2021年5月20日木曜日

カメラ初歩の初歩、おさらい


 

今まで6回にわたって解説してきたことをもう一度大切なところをおさらいしておこう。

どれも基本中の基本なのでしっかり覚えておくことが大切だ。

全国的に雨の日が多く、なかなか外で撮影はできない。はじめは説明書を見ながらでもよいので「基本設定のしかた」をしっかり練習しておこう。そして説明書を見ないでISO感度を変えたり、瞬時にマニュアルフォーカスにしたり戻したり、露出補正を-0.7にしたり戻したり。と確実にあつかえるようにしておこう。

 

第1回「ピント」

 

ピント合わせには、2種類のオートフォーカスとマニュアルフォーカスの合わせて3つがある。

S-AF:オートフォーカスで1枚ずつカメラがピピッとピントを合わせて撮影する。風景や静物、ポートレート向き。

C-AF:オートフォーカスでカメラが被写体が動くのに合わせてピントを合わせ続ける。動き回る子供や動物向け。

MF:マニュアルフォーカス。オートフォーカスではうまく合わないときや、あらかじめピントを合わせておきシャッターチャンスを待って撮るとき。

 

大切なことは、どういうときにどれを選ぶか覚えておくことはもちろん、説明書を見ないで切り替えができるように操作方法をしっかり覚えておくこと。

 

 

 

第2回「露出」、第3回「自動露出」

 

露出は「絞り」と「シャッタースピード」で調整する。

絞りを決めてシャッタースピードを自動で撮影するのを「Aモード」という。

シャッタースピードを決めて、絞りを自動で撮影するのを「Sモード」という。

シャッタースピードが長くなりブレてしまいそうなときはISO感度を上げる。

絞りを絞るとピントの合う範囲(被写界深度)が増える(深くなる)

 

大切なことは、ブレないシャッタースピードで撮影すること。

 

また露出補正で明るくしたり暗くしたり必要に応じて調整する。

 

被写界深度をうまくコントロールして背景をシャープにしたりぼかしたりできるようにすること。

 

 

 

第4回「ISO感度」

 

普段は200くらいで撮影して、暗いところでブレてしまいそうなときは6400を上限に上げて撮影する。しかし、なるべく低い数字(ただし200以上)の方が画質が良い。

 

 

 

第5回「シャッタースピード」

 

広角〜標準で手ぶれ補正ONならしっかりカメラをホールドすれば1/4秒くらいまでブレずに撮れる。それより長くなりそうな場合は三脚を使うかISO感度を上げる。

 

 

 

第6回「レンズの焦点距離」

 

レンズには広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズがある。

写る範囲が広い広角、遠くのものを大きく撮れる望遠、中間の標準。

望遠で遠くから撮った写真と広角で近くから撮った写真では背景の大きさがちがう。両方で撮って、さらに被写界深度で背景のボケも変えてどんな写真になるか確かめよう。

 

 



 

 

2021年5月19日水曜日

レンズについて(前編)




 ミラーレス一眼など、レンズ交換のできるカメラでは、目的によってレンズを使い分けることができる。


レンズは、倍率と明るさで様々な種類がある。

このうち倍率を決めるのが「焦点距離」で、数字が大きいほど倍率が高くなり遠くの物を大きく写すことができる。

明るさはF値といい、明るいレンズは暗いレンズよりレンズの直径が大きく、一般的には値段が高い。

 

また、倍率を変えることができる「ズームレンズ」と、倍率固定の「単焦点レンズ」がある。

 

ズームレンズは単焦点レンズに比べ少し暗く、また画質も少し劣る。

だが、初心者にとっては気になるほどの差ではないので、ズームレンズの便利さを積極的に活用した方が良いだろう。

 

さて、まずは、倍率について説明しよう。

倍率は「焦点距離」で決まり、数字が小さいほど広角となり、写す範囲(角度)が広くなる。

焦点距離24mm〜35mmくらいを一般的に「広角レンズ」という。広い角度、つまり視野の広いレンズと言う意味だ。

風景写真や建築写真でよく使われる。

 

次に、焦点距離50mm前後のレンズを標準レンズという。なぜ標準というかはよくわからない。

肉眼で見るのと同じくらいの大きさで見えるから、という説と、

単に作りやすいレンズだったから標準、との説があったような。

だが、景色を背景に記念写真を撮るのにちょうどいい倍率だったので、標準と言う名で定着したと考えられる。当時は「写真=記念写真」だったから。

 

最後に焦点距離が85mm以上を望遠レンズという。

望遠レンズは遠くを拡大して写すことができるので、85ミリの他にも135ミリ、200ミリ、300ミリ、500ミリ、600ミリなど多くの種類がある。数字が大きくなるほど倍率が高くなる。

 

さて、文章で書いてもピンとこないので、再びカメコさんに登場してもらおう。今日のカメコさんはフォトモデルだ。

スカートがダサいと文句を言っておったが、もう少し辛抱だな。

実際の写真での比較はニコンなどのホームページに出ているので、ここでは少し嗜好を変えてCGで説明しよう。

 

まずは撮影場所の上から見た図だ。





赤い丸がカメラ、3m離れたところにカメコさん、その後ろさらに3m離れて青いスポーツカーと少し後ろにも赤いスポーツカー、ずーっと後ろのカメコさんから12mのところに鉢植えの木が並んでいる。床のマス目は1m。

カメラとカメコさんの近くを拡大すると



こんな感じだ。カメラからカメコさんの3mというのは人物写真では一般的な距離と言える。

 

ではまずは24mm広角レンズ



カメラからカメコさんは3mだがもっと離れているように見える。

 

次に28mm



28mmというのは広角で代表的な焦点距離だ。

 

次に35mm



35mmはスナップ写真でよく使われる。ほどほど広く写り、しかも24や28mmのように小さくなりすぎない。

 

50mm



35mmと50mmではこれだけ違う。記念写真はだいたいこんなバランスだ。

 

