこれにしようね、ということになった。カミさんは写真もi-phoneがメインなので、「私と娘はコレがいいけど、どうする?」とカミさんに聞くと「私も同じのがいい」という。「でも写真は17proの方がキレイに撮れると思うよ」と言ったら「イヤイヤあんなの使いたくない」と新型i-phoneの評価、ウチではボロボロである。まあこれでもイイという人も多いだろうから、これはウチが特殊なのだろう。


今使っているi-phoneSE、これくらいがイイ


さて、今までのところは以上だが、この先年末に向けての予定も備忘録として書いておく。

1.一つ目は上にも書いたが行き場のなくなったFAX電話機の置き場づくり。これは簡単なラックを作りサイドデスクの下に収納しようと思う。

2.次はMacの配線の変更。コレは前回のコンピューターラックの改良で不十分だった配線部分の改善である。ラックを作り直す検討もしたが、今回は既存のラックと配線スペースの改良のみの予定。

3.最後に工房の片付け。今年購入した加工機械や材料の残材などでスペースが取られ作業スペースが十分ではなくなっているので収納方法を含め改良したい。ひとたび模型の仕事を始めると結構大変で、日頃から使いやすいスペースにしておくことは大切だ。今までは模型は頻度も少なく、仕事も忙しかったので後回しになっていた。今が改良のチャンスである。

そんな訳で仕事は忙しくないが年末に向けやるべきことはかなりあるので、せっせと工作なのである。もちろん仕事が入ってきたら作業を中断して仕事優先となるが、どれも完成が遅れても問題ないので気楽に考えている。





2025年10月28日火曜日

おでんと神田川

 すっかり涼しくなり、書斎では冬の部屋着で仕事をしている。エアコンもあまり使わなくなった。使うのは3Dのレンダリングやヒートガン使用時など発熱量が多いときだけである。

涼しくなると「おでん」が食べたくなる。

わが家のおでんの具は、大根、こんにゃく、油揚げ、厚揚げ、がんもどき、さつま揚げボール、ちくわぶ、昆布、結びシラタキ、たこ、豚バラのスライス。

ウチではちくわやソーセージやゆで卵は入れない。これなぜか家族全員の一致した好みで、娘は親の影響だろうが、カミさんともほぼ好みが一緒なのである。強いて言えばカミさんは厚揚げが好きでがんもどきはあまり食べない。私はその逆だが、二人ともじゃあ食べないかといえば必ずしもそうではない。でも「ちくわ入れてみる?」と試しに聞いてみたら「え?なんで?」と言われてしまった。

豚バラは長時間煮てホロホロになったのが美味いので入れる。娘も大好きである。ただしちゃんとアクを取らないと出汁が濁るので要注意。

さて、まずは出汁を取る。かつお節で取る。おでんは何と言っても出汁がうまいので、大鍋にたっぷり出汁を取る。せっせとカンナでかつ節を削る。それに薄口しょうゆ、酒、白出汁少々、海塩少々である。塩は必ず天日干しの海塩を使う。

次に大根、油揚げ、厚揚げの下茹で。特に大根はアクが出るのでしっかり下茹でをし、ざるに空け余熱で水分を飛ばす。油揚げなどは軽く茹でたら水洗いして油分を取り除く。

こんにゃくは塩をつけて手でゴシゴシ洗う。

出汁の入った大鍋に次々に材料を入れてゆく。そうすると鍋がいっぱいになってもう入らなくなる。そこで大鍋から片手鍋に出汁をお玉ですくってよける。その片手鍋にちくわぶを入れて沸騰したら火を止める。ちくわぶは茹ですぎると溶けてしまうので片手鍋に避難なのである。

また、タコとさつま揚げボールはまだ入れない。これらはあまり火を通しすぎると美味くない。

大鍋の方は沸騰したら火を弱火、ごく弱火にして3時間くらいコトコト煮る。沸騰はさせない。

そうそう、誕生日に家族からもらった日本酒があったね。ずっと仕事が忙しくてお酒どころではなかったが、ここのところ少し落ち着いてきたので、おでんと冷酒である。

さて、涼しくなったことでおでんとは別にもうひとつ、ウォーキングを再開した。夏の間はさすがにウォーキングは無理で、それでも西新宿の地下道を歩いてみたり、ショッピングモールを歩いてみたり、はたまたウォーキングの途中で喫茶店で涼みながらの休憩を入れたりといろいろやってみたのだが、どれも今ひとつで続かなかった。西口の地下道は2,3回で飽きてしまったし、ショッピングモールは人が多く、お店を眺めながらではほとんど運動にならない、喫茶店は休憩の後もう歩こうとは思えず・・・と、まあ根性がないのである。

おまけに8月の盆明けから9月末までは上期の〆で仕事が結構忙しく、そんなわけでウォーキングはなしになってしまった。

10月の中旬から少しずつ時間にゆとりもでき、気候もよいのでウォーキングを再開することにした。よく歩くのは神田川沿いの遊歩道である。

神田川は三鷹市の井の頭から杉並区、中野区、新宿区、文京区、中央区と東京を横断する川で、以前は支流も含め大雨によりたびたび氾濫を起こし首都機能に大きく影響を与えかねない理由により、河川幅や流域面積は小さいが一級河川である。神奈川県の横浜市を流れる鶴見川は神田川より100倍くらい大きいが二級河川である。

一級、二級は所轄するお役所が違う。一級河川は国が管理する川で二級は都道府県管理である。一般にいくつかの県にまたがり規模の大きい川は一級河川で、それ以外は二級河川である。だから東京都内で完結し規模も川幅10mくらいの神田川は本来二級河川規模なのだが、例外的に一級河川なのである。

まあ東京都はお金持ちだから神田川くらい自前で河川改修できるので二級河川でもよさそうだが、神田川はもともとは独立した河川として東京湾に注いでいたが、今では浅草橋近くで隅田川につながっており、隅田川はもともと荒川の本流なのでつまり現在の神田川は荒川水系の支流という位置づけなので一級河川なのかもしれない。

さて、その神田川には遊歩道が併設されている区間がそれなりにあり、水質も悪くないので臭ったりしないのでウォーキングにはまあまあよいのである。まあまあというのは不満もあるからで、おおきく次の2点である。

ひとつは河川改修で河床を大幅に下げ、遊歩道を歩いていても水面はほとんど見えないこと。まあ洪水対策は大切なので沿線住民にとっては景色どころではないのだろうが、都市景観という観点からはちょっと残念なのである。

暗渠オーバーフローと親水空間のある都市河川

でも地下に今より大きなオーバーフローを作ってその上を親水空間として河川整備すればすごくよいと思うのだが、どうなのだろう。

もう一つは道路橋が多く、遊歩道近くに横断歩道がないヶ所が結構あり、そのたびに大きく迂回して歩かなくてならないこと。そもそも今ある道路橋は1/3くらいに減らしてもよいと思える。車なら300mくらい迂回するのはどうってことはないからだ。やめてしまう2/3の橋のうち半分くらいは人道橋として架け替えをする。鉄骨造のスリムでおしゃれで安価な橋で、幅も2mくらいでよいだろう。

50mおきに道路橋がある神田川山手通り付近

まあ、いろいろ理由があって今の神田川なのだろうが、東京の街を魅力的にするには都庁のプロジェクションマッピングなどよりこういうところを少しずつでも着実に、なのでは?と思うのだが。