理論編3日目は「自動露出」について
露出というのは、カメラに必要な光の量を、「絞り」と「シャッタースピード」で調整すること、というのは前回説明した。
絞りが開いていると光がたくさん入るので時間(シャッタースピード)が短くて済むし、絞りを閉じていくと入ってくる光の量が減るのでシャッタースピードは長くなる。
自動露出というのは、例えばあなたが絞りを決めたときに、その時入ってくる光の量をカメラが調べて自動的にシャッタースピードを決めてくれる仕組みのことだ。
もちろん逆もありだ。あなたがシャッタースピードを決めて、それにあわせてカメラが絞りを決めてくれる。
どちらが良いかは場合による。
被写界深度を考慮した写真の場合は、前者だし、動きのあるものを撮影するなら後者が便利だ。
先に「絞り」を決めることを、「絞り優先オート」または「Aモード」といい、
先に「シャッタースピード」を決めることを「シャッター速度優先オート」または「Sモード」と呼ぶ。
カメラのモードダイアルにAとかSとあるのはこれのことだ。
Aに合わせると、あなたは「絞り」を決め、カメラがそれに合わせてシャッタースピードを選んでくれる。
Sに合わせると、あなたは「シャッタースピード」を決めことになる。
モードダイヤルや液晶画面での設定には他にもいろいろある。だが最初に覚えるのはこのAとSだ。
ちなみにオートとかPというのは絞りもシャッター速度もカメラががうまいことやっておきますからね、というモードだ。
便利そうだが使ってはダメだ。ここは初心者が最速で上達するためのブログだ。なのでカメラの便利機能の説明はしない。
腕を上げるための説明と練習に特化する。レンジでチンみたいなのは期待しないで欲しい。
そうね、またしても脱線するが、例えば料理。餃子をつくる。時々「自分で作るより、できあいのを買ってきた方がおいしいんだよね」などと馬鹿なことを言うやつがいる。料理の話をしているのに、だ。カメラでもそうだ、「あれこれ覚えるよりカメラまかせにした方がいい写真が撮れるんだよねー」。
申し訳ないがそういう人はあっちに行って2度と戻ってこないで欲しい。
できあいの餃子を何万回食べたって料理のスキルは上達しない。
また、料理は自分で作るからこその楽しみもある。うまくいったり、失敗したりしながら。もしうまくできなかったらまた挑戦すれば良い。何が悪かったのかなー、と考えたりネットで調べたり、それを次回に活かす。めげずに何度か挑戦すればぜったいにうまくいく。そんなに難しいことではないのだから。
料理もカメラも全く同じだ。
さて、話を戻そう、AとSだ。実はもう一つM(マニュアルモード)というのがあり、これは自動露出は使わず、自分で「絞り」と「シャッタースピード」を決める。だがあまり使わないので省略する。ま、そのうち。
さて、自動露光で便利に撮影できるが、実際に撮影して液晶で確認すると、写真をもう少し明るくしたい、または暗くしたいときがある。それを調整するのが「露出補正」だ。前にも書いたが日本人の悪いところでわざと難しい用語になっている。「露出補正」とは「明るさ調整」のことだ。これも撮影の基本中の基本なので、説明書を見てどうやったら最も早く調整できるかを調べて、しっかり覚えておく。いちいちメニューから撮影設定>露出補正なんて選ばずとも、簡単に呼び出せるようになっているはずだ。
実際に露出補正をしようとすると-0.3EVとか-0.7EVとか、またしても小難しい単位が出てくるが無視無視。EVというのは光の量くらいに考えておこう。+1EVで2倍くらい明るくなる。マイナスなら暗くなる。
例えば暗いバーでウィスキーのグラスがキレイだったので撮ってみよう。まあこういうときはデカいカメラは無粋なので小さなカメラで撮るのが基本だが。
ピントの説明の回で使った写真。マイナスの露出補正で暗さを表現した。
このように、意図的に写真を少し暗くしたり、明るくしたりの調整をするのが「露出補正」だ。
では今日のおさらい。
自動露出には2つあって「A」は絞りをあなたが決め、「S」はシャッタースピードを決める。
自動露出より意図的に明るく、または暗くするのが「露出補正」。
「A」と「S」の切り替え、「露出補正」の操作を覚えておこう。
今日はここまで。
次回はISO感度について。