85mm



85mmというのは人物撮影でもっとも良く’使われる焦点距離だ。2〜3mくらいのちょうど良い離れで、いい感じの大きさに写る。

 

135mm



これもありだ。人物をメインにタテ構図でブロマイドのように撮るにはこのくらいだろう。だが背景はよくわからなくなる。

 

 

さて、次に85mmの雰囲気が良かったので、85mmと同じ大きさになるようにカメラを持ってカメコさんに近づいてみた。

 

85mm(左)と28mm(右)の比較




 

カメコさんの大きさは同じだがスポーツカーはずいぶん大きさが違う。

これを上からみると



下の赤丸が85mmで撮影した位置、上の赤丸が28mmだ。こんなに近づかないと同じ大きさにならない。

少し近づきすぎだ。こんなに近いと写される人はカメラを意識しすぎてうまくいかないことも多い。

 

では35mmではどうだろう

85mm(左)と35mm(右)の比較


  

 

では逆に望遠にして、もっと遠くから撮影したらどうだろう。

85mm(左)と135mm(右)の比較





 

このように、レンズを使い分けることで様々な効果があることがおわかりだろう。

この例のように人物と少し離れた背景(スポーツカーなど)の場合は、3m位離れて撮影するなら広角は使えないし50mmも記念写真みたいでおもしろくない。

やはり85mmか135mmだろう。

だがカメラを持って近づくなら35mmも悪くない。

これが画角のおもしろいところでもあり難しいところでもある。

ここは単純に2つにして3mで85mmと1.5mで35mmが基本かな、と覚えておくのも手だ。もちろん他の焦点距離がダメというわけではない。

大切なことは実際の撮影では人物をしっかりキレイに撮ってあげることと同時に背景にも気を配ることだ。

さらに被写界深度を考えて2種類撮っておく。

つまり人物と車の両方にピントがあっている被写界深度が深い写真と、人物に合わせて絞りを開放にして車をぼかす被写界深度の浅い写真の2種類だ。

先ほどの35mmと85mmの違いに掛け合わせて4種類。人物のサイズは同じでも4種類のかなり雰囲気が異なる写真が撮れることになる。

どうだろう、家に帰ってパソコンでチェックするのが楽しみになるはずだ。

 

最後に、ちょっと面倒な話を。

 

焦点距離の数値と見え方はフィルムカメラを前提にした数値で考えるのが普通だ。

デジタルカメラならフルサイズ、というセンサーがフィルムと同じサイズのカメラだ。

 

APSCやフォーサーズやコンパクトデジカメでは、センサーサイズはフルサイズより小さいので、同じ焦点距離のレンズでもフィルムカメラに比べて写る範囲が狭くなる。

写る範囲が狭い、というのは周りが写らない、と言うことだ。

例えばフォーサーズではセンサーサイズが半分くらいとかなり小さい。

つまり写る範囲も半分になる。



35ミリレンズのフルサイズとフォーサーズの写る範囲の比較。

ずいぶん違う。

 

実際にはまわりの黒い部分がなくなり下のようになる。



これはフルサイズの70mmとほぼ同じ画角となる。

 

つまり、フォーサーズのレンズは焦点距離を2倍したらフルサイズ(基準サイズ)の見え方となる。

なので、カタログやホームページでも、「35mm(70ミリ相当)」などという表現が使われる。

付属のズームレンズ、12-42とあれば、24〜84mm相当であり、40-150は同様に80〜300mmということになる。

つまり2本で広角-標準ズーム+標準-望遠ズームの組み合わせとなっている。

 

ちなみにAPSCサイズの場合は1.5倍程度だ。ちょっと面倒だが大切なことなので覚えておこう。

 

今日はここまで。

 

おさらい

レンズの焦点距離によって広角〜望遠があり、広角の代表が28mm、標準が50mm、それ以上を望遠という。

広角で近くで写すのと、望遠で遠くから写すのでは、背景がずいぶん違うので、違いを考えて良い画角を探すと良い。

センサーサイズによって焦点距離は換算する必要がある。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

2021年5月18日火曜日

シャッタースピードについて





 第5回シャッタースピードについて


露出設定は絞りとシャッタースピード、また時によってISO感度を含めて調整するこを説明した。

ISO感度はおいといて、絞りは開放より明るくはできないが、シャッタースピードは理論的にはいくらでも長くできる。

 

ちょっと脱線するが、カメラが発明された頃はカメラの性能がすごく悪くて、今で言うISO感度のようなものが非常に小さかった。

そのため、窓からの光をいっぱいに取り入れても、人物写真1枚撮るのに数秒間じっとしていなければならず、すこしでも顔を動かすとブレて台無しなのでU字形の首押さえで頭を動かないように固定して撮影していた。

 

今のカメラは高性能になって、短時間で撮影できるようになった。

それでも暗いときはシャッタースピードが長くなりブレてしまうことがある。

だれでも経験したことがあるだろう。

 

またシャッタースピードが遅いと、撮影する子供やペットが動いてしまう「被写体ブレ」がおきてしまうこともある。

被写体ブレを防ぐにはシャッタースピードを早くして被写体の動くよりも短い時間で撮影するしかない。

子供などゆっくり動いている場合は1/30秒より短く、速く動いているときは1/125秒くらいだろう。

実際にはSモード(シャッタースピード優先)にしていろいろ試してみるとよい。

 

さて被写体ブレはシャッタースピードを早くするしかないが、カメラブレの方は他にも方法がある。

カメラさえ動かなければ良いのだから1つは三脚を使う方法だ。三脚を使えばいくらでも長いシャッタースピードがブレずに可能になる。

 

だが、いつも三脚を使えるわけではない。持って行くにも重いし、使ってはいけない場所もある。

そんな時はしっかり手で持つしかない。

ちなみに広角に比べ望遠レンズほどブレやすい。わずかなゆれでも望遠による拡大で盛大に画角が動くからだ。レンズの違いによる見え方は次回説明する。

 

さて、では持ち方なのだが。

文章だけではわかりにくいし、かといって自分でカメラを構えた写真を出すのもどうかと。

そんなわけで私の代わりにこの子に登場してもらうことにした。

名付けて「カメコさん」だ。


 

 

以前仕事のパートナーのデザイナーに作ってもらった基本モデルを少しアレンジして作ってみた。といっても顔も服も全部新調したのだが。

 

それではさっそくカメラを構えてもらおう。

それでは、あとはよろしく。

 

はい、みなさん、初めまして。

オーナーは疲れて寝てしまったのであとは私がご説明します。

「でもカメコなんて、センスないわよね。それにこのスカート、もう少し何とかならないのかしら?」

「作る時間がなかったんですって、今度新しいのを作ってもらうわ、今どきウニコロだってもっとセンスいいわ」

 

えーとカメラの構え方ね。カメラを構えるときはブレないことが大切なの。だからしっかり手で持つ(ホールドする)のはもちろん、ちょっと構え方にコツがあるのよ。

 

そうね、正面から見たらこんな感じかしら



左手でレンズを下からホールドして、右手はカメラのグリップをしっかりつかむの。グリップがないカメラの場合はボディを押さえて、でもその場合はそんなにぎゅっとは握れないけど仕方ないわね。でも左手でしっかりホールドしているから大丈夫。

ちなみに両目を開けておく必要はないからね。

 

そして大切なのは左手は脇をしめて、ひじを引いて胸にぐっと押し当てるようにすること。

別の角度から見てみましょう。

 




カメラをしっかりホールドして軽く「鼻かおでこ」に触るようにして、そして「肩」と「胸に押し当てたひじ」これで三角形を作るとブレにとても強くなるのよ。

もちろんカメラの手ぶれ補正を使うのはいいけど、それでもきちんとホールドするとブレを最小限にできるし、それにこうやってしっかり構えると、写すときの緊張感があっていいのよ。

それに少しプロっぽくてかっこいいでしょ。

このようにホールドすれば広角〜標準なら1/20秒くらいまでのシャッタースピードでも大丈夫よ。手ぶれ補正が付いているカメラなら1/8秒〜1/4秒くらいかしら。

 

少し練習すればすぐにできるようになるので試してみてね。でも背面液晶を見ながらの撮影ではこういう風にはできないけど。

まあそれはしかたがないわね。

 

それでは今日はここまで、次回は何か聞いていないけど、

お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

2021年5月17日月曜日

ISO感度について

 




第2回、3回と露出について説明したが、今日もそのつづき。

ちょっと面倒なISO感度について説明する。

 

さて、理論編も4回目となり理屈っぽい説明ばかりで、ほんとうにこんなんで写真がうまくなるの?と心配になっている人もいるだろう。

実を言えばこういう理屈はいくら勉強しても写真はうまくならない。きっぱり。

だが、うまく撮るための説明をする際に、それを理解するのにどうしても必要なことなのだ。だからもう少しだけ辛抱して続けて欲しい。

 

ではISO感度について。

ISO感度というのは、わかりやすく言えば「カメラの胃袋」のことだ。カメラは光を食べる。胃袋が小さいと少しの光でおなかいっぱい。逆に大きい胃袋だとおなかいっぱいになるにはたっぷり光を食べないと満足しない。

さて、面倒になってきた。

絞りとシャッター速度でちょうど良い光の量を調整するはずが、胃袋のことまで考えて決めないといけないからだ。しかも胃袋の大きさはあなたが決めることができるのだ。

 

だから大きな胃袋を選んで、それから絞りとシャッター速度を決めて、とか小さな胃袋を選んで・・・と胃袋の大きさは何種類もあるので組み合わせはものすごく多い。

 

組み合わせの解決の前に、そもそも小さな胃袋を選んでおけば光の量が少なくて済むのだから、それでいいのでは?

と思うかもしれない。わざわざ大きな胃袋を選んでたくさん食べるなんて無駄では?、と。

実は胃袋のサイズを小さくすると、画質が低下してしまうのだ。

だったら小さい胃袋なんていらないのでは?

それがそうでもないのだ。例えば少し暗い室内で写真を撮る。光の量が少ないので、絞りは全開、シャッタースピードも長くする必要がある。でもシャッタースピードが長いとブレてしまう。三脚を使えればブレないけどカメラを手で持って撮影するとブレてしまう。こういうときISO感度を少し上げて(胃袋小さくして)必要な光の量を少なくすれば、シャッタースピードが少し短くなるのでうまくいく。

もちろん画質は少し悪くなるが、ブレてしまってはそれどころではない。

 

なので、ISO感度というのは暗くて困ったときの非常手段、と覚えておいたらよいだろう。

もう一つ、被写界深度を深くするには絞る必要があった。絞れば光の量が少なくなる。するとシャッタースピードが長くなる。するとやはりブレてしまう。こんな時もISO感度を少し上げてシャッタースピードがブレない程度に調整するとキレイに撮れる。

 

実際にはISO感度というのは数字で100、200、400・・・・・・6400・・・・のようになっている。数字が大きいほど感度が高い、つまり胃袋が小さくなっていく(数字が大きいと胃袋が小さいというのはちょっとわかりにくいね、ゴメン)。

で、基本は200にしておく。

室内で少し暗い場合は1600くらいまでなら画質にほとんど影響しないのでOKだ。

ただし場合によっては6400くらいまでは使うこともある。それ以上はおすすめできない。

マイクロフォーサーズに関しては以前実験を行い、詳しくはこのブログで紹介したことがある。


 

まあ、あまり専門的な内容をここで理解する必要は無い。

必要なのは、ISOの設定も操作方法をマニュアルで調べて、しっかり覚えておくことだ。

そしてブレてしまいそうなシャッタースピードの時はISO感度を上げてブレないようにし、終わったら戻すように心がけることだ。

 

ではいつものようにおさらい

ISO感度というのはカメラが必要とする光の量の調整。

いつもは200だが、ブレそうなときは最大6400まであげる。

 

次回はシャッタースピードについて

 

 

 

 

 

2021年5月16日日曜日

プログレッシブロック

 その昔、まだ私が学生だった頃、プログレッシブロックというのが流行った。流行ったといっても高校の同じクラスに一人二人好きなのがいた程度だから、まあその程度だ。

最近仕事をしながら試しに聴いてみたら懐かしくてよかったのでプレイリストを作って、それ以来時々聴きながら仕事をしている。

 

プログレッシブロックで有名なバンドは、ピンクフロイド、イエス、エマーソン・レイク&パルマー、キングクリムゾンの4つで、その他にキャメルやルネッサンスというバンドもあった。

一般的にはジェネシスも加えるところだが好きではなかったのでここでは省く。

 

今回、仕事をしながらのプレイリストということで改めていろいろ聴きながら思ったのは、初期ピンクフロイドはおもしろいけどちょっと仕事しながらはねー、アーノルドレーンとか雲の影とかモア。でも月の影(ダークサイドオブザムーン)もタイムとかマネーはちょっとうるさい。ちなみに邦題はなぜか「狂気」。

プレイリストは「おせっかい」と「原子心母」。

 

キングクリムゾンは「宮殿」だけかな、仕事しながらは。

 

意外と良かったのがキャメル。当時は歌謡曲っぽいメロディに軟弱プログレと言われていたが、今聴くとなかなか良い曲が多い。不思議。




キャメル:スノーグース

 

 

イエスは「危機」と「こわれもの」の2枚。

この2枚はリミックスCDが出ていて音がいいと評判だったので買ってみたが、がっかり。今流行のコンプレッションとBOSEのスピーカーで聴くような味付け低音がブーン、ブーンと入っている。やれやれ。

 

コンプレッションとは文字通り圧縮のことを言う。音楽CDには一番小さな音から一番大きな音までだいたい100dB(デシベル)くらいのダイナミックレンジで記録されている。レコード盤は60dBだから数字的にはCDの方が圧倒的に優れていることになる。だが何回聴いても40dBの差は感じない。

100dBというのは最も小さい音が仮に30dBだとしたら最も大きい音が130dBということで、130dBというのは130ホーンと言うことだ。ちなみに人間が聴いていられる最大音量は100〜120dBで、うるさいなーと感じる音が60dBである。ちなみに下の30dBより小さい値は基本的には住環境の中には存在しない。だから30dBより小さな音を再生してもほとんど聞こえない。

 

つまり、ダイナミックレンジ100dBというのは数字のマジックであり、ほとんど意味がないと言える。レコードの60dBで十分であり集合住宅だったりしたらそれこそ60dBだって再現不可能だ。

 

脱線してしまった。コンプレッションだった。コンプレッションというのは、でかい音はいい音に聞こえる、という聴覚上の錯覚を利用したテクニックで、つまりCDの最も大きな音はそのままにそれ以下の音をぐーっと圧縮して音の大きさの平均値を高める方法だ。こうなるとダイナミックレンジもへったくれもないのだが、安いオーディオ機器やイヤホンオーディオでは良く聞こえるということで、今やポピュラー音楽のほぼ100%がコンプレッションによって、音がデカくなっている。

 

だがきちんとした環境で音楽を聴く人には??となるのだが、なにしろ今やオーディオは死語となり、年に1枚もCDを買わないような人が人口の半数以上だ。コンプレッションでも何でも気にしない人たちばかりがうようよいる中で、本来の「まとも」を求めても意味がないのかもしれない。

 

イエスのリミックスを聴きながらそんなことを考えていた。

 

ちなみにイエスの先に紹介した2枚は、イエスの最高のメンバーで制作されたレコードだった。

YESは商業的にヒットしたのはロンリーハートだが、音楽としてベストなのはリック ウェイクマンを迎えて最高のメンバーで作った「危機」と「こわれもの」の2枚。このあとすぐにブラッフォードが抜けてしまった。ブラッフォードの代わりのドラマーって誰だったか思い出せない。ま、いいか。そのあとウェイクマンが抜けてパトリックモラーツがやってきて「あーあ」となった。


 

イエス

 

そのリミックスと元のCDを聞き比べながら歌詞カードを読んでいたら大笑いしてしまった。

「危機は迫り来る、川沿いを回れ」だと。

イエスの曲はボーカルのジョンアンダーソンの言葉遊び以外の何者でもない。つまり、翻訳不可能なのだ。

そこを無理矢理、日本のレコード会社がそこにもっともらしい対訳をつけると多分に恣意的になる。恣意的なだけでなく爆笑になっている。

「I get up, I get down」と聞いたところで、何じゃコレ?翻訳不可能だわな、となるのが正常な神経だ。「盛衰」でも「目覚めては眠る」でもないわな。

マザーグースの国の人ですよー。

 

クックロビンを殺したのは誰?

私ですとスズメが言う、私の弓矢でやりました。

 

なんて対訳に意味が全くないのと同じ。クックロビンは可愛いらしい鳥で胸元が赤い、それを矢で射られた、とするダジャレだ。スズメの方はもっとひどい。スパーロがアーロで殺した、だ。

つまりA4でえ〜よん、なのだ。A4 is alright.

と訳しても意味がない。

 

その昔、ビートルズのペニーレインをペニーの雨と訳しておったのがあったが、それと同じくらい吹き出しそうになった。

ちなみにコーヒーを飲みながら仕事をしている時に吹き出すとキーボードがダメになる可能性がある。正に「危機」だ。

 

最後にルネッサンス、これはプレイリストには加えなかった。女性ヴォーカルなので他と合わないから。でもこのアニーハズラムと言う人はすごい、声がきれいな人はいっぱいいるが、何がすごいって、スタジオ録音とライブで全く歌のクオリティが変わらない。あーこういうのを天声とでもいうのかな。

と最後はだじゃれで、すまん。



ルネッサンス:カーネギーホールライブ

 

 

 

2021年5月15日土曜日

自動露出について



 理論編3日目は「自動露出」について

 

露出というのは、カメラに必要な光の量を、「絞り」と「シャッタースピード」で調整すること、というのは前回説明した。

絞りが開いていると光がたくさん入るので時間(シャッタースピード)が短くて済むし、絞りを閉じていくと入ってくる光の量が減るのでシャッタースピードは長くなる。

 

自動露出というのは、例えばあなたが絞りを決めたときに、その時入ってくる光の量をカメラが調べて自動的にシャッタースピードを決めてくれる仕組みのことだ。

もちろん逆もありだ。あなたがシャッタースピードを決めて、それにあわせてカメラが絞りを決めてくれる。

どちらが良いかは場合による。

被写界深度を考慮した写真の場合は、前者だし、動きのあるものを撮影するなら後者が便利だ。

 

先に「絞り」を決めることを、「絞り優先オート」または「Aモード」といい、

先に「シャッタースピード」を決めることを「シャッター速度優先オート」または「Sモード」と呼ぶ。

カメラのモードダイアルにAとかSとあるのはこれのことだ。

Aに合わせると、あなたは「絞り」を決め、カメラがそれに合わせてシャッタースピードを選んでくれる。

Sに合わせると、あなたは「シャッタースピード」を決めことになる。

 

モードダイヤルや液晶画面での設定には他にもいろいろある。だが最初に覚えるのはこのAとSだ。

ちなみにオートとかPというのは絞りもシャッター速度もカメラががうまいことやっておきますからね、というモードだ。

便利そうだが使ってはダメだ。ここは初心者が最速で上達するためのブログだ。なのでカメラの便利機能の説明はしない。

腕を上げるための説明と練習に特化する。レンジでチンみたいなのは期待しないで欲しい。

 

そうね、またしても脱線するが、例えば料理。餃子をつくる。時々「自分で作るより、できあいのを買ってきた方がおいしいんだよね」などと馬鹿なことを言うやつがいる。料理の話をしているのに、だ。カメラでもそうだ、「あれこれ覚えるよりカメラまかせにした方がいい写真が撮れるんだよねー」。

申し訳ないがそういう人はあっちに行って2度と戻ってこないで欲しい。

できあいの餃子を何万回食べたって料理のスキルは上達しない。

また、料理は自分で作るからこその楽しみもある。うまくいったり、失敗したりしながら。もしうまくできなかったらまた挑戦すれば良い。何が悪かったのかなー、と考えたりネットで調べたり、それを次回に活かす。めげずに何度か挑戦すればぜったいにうまくいく。そんなに難しいことではないのだから。

料理もカメラも全く同じだ。

 

さて、話を戻そう、AとSだ。実はもう一つM(マニュアルモード)というのがあり、これは自動露出は使わず、自分で「絞り」と「シャッタースピード」を決める。だがあまり使わないので省略する。ま、そのうち。

 

さて、自動露光で便利に撮影できるが、実際に撮影して液晶で確認すると、写真をもう少し明るくしたい、または暗くしたいときがある。それを調整するのが「露出補正」だ。前にも書いたが日本人の悪いところでわざと難しい用語になっている。「露出補正」とは「明るさ調整」のことだ。これも撮影の基本中の基本なので、説明書を見てどうやったら最も早く調整できるかを調べて、しっかり覚えておく。いちいちメニューから撮影設定>露出補正なんて選ばずとも、簡単に呼び出せるようになっているはずだ。

実際に露出補正をしようとすると-0.3EVとか-0.7EVとか、またしても小難しい単位が出てくるが無視無視。EVというのは光の量くらいに考えておこう。+1EVで2倍くらい明るくなる。マイナスなら暗くなる。

 

例えば暗いバーでウィスキーのグラスがキレイだったので撮ってみよう。まあこういうときはデカいカメラは無粋なので小さなカメラで撮るのが基本だが。



ピントの説明の回で使った写真。マイナスの露出補正で暗さを表現した。

このように、意図的に写真を少し暗くしたり、明るくしたりの調整をするのが「露出補正」だ。

 

では今日のおさらい。

自動露出には2つあって「A」は絞りをあなたが決め、「S」はシャッタースピードを決める。

自動露出より意図的に明るく、または暗くするのが「露出補正」。

 

「A」と「S」の切り替え、「露出補正」の操作を覚えておこう。

 

今日はここまで。

次回はISO感度について。

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年5月14日金曜日

露出について




 理論編2日目

「露出」

 

「露出とは」、「露出調整方法」、さらに「ピントへの影響」について解説する。

 

露出というのは撮影の時、カメラに入れる光の量のことを言う。ちょうど良い量を入れる必要がある。

強い光(明るい時)ならすぐに必要な量になるが、弱い光(暗い時)だと時間がかかる。この時間がシャッタースピードだ。たいていはとても短い時間で1/100秒くらいだ。だがまぶしい屋外などではもっと短くなるし、暗い所では長くなる。

夜空の星を写す時は何分もかかることがある。

 

だが露出をシャッタースピードだけで調整するのは大変だ。すごく眩しい時は1/2000秒なんてことにもなる。だが1/2000秒の機械を作るのは大変だ。そこでカメラに入る光を少なくして1/100秒くらいで撮れるようにした。それが「絞り」だ。人の瞳にもついている、明るさに応じて瞳孔が広がったり小さくなったりして光の量を調整している。

明るいときは光の通る穴(孔)を狭くして通す光の量を少なくするし、暗い時は広くする。

 

そしてシャッタースピードと絞りの両方を調整し、ちょうど良い光の量をカメラに入れる、これを露出調整という。

光の量が多すぎると写真が白っぽくなる。これを「露出オーバー」という。

逆に少ないと暗くなる、これを「露出アンダー」という。

 

ここでちょっと質問。

例えば絞りを半分にして時間を2倍にしたら、光の量は同じ?

答えは「同じ」だ。

それなら絞りを1/10にして時間を10倍にしても同じ?

答えは「同じ」だ。

 

ではこれらの写真はみんな同じになるの?

答えは「同じにはならない」。

 

光の量は同じになるが、写真は同じにはならない。どういうことだろう。

実際に見てみよう。



絞り開放(全開)で短い時間で撮影、ピントは一番手前の花に合っている

 



絞りをかなり絞って長い時間かけて撮影、今度は奥までピントが合っている

 

前回、ピントの話のところでもう一つ大切なことがあると書いたのがこれだ。

手前の花はほとんど同じだが後ろの花や葉がずいぶん違う。ピントの合う範囲が違う。

このピントの合う範囲を「被写界深度」という。

被写界深度は「深度」つまり深さなので、「深い」とか「浅い」と表現する。

上のカーネーションの写真では、上の写真は被写界深度が浅く、下の写真は深い。

 

この被写界深度はシャッタースピードには無関係で、絞りに関係する。

絞りを絞るほどピントの合う範囲が広くなり(被写界深度が深くなり)、針の穴くらい小さくなると、すぐ近くから遠くまで全てにピントが合うようになる。

例えば修学旅行の集合写真、最前列から最後列まで少し距離がある場合、被写界深度を考えて全員にピントを合わせる必要がある。さらに、うしろに金閣寺があってそれにもピントを合わせたいなら、もっと被写界深度を深くする必要がある。つまり、最前列の生徒から金閣寺まで広い範囲(深度)でピントが合うような絞りをまず決めて、その絞りでちょうど良い光の量になるよう、シャッタースピードを設定することになる。

 

だが被写界深度はいつも深い方が良い、とは限らない。修学旅行の金閣寺ピンボケは困るが、例えば先ほどの花の写真、好き嫌いは別にして、手前の花だけにピントが合っていて背景がボケている写真も雰囲気があってよい。

また背景がくっきりしていると写真全体が賑やか、悪く言うとうるさい感じになる。だからイイ雰囲気づくりには背景が適度にボケている方が良いこともある。



あまり美しい眺めとは言えない神田川もこのように被写界深度を浅くして「ぼかす」と良い背景になる。

 

では一旦ここまでをおさらい。

「露出調整」とは「絞り」と「シャッター速度」の組み合わせで、ちょうどよい光の量にすること。

「被写界深度」とは絞りによって変化するとピントの合う範囲のこと。絞るほどにピントが合う範囲が増える。

 

今日はここまで

次回は第3回「自動露出」について。

 

ではまた。

2021年5月13日木曜日

ピントについて


 

今日からいよいよ実践として、まずは理論編。

第1回「ピント」について

 

2種類のオートフォーカス(自動ピント合わせ)とマニュアルフォーカス(撮影者がピントを調整する)について解説する。

 

最近のカメラは自動でカメラがピントを合わせてくれる(オートフォーカス)。カメラにまかせておけばほとんど失敗しない。

確かにそうなのだが、例えば風景や静物などを撮るときは1枚づつ丁寧に撮影する。だからピント合わせは1枚づつで問題ない。

だが子供・ペット・鳥などはチョコチョコ動き回るので同じオートフォーカスでもちょっと工夫が必要だ。

 

カメラはシャッターボタン半押しでピピッと鳴ってピント合いましたよ、と教えてくれる。

ここで例として子供の撮影。

カメラを覗きながらシャッターチャンスを狙う。だがウチの子は下を向いている。やがてこちらに向かってヨチヨチ歩きはじめる。ふいに顔を上げて手に持った物をにっこり笑って見せようとする、今だ、シャッターチャンス!、で、急いで半押し、ピント合わせ。

だが残念、ピピッとなる前にまた下を向いてしまった。やれやれ。

子供だとよくこんなことになる。犬猫でも同じ、鳥はもっとひどい、飛んでいってしまう。

そこでカメラには、じっくり「1枚ごとピント合わせ」モードと、半押ししてもピピッと鳴らずに相手が動くたびにピントを合わせ続ける「ひたすらピント合わせ」モードの2種類のピント合わせモードがついている。

「1枚ごとピント合わせ」のことをS-AFとかAF-S[シングル-オートフォーカス]といい、

「ひたすらピント合わせ」のことをC-AFとかAF-C[連続(コンティニュアス)-オートフォーカス]という。

 

もうおわかりだろう、景色はS-AFで撮影するし、子供やペットなどはC-AFを使う。

でもね、子供やペットがS-AFがダメなのはわかるけど、景色はC-AFでも使えないわけではないよね、と思うだろう。

理由は簡単だ。景色では「ここ」にピントを合わせておき、シャッター半押しのまま構図を変えて撮ることが多いので、一度決めたピントが変わらない方がよいからだ。

 

ここでまた少しだけ構図の話をしよう。

小学生のお子さんが遠足に行く。お弁当といっしょに「写るんです」(今でもあるのかな)を渡す。例えばだからね。

持って帰ってきた「写るんです」を写真屋に現像に出してできあがった写真を見ると、ほぼ100%「がっかり」だ。子供は気が利かないから、肝心の本人はほとんど写ってない。友達の写真ばかりだ。

さてそんな中に何枚か花とか銅像とか山などの写真が混ざっている。ほぼ100%ど真ん中にすえて写している。

こういうのを「日の丸構図」という。

日の丸は赤い丸がど真ん中にある、そんな風な写真のことだ。

日の丸構図は、ある意味もっともナチュラルな撮り方とも言える。だがおもしろみがない。そこで画角を変える。主役を少し右や左にずらす。

するとちょっとちがった雰囲気になりおもしろい。

 

 

 



画像を幅と高さそれぞれ3等分する線を基準に物を置くと座りが良くなる、と言われている。

この写真で言うとちょうど人の頭が左右も上下も3等分線の上にあり、かつ地平線も3等分線上にある。



この写真でもグラスの中心がが3等分線上にある。

 

そしてこのような構図の場合、画面の中心にピントを合わせると失敗することがある。

グラスはギリギリOKだが、上の後ろ姿の方は遠景の景色にピントが合うか人に合うか、定かではない。

こんな時は、一旦、人を中心に持ってきてシャッター半押しでピントを合わせ、そのまま半押しにしたまま画角を変えてシャッターを押す。難しそうに思えるかもしれないが、すごく簡単だ。

そしてそういう時はS-AFでないとダメだ。C-AFでは画角を変えたら半押しのままでもピントが変わってしまうからだ。

だから風景写真では決してC-AFは使わない。

 

最後にMF(マニュアルフォーカス)について。

マニュアルフォーカスというのはレンズに付いているダイアルを自分で回してピントを合わせる方法だ。

オートフォーカスがうまくいかないときに使うことが多い。

たとえば桜の花の写真を撮る時、たくさんの枝があって、どうしても手前の枝にピントが合ってしまう。もう一つ向こうのその枝にピントを合わせたいのに、なんて時はマニュアルフォーカスで自分でピントを合わせる方がうまくいくことが多い。

また、例えば鳥が飛び立つ瞬間を狙う、なんて時にもマニュアルフォーカスは有効だ。飛び立つ鳥はほんの一瞬が勝負だ。

そんな時は、あらかじめピントを鳥に合わせておきマニュアルフォーカスに切り替えておく。

そうするとカメラのピピッを待たずにすぐにシャッターを押すことができるので飛び立つ瞬間にシャッターを切ることができる。

 

S-AF、C-AF、MFの使い分けをしっかりマスターしよう。

はじめの一歩は、自分のカメラですぐに切り替えができるように操作を練習しておくこと。

S-AFで景色を撮っていたらウグイスが飛んできて近くの枝にとまった。なんてチャンスに「えーとえーと、あーあ」とならないように。

 

ピントについてはもう一つ大事なことがあるが、それは露出の説明と合わせて次回説明しよう。

被写界深度というものだ。

 

では今日のおさらい

カメラのオートフォーカスにはS-AFとC-AFがある。

S-AFは風景など動かないものを撮影するとき

C-AFは子供など動くものを撮影するとき

 

次回は「露出」の話

ではまた。

 

2021年5月12日水曜日

写真撮影の3要素

 今日は写真撮影の3要素について説明する。

 

3要素とは

 

1. 画角(アングル)

2. ピント

3. 露出

 

の3つ。最近は「画角」の代わりに「ISO感度」を入れる人も多いが間違いだ。3要素はあくまで「画角」だ。

 

1. 画角(アングル)は、どこからどう眺めるかだが、これは画角以前の話だが、例えば普通に生活をしていて、「あ、これ撮っておこう」と思うような「気づき」の方が大切だ。そして撮る対象が決まったらどこから眺めてどう切り取るかを決める。これが画角である。たとえば小さな神社やお寺の境内で、何人かで好きに写真を撮っても、「うまい」と「へた」の差が出る。「うまい」写真は画角によるところが大きい。また画角はとても奥が深い。

 

フォトヨドバシ、というのがある。ヨドバシカメラがカメラの宣伝のために作ったサイトだ。ここの写真が参考になる。

決して特別ではない、よくある日常のものをうまくとらえた写真が多い。

安物オリンパスの作例もあった。


特別でない普通の日常を上手にとらえた写真がたくさんある。

こういうのを見て、まずはマネでも良いので練習するといいだろう。

 



フォトヨドバシ風に撮ってみた(笑)。もう少しボケると良いのだが。

 

 

2.ピントは、カメラにまかせておいても問題ないのだが、たとえば手前と奥のどちらにピントが合っているか、または両方とも合っているか。もし片方はピントが合わずボケているなら、そのボケた雰囲気が良いか悪いか。

そして、どうやったら両方にピントが合うのか。どうやったらキレイにボケるのか、を知ることだ。これは次回以降説明の予定だ。

 

3.露出もカメラにまかせておいても大丈夫なことも多いが、相手が動いているときにブレてしまうのを防ぐとか、薄暗い夕暮れ時の雰囲気をうまく表現する、といったことが大切だ。

 

この3要素のうち、2と3はカメラの機能を使った設定が必要だ。だが何回か撮影すればすぐに覚えられるので心配はいらない。

むしろ1の画角は、撮影するものを選ぶところから含めてなかなか難しい。

うまい人の写真を見て、同じように撮ってみる練習をし、さらに自分で撮った写真をパソコンで眺めて、どこがダメかを「なんとなくダメ」ではなく「ここがダメ」「こうしたらたぶん良くなる」と繰り返し挑戦するしか上達の方法はない。

そういう意味でもフォトヨドバシは参考になる。被写体は身近なものが多い。身近な題材であれば画角の練習もしやすい。

 

ここで注意点、絶対にやってはいけないのは、写真を撮ったら撮りっぱなし、というやつだ。「今日は時間がないのでそのうちまとめて・・」という人は何年撮っても絶対に上達しない。

今日撮った写真はできればその日のうちにMacに読み込み、確認する。今日がダメなら明日は必ず、だ。

ブログやフェイスブックにアップするのもいい。必ず自分でコメントをつける。ここがダメとかここがうまくいった、とか。

そういう習慣を身につければ必ずうまくいく。機材やレンズのボケだけにこだわったカメラおじさんなんて半年で確実に追い越せる。保証する。

 

2021年5月11日火曜日

カメラを買ったら最初にすること

たまたま見つけた花の写真、かわいい

これから写真を始めようと、たとえば安いダブルズームキットを買ったら、最初にすることについて。

まず、足りない物を少し買わないとね。

 

1. レンズ保護フィルター。

1000円くらいの一番安いのでよい。

ダブルズームなら、それぞれ必要だから合計2個だね。


 

2. 背面液晶保護シート。

400円くらいの安いのでよい。


 

3. SDカード。

安いのでよい。

例えばトランセンドClass10 32GBで980円(アマゾン)。

動画も撮るなら64GBとか128GBとかでもよいが、写真だけなら32GBで十分。16GBでもよいがあまり値段は変わらない。


 

4. ショルダーストラップ。

おしゃれなの(カメラのおまけはすごくダサい)。


 

5. レンズブロワー。

ホコリを飛ばすプシュプシュ。400円くらい。ただし買ってもヤミクモに使わないこと。

特にカメラ内部へは。

以上。

 



じっくり風景を撮るなら、そのうち三脚も必要になるけど重いのであまり持って出ないかも。

マンフロットのMKCOMPACTLTが使いやすい。

5000円くらいと値段も手頃。


こういう道具は少し高いのを買っておけば間違いない、と考える人が多いが、私はそうは思わない。


上の例で言うとSDカード、同じ容量でも値段が結構違う。読み書きのスピードが違う。だがカメラを始めたばかりの人にはスピードはあまり関係ない。だからサンディスクやトランセンドなど割と知られたメーカーのを買えば問題ない。ただしAmazonで見かける破格値の物は買ってはダメだ。中国製の粗悪品である可能性が高い。

 

 

次に使い方を覚えよう。

カメラは世界的に日本がリードしていることもあり、マニュアルがものすごくわかりにくい。

またカメラそのもののインターフェースも使いにくい。

残念ながらこれは日本の特徴なので仕方が無い。

昔のガラケーの頃の取扱説明書を思い出す。たいしたことできないのに300ページのマニュアルが付いていた。馬鹿みたい。

カメラのマニュアルも同様だ。

オリンパスE-M1の説明書も200ページもある。なので、最低限の操作だけを覚えることにする。

 

 

覚えること

 

1. 露出:絞り優先、シャッター速度優先、マニュアル露出設定の各設定について。(カメラまかせモードは使わない)

 

2. ピント:1枚撮りピント、連続ピント、マニュアルピント。

 

3. ISO感度(ただしISOオートは当面使わない)

 

4. 露出補正

 

まずはこれだけ。

記録はRAW+JPEG(L)のみで変更しないのでやり方を覚える必要なし。

フォーカスエリアは中央部周辺に固定なので覚える必要なし。

ホワイトバランスも当面はオートのままでよし。

測光も中央部重点測光にしておき変更なし。

(ただし、これらは最初に1回はマニュアル見ながらでも設定する必要はある)

また、いろいろおまけで付いている機能も当面覚える必要はない。

 

上達の近道は、撮影の時に上記1〜4を素早く変更できるようになることだ。

 

そこまででおしまい。これでまずは1、2ヶ月くらい試してみよう。

どんな撮影の時に1〜4をどう変えるかは、次回以降説明する。

 


 

今日のおさらい。

足りないものを買っておきましょう。

最初に覚えることが4つくらいあるんだな、とだけ覚えておきましょう。

 

 

2021年5月1日土曜日

カメラ用ショルダーストラップの製作



 ショルダーストラップはレンズ交換式のカメラにおいてはとても重要だ。だが抵抗のある人もおおい。特にめがねをかけた人は、昔海外で揶揄された日本人ツーリスト(めがね、出っ歯、カメラ)に見えてしまっておおいに恥ずかしい。

なので、ショルダーストラップ=恥ずかしい。の気持ちもよくわかる。

 

しかしよく見れば観光地でずーっとカメラを首からさげたまま、あっちこっちしているから恥ずかしいのであって、普段はトートバッグに入れておき、撮影するところでカメラを取り出せば良いのに、と思う。

 

撮影するときはショルダーストラップは必要ない。だが、レンズ交換の時にどうしてもあった方が便利だ。なのでショルダーストラップを付けているが、なかなか気に入ったデザインのものがない。

では自分で作ればいいのでは。ということで作ってみた。

 

まずは材料や道具を揃える必要がある。材料はさておき、工具まで揃えると1万円くらいはかかるので市販品のストラップを買った方がお得だ。自作は時間もかかるし、失敗だってする。だが自分で気に入ったものを作る楽しみはお金には替えられない経験だ。

 

ではさっそく始めよう。

まずはショルダーストラップを構成するそれぞれのパーツの名前からだ。


①三角リング(三角環):カメラ本体にストラップを取り付けるための金具、プラスチックのカバーが付いた物もある。

②PPテープ幅12ミリ:素材はポリプロピレン、付属品は黒だがいろいろな色のテープがある。33センチx2本。

③サルカン:PPテープをまとめるのに使う、プラスチック製とゴム製がある。

④テープアジャスター:ニフコという会社が作っている。ネットで検索するときは「ニフコ アジャスター 12mm」で検索

⑤革留め、留め具:革を切り抜いて作る、片側2枚両端で4枚つくる。

⑥ストラップ本体:本革2枚を貼り合わせ、しなやかで丈夫なベルトを作る。中に寒冷紗という布地を挟んで強度を増す。

 

 

次に道具



中央の木のパーツはレーシングポニーという手縫い用の台。安物を買ったら仕上げが良くなかったのでバラして磨いてエゴマ油を塗った。

道具はそろえ始めるとキリがないが、絶対に必要なのは、菱目打ち(写真中央手前のフォークみたいなの)、木槌またはトンカチ、

革用の縫い針、革用の糸、目打ち(千枚通し)、接着剤、ゴム板、はさみ、カッター、クランプと当て木、カッターマット。

 

まずは細かいことは気にせず試作を作ってみた。


試作がうまくいったので本製作にかかることにする。材料をオーダーしたがどこも連休と緊急事態宣言で到着が遅れそうだ。まあ当面は縫い目のキレイでないこの試作で我慢するとして、材料がすべて揃ったら作り始めようとおもう。